週刊「印刷雑誌」

14巻 6号 2023年2月13日
Japan Printer weekly vol.14, no.6

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
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◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

DNPビジネスパートナーズ,障がいある社員のブックカバーを書店で配布

大日本印刷グループの特例子会社である(株)DNPビジネスパートナーズは,同社社員の作品を使用したブックカバーを制作して,2月14日からグループの丸善・ジュンク堂書店5店舗(丸の内,池袋,名古屋,大阪,福岡)で文庫本購入者に配布する。合計2000枚。

グッドクロス,こども名刺をリニューアル

グッドクロスは2月1日,将来の夢や興味のある遊びなどを印刷できる顔写真入りの「こども名刺」になぞなぞを入れることができるサービスを追加した。名刺の裏面1枚ごとに違うなぞなぞやクイズを入れ,QRコードから答え合わせができる。サイズは85×49mm。20枚で1100円。

グラフィック社,『デザインのひきだし48』

グラフィック社は2月,「紙」を特集した『デザインのひきだし48』を発行した。紙をうまくつかいこなしたいときに知っておきたい用途別に編集部が薦める紙を紹介。用途別に150種以上の紙を綴じ込んだ紙サンプルブック,書いて試せる24種入り紙見本ノートなど,特典付き。B5判,並製,160ページ。2420円。

DICグラフィックス,デジタルカラーガイドをリニューアル

DICグラフィックスは2月6日,色見本帳をデジタル化したアプリ 「DIC デジタルカラーガイド」をリニューアルした。従来の色見本機能や素材感も含めた色の疑似表示機能に加え,表面質感を表示する「エンボス表現機能」や,標準光源下への色変換を可能とするキャリブレーション機能などの機能をアップデートした。

太美工芸,靴やスリッパを楽しく揃えられるステッカー発売

太美工芸は2月10日,靴やスリッパを楽しく揃えられる足型ステッカー「あしあわせステッカー」を発売した。玄関や室内に貼った足型のステッカーの上に靴やスリッパを置くことで,散らかりがちな靴やスリッパを叱ったり怒ったりすることなく楽しく揃えることができる。ステッカーののりは,室内用には後に残りにくく剥がしやすい弱粘着を,玄関用には強粘着を使用。玄関用,室内用2枚セットで1500円。

らく楽自費出版工房,著者の費用負担を明確にした出版サービス開始

らく楽自費出版工房は,自費出版の著者の費用負担を明確にしたサービス,「ゴーゴー出版プロジェクト」を3月6日から始める。初期費用5万5000円で,初回150冊(印税7%)で発行を行い,売れ残った分は著者が買い取る。発売から6か月で初回発行分が完売したら,200冊の2刷発行の有無を選択できる。

berryB,サステナブルペーパーバッグの最小ロットを1000枚に引き下げ

オリジナル紙袋・パッケージメーカーのberryBは2月1日 ,環境に優しい「サステナブルペーパーバッグ」の最小ロットを3000枚から1000枚へ変更したと発表した。同製品は紙素材のみで製造され,100%リサイクルが可能でFSC認証マークの印刷が可能。

大日本印刷,「タテヨミ」コミックアプリを提供

大日本印刷は,ハイブリッド型総合書店「honto」と連動し,主にスマートフォンを利用して,画面を縦にスクロールして読む“タテヨミ型”コミックアプリ「ホンコミ」の提供を始める。本アプリは,App StoreとGoogle Playからダウンロード可能。

大栗紙工,オリジナルノートをギフトショーで出展

大栗紙工(大阪)は2月15~17日に有明の東京ビッグサイトで開かれる「東京インターナショナル・ギフト・ショー」でオリジナルノートブランド「OGUNO(オグノ)」を出展する。発達障がい当事者の声をもとに開発したノートや,廃棄米を活用した紙素材でメッセージカードとしても使用できるノートパッドなどを紹介する。

イワタ,もっちりぽってり書体の新ファミリー5書体発売

イワタは,鉛活字の手書きや手彫り,インクにじみなどの有機的な曲線から着想を得たオールドスタイルの丸ゴシック書体「イワタ福まるご」のファミリー書体を2月1日に発売した。従来の,SNSのテロップや映画,絵本のタイトルなどに使われている書体に5つがファミリーに加わった。1書体,DL版1万5400円,CD版1万7600円,5書体セットそれぞれ,6万1600円,6万3800円。

エプソン,A4インクジェットプリンター3機種とA4スキャナーを発売

エプソンはカートリッジ方式インクジェットプリンターのEPシリーズ1種,PXシリーズ2種を2月16日に発売する。新たにモバイル機器アプリに対応した。オープン価格。また,軽量薄型A4スキャナー「GT-S660」を2月16日に発売する。よく使う機能をワンプッシュで実行でき,写真と文書を自動判別して最適な設定でスキャン可能。参考価格1万2100円。

リコー,A3フルカラー複合機7機種16モデルを発売

リコーはA3フルカラー複合機の新製品「RICOH IM」シリーズ7機種16モデルを2月14日に発売する。名刺や領収書などの小サイズ原稿を含めた多様な紙文書を電子化,さまざまなアプリケーションと連携し,閲覧,管理,データ処理が可能。オプションで紙折りや針なし綴じで文書を出力できる。最上位機種が標準価格270万円(税別)。

■プロの世界

甲斐田氏(丸信),技能五輪4位敢闘賞

第46回技能五輪国際大会(特別開催)の結果が2月6日に発表された。今回の大会は,15の国・地域で,2022年9月7日~11月26日に開催され,56の国・地域から989人の選手が参加し,61職種の競技が行われた。Print Media Technology(印刷)は10月12~15日にスイスAarauで行い,日本代表の(株)丸信の甲斐田光氏は敢闘賞4位。

経済調査会,「積算資料印刷料金2023年版」発行

経済調査会は2月,各種印刷物の見積り・積算のために,工程に沿った料金と算出法を掲載した「積算資料印刷料金2023年版」を発行した。特集は,地図と印刷,クリエイティブワークの見積り事例調査結果,Web制作エンジニアの実像について。B5判,410ページ。3772円。

日本印刷技術協会,4月に新入社員オンライン研修

日本印刷技術協会は,印刷業界に特化した新入社員向け「学び放題研修サービス」を再配信含め4月4~28日に行う。リアルタイム(ライブ)でのオンライン受講に加え,録画再配信により学習の機会を繰り返し得ることで,受講者の学習効果を高める。参加費は,会員5万5000円,一般8万5800円。

EIZO,USB Type-C端子を搭載した液晶モニター発売

EIZOは,USB Type-C端子を搭載した24.1型カラーマネージメント液晶モニター「ColorEdge CS2400S」を2月24日に発売する。「CS2420-Z」の後継機種で,デジタル写真やイラスト,デザイン制作を行うための標準モデル。ノートPCとUSB Type-Cで接続することで,画面表示,USB信号の伝送に加え,ノートPCへの70Wの給電が可能。オープン価格(参考価格として10万8900円)。

日本アグフア・ゲバルト,プリプレスワークフローの最新版発売

日本アグフア・ゲバルトはプリプレスの自動化・効率化を進め,ファクトリーオートメーションを強化するリモートワークを支援する機能を搭載したワークフローの最新バージョン「Apogee Suite 13.0」を2月1日に発売した。

エプソン販売,産業用途インクジェットヘッド拡販

エプソン販売は,溶剤インクに対応したインクジェットプリントヘッドの新商品2機種を,2023年度上期より発売する。「I3200(8)-S1HD」と「S800-S1」は,それぞれ産業用途のインクに対応しており,従来の水系,UV,エコソルベントに加え,オイル,溶剤系インクなどさまざまな種類のインクに適合し,工業印刷用途などのデジタル印刷に対応する。

日本グラフィックサービス工業会,印刷のコンクール作品募集

日本グラフィックサービス工業会は「ジャグラ作品展」の出展作品を3月31まで募集している。募集部門は出版印刷物, 伝印刷物,業務用印刷物,開発・開拓の4部門。2022年中に完成した作品が対象。

アドビ,CS6のログインサポート終了期限を延期

アドビは1月31日,先日発表したCreative Suite6やCreative Cloudサブスクリプションの初期バージョンでのログインサポートの終了日としていた1月31日を延期すると発表した。終了日程は追って発表される。

日本グラフィックサービス工業会,6月に高知大会

日本グラフィックサービス工業会は,第58回定時総会と第65回「ジャグラ文化典」の高知大会を6月9~11日,高知市のホテル三翠園を主会場に実施する。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

2月14日,ミマキエンジニアリングが西五反田で表面コーティング付加価値体験会

ミマキエンジニアリングは2月14日,東京・西五反田の同社デモセンターで「付加価値提案体験会」を開く。UV硬化インクジェットプリンタやデジタルコーティングマシン,レーザー加工機を実機で体験できる。問い合わせは同社(電話03-5420-8680)。

2月15・16日,加工技術研究会がコンバーティング技術セミナー

加工技術研究会は2月15・16日,「アルミキレートの塗料硬化・粘着剤用途への展開」「プラズマ表面改質による低誘電・難接着樹脂への接着剤・前処理フリー直接接着技術」ほかをテーマにオンラインセミナーを開く。定員500人。参加無料。
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_gga6i_8DSWKUNvoMTKv5dw
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_v860EWiZR4ql4khU5MstXQ

2月17日,日本画像学会がオンラインとリアルでインクジェット最新動向のセミナー

日本画像学会は2月17日,オンラインと東京のふれあい貸し会議室八重洲で「インクジェット技術の最新動向2022」をテーマにセミナーを開く。IGAS2022をはじめとした国内外で発表されたインクジェット技術の解説や,今後の展開を参加者とともに考える。定員はオンライン30人,現地会場20人。参加費2000円。
https://www.imaging-society-japan.org/inkjet-sig/event/IJSIG_event_021.pdf

2月21日,東洋美術印刷がオンラインでコミュニケーションデザインのセミナー

東洋美術印刷は2月21日,「“紙”と“デジタル”のコミュニケーションデザインを考える」をテーマにオンラインセミナーを開く。紙やデジタルの「わかりやすさの認証」を行うユニバーサルコミュニケーションデザイン協会の武田専務理事が事例を交えて現状の課題を解説する。参加無料。
https://lp.toyobijutsu-prt.co.jp/20230221.html

2月22日,AndTechがオンラインでフレキソ印刷のセミナー

AndTechは2月22日,「フレキソ印刷の最新技術動向と水性フレキソ印刷用インキ・合成紙・感光性樹脂版の開発および環境負荷低減へ向けた取り組み」をテーマにオンラインセミナーを開く。定員30人。受講料5万5000円。
https://andtech.co.jp/seminar_detail/?id=11637

2月28日,ビジュアル・プロセッシング・ジャパンがオンラインでpage2023アフターセミナー

ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは2月28日,「page2023アフターセミナー:印刷ビジネスのためのDXソリューション」をオンラインで開く。印刷業界に特化したクラウドソリューションを紹介する。定員500人。参加無料。
https://www.vpj.co.jp/news/vpjseminar/detail.html?id=5

3月3日,フォントワークスが中国語フォントセミナー

フォントワークスは3月3日,中国語フォントメーカーのHOUSEIと明倫国際法律事務所との共同で「中国国家標準規格の最新版(GB18030-2022)」と「中国のフォントに関する著作権上の考え方,近時の裁判例」をテーマにオンラインセミナーを開く。定員300人。参加無料。
https://fontworks.co.jp/news/2023/02/09/14019/?c=05d0e9e1908775c3-acd4f6857a8edb5e

3月8日,日本出版学会がオンラインで読書バリアフリーのセミナー

日本出版学会は3月8日,「読書のバリアフリーを進める」をテーマにオンラインセミナーを開く。出版界における読書バリアフリーに関する動向や事例の報告を通して,今後を展望する。参加費は,会員1000円,一般2000円。
https://www.shuppan.jp/event/2023/02/03/2599/

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2023年2月号【 特集:IGASに見る印刷産業 】(1月20日発行)

今回のIGASは「スマートファクトリーIGAS」だったと言って過言でないだろう。機械・機器一つひとつの機能を競う時代は終わり,印刷の価値,極論を言えば,社会のためになる印刷をみんなで考えるような時代になった。最新機器を導入して生産する時代ではなく,ある意味哲学的なことかもしれないが,何のために印刷物をつくるのかが問われている。

2023年2月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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