週刊「印刷雑誌」

16巻 24号 2025年6月23日
Japan Printer weekly vol.16, no.24

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷をたのしむ

大日本印刷,書籍通販でコンビニと連携

大日本印刷は2025年内に,セブンネットショッピングと協業し,同社が運営するハイブリッド型総合書店「honto」と「セブンネットショッピング」の連携を始める。hontoの各商品ページからセブンネットショッピングへ遷移し,本の注文,セブン-イレブン店舗での受け取りができるほか,セブンネットショッピングからhontoに遷移し,電子書籍を購入することが可能になる。

アドビ,モバイル版生成AIツール提供開始

アドビ社は6月18日,生成AIツール「Adobe Firefly」のモバイル版の提供を始めた。画像や動画の生成,編集ができ,単体での利用のほかAdobe Creative Cloudアプリとの連携も可能。

EIZO,消費電力12Wの27型4K液晶モニター発売

EIZOは7月18日,27型4K UHD(3840×2160)解像度の液晶モニター「FlexScan EV2740S」を発売する。標準消費電力は12Wで,USB Type-CでノートPCへの最大70W給電に対応,USBハブを4ポート搭載し,複数のPCやAV機器の入力画面を同時表示できる機能を持つ。参考価格9万6800円。

日本書籍出版協会,日本印刷産業連合会,造本装幀コンクール入賞作発表

日本書籍出版協会と日本印刷産業連合会は6月18日,第58回造本装幀コンクールの受賞結果を発表した。文部科学大臣賞:『湯浅啓写真集「Notochrome」』(龜鳴屋),経済産業大臣賞:『イヴ・ネッツハマー ささめく葉は空気の言問い(宇都宮美術館/下野新聞社),東京都知事賞『生の実感とリアリティをめぐる四つの探求 ──「人文・社会科学」と「アート」の交差から立ち現れる景色』(デサイロ)。
入賞作品はドイツ・ライプツィヒで2026年2月に行う「世界で最も美しい本コンクール」へ日本代表として出品される。全応募作品の展示は9月24日~10月30日に東京・神田神保町の出版クラブビルで,入賞作品は,今冬に東京の印刷博物館で開かれる「世界のブックデザイン」展と,2026年6月に奈良県立図書情報館で展示される。

グラフィック,年賀状デザインを募集

グラフィックは,2026年の年賀状デザインを7月21日まで募集している。未発表のオリジナル作品であればプロ,アマ問わず応募可能。受賞作品は同社の印刷通販サイトでデザインテンプレートとして採用される。最優秀賞賞金10万円。
https://www.graphic.jp/new_years_card/contest

ウイル・コーポレーション,9月30日まで20%OFFキャンペーン

ウイル・コーポレーションは9月30日まで,印刷通販サイト「プリントモール」で中綴じ冊子・チラシ・ポスター印刷の最大20%割引きキャンペーンを行っている。

■プロの世界

東京インキ,3Dプリンター対応蛍光体フィラメント発売

東京インキは8月1日,FDM(熱溶解積層)方式3Dプリンターに対応したプラスチックシンチレータフィラメント「ルミネード3DPフィラメント」を発売する。蛍光体のシンチレータを従来の金型成形と比べ,少量生産,自由な形状設計,迅速に造形できる。

住友ゴム工業,3Dプリンター用ゴム材料を開発

住友ゴム工業は6月19日,3Dプリンターで加工できるゴム材料を開発したと発表した。高温で長時間圧縮負荷をかけても高い復元性があり,2000万回の繰り返し圧縮試験にも耐える圧縮耐久性を持つ。2026年中の実用化を目指す。

沖電気工業,3分類の製造受託サービス開始

沖電気工業は6月19日,製品群・共通工程・工場の単位での製造受託サービスを始めると発表した。「製品群」はコア製品以外の設計変更対応や代替部品対応,後継機種の設計・生産を,「共通工程」は部品調達や棚卸管理,基板実装などの生産全般にかかわる共通工程を,「工場」は生産機能の全ての工程を自社工場の代わりに受託する。

東芝ライテック,安全対策見直しを提案

7月1~7日は厚生労働省提唱の安全週間だが,東芝ライテックは,製造現場での継続的な見守りをするカメラ付きLED照明「ViewLED」の設置による見える化と,AI画像解析サービスの「ViewLED Solution 安全・見守りシリーズ」を使ったルール違反や危険行為の検知による安全な現場づくりを提案した。

高速オフセット,グリーン購入法のガイド公開

高速オフセットは6月17日,印刷発注における「グリーン購入法簡易ガイド」を公開したと発表した。自治体・行政入札・コンペ案件の印刷発注のさいなどに活用でき,環境省が公表するグリーン購入法の調達基本方針に沿って解説している。
https://www.kousoku-offset.co.jp/documents/green-guide/

大日本印刷,AI職員提供サービス開始

大日本印刷は6月17日,自治体向けの「DNP AI職員提供サービス」を始めた。自治体が保有,公開する各種情報をAIが学習し,これまで職員が行っていた問い合わせ業務の一部を代替する。受付時間を問わず迅速な対応で,住民と職員両者の負荷を軽減できる。初期費300万円,月額運用費26.5万円。

エプソン販売,カーボン・オフセットサービス開始

エプソン販売は6月18日から,複合機の定額制サービス「スマートチャージ」で,対象機種のライフサイクルで排出するCO2排出量を,国が補償するJ-クレジット制度で埋め合わせる「カーボン・オフセットサービス」を始めた。カーボン・オフセット証明書の発行にも対応する。

大日本印刷,本音を再現する生成AIマーケティングサービス開始

大日本印刷は6月30日,生活者の本音をチャット上で再現する生成AIサービス「ペルソナインサイト」を始めた。統計データをAIが学習し,日本人の年齢・性別・職業・健康状態・価値観の分布を反映した100人の仮想生活者像(ペルソナ)を構築。従来のマーケティング調査では捉えにくかった生活者の欲求や感情などの深層心理を,ペルソナへ質問することで把握できる。

コニカミノルタジャパン,7月3日に浜松町でデジタル印刷活用のセミナー

コニカミノルタジャパンは,7月3日,東京・浜松町の同社で「デジタル・ラベル印刷は用途別選択の時代へ」をテーマにSCREEN GPジャパンと沖電気工業とともにセミナーを開く。ラベル・シール分野の先進技術を持つ3社が,用途別の最適化を旗印に,各社製品ポートフォリオを組み合わせ,新たなデジタル印刷の活用法を提案する。定員80人。参加無料。
https://www.konicaminolta.jp/business/products/graphic/printlab/event/threecompany-labelseminar.html

TOPPANホールディングス,AWS Summit Japan展に出展

TOPPANホールディングスは6月25・26日に千葉の幕張メッセで開かれるクラウドコンピューティングカンファレンス「AWS Summit Japan 2025」(アマゾン ウェブ サービスジャパン主催)に出展する。現実の世界から収集したデータをコンピュータで再現するソリューション上で,異種・複数台サービスロボットの遠隔操作管理を行うソフトを紹介する。
https://aws.amazon.com/jp/summits/japan/

大同至高,推し活EXPOに出展

大同至高は7月2~4日に有明の東京ビッグサイトで開かれる「推し活EXPO 夏展」に出展する。オーロラフィルム貼りによるキラキラ輝くグッズや,ライブ・応援グッズなどを紹介する。展示会の主催はRX Japan。
https://www.lifestyle-expo.jp/hub/ja-jp/lp/fave.html

大日本印刷,インターフェックスジャパン展に出展

大日本印刷は,7月9~11日に東京ビッグサイトで開かれる医薬品,化粧品製造の「インターフェックスジャパン」展に出展する。環境配慮包装や,RFID,二次元コードを活用した物流管理や偽造防止ソリューションを紹介する。
https://www.interphex.jp/tokyo/ja-jp/lp/visit/ipj/ad.html

日本印刷技術協会,7月8日にオンラインで紙以外への印刷ビジネスセミナー

日本印刷技術協会は7月8日,「紙以外への印刷ビジネス」をテーマにオンラインセミナーを開く。紙以外への印刷ビジネスを積極的に展開している会社と機材を提供しているメーカーの取り組みを紹介する。参加費は会員1万3200円,一般1万7600円。
https://www.jagat.or.jp/pri250708

日本印刷技術協会,7月8日に大阪で信頼される営業のセミナー

日本印刷技術協会は7月8日,オンラインと都島区の大阪印刷会館で「“信頼される営業”になるための基本と実践講座」を開く。顧客をサポートし信頼を得るための営業活動を解説する。参加費は会員1万6500円,一般1万9800円。
https://www.jagat.or.jp/archives/488022

モトヤ,7月10・11日に秋葉原で印刷関連企業のフェア

モトヤは7月10・11日,東京の秋葉原UDXで「コラボレーションフェア」を開く。全国から強みや特徴を持つ印刷関連企業が集まり,付加価値のある商材を出展する。入場無料。
https://www.motoya.co.jp/event/exhibition/collaboration-fair_2025_tokyo.html

日本印刷技術協会,7月11・25日に大阪で印刷トラブル防止のセミナー

日本印刷技術協会は7月11・25日,オンラインと都島区の大阪印刷会館で「トラブルを未然に防ぐ印刷機の作業手順と知識」をテーマにセミナーを開く。印刷機を安定的かつ効率よく稼働するための基礎知識,具体的トラブルの対処法を解説する。定員は現地会場のみ15人。参加費は5500円。
https://www.jagat.or.jp/archives/471119

ミリアド,7月3日,17日にオンラインでアンケートフォーム手法のセミナー

ミリアドは7月3日,17日,「提案型営業が実践しやすい“アンケートフォーム”の切り口:顧客のニーズをカタチに変える手法とは」をテーマにオンラインセミナーを開く。アンケートフォームを切り口に,クライアントの先にいるエンド顧客の声を拾い,課題解決を提案していく手法や,成果につながる項目の作り方,アンケート以外活用方法も解説する。参加無料。
https://www.miliad.co.jp/news.html#20250703

モリサワ,SOPTECとうほく展に出展

モリサワは,7月17・18日に仙台卸商センター産業見本市会館サンフェスタで開かれる「SOPTECとうほく2025」に出展する。定額制フォントサービスや,UDフォントの紹介,採用事例を展示するほか,資料づくりのデザインスキルを学べる研修プログラムを提案する。
https://www.miyagi-pia.or.jp/soptec/

リョービMHIグラフィックテクノロジー,7月29・30日に王子で展示会

リョービMHIグラフィックテクノロジーは各種印刷機の展示やセミナーで構成する「RMGTサマーショー2025」を7月29・30日,東京・王子の同社東京ショールームで開く。問合せは同社(電話03-3927-1031)。

日本印刷産業連合会,8月6日にカタログ展受賞作の制作秘話トークイベント

日本印刷産業連合会は8月6日,東京・新富の日本印刷会館で「FINE PAPER×SILK SCREEN 見本帳 制作秘話トークイベント」を開く。全国カタログ展の文部科学大臣賞受賞作「FINE PAPER×SILK SCREEN 見本帳」の共同制作を行った,熊沢印刷工芸,竹尾,モリデザインの3社が,制作の舞台裏や秘話を語る。参加無料。
https://www.jfpi.or.jp/topics/detail/id=6386

大日本印刷,環境配慮包装で年間20万tのCO2削減

大日本印刷は6月17日,環境配慮包装「GREEN PACKAGING」により,2024年度に約20万トンのCO2排出量削減効果を達成したと発表した。同環境配慮包装は,7月9~11日に東京ビッグサイトで開かれる「インターフェックスジャパン」の同社ブースに出展する。

モリサワ,字游工房を吸収合併

モリサワは6月18日,100%子会社である(有)字游工房を11月1日付で吸収合併すると発表した。字游工房の事業はモリサワが引き継ぎ,字游工房のフォント製品の契約は,継続して利用できるという。フォント製品のサポート対応は後日改めて発表する。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

8月1日まで,おもてなしセレクションの応募受付

OMOTENASHI NIPPON実行委員会は8月1日まで,日本の優れた商品やサービスを認定する「おもてなしセレクション」の応募を受付けている。募集カテゴリーは,生活雑貨・日用品,インテリア・ファッション,IT・エレクトロニクス,食品・飲料,宿泊施設,飲食店,体験プログラム,商業施設。受賞発表は12月9日。2025年中に受賞商品を販売する常設店舗を東京・浅草にオープンする。
https://omotenashinippon.jp/selection/

6月25~27日,ビッグサイトでバックオフィスのセミナー・交流イベント

業務サポートなどのバックオフィス向けセミナー・交流イベント「カイシャのミライカレッジ2025 Tokyo -Spring-」が6月25~27日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催はRX Japan。参加無料。
https://biz.q-pass.jp/f/10771/sj25/seminar_register

6月25~27日,大阪でジャパンヘルス展

医療機器や関連サービスの「ジャパンヘルス」展が6月25~27日,南港のインテックス大阪で開かれる。主催は同実行委員会。
https://japanhealthonline.com/

6月30日~7月11日,ミマキエンジニアリングが北品川でファッションデザイナーとのコラボ展

ミマキエンジニアリングは6月30日~7月11日,東京・北品川の同社でファッションデザイナーの西山景子氏とのコラボレーション展を開く。アパレルデザインのプリント製作工程を紹介する。また7月10日,同所で西山景子氏による「ファッションデザイナーの求めるプリントとサプライチェーンの変革」などをテーマとしたセミナーを開く。
https://japan.mimaki.com/news/event/entry-427371.html

7月2日,モリサワが飯田橋で広報の情報発信セミナー

モリサワは7月2日,オンラインと東京・飯田橋の同社で「自治体×Web×SNS広報の最前線─いま求められる『伝わる』情報発信とは」をテーマにセミナーを開く。SNS活用の基礎や効果的な使い方,情報発信のコツ,Webサイトで発信する内容による伝え方の工夫や,自治体事例などを解説する。参加無料。
https://fontswitch.jp/pr-seminar2025-0702

7月10日,カンター・ジャパンがオンラインでマーケティング効果のセミナー

カンター・ジャパンは7月10日,「Marketing Effectivenessを伸ばすための3つのアナリティクスと15のルール」をテーマにオンラインセミナーを開く。マーケティングの効果を最大化するための新たな視点とルールを紹介する。参加無料。
https://kantar.jp/80471/

7月16・17日,千代田区で社史の展示会

毎日新聞社と神奈川県立川崎図書館は7月16・17日,東京・竹橋の毎日ホールで全国の社史を展示する「社史フェアin千代田」を開く。川崎図書館が所蔵する約2万2000冊の社史から約100点を,毎日新聞社の写真データベースから社史で利用の多い写真を展示する。入場無料。
https://mainichi.jp/articles/20250611/org/00m/040/001000d

7月16~19日,大阪でモノづくり,現場環境,ウェルビーイング展

南港のインテックス大阪で7月16~19日,3展示会が同時開催される。同実行委員会主催の「未来モノづくり国際EXPO」。メッセ・デュッセルドルフ・ジャパン主催の「はたらく現場の環境展」。Global Initiative for Safety, Health & Well-being主催の「ウェルビーイング テクノロジー展・建設技術展・ファインバブル展」。入場無料(要事前登録)。
https://fmiexpo.nikkan.co.jp/

7月17,22,23,25日,ビジネス機械・情報システム産業協会が成果発表会

ビジネス機械・情報システム産業協会は7月17,22,23,25日,オンラインと東京・三田の同協会で成果発表会を開く。生成AIやプリンター・複合機,海外ミッション,複合機などの共同配送などに関する活動報告を行う。参加無料。
https://www.jbmia.or.jp/whatsnew/detail.php?id=1892

7月24日,大阪でモリサワ文字文化フォーラム

モリサワは7月24日,大阪・浪速区の同社で「モリサワ文字文化フォーラム」を開く。アートディレクター・グラフィックデザイナーの色部義昭氏と木住野彰悟氏が,ブランディングの観点から情報の末端に潜むディテール設計や,文字とデザインの関係性がもたらす表現の可能性について講演する。定員150人。参加無料。
https://peatix.com/event/4429144/

7月31日~2026年1月29日,日本画像学会と日本視覚学会がオンラインで基礎講座

日本画像学会と日本視覚学会は「視覚と画像の基礎講座」(全4回)をオンラインで開く。視覚科学と画像工学に共通する4大トピックについて,各分野のトップランナーやエキスパートが講義する。各回のテーマは,7月31日「実験方法」,9月25日「色」,12月18日「空間情報」,2026年1月29日「質感」。参加費は,4回通しが社会人1万6000円,学生1000円。各回が社会人8000円,学生500円。
https://www.imaging-society-japan.org/www/jp/event_menu/vision_course/2025_vision_course/

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2025年7月号【 特集:色管理の周辺 】(6月20日発行)
今月号は、RGB印刷についての再考、異なる照明環境でも基準・標準の観察環境を作るカラービューアー(色評価台)、従来より広い色域を出していこうとするCMYK印刷、色の評価と差分、総合的な工程で考える色管理を解説します。

2025年7月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

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