週刊「印刷雑誌」

15巻 15号 2024年4月15日
Japan Printer weekly vol.15, no.15

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

エーリンクサービス,UVインクジェット印刷開始

エーリンクサービス(福井県鯖江市)は4月10日,Web印刷サービス「特殊印刷工房」でUVインクジェット印刷を始めた。プラスチック,ガラス,木材,布,革,ゴムなどの素材へ対応し,1点から短納期で提供する。モバイルアクセサリーケースが200個で3万8038円など。

グラフィック,広色域印刷の比較サンプルを提供

グラフィックは4月8日,「広色域印刷(スーパーリアル)」のサンプル提供を始めたと発表した。比較用に標準CMYK印刷のサンプルも付属する。広色域印刷は同社独自のプロファイルを使いCMYKのみで広色域・高濃度な印刷をする技術で,特色インキを使用しないため安価で追加納期が発生しない。

モリサワ,和文バリアブルフォントを開発中

モリサワは4月10日,和文バリアブルフォント「DriveFlux」(仮称)を開発中であると発表した。静的なファミリー書体では,ウエイトや字幅ごとにフォントファイルが用意されてきたが,次世代のフォントフォーマットであるバリアブルフォントは,それらのフォントファイルを1つに集約し,軽量で柔軟なスタイル選択が可能になる。OpenTypeで,「Morisawa Fonts」の一製品になる。

エプソン販売,A4ラインインクジェット複合機発売

エプソン販売はラインヘッド搭載のA4カラーインクジェット複合機発売「LM-C400」を5月9日に発売する。印刷速度は40枚/分。印字プロセスに熱を使わず,最大消費電力を160W以下に低減。利用者の状況に合わせたプランや複合機,プリンターを選べるサービス「エプソンのスマートチャージ」にラインアップされる。基本使用料が月額1万9200円。

■プロの世界

9種の製品群でカーボンフットプリント

大日本印刷は3月28日,自社製品のカーボンフットプリントを算定・検証するシステムにおいてサステナブル経営推進機構(SuMPO)の「SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度」の認証取得を増やした。これまでの紙器,軟包装,成形品に加え,今回,出版印刷物,商業印刷物,証券印刷物,熱転写プリンターメディア,建材用化粧シート,自動車内外装用加飾フィルムの6種の認証を取得した。計9種の製品群でカーボンフットプリントデータの提供が可能になる。

エプソン,乾式オフィス製紙機の新バージョン発売

エプソン販売は乾式オフィス製紙機 PaperLab「A-8100」を4月3日に発売した。内部センサーで紙種を検知し,自動的に設定を最適化する。また環境貢献効果値や機器の稼働状況などについて,エプソンのクラウドソリューションを通じて,PC やスマートフォンなどからでも確認ができるようになった。オープン価格。

キヤノン,大判インクジェットプリンターの2タイプ発売

キヤノンは,大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF」シリーズの,7色インクモデル「GP-6600S,4600S,2600S」の3機種を4月25日に発売する。広告などのグラフィックポスターの出力を担う出力センターや社内印刷部門向け。新開発の顔料インクを搭載し,人目を引く鮮やかな出力を図っている。最上位機種GP-6600Sで183 万円。
また,imagePROGRAFの12色インクモデル「PRO-6600,4600,2600」の3機種も同日に発売する。写真やデジタルアート,絵画といったファインアートなどを制作するグラフィックアート市場向け。新開発の顔料インクを搭載することで,芸術写真などに用いられるファインアート紙への印刷画質を向上させながら耐光性を強化して,シリーズ最高の写真画質とプリントの200年長期保存を図った。最上位機種PRO-6600で198万5000円。

矢野経済研究所,紙・板紙の市場調査発表

矢野経済研究所は4月8日,国内外の紙・板紙市場を調査し,動向を発表した。新聞用紙や印刷・情報用紙の出荷量は一段と減少傾向を強め,また,コロナ禍の巣ごもり需要の一巡や物価上昇による個人消費の低迷を背景に,板紙も減少に転じている。オリジナル情報が掲載された ショートレポートは1000円。詳細は,2024年版『紙パルプ産業白書』(1月発行,B5判,1041ページ,16万5000円)。

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会,アワード募集

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA)は5月31日まで「UCDAアワード」の応募を募集している。同アワードは,企業・団体が生活者に発信するさまざまな情報を,産業・学術・生活者の集合知による基準を使用して第三者が客観的に評価し,優れたコミュニケーションデザインを表彰するもの。カテゴリーにより77万円,38万5000円などがかかるが,応募企業には評価レポートがわたされる。評価対象物と説明資料の提出は6月14日まで,選考結果報告会は東京の神田明神ホールで11月7日に行う。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

4月17日,日本M&Aセンターがオンラインで事業継承のセミナー

日本M&Aセンターは4月17日,「承継までに時間がない!“必視”のM&Aセミナー」をオンラインで開く。事業承継やM&Aの基礎から,今の日本,M&A業界のリアルまでを解説する。参加無料。
https://www.nihon-ma.co.jp/page/seminar/basic_transfer2404/

4月17・18日,東洋紡がオンラインでプラスチック資源循環促進法のセミナー

東洋紡は4月17・18日,「プラスチック資源循環促進法と食品等の包装分野への影響及び対策」をテーマにオンラインセミナーを開く。同促進法が与えた,業界やコンビニ,自治体,消費者への影響と,その対策や今後の動きを紹介する。2日とも同内容。定員各回500人。参加無料。
https://www.toyobo.co.jp/seihin/film/package/webinar/202404.html

4月19日~5月24日,竹尾で日本タイポグラフィ年鑑作品展

竹尾は4月19日~5月24日,東京・竹橋の見本帖本店で「日本タイポグラフィ年鑑2024作品展」を開く。受賞作やベストワークなどの上位高得点作品を展示する。
https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20240419.html

4月24日,大伸社コミュニケーションデザインがオンラインで統合報告書のセミナー

大伸社コミュニケーションデザインは4月24日,「はじめての統合報告書制作,あなたの不安を解消します!」をテーマにオンラインセミナーを開く。統合報告書発行に向けたポイントを同社の経験をもとに紹介する。参加無料。
https://go.daishinsha-cd.jp/240424_sustena

4月24日,SGEC/PEFCジャパンがオンラインで森林認証制度のセミナー

SGEC/PEFCジャパンは4月24日,「森林認証制度の基礎知識」をテーマにオンラインセミナーを開く。PEFC認証制度の最新情報,合法性証明との違い,CoC認証の取得方法などを解説する。参加無料。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_-n5mMkJwQjeEYggX2kLSnA#/registration

4月26日,大伸社コミュニケーションデザインがブランドインサイトのワークショップ

大伸社コミュニケーションデザインは4月26日,東京・渋谷の同社で「企業価値を高めるブランドインサイト発見ワークショップ」を開く。ブランドに対する潜在的な意識を把握する「心象イメージ法」を通してブランドの要素を可視化する。参加無料。問合せは同社(電話03-6863-3500)。

5月9日,長苗印刷が名古屋でAI活用のセミナー

長苗印刷(愛知県春日井市)は5月9日,名古屋市の中日ビルで「AI戦略セミナー:生成型AIでビジネスとマーケティングはどう変わるか」を開く。コンテンツ開発からInstagramを活用したSNSコンテンツマーケティングまで,最新の事例をもとに解説する。定員100人。参加無料。
https://www.naganae.co.jp/seminar/240509/index.html

5月10日,大阪でバナナペーパーのイベント

バナナペーパーを使用したサービスや製品を紹介する「ワンプラネット・ペーパーフェス2024in大阪」が5月10日,中央区の御堂筋本町ビル,Bridge for Innovation Osakaで開かれる。主催はワンプラネット・ペーパ協議会。その中で高速オフセットは,セミナーや展示で自社の取り組みを紹介する。入場無料。
https://oneplanetoosaka.peatix.com/?lang=ja

5月17日,日本画像学会が大阪でシンポジウム

日本画像学会は5月17日,オンラインと大阪市のI-siteなんばで,2024年度関西シンポジウム「プリンティングフェスティバル:五感で楽しむ新世界」を開く。五感を活用した最新プリンティング技術に関する研究成果や,応用事例の知見を深めるとともに,五感を刺激する画像技術の可能性を議論する。参加費は会員9000円,一般1万7050円,学生2000円。
https://www.imaging-society-japan.org/www/jp/event_menu/symposium/2024_symp_kansai/

7月11・12日,仙台で印刷イベントSOPTEC

印刷,製本業を核とした次の新規事業の可能性を探るイベント「SOPTECとうほく」が7月11・12日,仙台の産業見本市会館サンフェスタで開かれる。主催は東北地区印刷協議会と実行委員会,主管は宮城県印刷工業組合。
https://www.miyagi-pia.or.jp/soptec/

9月25・26日,池袋でオーダーグッズビジネスショー

印刷,印章,文具,DPEなどを対象とする「オーダーグッズビジネスショー2024」が9月25・26日,東京の池袋サンシャインシティで開かれる。主催はゲンダイ出版内の実行委員会。
https://ogbs.jp/

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2024年5月号【 特集:見やすい・わかりやすい印刷 】(4月19日発行)
ハウス食品と江崎グリコから食品パッケージ、SBI生命保険からわかりやすい書類や契約書、ほかにも環境配慮にもつながるわかりやすい印刷物や、文書の見やすさ判定ツール、文書のタスク伝達性の自動的判定システムについて解説しました。

2024年5月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

 

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