週刊「印刷雑誌」

15巻 49号 2024年12月23日
Japan Printer weekly vol.15, no.49

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷をたのしむ

吉田印刷所,デザイン済の薄紙ラッピングペーパーをWeb販売

吉田印刷所は12月18日,薄紙ラッピングペーパーをYahoo!ショッピングで発売した。デザインデータの作成が難しい購入希望書向けに,14種類のデザイン済みラッピングペーパーを揃えた。3種類の薄紙素材,L・M・Sのサイズ,500枚または1000枚単位で購入できる。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/super-light-print/caf1c1f5bb.html

大日本印刷,アート体験イベントを実施

大日本印刷は,東京藝術大学を中心とした41機関による産学官の共創プロジェクト「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点(ART共創拠点)」に参画しており,その一環として11月27日に千葉の浦安市郷土博物館で開かれた「浦安藝大プロジェクト展」と,11月27日~12月3日に東京・上野の東京藝術大学で開かれた「芸術未来研究場展」で同社のコンテンツインタラクティブシステム「みどころシリーズ」活用したアート体験イベントを実施した。

エプソン販売,飲食店内の体験型メディア開始

エプソン販売とぐるなびは,飲食店内で大型ディスプレイを活用し,視覚に訴える体験型メディア「ミセメディア」を始めた。第1弾として2025年1月15日から石川県でサービス提供を行う。プロジェクターなどの大型ディスプレイを設置し,大画面の映像によって視覚に訴え,接客や提供メニュー,来店客にアンケートなどを行う。

TOPPANデジタル,電子透かし埋め込み画像の実証実験

TOPPANデジタルは12月27日まで,画像データに出所や編集履歴などの来歴情報と電子透かしを埋め込み,画像の真正性を確認する実証を,平将明衆議院議員(デジタル大臣)の公式サイトで行っている。途中経過では拡散された画像に対する情報源や改ざんの有無を確認する手段として有効であることが確認できたが,SNSへのアップや特定の加工によって,真正性情報が影響を受けるという課題とその原因が明確になり,今後の改善を進めている。

ダイオーミウラ,紙カトラリーがおもてなしセレクションで金賞

ダイオーミウラは12月17日,日本の優れたおもてなし心あふれる商品やサービスを認定する「おもてなしセレクション」で,紙100%で作られたスプーンやナイフなどの「紙カトラリー」が金賞を受賞したと発表した。同製品は硬質でありながら加工性や成型性,生分解性に優れたバージンパルプ100%の高密度厚紙で持続可能な森林管理の下で生産された素材に,自然由来の耐水・耐油剤を塗布し,再資源化が可能となっている。

■プロの世界

モリサワ,「Morisawa Fonts」教育・公共団体向けプラン開始

モリサワは2025年春から,クラウド型の定額制フォントサービス「Morisawa Fonts」の教育機関,公共団体向けプランを始める。デバイス単位のライセンスで商業利用も可能。契約期間は1,3,5年から選べ,1ライセンスあたりの価格は教育機関プランが2万7720円/年から,公共団体プランが4万4220円/年から。インストール型の「MORISAWA PASSPORT」教育機関,公共団体向けサービスは段階的に提供を終了する。

ゼンプロダクツ,AI校正サービス

ゼンプロダクツは12月13日,Microsoft Wordのアドインとして,AIや自然言語処理を活用した文章校正できる「Shodo」を発売した。誤字脱字やタイポ,変換ミスなどを自動検出し,修正候補を提案するほか,入稿した表記ゆれや設定した固有名詞の表記ゆれ,文の長さや助詞の連続回数などの書式をチェックできる。ダウンロード版のMicrosoft Wordのほか,Microsoft 365やiPad上でのWordアプリでも利用可能。月額1000円。

共同印刷,社長に大橋副社長

共同印刷は12月18日,代表取締役社長に大橋輝臣副社長(1963年生)が,同会長に藤森康彰社長が就任する人事を発表した。4月1日に就任予定。

CD勉強会,本日,印刷産業のこれからを考える勉強会

CD勉強会は12月23日,東京・八丁堀の京華スクエアで「印刷産業の現在過去未来について」をテーマに勉強会を開く。日本印刷技術協会の郡司秀明専務理事が登壇し,印刷の過去や今を踏まえながら印刷産業のこれからを考える。定員45人。参加費2000円。
https://gazo-chiba-u.jp/cd-ben/

日本印刷技術協会,DTPエキスパートのカリキュラム公開と試験日程

日本印刷技術協会は12月13日,DTPエキスパート認証試験の試験範囲を示す「DTPエキスパートカリキュラム第16版」を同社Webサイトで公開した。各種サブスクリプションサービスの普及やAIの進展などの社会・技術動向を踏まえ,内容が追加,改編された。次回DTPエキスパート認証試験は2025年3月7・8日,全国のCBT試験会場で行われる。受験料は「DTPエキスパート・マイスター」が2万1000円,「DTPエキスパート」が1万5000円,「アップグレード」が9000円。申込締切は2月7日まで。

全印工連,2025年1月9・14・22日にサステナビリティレポートアドバイザー養成講座

全日本印刷工業組合連合会は2025年1月9・14・22日,オンラインで「サステナビリティレポートアドバイザー養成セミナー」を開く。サステナビリティレポートを作成するために必要な知識と,評価・アドバイスするための実務能力を解説する。修了者には,ホームページや名刺に表示できるオリジナルマークの使用許可が付与される。受講料は1万6500円。
https://www.aj-pia.or.jp/wp-content/uploads/2024/12/All-Japan-Federation-of-Printing-Industry-Organizations-Sustainability-Report-Seminar-Announcement-2024.pdf

日本印刷技術協会,2025年1月17日に組版とAI活用のセミナー

日本印刷技術協会は2025年1月17日,「XML・CSS組版の動向と生成AI活用」をテーマにオンラインセミナーを開く。XML・CSS組版を通じて制作する電子版と印刷版や,生成AIを利用したタグ付け手法,PDF冊子・固定レイアウトEPUBへの自動リンク生成技術について解説する。参加費は,会員1万1000円,一般1万5400円,印刷総合研究会メンバー無料。
https://www.jagat.or.jp/pri250117

日本画像学会,2025年6月11~13日に年次大会

日本画像学会は2025年6月11~13日にオンラインと東京工業大学すずかけ台キャンパスで開かれる「日本画像学会年次大会:Imaging Conference JAPAN 2025」の発表論文を募集している。募集締切は,講演が2025年2月28日まで,予稿原稿が2025年4月25日まで。

日本印刷産業連合会,各種予定

日本印刷産業連合会は次の予定を発表した。全国カレンダー展・全国カタログ展の表彰式が2025年1月22日,展示会が1月27~31日,東京サンケイビル。58回造本装幀コンクール授賞式が9月29日,展示が9~10月,出版クラブ。57回分の展示が,3月23日まで印刷博物館,6~7月に奈良県立図書情報館,4月にドイツ・ライプチヒ ブックフェア,10月にフランクフルト ブックフェア。ジャパンパッケージングコンペティションの表彰式が5月30日にホテルグランドヒル市ヶ谷,展示会が東京・大阪で7月。
新年交歓会が1月8日,The Okura Tokyo。総会が6月11日,日本印刷会館。「9月印刷の月」記念式典が9月11日,ホテルニューオータニ。2026年新年交歓会が1月7日,The Okura Tokyo。「新たな化学物質管理規制」セミナーが2月7日,オンラインで。

誠伸商事,福田七衛会長逝去

誠伸商事の福田七衛会長が12月12日死去した。91歳。葬儀・告別式は近親者のみで行った。後日,お別れの会が行われる予定。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

2025年1月20日,日本画像学会がデジタルテキスタイルと可視化のセミナー

日本画像学会は2025年1月20日,オンラインと東京の早稲田大学西早稲田キャンパスで講演会「フリートーキング Imaging Today」を開く。テーマは「デジタルテキスタイルとインクジェットの最新動向と今後の展望」と「可視化・計測技術の最新事例」。定員は現地会場25人。参加費は,会員3000円,学生1500円,非会員5000円。
https://www.imaging-society-japan.org/www/jp/event_menu/free-talking-imaging-today/2024_imaging-today_44/

2025年1月21日,理想科学工業がオンラインで見やすさ判定ツールのセミナー

理想科学工業は2025年1月21日,「ヨミヤス導入セミナー」をオンラインで開く。文書や説明資料などの見やすさを自動判定するツール「ヨミヤス」の特長や使い方,製品デモ,導入事例などを紹介する。
https://events.teams.microsoft.com/event/e781a8c5-6df4-4312-9579-da6bdb5514bc@45a61720-293f-439b-b7a4-9bb2495b8c99?site=hl27481461

2025年1月28・29日,大阪でモリサワがフェア開催

モリサワは1月28・29日,大阪・浪速区の同社で「MORISAWA FAIR 2025」を開く。生成AI,セキュリティ対策などをテーマにした計7種のセミナーや,オンデマンドプリンターや加工機,NAS,Adobeソフトウェア,フォントなどの展示を行う。セミナーは各回定員50人,入場無料。
https://go.morisawa.co.jp/morisawafair_2025

2025年1月31日~2月23日,東京ミッドタウン・デザインハブで「もうひとつの表示」展

六本木の東京ミッドタウン・デザインハブは2025年1月31日~2月23日,企画展「もうひとつの表示」を開く。現実・仮想を問わない,その視覚体験から見えてくる「もうひとつの表示」について,さまざまな角度からグラフィックデザインの可能性を探る。入場無料。
https://www.designhub.jp/exhibitions/dm2025

2025年2月7日,日本画像学会が省人・効率化のセミナー

日本画像学会は2025年2月7日,オンラインと神奈川・相模大野のユニコムプラザさがみはらで「省人化・効率化に貢献するプリンティング関連技術:開発・生産の現場からエンドユーザーまで」をテーマにセミナーを開く。プリンティング技術がどのように未来を切り拓くのかをディスカッションし探求する。参加費は会員7000円,学生2000円,非会員1万1000円。
https://www.imaging-society-japan.org/www/jp/event_menu/techreserch/2024_smr_160/

 

 

今週号は,2024年の最終号です。
次号は2025年1月6日(月)の発行になります。
本年もご愛読いただき,ありがとうございました。
皆様どうぞ良いお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2025年1月号【 特集:印刷その先へ 】(12月20日発行)
印刷企業の各社社長から、顧客の課題解決の一端や、人間関係を大切にする考え方、印刷物の価値や適正品質、BtoCの取り組みと今後の展開について掲載しました。

2025年1月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

 

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