週刊「印刷雑誌」
13巻
30号
2022年8月8日
Japan Printer weekly
vol.13,
no.30
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。
■印刷をたのしむ
モリサワ,PASSPORTの後継フォントサービス
モリサワは,クラウド型の新たなフォントサービス「Morisawa Fonts」を10月4日から始める。ライセンス製品「MORISAWA PASSPORT」の書体ライブラリーを引き継ぎ,機器に依存しないユーザー単位のライセンスで利用できる。すべてのフォントと機能を利用できるスタンダードプランと,5書体のフォントが無料で試せるフリープランがある。MORISAWA PASSPORTは11月以降順次,新規契約・契約更新の受付を終了し,2028年度にサービスの提供を終了する予定。
2022年10月4日~2023年10月3日,キャンペーンを実施し,1ライセンスあたり通常価格(64,240円)の25%オフ(48,180円)になる。
クリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデン,八重洲へ
リクルートホールディングスが運営する東京・銀座のクリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンは,それぞれの活動を2023年8月に終了し,リニューアルする。東京駅八重洲南口直結の同社本社所在地であるグラントウキョウサウスタワー1階に移し,2023年9月にアートセンターをオープンする予定。
新晃社,触り心地のあるデザイン折り紙を発売
新晃社は,紙の表面に和柄の凹凸模様がある折り紙「SAWARIGAMI」を,クラウドファンディングサービスのMakuakeで10月2日まで販売している。白い紙に透明ニスで触り心地のある和柄模様を印刷した。全15種類。105枚入りが2525円ほか。
ケープリント,布製キャンバス印刷開始
ケープリントは写真やイラストデータを本格的なオリジナルキャンバスに印刷するサービス「フォリキャン」を7月末から始めた。スマートフォンなどの写真やイラストのデータをアップロードすると,木のフレームを包む布製キャンバスに,UVプリントで実際にキャンバスに描いたかのように印刷できる。キャンバスサイズはS0,S3,F3,F6の4種類。SOサイズが1400円。
高速オフセット,バナナペーパー使用の商品ダグ印刷開始
高速オフセットは8月2日,衣類などに使われる下げ札(商品タグ)を,バナナペーパーで作成,印刷するサービスを始めたと発表した。バナナペーパーは普段は捨てられるバナナの茎に古紙とFSC認証パルプを加えて作られ,SDGs17の項目を全て達成している。
グラフィック,ロボットトイ「トイオ」対応のプレイマットを発売
グラフィックは8月3日,プログラミングを通じて遊べるロボットトイ「トイオ」に対応するプレイマットの製造販売を開始したと発表した。プレイマットはトイオが座標を使って位置と角度を読み取り,さまざまな動作が可能になるよう作られている。ラインアップはダンジョン迷路,宇宙の2種類のマットと,連動して言葉遊びができるカード。それぞれオリジナルデータでの注文もできる。10部から2940円。
京セラ,マルチコピー機で各種サービス
京セラドキュメントソリューションズは7月25日から,セイコーマートに設置している同社マルチコピー機で「道新プレイガイド」が取り扱うチケットの申し込み,受け取りの対応を始めた。
また同社は,マルチコピー機で新型コロナウイルスワクチン感染症予防接種証明書を発行できるサービスを,7月26日から順次開始している。コンビニエンスストアなどに設置している同社のマルチコピー機からマイナンバーカードを使い,接種証明書を受け取ることができる。発行料は120円。
■プロの世界
ミリアド,スマホコンテンツ制作システムに「整理券」を追加
ミリアドはスマホコンテンツ制作システム「キュリア」に整理券が発行できる機能を8月1日に追加した。対面での整理券の受け渡しが減少する中,印刷会社の要望からデジタルで発行できる整理券が開発された。この機能により,ユーザーはQRコードやURLから整理券を非接触で取得できる。
Braveridge,完成品への印刷サービス開始
Braveridgeは,各種部品や完成品に対しカラー印刷を追加できる「製品印刷サービス」を8月3日に始めた。UVインクを使ったカラー印刷を,樹脂製のケースや金属,ガラス素材など,硬質な素材にも追加可能。
印刷工業会,8月に「印刷の月」協賛特別講演会
印刷工業会は8月31日,東京・新富の日本印刷会館で「2022年 9月印刷の月」協賛特別講演会を開く。「日本のDXが進まない本当の理由」をテーマに,元グーグル日本法人社長の辻野晃一郎氏が講演する。参加費3000円。
全日本印刷工業組合連合会,名古屋でCSRサミット
全日本印刷工業組合連合会は9月29日,名古屋市名駅のウインクあいちで「全印工連CSRサミット2022」を開く。CSRのひとつである「SDGs」が社会的な関心を集めているなか,CSR,SDGs,行政によるSR調達などの最新の情報を発信する。定員150人。参加費は,一般2000円,学生無料。
日本フォーム印刷工業連合会,技能勉強会を9月と10月に
日本フォーム印刷工業連合会はオンラインによる「印刷技能勉強会」を催す。講師はオフィス知識の知識三富代表。9月12日と9月28日は「印刷技能基礎研修」として太陽機械製作所様の「TOF-800」を使用して基本調整やメンテナンス等の印刷技能の基礎を教える。10月26日に「自動化への挑戦」として,インキ量調整,インキ刷色濃度,検査と見当のそれぞれの自動化とビジネスフォーム印刷専用LED-UV照射機を紹介する。
■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内
8月31日まで,印刷博物館が夏休みワークショップ
東京・水道の印刷博物館は8月31日まで,「夏休み体験教室:予約して行ってみよう!印刷博物館!夏のワークショップ!」を開いている。活版印刷のポストカードや,中綴じ製本のノート,ポップアップ絵本を製本加工で作る体験ができる。小学生以上が対象。予約制。入場料は,一般500円,学生300円,高校生200円。ポップアップ絵本のみ教材費500円。
https://www.printing-museum.org/collection/exhibition/p20220802.php
8月22日~10月21日,竹尾見本帖本店でヴァンヌーボDigital展
東京・竹橋の竹尾見本帖本店は8月22日~10月21日,「VENT NOUVEAU DIGITAL」展を開く。デジタル印刷に適したファインペーパー「ヴァンヌーボDigitalシリーズ」に関し,紙と印刷の新しい領域をクリエイションで醸し出す。入場無料。
8月24日,凸版印刷がクチコミ分析サービス活用セミナー
凸版印刷は8月24日,「トッパンクチコミ分析サービス“Social Media Live!”活用セミナー」をオンラインで開く。消費者の生の声が絶え間なく投稿されるSNSの情報を活用し,勘や経験に基づくような従来型のマーケティングからの脱却できるクチコミ分析ツールを紹介する。参加無料。
https://www.toppan.co.jp/solution/seminar/
8月24日,ミリアドがスマホコンテンツ制作システムのセミナー
ミリアドは8月24日,「印刷業+αの転換 キュリア導入企業登壇」をテーマにオンラインセミナーを開く。スマホコンテンツ制作システム「キュリア」を使用している企業が導入の経緯や,活用方法について解説する。参加無料。
https://www.musashinet.co.jp/news/pdf/qlear-seminar20220824.pdf
8月24日,モトヤが戦略的M&Aのセミナー
モトヤは8月24日,戦略的M&A活用セミナー「第1回 印刷業界のM&A動向」をオンラインで開く。デジタル移行や環境問題対応が必要な印刷業界で生き残る,成長戦略としてのM&Aについて解説する。定員50人。参加無料。
https://www.motoya.co.jp/seminar_ma.html
8月24・26日,大伸社コミュニケーションデザインがUD,マネジメントのセミナー
大伸社コミュニケーションデザインは8月24日,ユニバーサルデザインの基本と企業ブランディングへの活用について,オンラインセミナーを開く。同社のWebデザイナーが,ポイントを紹介する。参加無料。
また8月26日,「明日からすぐにはじめるプロジェクトマネジメント 導入基礎セミナー」をオンラインで開く。プロジェクトを成功させる,プロジェクトマネジメント力のノウハウやコツを解説する。参加無料。
https://go.daishinsha-cd.jp/20220824ud
https://go.daishinsha-cd.jp/220826pm
8月25日,オンラインで国際出版研究フォーラム
中国,韓国,日本の「第20回国際出版研究フォーラム(国際出版シンポジウム)」が8月25日,オンラインで開かれる。日本からの発表は「“マイクロコンテンツ”概念の人文学資料への応用と現実社会への接続」鈴木親彦(群馬県立女子大学),「2017年から開催している出版創作イベント“NovelJam”の概要と,大学の演習授業への応用について鷹野凌(NPO法人HON.jp),「デジタル出版における図書館の役割」宮下義樹(洗足学園音楽大学)。参加無料。日本の窓口は日本出版学会。
https://www.shuppan.jp/event/2022/07/28/2279/
8月26日,電子出版制作・流通協議会がアワードセミナー
電子出版制作・流通協議会は8月26日,「電流協アワード」2022受賞者セミナー「まだ紙だけですか? DX時代の大学教科書の在り方を考える」をオンラインで開く。電子教科書や電子教材配信を軸に,高等教育におけるDXに向けた課題解決をサポートしているNTT EDXが事業展開の背景やそのサービスを解説する。参加無料。
https://aebs.or.jp/seminar20220826.html
8月26日~9月4日,大阪で漫画とデザイン展
日本デザイン振興会は8月26日~9月4日,大阪・中央区のKITAHAMA N Galleryで「漫画とデザイン展 大阪」を開く。タイトルロゴ,表紙や帯などの装丁を中心に,デザイン工程すべてに携わるデザイナーにもスポットを当てて展示する。入場無料。問合せは同振興会(電話03-6743-3777,メールgdm@g-mark.org)。
8月30日,UCDAがXR,UXのセミナー
ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA)は8月30日,「UCDAアワード2022 専門家セミナー」をオンラインで開く。現実世界と仮想世界を融合するXR,ユーザー体験のUXについて視覚伝達,高齢者の見え方の専門家が解説する。定員200人。参加費は,一般5000円,UCDAアワード2022エントリー企業,学生ほか無料。
https://ucda.jp/senmonka_seminar_2022.html
8月31日~9月2日,幕張メッセで脱炭素経営EXPO
「脱炭素経営EXPO」が8月31日~9月2日,千葉の幕張メッセで開かれる。再エネ電力や太陽光,エネルギーマネジメントシステム,省エネ設備など企業向け脱炭素ソリューションが出展される。主催はRX Japan。
https://www.decarbonization-expo.jp/ja-jp.html
9月1~3日,ビッグサイトでサイン&ディスプレイショウ
東京屋外広告美術協同組合は9月1~3日,「サイン&ディスプレイショウ2022」を有明の東京ビッグサイトで開く。入場無料(事前登録制)。
https://tokobi.or.jp/sds/
9月8・9日,日本印刷技術協会がデジタルマーケティングと印刷ビジネスのセミナー
日本印刷技術協会は9月8・9日,「デジタルマーケティングと印刷ビジネス:MA,ARの理解と企画から活用法まで」をテーマにオンラインセミナーを開く。MAやARの基礎知識から取り組みにあたっての課題,知っておきたい知識など,事例を含め解説する。参加費5500円。
https://www.jagat.or.jp/archives/98727
10月14日,日本印刷学会がスクリーン印刷基礎講座
日本印刷学会は10月14日,「スクリーン印刷の基本と管理可能な印刷プロセス構築手法」をテーマにオンラインで基礎講座を開く。未経験者や初心者,ある程度の経験者を対象に,誰でも高品質なスクリーン印刷を実践できる技術の基本を解説する。参加費は,会員3000円,非会員5000円。
http://www.jspst.org/event/221014.html
次週8月15日の 週刊「印刷雑誌」はお休みします。
次号は8月22日(月)の発行になります。
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2022年8月号【 特集:印刷企業の差別化戦略8 】(7月20日発行)
印刷の8Kとも呼ばれる1000線ドットの超高精細印刷の量産化や、天然由来の「ホタテ貝殻」を原料とする抗菌・抗ウイルスニスの開発と運用、コンテストでも受賞したコロナ禍でのオリンピック応援グッズ、DPSを中心にした差別化、地理的な面も含めた顧客の要望対応、リモート校正を中心に顧客や社員の働き方の改善,について紹介します。
週刊「印刷雑誌」
編集 古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所 株式会社印刷学会出版部
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