週刊「印刷雑誌」

15巻 14号 2024年4月8日
Japan Printer weekly vol.15, no.14

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷をたのしむ

TOPPANエッジ,スマホ撮影の証明写真サービス

TOPPANエッジは,スマートフォンで撮影した写真をファミリーマート,ローソンのマルチコピー機でプリントできるサービス「スマートコンフォト」を3月29日から始めた。トリミングなどの加工機能に加え,AIで公的書類などに対する不備を自動検出できる。写真L判(1シート1~3面付)が200円ほか。

大日本印刷,バーチャル製作用3D CGデータの提供開始

大日本印刷は,世界遺産の仁和寺(京都)の国宝「金堂」の高精細3次元CGデータを制作し,バーチャルプロダクション用背景データとして3月29日に提供を始めた。スタジオの大型スクリーン等に3D CG等の仮想的な背景を投影し,その前に人や物を配置して撮影することで,現実の世界のような映像をつくり出せる。今回の3D CGデータは,ソニーピーシーエルが運用するデジタル背景アセットライブラリーサービス「BACKDROP LIBRARY」で公開・ライセンス販売する。

グラフィック,エプロン印刷のリニューアルとペーパーファイル印刷に薄紙追加

グラフィックは3月28日,「エプロン印刷」に従来よりも厚手なキャンバス生地の素材を採用し,前面に大きめのポケットが付いた仕様にリニューアルしたと発表した。プリント範囲は,胸中央部分に200×200mm,ポケット部分に100×100mmの2箇所まで印刷できる。ポケット1箇所印刷,7日納期,100枚注文で1枚あたり5101円。
また4月1日,「A4ペーパーファイル」印刷に薄紙タイプを追加したと発表した。プラスチックを使わない紙製のファイルに,通常より薄い連量110kgの用紙で印刷でき,最大10万部まで対応する。3万部までは最短4日で出荷が可能。10万部注文で1枚あたり10.2円。

高速オフセット,あずきの殻を使った用紙を開発

高速オフセットは4月3日,あずきの殻を混抄した用紙「小豆殻CoC」を開発したと発表した。廃棄されるあずきの殻を紙の原料になる木材パルプを混ぜ合わせて再利用した。紫色に小豆の殻がランダムに入り,見た目もあずきと分かる風合いとなっている。同用紙を含む15種類のSDGs用紙を無料サンプル請求できる。

UCDA,電通,みんなのピクトにマカダミアナッツとハチミツ追加

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA)と電通が共同開発した「みんなのピクト」のセット内容にこの度,「マカダミアナッツ」と「ハチミツ」が加わった。セット内容は,特定原材料等28品目など。これまで通りメーカー・飲食店・NPO法人・医療・教育関係は審査の上,無償で利用できる。

フォントワークス,サムスンモバイル端末に38書体提供

フォントワークスは3月29日,サムスン製のモバイルデバイスに提供している日本語フォントが,38書体になったと発表した。サムスンのモバイルデバイスのフォント着せ替えサービス「FlipFont」をインストールすることで,同社のフォントに変更することができ,筑紫書体や書体パルシリーズ,UDフォントなどをラインアップしている。

日高印刷所,印刷料金20%OFFキャンペーン

日高印刷所(福岡県中間市)は5月31日まで,Webサイトのリニューアル記念として,オフィシャルサイトと建築伝票印刷サイトで印刷料金20%OFFのキャンペーンを行っている。

フォントワークス,筑紫書体20周年キャンペーン開催中

フォントワークスは,定額制フォントサービス「mojimo」6周年,筑紫書体20周年を記念したキャンペーンを4月30日まで行っている。期間内に「mojimoパック」の新規・追加申し込みで,筑紫書体を生み出した藤田重信氏のサイン入り著書が抽選で6人に当たるほか,筑紫書体や藤田重信氏に関連したモチーフをデザインしたスマホケース,Tシャツなどを特設サイトで販売している。

■プロの世界

日本プリンティングアカデミー,新入生3人

日本プリンティングアカデミーは4月3日,東京・小石川の同校で入学式・企業研修入校式を行った。新入生は,メディアコンテンツ学科(2年制)2人,プリント・コンテンツ学科(1年制)1人。新入社員研修生(18日間コース)は,ウエマツ7人,エス・ワイ・エス4人,三美印刷2人,泰清紙器製作所2人,スマートグラフィックス,吉田印刷所,気生堂印刷所,各1人。

印刷タイムス,「メーカーの“本音”を聞く!」ムック発行

印刷タイムスは3月,15社のメーカーの代表や責任者をバリューマシーンインターナショナルの宮本泰夫氏がインタービューし,各社の動向や考えを紹介した『Printing The Future』を発行した。A4判,98ページ,印刷は校友印刷。2200円。

メディア・ユニバーサル・デザイン協会,MUDアドバイザーに更新制度導入

メディア・ユニバーサル・デザイン協会は,4月からMUDアドバイザー資格に2年ごとの更新制度を導入した。更新により実践的な技術講座の受講や,最新のシミュレーションツールが利用できる。更新しない場合も資格は失効されない。22年4月以降のアドバイザー資格取得,ディレクター検定取得者は今回の更新の対象外。更新手続は6月30日まで。更新費用は1万2000円。

日本印刷産業連合会,4月25日にグリーンプリンティング工場交流会開催

日本印刷産業連合会は4月25日,第57回「GP工場交流会」をオンラインで開く。北四国グラビアが環境サステナビリティの取組みなどに関して講演する。定員80人。参加無料。
https://www.jfpi.or.jp/inquiry_detail/id=139

全日本スクリーン・デジタル印刷協同組合連合会,5月に横浜で大会

全日本スクリーン・デジタル印刷協同組合連合会は5月24日,神奈川の産業貿易センタービル横浜シンポジアで全国大会を開く。新エネルギー・産業技術総合開発機構の牛島洋史氏が「シルクスクリーン印刷業界のシン・文明開化」をテーマに記念講演を行う。

印刷産業青年連絡協議会,5月に神保町で総会

印刷産業青年連絡協議会は定時総会を5月11日,東京・千代田区のTKPガーデンシティPREMIUM神保町で行う。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

6月14日まで,DNP文化振興財団がグラフィック文化の学術研究助成募集

DNP文化振興財団は6月14日まで,2024年度グラフィック文化に関する学術研究助成を募集している。募集テーマは「グラフィックデザイン,グラフィックアート全般をテーマとする学術研究」「グラフィック文化に関するアーカイブをテーマとする研究」。1件につき上限50万円が助成される。
https://dnpfcp.jp/foundation/grants/

4月10~12日,大阪で物流展

物流に関する製品・技術・サービスの「第5回 関西物流展」が4月10~12日,南港のインテックス大阪で開かれる。主催は同実行委員会。入場無料(要事前登録)。
https://kansai-logix.com/

4月11日,ミリアドがオンラインでコンテンツ制作システムのセミナー

ミリアドは4月11日,「紙の受注を生み出すための ITツール活用とは?」をテーマにオンラインセミナーを開く。コンテンツ制作システム「キュリア」を活用した成果を最大化するためのツール選定のポイントや,有用な活用方法を解説する。参加無料。
https://www.musashinet.co.jp/news/pdf/qlear-seminar20240411.pdf

4月11日,Material Bank Japanがオンラインでカラーコーディネートのセミナー

Material Bank Japanは4月11日,「最新のカラーコーディネート」をテーマにオンラインセミナーを開く。メーカーやデザイナーそれぞれの目線での色の選び方をディスカッションするほか,同社の建材サンプルサービスで人気のカラーをカテゴリー別に発表する。参加無料。
https://soon.materialbank.jp/webinar240411-b

4月18日,ラベル新聞社がオンラインでデジタル印刷とpre-drupaのセミナー

ラベル新聞社は4月18日,「ラベルフォーラムジャパン・ウェビナーシリーズ」を開く。2月に開いた「デジタル印刷機サプライヤー鼎談~本音トーク~」の録画再放送回と,3月に行われた報道向けの発表イベント「pre-drupa」のリポートを行う。参加無料。
https://www.labelforum.jp/about-lfjws.html

4月19日,日本画像学会が研究活動の勉強会

日本画像学会は4月19日,画像に関する勉強会「イメージングカフェ」をオンラインと東京のふれあい貸し会議室田町で開く。「人のネットワークが組織をつくる:企業での研究と大学での研究,学会活動など」をテーマに,同学会や日本印刷学会で会長を務めた東京工芸大学の佐藤利文教授が,企業での研究員を経て大学教員になった一研究者が,なぜ大学教員への道に進んだか,その間の人との出会い,研究内容の変遷について語る。定員は現地のみ30人。参加費は,会員1000円,一般2000円。
https://www.imaging-society-japan.org/event/imagingcafe/imagingcafe240419.html

4月25日,ミヤコシがオンラインで軟包装パッケージのセミナー

「ブランド企業の戦略を実現するパッケージ:軟包装再発見」をテーマにオンラインセミナーを開く。ブランド企業における戦略とデザインのふたつの側面から,昨今の傾向や現在のパッケージ印刷に関する課題を解説する。参加無料。
https://miyakoshi.co.jp/event/

4月27~30日,香港で国際印刷・包装展

印刷・包装関連製品とサービスの「香港国際印刷・包装展」が4月27~30日,香港のアジアワールド・エキスポで開かれる。主催は香港貿易発展局,華港国際展覧。オンライン展は4月20日~5月7日に開催。
https://www.hktdc.com/event/hkprintpackfair/en

7月5日,日本印刷学会が門前仲町でdrupa情報セミナー

日本印刷学会は7月5日,オンラインと東京・門前仲町のホワイトカンバスMON-NAKAで,夏期セミナー「温故知新:印刷の過去と未来を知る」を開く。多方面な切り口でdrupa最新情報と今後の印刷について解説するほか,写植の100周年を記念し,モリサワがその歴史と意義を振り返る。参加費は会員8000円,非会員1万2000円,学生・教職員1000円。
http://www.jspst.org/event/240705.html

10月10・11日,フレキソ・ジャパン展

日本フレキソ技術協会は10月10・11日,有明のTFTビルでフレキソ印刷に関連する技術と市場動向をフォーラムとテーブルトップショーを行う「フレキソ・ジャパン2024」開く。
https://ftaj.org/news/%e3%83%95%e3%83%ac%e3%82%ad%e3%82%bd%e3%83%bb%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%91%e3%83%b32024%e9%96%8b%e5%82%ac%e6%b1%ba%e5%ae%9a/

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2024年4月号【 特集:印刷発注者の環境意識 】(3月21日発行)
パッケージの一部に水性インクジェット印刷使用やプラスチック削減に取り組み、環境対応を意識しているブルボン。機内食の容器の代替素材としてFSC認証紙の採用を進めている日本航空。GP環境大賞を受賞し,菓子パッケージ資材の環境対応を推進する,あわしま堂。また食品・酒類メーカーの国分グループ本社と菓子メーカーの竹下製菓の取り組みを紹介します。

2024年4月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

 

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