週刊「印刷雑誌」
13巻
38号
2022年10月11日
Japan Printer weekly
vol.13,
no.38
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。
■印刷をたのしむ
グラフィック社,書籍『切手デザイナーの仕事』を発売
グラフィック社は10月,書籍『切手デザイナーの仕事 日本郵便 切手・葉書室より』を発売した。日本の切手をつくる8人のデザイナーを紹介。間部香代著。A5判,並製,192ページ。1980円。
高速オフセット,環境配慮用紙を使ったカレンダー発売
高速オフセットは9月29日,人や環境に配慮した用紙を使った「SDGs卓上カレンダー2023」の注文受付を始めたと発表した。バナナペーパー,タンザニアコットン,バガス紙,FSC認証紙の4種類から選べる。
フォントワークス,新書体発表
フォントワークスは9月26日,書体デザイナー・大崎善治氏による新書体「あかかね」を発表した。TV番組のテロップやポスター等での「くろかね」「あおかね」シリーズに続くもの。縦画と外側の丸みが特長の書体で,主張がありながらどこか素朴でかわいらしい印象。
また,フォントワークスは,年間定額制フォントサービス「LETS」の発表20周年を記念し「フォントワークスLETS」「モトヤLETS」「YOON LETS」から合計51書体を9月26日から提供した。
デジタル総合印刷,Web型パーツカタログのサンプル作成無料キャンペーン
デジタル総合印刷は11月30日まで,保守部品などの発注がWeb上でできる「WebパーツカタログDX」のサンプル作成無料キャンペーンを行っている。
SCREENグラフィックソリューションズ,ヒラギノ丸ゴシック体W7発売
SCREENグラフィックソリューションズは10月3日,OpenTypeフォント「ヒラギノ丸ゴシック体W7」を発売した。2001年に販売を始めたヒラギノ丸ゴシック体のバリエーションにW7を加えた。
大日本印刷,メタバースで企業と生活者のコミュニティ構築を支援
大日本印刷は,Web上で10月31日まで公開しているブルボンが手がける仮想空間「ブルボンメタバース」の構築を支援したと発表した。専用アプリを使わずWebブラウザで参加でき,利用者同士のテキストチャットでの会話やオンラインショップで使えるクーポンの取得など,楽しみながら製品のファン獲得やコミュニティを活性化できる仕組みになっている。
グラフィック,新サービスを発表
グラフィックは10月3日,全ページに厚手の用紙を使った「中綴じ(厚紙)冊子印刷」を始めたと発表した。官製はがきと同程度の連量180~195kgの用紙を全ページに使用し,高級感,重厚感のある冊子を作成できる。1000部で5万7560円など。
また10月5日,年賀状作成アプリ「かんたん年賀状2023」を公開したと発表した。アプリ上で年賀状デザインの作成から,印刷注文,投函まで対応,喪中はがきの作成もできる。10月31日まで印刷料金が最大20%OFFのキャンペーンを行っている。
エプソン,再生プラスチック使用のプリンター発売
エプソンは,商品に使用されるプラスチックの約30%にリサイクル素材を使用したインクジェットプリンター「EP-885AW/AB/AR」「EP-815A」「EP-715A」を10月20日に発売する。5年間補償に対応し,モバイル端末から印刷やチャットサポートができるアプリ「Epson Smart Panel」のアップデート版にも対応する。オープン価格。
京セラ,5GHz無線LAN対応のプリンター発売
京セラドキュメントソリューションズは,5GHzの周波数帯の無線LANにオプション対応したモノクロA4プリンター「ECOSYS PA6000x/PA4500x」を11月上旬に発売する。またオプションストレージに,データ上書きや暗号化機能を搭載する。希望小売価格(税別)は「PA6000x」が16万5000円,「PA4500x」が107,000円。
グラフテック,カッティングマシン用自動給紙ユニット発売
グラフテックは10月12日,小型カッティングマシン「Silhouette CAMEO 4シリーズ」や「Silhouette Portrait 3」に装着できる自動給紙ユニット「SHEET-FEEDER-LETTER」「SHEET-FEEDER-A3PLUS」を発売する。最大20枚連続給紙やバーコード機能により異なるデザインも連続カット,A4,Letter,A3,A3判ノビに対応,などの特長がある。
大日本印刷,コンテンツインタラクティブシステムが「good digital award」受賞
大日本印刷は10月3日,「DNPコンテンツインタラクティブシステム みどころシリーズ」が,デジタル庁の2022年度「good digital award」のアート部門で部門最優秀賞を受賞したと発表した。同システムは文化財の高精細なデジタルデータと,美術館や図書館,文書館の多様な知的情報である「みどころ」を掛け合わせたインタラクティブな鑑賞ができる。
■プロの世界
出版メディアパル,『編集者のための InDesign入門早わかり』発行
出版メディアパルは9月30日,書籍『編集者のための InDesign入門早わかり』を発行した。サブタイトルは,DTP時代の編集ノウハウ活用術。高田信夫著。A5判,176ページ,並製。1980円。
日興美術,静岡に印刷の展示室を開設
日興美術は10月4日,静岡のDPX岡部(旧岡部工場)に常設の展示室を開設したと発表した。印刷や素材のサンプル展示や相談受付け,SDGsに関する情報コーナー,見学会などを行う。
エプソン,台紙無しラベル印刷対応とモバイル型無線対応のレシートプリンター発売
エプソンは,ラベル貼り付けのさい台紙から剥がす行為を省略できる台紙無しラベルレシートプリンター「TM-L100」とバッテリー駆動のモバイルプリンター「TM-P80Ⅱ/P20Ⅱ」を11月上旬に発売する。オープン価格。
大日本印刷,紙カップの資源循環に向けた実証実験
大日本印刷は,「DNP断熱紙カップ HI-CUP」の製造工程で発生する余白等の製品にならなかった部分の紙(工場損紙)を使い,グループの工場で製品化する資源循環システムの構築に向けた実証実験を始めた。これまで産業廃棄物処理していた横浜工場の断熱紙カップの工場損紙をすべて活用し,2層構造である同製品の外装紙(古紙)として再度製品化(水平リサイクル)することを目指す。
リンテック,プラスチック代替ラベル素材とラベル機発売
リンテックはフィルムの代わりに耐水性のある紙を使用したラベル素材で,ダイレクトサーマルプリンタ対応の「PLサーマル80G63」を9月1日に発売した。粘着剤には有機溶剤を使用しないエマルションタイプを採用。低温環境下では結露しても剥がれにくい粘着特性に加え,加熱しても全体が黒く発色しない電子レンジ適性も有する。
またリンテックは,ラベルの高速印字・貼付が可能なラベリングマシンで,電動モーター駆動の「L-VIS II EL」の受注を9月13日から始めた。コンプレッサーの設置が困難な小規模スペースでもラベルの自動貼付環境を構築でき,トータルでの電力消費量の削減にも貢献する。
日本プリンティングアカデミー,10月26・27日に実務講座開講
日本プリンティングアカデミーは10月26・27日,印刷機オペレーションや印刷業務担当者(実務経験が半年以上)を対象とした「ブラッシュアップ1.5日間コース」を開講する。印刷工程演習を通して,自社の問題発見と解決をするための思考技術(技術戦略)を学ぶ。学内のオフセット4色機で実習する。研修費用1人44,000円。最低催行人数4人。
ミヤコシ,障害のある作家のアート作品をIGAS2022で採用
IGAS 2022(国際総合印刷テクノロジー&ソリューション展)が11月24~28日に東京ビッグサイトで開催されるが,ミヤコシは,「異彩を,放て。」をミッションに掲げ福祉領域の拡張と「障害」のイメージ変容を目指す(株)ヘラルボニー(岩手県盛岡市)が展開するアート作品を出展ブースビジュアルに起用する。間欠オフセットラベル印刷機をはじめ,出展機の外装に採用する。
■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内
10月10日~11月17日,日本印刷産業連合会がVOC排出抑制セミナー
日本印刷産業連合会は経済産業省・関東経済産業局と共催で10月10日~11月17日,「中小企業のための VOC排出抑制セミナー:低コストで簡単なVOC対策方法等を学ぼう!」をオンラインで開く。VOC排出抑制における法的規制と最近の動向や,グリーンプリンティング認証制度を活かした化学物質の自立的管理などについて解説する。参加無料。
https://www.jfpi.or.jp/topics/detail/id=5546
10月12日,シリウスビジョンが画像検査のセミナー
シリウスビジョンは10月12日,「視検査ゼロをめざすシリウスビジョンのAIソリューション:印刷工場で実用化はじまるAI判定システム」をテーマにオンラインセミナーを開く。画像検査でのAI活用,導入メリット,AIが生み出す成果について紹介する。定員300人。参加無料。
https://siriusvision.jp/webinar/20221012-2/
10月12日,TBMがSDGsのセミナー
TBMは10月12日,「SDGsや環境対策,何からはじめる?メガトレンドと対策講座:脱炭素と循環社会を目指して,今からできることとは?」をテーマにオンラインセミナーを開く。参加無料。
https://tbm-maarforbusiness-20221012.peatix.com/
10月12日,沖電気工業がイノベーション活動のセミナー
沖電気工業は10月12日,イノベーション活動のセミナー「OKI Innovation World 2022」を開く。同社のイノベーションの取り組みや,最先端技術,社会実装事例を通したDX推進の取り組みを紹介する。参加無料。
https://fair.oki.com/online2022/oiw/lp/
10月12・13日,総合展示商談会「大阪勧業展」開催
総合展示商談会の「大阪勧業展2022」が10月12・13日,中央区のマイドームおおさかで開かれる。印刷を含む多業種の製品・商品・サービスなどの展示を行う。主催は大阪商工会議所。入場無料。その中でマツモトは開業支援をテーマに,売り場で目立つパッケージやブランディングに結び付くデザインを提案する。
https://kangyo.osaka.cci.or.jp/
10月12・13日,京都で中信ビジネスフェア
異業種交流の複合イベント「中信ビジネスフェア2022」が10月12・13日,伏見区の京都府総合見本市会館で開かれる。主催は京都中央信用金庫,中信サクセスクラブ。入場無料(事前登録制)。その中で田中印刷所は,ホログラムのような空中立体結像装置を初出品する。
https://www.kc-sc-bf2022.jp/
10月13日,ムサシがデジタルスタンプカード活用セミナー
ムサシは10月13日,「“デジタルスタンプカード”活用セミナー」をオンラインで開く。スタンプカードをスマートホンで実現するデジタルスタンプカードについて,機能や事例などを解説する。参加無料。
https://www.musashinet.co.jp/print634/news/20221004.html
10月18日,カタニ産業が釣りに特化した加飾素材のセミナー
カタニ産業は10月18日,「フィッシングギアにおける加飾の可能性」をテーマにオンラインセミナーを開く。SDGs配慮商品の開発状況や釣果,ホログラム箔ほかの加飾商材について解説する。定員300人。参加無料。
https://www.katani.co.jp/webinarproject
10月18~21日,幕張メッセでテクノロジー専門展「CEATEC」開催
経済発展と社会課題の解決を両立するSociety 5.0の実現を目指すテクノロジー専門展示会「CEATEC 2022」が10月18~21日,千葉の幕張メッセで開かれる。主催は電子情報技術産業協会。入場無料(事前登録制)。
https://www.ceatec.com/ja/
10月19日,凸版印刷が環境配慮型店頭販促物のセミナー
凸版印刷は10月19日,「環境配慮型店頭販促物:エシカルPOP」をテーマにオンラインセミナーを開く。店頭販促活動が環境に配慮された持続可能なものになるよう,昨今の店頭販促物の環境配慮への市場動向を交えて紹介する。参加無料。
https://www.toppan.co.jp/solution/seminar/
10月21日,電子出版制作・流通協議会がアワード受賞者セミナー
電子出版制作・流通協議会は10月21日,電流協アワード2022受賞者セミナー「海外における日本のマンガコンテンツの価値と将来」をオンラインで開く。参加無料。
https://aebs.or.jp/seminar20221021.html
10月25日,シーエムシー・リサーチがプラスチックリサイクルのセミナー
シーエムシー・リサーチは10月25日,「食品・飲料容器包装分野のプラスチックリサイクル技術とその課題」をテーマにオンラインセミナーを開く。循環型パッケージ,循環型ポリマーの世界の状況,ケミカルリサイクルの現状について解説する。受講料は一般4万4000円など。
https://cmcre.com/archives/102464/
11月9日,日本印刷技術協会が製本加工講座
日本印刷技術協会は11月9日,「印刷,後加工の仕事に役立つ製本加工の基礎知識」をテーマにオンライン講座を開く。製本工程のアウトラインから種類,トラブル対策までを解説する。参加費は,会員1万4300円,一般1万9800円。
https://www.jagat.or.jp/archives/94188
11月9日,DICカラーデザインがカラートレンドのセミナー
DICカラーデザインは11月9日,「最新のアジア・クリエイションから導く,カラートレンドの行方」をテーマにオンラインセミナーを開く。11月中旬に発行する『アジアカラートレンドブック2024-25』の紹介や,アジアトレンドの最新動向について解説する。定員450人。参加無料。
https://www.dic-color.com/news/2022/1003.html
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2022年10月号【 特集:色管理の手法「G7」】(9月20日発行)
G7はアメリカ発のグレーを管理して色再現していく手法です。
食品や生活雑貨のパッケージをどの国で印刷しても同じ色になるように、G7に則って印刷したら了承を得られるというものです。本特集では、日本で認証を行うエキスパートの方々に執筆をいただきました。
週刊「印刷雑誌」
編集 古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所 株式会社印刷学会出版部
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