週刊「印刷雑誌」

14巻 7号 2023年2月20日
Japan Printer weekly vol.14, no.7

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

グルーウィル,高精細アート印刷の新作発売

グルーウィルは2月9日,プラスチックフィルムへアート作品を印刷した「ガレリアプリント」に現代日本画家の後藤真由氏の新作を追加したと発表した。同プリントは厚さ0.5cmのプラスチックフィルムに高精細印刷をすることで,作品の質感や色彩を再現したアート商品で,紙と違って劣化が少ない特徴を持つ。

新晃社,触り心地のあるデザイン紙に新商品追加

新晃社は,透明ニスで凹凸模様の和柄をほどこした触り心地のある折り紙「SAWARIGAMI」にネオンカラーと,同加工の祝儀袋を3月に追加する。ネオンカラー折り紙は4色各3柄の計24枚入り。ご祝儀袋は3種を予定。

グラフィック,ホログラム加工に4パターン追加

グラフィックは2月13日,「ホログラム(LCコート)」加工に4種類のパターンを追加したと発表した。UV塗料を塗布した加工面に転写フィルムを貼り,乾燥後にフィルムをはがして転写する加工法で,印刷物にフィルムが残らず資源リサイクルに出せることが特徴。今回ドット,ドットランダム,格子,モザイクのパターンを追加した。

高速オフセット,インラインB4折り機導入で納期を短縮

高速オフセットは2月9日,インラインで製本加工機を通さずB4チラシを二つ折りできる輪転機を導入したと発表した。これにより印刷納期を短縮でき,折込チラシと同日にチラシをポスティング業者に受け渡すことが可能になった。

大日本印刷,紙製パーソナルブース発売

大日本印刷は,オフィスやイベント会場などの限られたスペースでも活用できる,軽くて頑丈な「DNP折りたたみ式紙製パーソナルブース」を開発し,2月14日に販売を始めた。10秒ほどで組み立てることができ,使用後は折りたたんでコンパクトに収納することが可能で,繰り返し使用できる。木目調などのパターンを印刷して立体感のあるリアルなデザイン表現を図り,さまざまな空間に合わせたカスタマイズが可能。

マルアイ,VR工場見学を開始

マルアイは3月19日まで,オンラインで工場内やぽち袋,クラフト封筒などの製造過程が見られるVR動画を公開している。工場の中を自由に見渡しながら移動し,機械の特徴や商品の製造工程の解説を静止画や動画で表示できる。期間中,抽選で30名に工場見学お土産セットのプレゼントキャンペーンを行っている。
https://www.bungu-channel.com/vr-maruai

■プロの世界

ダイコロ,卒業アルバムに関する調査発表,高校生4割が「加工したい」

ダイコロは2月13日,高校生と高校生の子どもを持つ保護者世代を対象に,卒業アルバムに関する調査結果を発表した。その中の写真加工に関して,高校生の4割が「アプリで加工したい」,保護者世代の8割が「加工してほしくない」と回答した。また両者とも「写真選びにこだわる」「思い出を残すなら動画より写真」などの意見は一致した。

凸版印刷,モニターの色再現をクラウドで支援

凸版印刷はモニターや撮影データ上で適切な色を再現するクラウドサービス「ColorSeeker」と「CAM-FIT」を開発したと2月16日発表した。前者は,カラープロファイルをWebブラウザ上で作成でき,一般的なPCモニターで適切な色を再現することができるサービス。後者は,撮影画像データを精度高く変換できるサービス。それぞれ,1万円/台・人・年と10万円。

大日本印刷,証明写真機でWeb会議用写真可能

大日本印刷とDNPフォトイメージングジャパンは,証明写真機「Ki-Re-i」で,Web会議やビジネスチャット,SNS用のプロフィール写真を撮影できる新サービスの提供を2月28日に東京・八重洲から始める。順次拡大予定。通常の証明写真とは異なる,ビジネス等で使いやすい背景を選んで撮影できる。

キヤノン,省スペース型のA3,A4ドキュメントスキャナー発売

キヤノンはドキュメントスキャナーimageFORMULAシリーズに,窓口業務などに適した省スペース型のA3判対応の「DR-M1060II」(2月下旬発売)と,A4判対応の「DR-M140II」(3月上旬発売)を追加する。1回の搬送で両面スキャンでき,原稿にあわせた排紙方法が選択可能。希望小売価格はA3対応型が32万8000円,A4対応型が12万円。

日本フォーム印刷工業連合会,オンラインとリアルで欧州印刷事情の調査報告会

日本フォーム印刷工業連合会は3月29日,オンラインと東京・新富の日本印刷会館で,欧州印刷事情視察の報告会を開く。スイスで2月26日~3日4日に開催される機材展「innovationdays2023」と欧州企業の印刷事情の視察報告を行う。定員は,オンライン100人,会場80人。参加無料。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

2月21日,シージェーピーテクノロジーが北品川でUV印刷製品の体験会

シージェーピーテクノロジーは2月21日,東京・北品川のミマキエンジニアリングでUVインクジェットプリンタや溶剤,UV製品などの体験会を開く。UV関連機器の展示のほか,印刷サンプルや事例の紹介,解説セミナーを行う。問い合わせはミマキエンジニアリング(電話03-5391-7699)。

2月22日,全日本印刷工業組合連合会がオンラインでユポのPOD印刷セミナー

全日本印刷工業組合連合会は2月22日,「POD機で出来るユポ印刷」をテーマにオンラインセミナーを開く。リコーのPOD機によるユポへの印刷をサンプルなどを交えて解説する。参加無料。
https://kyousou-network.net/archives/2974

2月22日,ミマキエンジニアリングがオンラインでSDGsセミナー

ミマキエンジニアリングは2月22日,「SIGN業界の知って得する SDGsセミナー」をオンラインで開く。2023年の業界のトレンドや環境に配慮した用紙,今後の予想などを解説する。問い合わせは同社(電話03-5420-8680)。

2月22・23日,ミマキエンジニアリングがオンラインイベント

ミマキエンジニアリングは2月22・23日,グローバルオンラインイベント「Mimaki Global Innovation Days」を開く。業界動向や活用事例,製品情報をデモンストレーションとセミナーで紹介する。参加無料。
https://innovationdays.mimaki.com/

2月23~26日,横浜で写真の展示会CP+

カメラやフォトイメージングの展示会「CP+」が2月23~26日,パシフィコ横浜で開かれる。主催はカメラ映像機器工業会。入場無料(事前登録制)。オンライン展も同期間中に行う。
https://www.cpplus.jp/

3月1日,富士フイルムBIがオンラインで企業力強化セミナー

富士フイルムビジネスイノベーションは3月1日,「企業力強化セミナー」をオンラインで開く。デジタル印刷に関するコンテストで複数回入賞している昌栄印刷の田渕健一氏がイノベーティブな印刷物を生み出すための着眼点やプロセスを語るほか,富士フイルムビジネスイノベーションから,補助金などの活用法や同社の経営支援など解説する。
https://www.fujifilm.com/jp/ja/business/graphic/events/reinforce_co_seminar2023

3月2日,電子出版制作・流通協議会が海外展開の電子出版セミナー

電子出版制作・流通協議会は3月2日,「電子出版での海外展開の具体的な可能性:有望な海外市場とデジタルコミック流通の実際」をテーマにオンラインセミナーを開く。出版社と海外流通に取り組んでいる流通事業者が,電子出版による海外展開の現状とその可能性について具体例を含めて語る。参加無料。
https://aebs.or.jp/seminar20230302.html

3月6~17日,東洋美術印刷が飯田橋で美術印刷の研究成果展示会

東洋美術印刷は3月6~17日,東京・飯田橋の同社ギャラリーで美術印刷分野における研究成果発表展示会「Art Print Labo 2023」展を開く。特殊な加工ではなく純粋に美しい印刷を目指した作品を展示する。入場無料。
https://www.atpress.ne.jp/news/345323

3月9日,ミリアドがオンラインで紙媒体の効果測定セミナー

ミリアドは3月9日,「DXで紙の効果測定をして,継続受注に繋げる3つのポイント」をテーマにオンラインセミナーを開く。参加無料。
https://www.miliad.co.jp/news.html#20230309

3月10日,企業メセナ協議会が北欧の幸福感とアートのセミナー

企業メセナ協議会は3月10日,オンラインと東京の大手町フィナンシャルシティ カンファレンスセンターホールで「北欧に学ぶウェルビーイングとアート」をテーマにセミナーを開く。北欧の生活に根づいた幸福の考え方や美術館の役割,企業メセナの取り組みについて解説する。定員は現地会場のみ80人。参加費は,一般3000円,学生500円,会員無料。
https://www.mecenat.or.jp/ja/events/14836

3月20日,日本画像学会がオンラインで加飾技術のセミナー

日本画像学会は3月20日,「加飾技術」をテーマに,第41回フリートーキングImaging Todayをオンラインで開く。デジタル印刷技術に付加価値を与える技術としての加飾技術や,その最新動向を解説する。参加費は会員3000円,非会員5000円,学生1500円。
https://www.imaging-society-japan.org/event/imaging_today/2022_IT_41.html

 

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2023年3月号【 特集:消費者にわかりやすい印刷物 】(2月20日発行)

「わかりやすい」から捉えたパッケージでの表示や、ウェブでの情報発信、銀行による情報提供への取組、また逆に「わかりにくい」から考えたデザイン、使うという役割の印刷物から帳票での情報発信、わかりやすい印刷物を判断するようなソフト開発の取り組みを解説しました。

2023年3月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

 

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