週刊「印刷雑誌」
16巻
25号
2025年6月30日
Japan Printer weekly
vol.16,
no.25
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。
■印刷をたのしむ
TOPPANホールディングス,大阪・関西万博で培養肉のイベント開催
TOPPANホールディングス,大阪大学大学院,島津製作所,伊藤ハム米久ホールディングス,シグマクシス,ZACROSが参画する培養肉未来創造コンソーシアムは7月8日,大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンで,イベント「CULTIVATED MEAT JOURNEY 2025 ~知る,感じる,考える。培養肉が創る未来の食」を開く。3Dバイオプリント技術に関する開発者の討論会や,培養肉の香りを感じる体験会などを行う。
日本紙通商,古紙入り紙糸の布製品発売
日本紙通商は,6月19日にリニューアルした紙製品や生活雑貨などのECサイト「紙通.shop」で,古紙入り紙糸を使った布製品の販売を始めた。グループ会社の日本製紙が食品,飲料用紙容器類専用のリサイクル設備で生産した高白色のリサイクルパルプを使用し,布製品へアップサイクルを行い,製作したタオルやトートバッグなど販売している。
グラフィック,パッケージ印刷にラメ加工の用紙追加
グラフィックは6月19日,化粧箱やギフトボックスを設計,印刷できる「パッケージ印刷サービス」に,新用紙の「スペシャリティーズNo.901(ラメ)」を追加したと発表した。輝くラメ加工が特徴で,化粧品のパッケージなどに適している。オプションのマットPP貼加工でパール調に変化させることもできる。A6展開サイズ,片面モノクロ・ホワイト,14日納期で100部4万2953円。
ダイナコムウェア,1書体から契約できるライセンス開始
ダイナコムウェアは6月24日,同社の書体をサーバー上で利用できる「DynaFontサーバー用フォントライセンス」のプランに,指定した1書体から契約できる「1書体ライセンス」を追加した。対象の書体は日本語フォントのOpenType Std版とTrueType版。年間16万5000円。
TOPPAN,対話できる実在人物の再現アバターサービス開始
TOPPANは6月20日,実在する人物の姿かたちや声を再現し,本人のように対話ができる分身をデジタル空間上に作成する「デジタル分身サービス」を始めた。見た目や声だけでなく,本人に関する膨大なデータをAIに学習させることで,話し方や口癖なども再現した対話可能なアバターを作成できる。モデルになった人物がより多くの人とコミュニケーションや,多様な人に向けた情報発信をできるほか,営業商談や顧客コンタクト業務にも活用できる。本サービスはマーケティング業務のAI Powered化を実現するサービスの一環として提供している。
TOPPAN,紙製飲料缶の天然水発売
TOPPANは6月23日,紙製飲料缶「カートカン」に充填した天然水の販売を企業・団体向けに始めた。飲料缶は原料に間伐材を含む国産材を30%以上,バリア機能にアルミを使わない透明蒸着フィルムを使用し,ペットボトルと比べ,プラスチック使用量比率を約30%に抑えるとともに,紙パックと同じリサイクルルートで回収できる。1本90円。
■プロの世界
赤木印刷,メモのしやすさと視認性特化の卓上カレンダー発売
赤木印刷は6月24日,B2B通販サイト「名入れカレンダーストア」で,メモのしやすさと視認性を両立した「卓上カレンダー BIGスペース・BIG文字」を発売したと発表した。重要視される要素としてアンケートに寄せられた「視認性」と「メモのしやすさ」を兼ね備えたコンセプトで開発し,おもて面は広いメモ欄で小さい日付を,裏面は大きな日付を印刷し,両面で使用する。6週目が発生する月は6週表記でメモ欄を確保し,広く流通するB6判より一回り大きいA5判で使いやすくした。
ペーパル,CO2実質ゼロのパッケージ用紙発売
ペーパル(奈良市)は6月20日,紙の製造過程で発生するCO2を森林保全などのカーボンクレジットを活用してオフセットする紙素材「ゼロCO2ペーパー」を使ったパッケージ用紙「GXアイボリー片面-FS」を発売したと発表した。蛍光染料不使用でFSC認証を取得している。また,ゼロCO2ペーパーを通じたCO2排出量オフセットの累計が6月に50トンに達したと発表した。
モリサワ,Windows最新環境対応のUD書体追加
モリサワは6月24日,ビジネス文書作成向けUDフォントソリューション「MORISAWA BIZ+」の有償版と,「公共団体向けUDフォントプラン」に,現在最新の「Windows11 バージョン24H2」以降の環境へ準拠した「UDデジタル 教科書体 N/NK/NP」の3書体を追加した。以前のWindows環境向けには従来フォントを引き続き提供し,互換性を維持する。
アドビ社,プリプレス機能組込みのPDFプリントエンジン発表
アドビ社は6月18日,「Adobe PDF Print Engine7」を発表した。RIP内にプリプレス機能を統合し,印刷ワークフローの生産性と自動化を向上した。またRIP内でのマルチカラー透明度ブレンド処理や,可変データの生成,PhotoshopやIllustratorファイルからレンダリング,塗り足しの生成,カット線の拡張,メタリック基材印刷時のホワイトマスク生成などの機能を追加した。
ZACROS,軟包装向けリサイクル技術開発
ZACROS(株)は6月18日,軟包装向け積層フィルムから,層間の接着剤と印刷インキを同時に除去する技術を開発したと発表した。独自開発の溶液で,接着剤と印刷インキを同時に除去し,処理した素材から製造したフィルムは,新品の素材と同等の強度を持つ。
PODi,本日締切スペインLabelexpo視察ツアー
PODiは9月14~20日,スペイン・バルセロナで開かれる展示会「LABELEXPO Europe」の視察ツアーを行う。展示会視察のほかヨーロッパの企業訪問も行う。1人66万8000円。申込締切は6月30日。
日本印刷学会,7月3日にスクリーン印刷基礎講座
日本印刷学会は7月3日,オンラインで「スクリーン印刷基礎講座“入門・基本編”」を開く。動画でインキ粘度の違いや,版離れのメカニズム,版洗浄方法などについて紹介し,スクリーンメッシュ,版仕様やスキージエッジの面取り仕上げ,印刷条件設定方法や印刷膜厚の制御方法などを解説する。定員200人。参加費は会員4000円,非会員6000円。
https://www.jspst.org/event/250703.html
印刷技術懇談会,7月25日に紙卸商の業態変革セミナー
印刷技術懇談会は7月25日,オンラインと東京・八丁堀のモトヤで「紙卸商からの業態変革:M&AとPMIのリアル」をテーマにセミナーを開く。時代の流れに合わせた会社の形や,ものづくりと会社の未来に関して解説する。参加費2000円。
https://ingikon535.peatix.com/event/4465520/
日本印刷技術協会,7月30日に大阪で画像再現のセミナー
日本印刷技術協会は7月30日,オンラインと都島区の大阪印刷会館でセミナー「画像再現のプロを目指せ!」を開く。Photoshopを利用する場合の製版上の注意点や,基礎になる色の見え方とカラーマネジメント,色差,インキの問題点,刷版管理などを解説する。参加費は会員1万6500円,一般2万900円。
https://www.jagat.or.jp/archives/486980
日本印刷技術協会,8月21・28日に大阪で業務見える化のセミナー
日本印刷技術協会は8月21・28日,オンラインと都島区の大阪印刷会館で「業務の見える化と改善の進め方」をテーマにセミナーを開く。初日に制作現場におけるクリエイティブの価値,料金の考え方,制作部門の見える化を,2日目に部門別一人当り時間コスト,設備別時間コストの算出方法を解説する。また,一品別損益の把握方法,分析,改善(生産性向上)について,先行企業の事例も紹介しながら解説する。参加費は5500円。
https://www.jagat.or.jp/archives/487991
■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内
7月9~11日,幕張メッセで「ものづくりワールド」展
第37回「ものづくりワールド 東京」が7月9~11日,千葉の幕張メッセで開かれる。新設の「製造業サイバーセキュリティ展」「スマートメンテナンス展」を含む10展で構成。主催はRX Japan。事前登録で入場無料。
https://www.manufacturing-world.jp/tokyo/ja-jp/lp/rai/world.html
7月10・24日,クリーク・アンド・リバー社がオンラインでデザイン基礎のセミナー
クリーク・アンド・リバー社は7月10・24日,「大好評につき再演!2025年度版 デザインの基礎知識」を開く。7月10日が「クリエイターが知っておきたい紙と印刷におけるタイポグラフィ」,7月24日が「クリエイターが知っておきたいWebデザインにおけるタイポグラフィ」がテーマ。定員は各回60人。視聴無料。
https://www.creativevillage.ne.jp/category/crv_event/161271/
7月23~25日,幕張メッセでDX総合EXPO
マーケティングEXPOや営業DX EXPOほか7展で構成する「DX総合EXPO」が7月23~25日,千葉の幕張メッセで開かれる。主催は同実行委員会。入場無料。同時開催は「ビジネスイノベーションJapan」。
https://www.bizcrew.jp/expo/dx-tokyo
8月31日,日本表面真空学会が大阪でインキと印刷の講座
日本表面真空学会は8月31日,オンラインと大阪大学豊中キャンパスで市民講座「色をつくり,かたちにする技術:インキと印刷のひみつを探る」を開く。歴史から予測する“みらいの印刷”や,印刷インキとその周辺を解説する。定員は現地会場70人,オンライン300人。参加無料。
https://www.jvss.jp/chapter/kansai/kansai_shimin26/
9月10~12日,ビッグサイトで国際物流総合展
物流システム機器や情報システム,サービスなどの「国際物流総合展2025」が9月10~12日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催は日本産業機械工業会ほか7団体。入場料3000円(事前登録で無料)。
https://www.logis-tech-tokyo.gr.jp/ltt/index.html
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2025年7月号【 特集:色管理の周辺 】(6月20日発行)
今月号は、RGB印刷についての再考、異なる照明環境でも基準・標準の観察環境を作るカラービューアー(色評価台)、従来より広い色域を出していこうとするCMYK印刷、色の評価と差分、総合的な工程で考える色管理を解説します。
週刊「印刷雑誌」
編集 古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所 株式会社印刷学会出版部
◆印刷学会出版部WEBショップ
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