週刊「印刷雑誌」

13巻 24号 2022年6月27日
Japan Printer weekly vol.13, no.24

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷をたのしむ

関西巻取箔工業,筆記具で転写できる箔を発売

関西巻取箔工業は6月10日,筆記具で箔押しができるシート「煌葉-kiraha-」を発売した。箔の上からボールペンなどの筆記具でなぞるだけで箔が転写できる。4枚入り,テンプレート,ハガキ付き880円。

モリサワ,デザイン書体を強化

モリサワは6月23日,2022年秋に提供する新書体25ファミリーにおいて4つのジャンルでデザイン書体などを強化すると発表した。字面が大きめで迫力を感じさせる書体が揃う「インパクト」,あどけなさや遊び心を感じさせる書体が揃う「ゆるポップ」,個性的な装飾を取り入れたレトロ可愛い書体が揃う「ロマン」,筆や活字の雰囲気を残したクラシカルな印象の書体が揃う「オールド」。

グラフィック,ステンレスタンブラーの360°印刷対応

グラフィックは6月20日,ステンレスタンブラーへの360°一周フルカラー印刷を始めたと発表した。クリアインクを重ねて印刷するため,立体感のある仕上がりになり絵柄も保護される。タンブラーのサイズは360ml,450ml,550ml,カラーはシルバー,ホワイト,ブラックから選べる。360mlサイズで2240円ほか。

■プロの世界

エプソン販売,インクジェット捺染機の新製品発売

エプソン販売は6月22日,インクジェット捺染機「Monna Lisa」シリーズで生産性と印捺品質向上,安定稼働を図った「ML-32000」を発売した。「PrecisionCore」プリントヘッドを32個搭載し,標準モードで毎時423m2(600×600dpi-2Pass)の生産性。各プリントヘッドチップの波形を個別に制御する技術により,高精度かつ高密度のドット配置を行い安定した印捺品質を図る。

エプソン販売,小型カラーインクジェットラベルプリンター発売

エプソン販売は7月7日,カラーインクジェットラベルプリンター「CW-C4020M」「CW-C4020G」を発売する。サイズは幅310mm,高さ285mm,奥行283mmで,WiFiに対応しタブレットからの印刷もできる。参考価格16万8300円。

キンコーズ・ジャパン,CADデータ化サービス開始

キンコーズ・ジャパンは6月20日,紙図面からCADデータ化を行うサービスを始めた。対応フォーマットは,DCZ/SXF/DXF/DWG/JWW。またデータをクラウドストレージに一元管理することも可能。A1サイズが1枚8800円から。

高速オフセット,ファンと企業をつなぐプリントグッズサービス出展

高速オフセットは6月29日~7月1日,有明のビッグサイトで開かれる「ライセンシング ジャパン」展でカスタムプリントグッズサービス「hitokoma(ひとこま)」の導入企業を募集する。モデルや選手,キャラクターなどの画像から,簡単にフォトグッズのオンラインショップがスタートでき,コンテンツのファンは,ショップから自分の好きな写真を自由に選んでカスタマイズグッズを作ることができる。

全日本印刷工業組合連合会,CSR認定ワンスター4社新規認定

全日本印刷工業組合連合会は6月20日,ワンスター認定新規4社,更新8社,ツースター認定更新1社を決めた。CSR認定企業は計136社。新規ワンスター認定は,岡本印刷(大阪・柏原),東海林印刷(秋田),阪本印刷(大阪),新聞印刷(大阪)。また,第38期ワンスター認定を7月29日まで募集している。第39期ワンスター認定は10月31日から募集を始める。

日本印刷産業連合会,GP工場新規2工場認定

日本印刷産業連合会は6月23日,第67回グリーンプリンティング(GP)認定において,オフセット部門で瀬味証券印刷 埼玉工場とカワセ印刷 荒川工場の新規2工場,更新39工場を認定した。6月現在のGP認定工場は全437事業所となった。また,GP資機材として5社11製品(洗浄剤8製品,含浸型洗浄布3製品)を認定した。認定登録製品は761となった。

日本印刷産業連合会,SDGsの活動をサポート

日本印刷産業連合会はSDGsの導入を支援する印刷業界用「SDGsターゲットマッピングリスト」を開発し,6月15日に同連合会のWebサイトからダウンロードできるようにした。SDGsゴール・ターゲットと自社の取り組みとを紐づける際に利用できる。無償で誰でもダウンロード可能。

富士フイルムビジネスイノベーションジャパン,社長に籏生氏

富士フイルムビジネスイノベーションジャパンは6月24日付で取締役社長に旗生泰一氏(はたぶ たいいち)が就任した。阪本雅司前社長は会長に。

ユーメディア,今野会長逝去

(株)ユーメディア会長で,宮城県印刷工業組合 元理事長の今野敦之氏(こんの・あつし)が6月14日死去した。80歳。7月20日に仙台の江陽グランドホテルでお別れの会が予定されている。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

7月1日まで東京,7月20~29日名古屋で,ニューヨークタイプディレクターズクラブ展

竹尾は7月1日まで,東京・竹橋の竹尾見本帖本店で,第68回「ニューヨークタイプディレクターズクラブ展」を開いている。また7月20~29日,名古屋造形大学ギャラリーでも開かれる。入場無料。
https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20220606.html

7月15日まで,青山見本帖でSTOCK MEMBERS GALLERY 2022展

竹尾は7月15日まで,東京・渋谷の青山見本帖で新進気鋭のクリエイターが集う「PAPER STOCK MEMBERS 2022」を開いている。期間ごとにクリエイターの作品を入れ替えて展示している。
https://www.takeo.co.jp/news/detail/003710.html

7月31日まで,淀屋橋見本帖でブックジャケット展

竹尾は7月31日まで,大阪の淀屋橋見本帖で「感じるブックジャケット 2011→2021」巡回展を開いている。月刊「ブレーン」に掲載の「感じるブックジャケット」で制作されたブックジャケットを展示する。
https://www.takeo.co.jp/news/detail/003744.html

6月28・29日,福岡でデジタル変革専門イベント

様々な業種のDXを網羅したデジタル変革専門イベント「九州デジタルイノベーション2022」が6月28・29日,福岡国際会議場で開かれる。主催は日経BP。事前登録制,入場無料。
https://expo.nikkeibp.co.jp/dinv/kys/

7月1~21日,赤坂でアートブック展

富士フイルム,富士フイルムビジネスイノベーション,富士フイルムデジタルプレスは7月1~21日,東京・赤坂の富士フイルムスクエアで「ARTBOOK INNOVATION:デジタルプレスが拓く写真とアートブックの新機軸」展を開く。アーティストたちが,富士フイルムグループの最新のデジタル印刷技術を活用して制作した,個性あふれるアートブック約40点を展示する。入場無料。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/220701_03.html

7月8日,印刷技術懇談会が今さら聞けないフォントのセミナー

印刷技術懇談会は7月8日,オンラインと渋谷の東京ウィメンズプラザで「今さら聞けないフォントの世界:フォントおじさんが語るフォントの適材適所」をテーマにセミナーを開く。参加費1500円。
https://ingikon503.peatix.com/view

7月13~22日,東洋美術印刷がリアルとバーチャルを合わせた工場見学会

東洋美術印刷は7月13~22日,東京・飯田橋の同社で工場見学会「Real Virtual FACTORY」を開く。製造工程の技術を埼玉県の工場とライブ中継や工場設備のVRで行い,印刷資材や成果物をリアルの展示で行う。定員各回10人。参加無料。
https://www.toyobijutsu-prt.co.jp/2022/0616/1108/

7月19・26日,日本印刷技術協会が印刷製作基礎講座

日本印刷技術協会は7月19・26日,「印刷製作基礎講座」をオンラインで開く。印刷業界で必要なプリプレス,プレス,ポストプレスの各工程の基本知識を解説する。定員15人。参加費5500円。
https://www.jagat.or.jp/archives/85667

7月25日,日本出版学会が雑誌制作教育のセミナー

日本出版学会は7月25日,オンラインと東京の専修大学神田キャンパスで「江戸川大学の雑誌制作教育」をテーマにセミナーを開く。江戸川大学の本多悟教授が雑誌制作教育の実例を報告する。参加無料。
https://www.shuppan.jp/event/2022/06/22/2196/

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2022年7月号【 特集:産業用インクジェットの今 】(6月20日発行)

インクジェット(IJ)印刷は今や、商業印刷用もあれば、シール・ラベル用、軟包装用、サイン・ディスプレイ用、捺染用、プリンテッドエレクトロニクスと、多岐の分野で使われる技術になりました。IJは、とくにインクという材料面から、まだまだ技術革新が進んでいるようで、関係する人は、常に最新情報を把握していなくてはならないでしょう。
今月号は、IJのインクの動向、水性インクの開発、機械の技術解説などについてメーカーから解説をいただきました。

2022年7月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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