週刊「印刷雑誌」

13巻 41号 2022年10月31日
Japan Printer weekly vol.13, no.41

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

キヤノン,印刷素材サイトで年賀状デザインとペーパークラフトを公開

キヤノンは10月21日,同社の無料印刷素材サイト「クリエイティブパーク」に,2023年の年賀状特集として,渋谷区公認の「シブヤフォント」を活用したデザインや定番デザイン,フォトフレーム年賀状などの素材を公開したと発表した。また,年賀状としても使える十二支のペーパークラフトも公開した。
https://creativepark.canon/jp/index.html

グラフィック社,書籍『世界の紙と日本の和紙』発行

グラフィック社は11月,名古屋にある紙の専門店「紙の温度(株)」が出会ってきた魅力ある紙87項目(185種類)を紹介した書籍『世界の紙と日本の和紙』を発行する。A5判,並製,192ページ。2530円。

グラフィック,オンデマンド箔押サービス開始

グラフィックは10月24日,専用の型を必要としないデジタル箔の「オンデマンド箔(金・銀)」加工を始めたと発表した。金や銀の箔の上から印刷を行うことができ,グラデーションやカラー箔のような表現も可能。料金は箔の面積に関わらず一律で,名刺サイズが片面カラー,100枚で2880円など。

大日本印刷,証明写真機を全国で30%増強

大日本印刷は10月24日,新型の証明写真機「ID-Spot」を2023年9月までに約2000台設置すると発表した。現在マイナンバーカード申請が可能なネットワークに接続した証明写真機「Ki-Re-i」を全国に展開している同社は,新機種と合せ8500台規模の設置となり,国内の90%シェアを獲得する。

フォントワークス,LINEオリジナルフォントを共同開発

フォントワークスは10月24日,LINE(株)と共同でオリジナルフォント「LINE Seed JP」を開発したと発表した。角に丸みを持ち,カジュアルで柔らかい印象が特徴の欧文フォント「LINE Seed Sans」の日本語書体版になる。今後LINEの事業活動やイベントで使用される。

キヤノン,ビジネス用と家庭用プリンター発売

キヤノンは,大容量タンク搭載のビジネスインクジェットプリンター「GX4030」を11月10日に発売する。特大容量の「ギガタンク」を搭載し,A4用紙サイズのモノクロで約9000ページが印刷可能。インクコストはA4サイズの文書で1ページあたりモノクロ約0.9円,カラー約2.2円。参考価格6万1050 円。
また,家庭用インクジェットプリンター「PIXUS XK110/TS8630」「G3370/G1330」を11月10日に発売する。「PIXUS」2機種は選択可能なユーザーインターフェースを採用し,少ない手順でプリントやスキャンなどを行える。「G3370/G1330」は特大容量タンクを搭載し,大量印刷と低ランニングコストに優れる。オープン価格。

昇文堂,オリジナルカードゲームでがグッドデザイン賞受賞

昇文堂は,10月7日に公表されたグッドデザイン賞で,同社が発売した知育カードゲーム「SAi」が受賞したと発表した。高いアート性とデザイン性,シンプルなルールで色彩感覚を高められる知育効果などが評価された。

企業メセナ協議会,メセナアワード凸版印刷を大賞に

企業メセナ協議会は10月26日,企業や企業財団が取り組むメセナ(芸術文化による豊かな社会創造)活動を表彰する「メセナアワード」を発表した。大賞は凸版印刷の「可能性アートプロジェクト」。独自の技術で障がいをもつアーティストの作品を付加価値化し,障がい者の自立支援と事業活動を両立する仕組みを構築し,社員の人財育成にもつなげている点が評価された。

■プロの世界

日本印刷技術協会,『印刷白書 2022』発行

日本印刷技術協会は,印刷産業の動向把握に必要なデータ,図を掲載した『印刷白書 2022』を発行した。印刷会社の造注・創注戦略,印刷産業の動向,印刷トレンド,関連産業の動向,印刷産業の経営課題の各章で構成。A4判,並製,128ページ。2022年10月,監修・著・発行:日本印刷技術協会。9900円。

沖電気工業,小型カラーLEDプリンターにラベル対応機能追加

沖電気工業は10月26日,小型カラーLEDプリンター「PLAVI Pro330S」にラベル紙のギャップ(ラベルとラベルの間)で自動カットする機能を追加し,リニューアル発売した。また同機の専用オプションとして,ラベルロール紙がセットできるホルダーを発売した。オープン価格。

大日本印刷,経営層向け情報セキュリティ講習開始

大日本印刷は,10月からサイバートラスト(株)と連携し,企業の経営層を対象とした情報セキュリティ講習の提供を始めた。同社はさまざまな階層の人材にセキュリティ教育を行ってきたノウハウを活かし,受講者の状況に合わせた講習カリキュラムをカスタマイズしている。

全日本印刷工業組合連合会,11月にSDGsのセミナー

全日本印刷工業組合連合会は11月9日,東京・新富の日本印刷会館とオンラインで「“リスクと機会”で考える,印刷産業における環境への取り組みとSDGs」をテーマにセミナーを開く。印刷業における環境配慮への取り組み事例,国内の環境分野における動向などを解説する。定員は会場のみ30人。参加費は,オンライン1000円,会場2000円。
https://www.aj-pia.or.jp/wp-content/uploads/2022/10/Subsemi.pdf

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「SDGsと印刷産業」特集号。デジタル印刷機メーカー,生産現場,ユニバーサルデザインなどからSDGsの取り組みを紹介。月刊『印刷雑誌』2021年10月号

 

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

11月1~30日,オンラインで図書館総合展

第24回「図書館総合展」が11月1~30日,オンラインで開かれる。また各地の小会場(リアル)でカンファレンスも行う。主催は,同展運営委員会,企画・運営はカルチャー・ジャパン。参加無料。
https://www.libraryfair.jp/

11月5日,日本グラフィックデザインがオンラインとリアルで知的財産権のセミナー

日本グラフィックデザイン協会は11月5日,オンラインと赤坂の東京ミッドタウンで知的財産権セミナー2022「コンペティションを通して,デザイナーの権利とスペックワークの危うさを考える」を開く。不当なコンペティションをなくすことを目的に発行した『コンペティションのガイドライン』の内容をもとに,よりよいコンペティションの在り方について考える。定員はオンライン,会場ともに100人。参加無料。

https://www.jagda.or.jp/news/6737/
『コンペティションのガイドライン』(PDF)
https://www.jagda.or.jp/wp/wp-content/uploads/2022/05/JAGDAcompetitionguidelines.pdf

11月6日,大日本印刷が大阪の「HANAZONO EXPO」でワークショップ

大日本印刷は11月6日,東大阪市の花園中央公園で開かれる「HANAZONO EXPO」で名画を使ったワークショップ「Playfulトリミラージュ!!名画の森で大冒険」を開く。ゴッホやムンクなどの名画を観察し,その一部分をパーツとしてコラージュ作品を作成する。参加無料。
https://www.dnp.co.jp/news/detail/20168455_1587.html

11月9日,日本印刷学会がオンラインでグラビア研究会

日本印刷学会は11月9日,「グラビア研究会 第13回研究例会:包装業界のDX」をオンラインで開く。包装分野にてDX化を実践しているメーカー,有識者が活動内容や今後の取組みについて解説する。参加費は会員4000円,一般6000円。
http://www.jspst.org/event/221109.html

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連載記事『グラビア印刷入門』(都築晋平著/日商グラビア)掲載の『印刷雑誌』2018年1月~6月号セットを50%OFFで発売中。原理や素材、パッケージ印刷特有のデザインのポイント、加工・納品、変動要素や最新情報までを網羅。月刊『印刷雑誌』「グラビア印刷入門」連載セット(50%OFF)

11月9~15日,リコージャパンが新規ビジネス,インクジェット,補助金のセミナーを再配信

リコージャパンは11月9~15日,「紙以外の新ビジネス・新たなインクジェットビジネス・補助金活用まで全てわかる!」をテーマに7~9月に開いたセミナー3本の再配信を行う。配信タイトルは「KICK START2022 in Summer」「イッツ・ア・インクジェットワールド!Ⅳ」「ものづくり補助金2022秋の陣」。
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00069.html

11月11日,竹尾がオンラインで「10年後の紙とくらし」トークイベント

竹尾は11月11日,トークイベント「わたしたちの10年後の紙とくらし」をオンライン配信する。開催中の「10年後の紙とくらし」展に参加している企業のデザイナーが作品の制作エピソードや,普段のデザイン制作などについて語る。
https://youtu.be/LAPQfvmbHfc

11月16~18日,大阪で脱炭素・電力ビジネスの商談会

再生可能な新エネルギーの総合展「関西 スマートエネルギーWeek」が11月16~18日,南港のインテックス大阪で開かれる。主催はRX Japan。入場料5000円(事前登録で無料)。
https://www.wsew.jp/osaka/ja-jp.html

11月17日,UCDAがオンラインでアワード受賞企業のプレゼンテーション

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は11月17日,「UCDAアワード2022」受賞企業5社によるプレゼンテーションをオンラインで開く。受賞各社の「わかりやすさ」への取り組みを解説する。定員300人。参加無料。
https://ucda.jp/award2022_presentation.html

11月18日,日本出版学会がオンラインで専門書店と取次のセミナー

日本出版学会は11月18日,「専門書店と取次の関係を考える:猫本専門“神保町にゃんこ堂”を題材にして」をテーマにオンラインセミナーを開く。書店経営と取次との関係や,新たな発想法,魅せる棚づくり,「図書館再生プロジェクト」事業での活動などを解説する。定員100名,参加無料。
https://www.shuppan.jp/event/2022/10/21/2490/

11月18日,日本印刷技術協会が紙のブランディングセミナー

日本印刷技術協会は11月18日,「紙の強みを活かしたブランディング」を開く。ブランディングの総論解説やワークショップを行う。参加費,会員1万4300円,一般1万9800円。
https://www.jagat.or.jp/archives/103429

11月21・22日,市谷で産業用インクジェット技術のセミナー・展示会開催

大野インクジェットコンサルティングは11月21・22日,東京のTKP市ヶ谷カンファレンスセンターで産業用インクジェット技術のセミナーや展示会の「ジャパン・インクジェット・テクノロジーフェア2022」を開く。入場は懇親会費付き7700円,懇親会無し3000円。

 

11月22日,日本印刷技術協会がオンラインと大阪で情報セキュリティ管理講座

日本印刷技術協会は11月22日,「情報セキュリティ管理講座」をオンラインと,都島区の大阪印刷会館で開く。セキュリティ対策方法や社内システム,ネットワーク上の安全確保に関する事故の現状と原因,対策のポイントについて解説する。参加費は,会員1万1000円,一般1万4300円。
https://www.jagat.or.jp/archives/103216

11月24日,キーポイントインテリジェンスがオンラインでラベル・パッケージの会議

キーポイントインテリジェンスは11月24日,「プロダクション&パッケージングコンファレンス2022」をオンラインで開く。ラベル,パッケージング印刷業界の課題や,ビジネスチャンスを獲得するための取り込みを解説する。参加費10万9780円(早割あり)。
http://keypointintelligence.jp/podjapan/2022/

11月25日,日本画像学会がオンラインでトナーと粉体材料のセミナー

日本画像学会は11月25日,「トナーと粉体材料の安全な取扱い・法規制・物性計測の最新動向」をテーマにオンラインセミナーを開く。参加費は,会員7000円,非会員1万円,学生2000円。
https://www.imaging-society-japan.org/event/tech_seminar/2022_smr_154.html

11月28日,日本出版学会がオンラインで書籍デジタル化のセミナー

日本出版学会は11月28日,「書籍のデジタル化と今後の展開:『パブリッシング・スタディーズ』第4章第3節報告」をテーマにオンラインセミナーを開く。4月に刊行された日本出版学会編『パブリッシング・スタディーズ』(発売:印刷学会出版部)の内容から,デジタル化と今後の展開を担当した林智彦氏が,執筆の経緯や背景,今後の展望や書き切れなかった部分などについて報告する。参加無料。
https://www.shuppan.jp/event/2022/10/21/2497/

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各分野で活躍する,日本出版学会会員の知識を集結。出版史から制度,産業,書籍・雑誌・マンガ,デジタルコンテンツ,書店・読者までを概説。『パブリッシング・スタディーズ』

2023年5月31日~6月2日,ビッグサイトで電子機器トータルソリューション展

JPCA Show,マイクロエレクトロニクスショーなど10の展示会で構成する「電子機器トータルソリューション展2023」が2023年5月31日~6月2日,,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催は光産業技術振興協会。入場料1000円,Web登録で無料。
https://www.jpcashow.com/show2023/

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2022年11月号【 特集:色管理の話題を知る 】(10月20日発行)

今月は、老人性白内障の話題、カラーバーと絵柄の調整、計測機、色管理用の印刷機の改良、遠隔色校正などを取り上げました。

2022年11月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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