週刊「印刷雑誌」

15巻 12号 2024年3月25日
Japan Printer weekly vol.15, no.12

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

SCREENグラフィックソリューションズ,フォント「こぶりなゴシック W0」発売

SCREENグラフィックソリューションズは,「ヒラギノ」フォントの新書体「こぶりなゴシック W0」を開発し,2月14日から販売を始めた。「こぶりなゴシック」は「字面が小さめで,ふつうで素直なかたちを持ち,詰め組みしたときも美しい,やわらかな印象の書体」をコンセプトに開発。これまで,ウエイト1,3,6,9をラインアップしていたが,最も細いウエイトのW0を追加した。

ダイナコムウェア,台湾の朝食店・作家とのコラボフォントステッカープレゼント

ダイナコムウェアは,台湾の人気の朝ごはん店と台湾の著名な作家,ダイナコムウェア台湾とのコラボ企画で使用したフォントをステッカーにして,プレゼントするキャンペーン3月31日まで行っている。このコラボフォントは2023年に行われた,台湾で著名な作家の蔡康永氏が考案した元気になれるフレーズを,同社のフォントで表現,人気の朝ごはん店「好初早餐」にディスプレイするという企画で使われたもので,期間中は店名を「ダイナフォント朝食店」に改名した。

東芝テック,複合機用アプリがクラウドサービスと連携

東芝テックは複合機「e-STUDIO」シリーズの専用連携アプリケーション「e-BRIDGE Plus for Collastorage」と連携可能なクラウドストレージサービスを3月19日に始めた。複合機でスキャンしたデータをクラウドのストレージへ保存できるほか,クラウドのデータを複合機で印刷することも可能。また,受信したFAX文書をデータ化し,発信電話番号ごとに分けてストレージサービスに保存することもできる。

大日本印刷,コンテンツ鑑賞システムを小学校の図工で活用

大日本印刷は,コンテンツインタラクティブシステム「みどころキューブ」を岡山市教育委員会に提供し,2024年度から市内小学校で図画工作の学習ツールとして使用されると発表した。岡山市立オリエント美術館の収蔵品情報を格納し,スケッチするための新たな視点やアイデアを得るきっかけに活用される。

ホビージャパン,『動画制作レベルアップ術』刊行

ホビージャパンは4月2日,『動画制作レベルアップ術 プロから学ぶ! 成果につながる企画・撮影・編集テクニック』を発行する。動画制作の心構え,企画・目標の作り方から,シナリオ,撮影機具の設定などの動画制作のために必要な要素を解説する。安部貴士著。B5判変型,192ページ。2420円。

■プロの世界

日本印刷産業連合会,JPCで経済大臣賞2点発表

日本印刷産業連合会は3月18日,ジャパンパッケージングコンペティション(JPC)の審査結果を発表した。経済産業大臣賞は,「Dashi‐Cha」(味の素)と「ザ・プレミアム・モルツ,ザ・プレミアム・モルツ<香る>エールCO2削減缶」(サントリー)の2点。応募作品は116点だった。

日本印刷産業連合会,全国カタログ展入賞作品発表

日本印刷産業連合会は3月18日,産経新聞社と第65回「全国カタログ展」入賞作品を発表した。図録部門は,経済産業大臣賞:NAGAI & TAKEO永井一正デザインによる竹尾広告集vol.2,vol.3/竹尾。文部科学大臣賞:甲斐荘楠音の全貌展 図録/日本経済新聞社。カタログ部門は,経済産業大臣賞:仕事は真心を込めて,ラブレターを書く気持ちで,愛を持ってやりなさい。/プリンティングディレクター熊倉桂三,山田写真製版所。文部科学大臣賞:産業用作業着/ロゴスコーポレーション。表彰式と展示会は今回も中止。

日本印刷産業連合会,GP工場認定で新規3工場認定

日本印刷産業連合会は3月21日,グリーンプリンティング(GP)の新規3工場,更新29工場を認定した。新規認定は,本州印刷 本社・工場(東大阪市),本州印刷 唐津工場(佐賀県唐津市),エーエムピー ギグバンド工場(那覇市)。また,GP資機材4社22製品(洗浄剤11製品,エッチ液11製品)を認定した。

全日本印刷工業組合連合会,機関誌「日本の印刷」リニューアルの印刷会社公募

全日本印刷工業組合連合会は傘下の組合員企業約4000社を対象に,国の中小企業施策や業界情報,各種調査統計資料など諸情勢の情報を提供する機関誌「日本の印刷」を発行(毎月10日発行)している。6月号からリニューアルする。3月29日まで,全国の組合員を対象に新しい機関誌の印刷会社を公募している。

BECS,植物由来のプラスチック代替素材開発

BECS(株)は,植物由来の紙でありながら複雑な成形を可能にしたプラスチック代替素材「kamimol」を開発した。イークラウドは4月11日まで,この素材の研究開発に対し投資申込みを受け付けている。

ミマキエンジニアリング,廃水約90%削減の捺染システム発売

ミマキエンジニアリングは,捺染顔料転写印刷機「TRAPIS」を6月に発売予定と発表した。インクジェットプリンター,専用インク,専用転写紙,推奨の欧州メーカー製の専用転写機で構成される。廃水を約90%削減(従来方式比)するという。

宣伝会議『PR4.0への提言』刊行

宣伝会議は4月2日,『PR4.0への提言 新しい「企業価値」を創出する』を発行する。組織とそれを取り巻く人間との望ましい関係を築くための考え方や行動のパブリックリレーションズ(PR)について,企業や団体が向き合う課題として,サステナビリティやインターナルコミュニケーションズなどの6つの潮流を解説する。電通PRコンサルティング編。A5判,224ページ。2200円。

大日本印刷,官民連携の医薬品ボトル再資源化実証事業に参画

大日本印刷は,福岡県や福岡県リサイクル総合研究事業化センター,福岡県薬剤師会などと協同で取り組む事業で,医薬品ボトルなどをリサイクルした,お薬手帳カバーやお薬BOXを製造し,3月22日から薬局ヘの配布を始めた。また事業拡大に向け,リサイクルしやすい医薬品ボトルに関するガイドを医薬品メーカーなどに公開した。

エーリンクサービスと山陽製紙,インセンティブショーに出展

4月10~12日,東京・池袋のサンシャインシティで開かれる「インターナショナル プレミアム・インセンティブショー」にエーリンクサービスと山陽製紙が出展する。前者は,Webで価格確認・見積書発行・発注のほか,納期確認・生産予約ができるWeb完結型システムのECサイトを紹介する。後者は,再生紙を使用したノベルティのほか,自社の取り組みをPRできる再生紙のツールやサービスを紹介する。

日本印刷技術協会,次回page展を2025年2月19~21日に開催

日本印刷技術協会は2025年2月19~21日に,東京・池袋のサンシャインシティで,データ処理やプリプレスシステムなどの取り組みを始めとした印刷メディアビジネスの総合展「page2025」を開く。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

4月22日申込み締切,日本包装技術協会がパッケージングコンテスト作品募集

日本包装技術協会は,包装におけるデザインからロジスティクスに至るまでの優秀さを競う「2024日本パッケージングコンテスト」の出展作品を募集している。締切は4月22日。出品料は1点で,会員1万7600円,一般2万3100円,ほか。
https://www.jpi.or.jp/saiji/jpc/jpc_index.html

8月15日まで,学生・若手対象のグッドデザイン賞作品を募集

日本デザイン振興会は8月15日まで,学生を対象とした「2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞」の作品を募集している。2024年4月1日現在で個人やグループ全員が国内の専修専門学校,大学,大学院に在籍しているか,2023年6月以降の卒業,修了者が対象。出展料無料。最優秀賞賞金30万円。
https://newhope.g-mark.org/

3月27日,オンラインで新規事業セミナー

新規事業成功に向けた組織や最新テクノロジーの活用に焦点を当てたオンラインセミナー「新規事業フォーラム」が3月27日に開かれる。大日本印刷の金沢貴人常務執行役員が「挑戦の先に広がる未来への道」をテーマに特別講演を行う。主催はJBpress・Japan Innovation Review。参加無料。
https://jbpress.ismedia.jp/list/jir/forum/new-business

3月28日,英治出版がオンラインでセルフマネジメントの体験会

英治出版は3月28日,「学習する組織×セルフマネジメント」プログラムのオンライン体験会を開く。具体的なワークと対話によって,学習する組織とセルフマネジメントのコンセプトを体験的に学ぶ。定員15人。参加無料。
https://gakuse04-taiken0328.peatix.com/

3月29日・4月19・23日,日本包装技術協会がオンラインで脱炭素ほかのセミナー

日本包装技術協会は3月29日・4月19・23日,「JPI WEBフォーラム」をオンラインで開く。テーマは3月29日「包装の立場から考える“我々はなぜ脱炭素をやらなければならないのか”」。4月19日「WPO“リサイクルのための包装設計ガイドライン”ご紹介」,4月23日「中食ベンダーが活用する高速トレーシーラーとラベルレスサーマル印字」。定員各回300人。参加費は,会員無料,一般各回1万1000円。
https://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/kenkyukai/2024/pdf/0329.pdf
https://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/kenkyukai/2024/pdf/0419.pdf

4月17日,シリウスビジョンがオンラインで画像検査のセミナー

シリウスビジョンは4月17日,「印刷に強い独自検査技術」をテーマにオンラインセミナーを開く。画像検査の基礎技術や同社独自の画像検査について紹介する。参加無料。
https://siriusvision.jp/webinar/20240417-2/

4月17~20日,名古屋で中部パック展

原料から加工製造,包装,流通,資源再利用までを展示する「2024中部パック」が4月17~20日,ポートメッセなごやで開かれる。主催は中部包装食品機械工業会。入場料1000円。その中でシール栄登は,縦移動式連続自動真空包装機やインクジェットプリンタ搭載ロータリーヒートシール機などを出展する。
https://chubupack.or.jp/

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2024年4月号【 特集:印刷発注者の環境意識 】(3月21日発行)
パッケージの一部に水性インクジェット印刷使用やプラスチック削減に取り組み、環境対応を意識しているブルボン。機内食の容器の代替素材としてFSC認証紙の採用を進めている日本航空。GP環境大賞を受賞し,菓子パッケージ資材の環境対応を推進する,あわしま堂。また食品・酒類メーカーの国分グループ本社と菓子メーカーの竹下製菓の取り組みを紹介します。

2024年4月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

 

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