週刊「印刷雑誌」
13巻
5号
2022年2月7日
Japan Printer weekly
vol.13,
no.5
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。
■印刷をたのしむ
パブリカ,ものづくりの「人」の紙新聞発行
ものづくりに携わる「人」に焦点を当てたインタビュー記事を掲載するWebメディア「ものづくり新聞」を運営するパブリカは,紙媒体としての『ものづくり新聞』を2月8日に創刊する。縦389×横272mm(タブロイド版よひと回り小さいサイズ),フルカラー全8ページ。税込定価500円。
2月8~10日に東京ビッグサイトで開催される東京インターナショナル・ギフトショー春で無料配布する。
グラフィック社,『デザインのひきだし45』発売
グラフィック社は6月にデザイン,印刷,紙,加工情報を掲載した書籍『デザインのひきだし45』を刊行する。特集は「印刷・紙加工の大百科 表面加工編」。表面加工を刷る,塗る,転写する,貼る,の手法に分け分析した。付録は表面加工のサンプルを88種類を収録した「表面加工サンプルBOOK」。B5判,160ページ。2,420円(税込)。
SCREEN,丸ゴシック体の新製品発売
SCREENグラフィックソリューションズは,「ヒラギノ」フォントの丸ゴシック書体「ヒラギノ丸ゴ オールド」を開発し,2月14日から販売を始める。一本の線の中に細太の抑揚が付けられており,線端が“ぷっくり”と太くなる独特のデザインが,単調に見えがちなカタカナなどの表情を豊かにする。
大日本印刷,秀英体をデジタルアーカイブ無料公開
大日本印刷は,オリジナル書体「秀英体」の開発に関わる歴史的資料をデジタルアーカイブ化し,国際的な画像データの相互利用規格IIIFに準拠した「秀英体・活版印刷デジタルライブラリー」として2月2日に一般公開した。無料で利用できる。
https://archives.ichigaya-letterpress.jp/library/items
shizai,オリジナル紙袋の取り扱いを拡大
shizaiは1月28日,リアル店舗にも進出するEC事業者から要望が多い,オリジナル紙袋の取り扱いを拡大したと発表した。同社は段ボールやアルミ袋,化粧箱の取扱いを軸に事業を展開していたが,リアル店舗に進出する急成長中のEC事業者を中心に,オリジナル紙袋の製作に関する問い合わせが増えてきたことから,直近では紙袋メーカーとのネットワークを拡充している。
グラフィック,2022年版カレンダーデザインテンプレートを公開
グラフィックは1月31日,2022年版カレンダーデザインテンプレートを公開したと発表した。卓上タイプや壁掛けカレンダーなど,6形状・14サイズを選べる。卓上カレンダーMサイズ(B6)が100部で2万8020円など。
ugo,迷子のペット捜索にチラシ配布(ポスティング)を提案
(株)ugoが運営する印刷通販サイト「スプリント」は2月1日,迷子になったペットの捜索のためのチラシのデザインテンプレートを無料公開した。迷子犬,迷子猫,迷子インコの情報提供を呼びかけるチラシのデザインテンプレート6点がある。
https://www.suprint.jp/posting/pet/
ヴィンチェロ,カラーマネジメント製品へ写真編集ソフト提供
(株)ヴィンチェロは,米国エックスライト社による技術に基づく写真・映像・デザイン・コンテンツ制作を対象とする,米国calibrite社のカラーマネジメント製品「ColorCheckerシリーズ」のキャリブレータ製品に,Skylum社のAI搭載写真編集ソフトウェア「Luminar AI」を期間限定で無償提供するキャンペーンを3月31日まで行っている。
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デザイナーが、現場に正しく「色」を伝え、思った通りの印刷物を制作するための、色の表現、照明・環境、色校正などを解説。『グラフィックデザイナーのための色の基本 ― 印刷物作成へのカラーコミュニケーション ―』
東京都書店商業組合,YouTubeチャンネルを開設
東京都書店商業組合は2021年10月27日,加盟書店を紹介する動画を企画,制作したYouTubeチャンネルを開設した。書店の衰退が報道される中,状況を打破すべく,中小書店店主たちが,本屋の独自のサービスや知られざる歴史を始めとした書店の新たな魅力を発信している。
https://www.youtube.com/c/tokyo-shoten
■プロの世界
出版4社,文庫本文用紙共通化
角川春樹事務所,河出書房新社,筑摩書房,中央公論新社は1月,王子製紙と,文庫用の本文用紙を共同開発したと発表した。文庫本文用紙の共通化は,メーカーにとっては「生産効率の改善」と「在庫リスクの軽減」を,出版社にとっては「安定的な資材確保」と「調達価格の安定」をもたらす。今後,多くの出版社に使ってもらうことで,出版界の持続可能性の向上に資するとしている。
キヤノン,カラーインクジェット輪転・枚葉印刷機2機種発表
キヤノンマーケティングジャパンとキヤノンプロダクションプリンティングシステムズは,カラーインクジェット輪転印刷機「ColorStream 8160 / 8133」を6月上旬に発売する。上位モデルの8160は,従来機と比べ印刷速度が1.6倍向上し,最大160m/分。プリントヘッドのクリーニング能力が向上し,清掃作業の実施頻度を削減できる。印刷幅560mmに対応し,特殊判型や後加工機で必要なマークの印刷にも対応できる。
また両社は,商業印刷向けカラーインクジェット枚葉印刷機「varioPRINT iX 3200 / 2100」を4月1日に発売する。オフセット印刷用コート紙に加え,上質紙やリサイクル用紙などへの印刷に対応する。1200dpiヘッドで,A4判で最大320枚/分の出力速度。輪転的とともにオープン価格。
モリサワ,カラーデジタル印刷機の新製品発売
モリサワは,電子写真方式のカラーデジタル印刷機「RISAPRESS Color7100」を2月2日に発売した。本体は,従来機種より横幅が縮小しながら,上位機種と同等のオプション装着で多彩な印刷ができる。自動品質最適化ユニット「インテリジェントクオリティーオプティマイザー(IQ-501)」は色調管理や表裏見当の調整・補正作業の自動化,紙の汚れ,印刷の欠損を自動で検査し,不適合品を排出し,リカバリー印刷まで自動化できる。2090万円。
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POD(Print OnDemand)は入念に仕組み作りを工夫することでオフセットでは難しい印刷物や,消費者への効果を作り出すことができる。その特長を活かすための機能や基本原理を解説した入門書。印刷会社以外の総務の方にもわかるようにやさしく解説。『印刷技術基本ポイント POD編』
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デジタル印刷に関して,業態を変えずに印刷会社として何ができるのか。「印刷会社の内情やデジタル印刷への指針」「デジタル印刷のしくみ」「ユーザーの情報」を元に,デジタル印刷の成功への道筋を解説。『印刷会社とデジタル印刷 ― 成功への道 ―』
コニカミノルタジャパン,UVインクジェットのハイモード発表
コニカミノルタジャパンは2月2日,29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJet KM-1e」のメディアへの高画質印刷を高め,HDモードを新たにオプションとして提供すると発表した。肌の滑らかさと色調,ソリッド背景の均一性,素材の質感が向上し,さらに光沢感も上がり宝石や貴金属の輝きが高まり,夜空の流星群や雲がくっきり再現できる。
沖電気工業とリコー,A3モノクロプリンターのエンジンを共同開発
沖電気工業とリコーは1月31日,A3モノクロプリンターのプリンターエンジン(印刷機構)を共同開発したと発表した。今春,本エンジンに自社製のプリントコントローラー(制御機構)を独自に搭載した新商品を,両社がそれぞれに国内市場向けに発売する。印字部分には前社のLEDプリントヘッドを,用紙搬送機構を後社が担った。
電子出版制作・流通協議会,アワード募集
電子出版制作・流通協議会は電子出版市場の活性化を目指し2月28日締切で「電流協アワード」を募集している。応募は,会員のみ。
https://aebs.or.jp/aebs_award2022.html
全国青年印刷人協議会,2月13日に全国協議会
全国青年印刷人協議会は2月13日,「第35回全国協議会」を東京の日比谷三井カンファレンスで開く。フューチャーランゲージ実践報告についての全国での実践結果発表などを行う。
小森コーポレーション,3月にオンライン内覧会
小森コーポレーションは3月3・4日,「生産効率を大幅に引き上げるKOMORIのスマートファクトリー」をテーマに,パッケージ印刷と商業印刷に分け,オンラインで内覧会を開く。
https://go.komori.com/show/online202203/ja/
ミヤコシ,3月に秋田でスタック式水性フレキソ印刷機見学会
ミヤコシは3月8日,秋田・大曲の宮腰デジタルシステムズでスタック式水性フレキソ印刷機「MFX57S」の見学会を催す。日本フレキソ技術協会の塚田昌氏のミニセミナー「軟包装の水性印刷における“CI型フレキソ印刷”の絶対的優位性」もある。
https://miyakoshi.co.jp/news/20220128-event/
■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内
2月10日まで,DTPエキスパート認証試験受付
日本印刷技術協会は第57期DTPエキスパート認証試験を3月13日に行う。受験申請期間は2月10日まで。今回から実技課題の提出方式がPDF/X-4に限定される。
https://www.jagat.or.jp/cat5
2月27日まで,市谷で商品選択ツールの可能性を検証
大日本印刷は武蔵野美術大学と2021年10~11月に行った産学連携インターンシップの成果をMUJIcom武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス店舗内に展示している。インターンシップでは,同社が開発したコンテンツインタラクティブシステムについて,ビジネス視点によるさまざまな活用方法を検討した。その成果発表として,無印良品のアロマに関する商品やカレーをテーマにしたインタラクティブシステムを展示。来場者は「新しいお買い物体験」をし,生活者のための新しい商品選択ツールの可能性を検証する。
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10162081_1587.html
2月14日,リコージャパンがpage2022アフターレポート
リコージャパンは2月14日,オンラインでpage2022のレポートをオンラインで紹介する。参加無料。
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00052.html
2月17日,シーエムシー・リサーチがインクジェット技術入門セミナー
シーエムシー・リサーチは2月17日,「インクジェット技術入門:インクジェット基礎と各種応用展開に向けた取り組み」をテーマにオンラインセミナーを開く。各種インクジェット方式とその特徴や各種システム技術の技術,今後の展望や応用例などを解説する。参加費(税込)55,000円,メルマガ登録者49,500円,学生26,400円。
https://cmcre.com/archives/90664/
2月24日,日本出版学会がアクセシビリティのセミナー
日本出版学会は2月24日,「学術情報・コミュニケーションのアクセシビリティ」をテーマにオンラインセミナーを開く。日本学術会議協力学術研究団体を対象に,学協会活動(研究大会等)における情報保障,学協会誌などのアクセシビリティに関する実施状況と内容の調査結果報告や,学術情報,コミュニケーションのアクセシビリティのこれからを考える。定員100人。参加無料。
https://www.shuppan.jp/event/2022/01/31/1931/
3月1~4日,ビッグサイトで街づくり・店づくり総合展
日本経済新聞社は3月1~4日,「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」を有明の東京ビッグサイトで開く。JAPAN SHOP,建築・建材展,リテールテックJAPAN,SECURITY SHOW,フランチャイズ・ショーの5展示会で構成。
https://messe.nikkei.co.jp/
4月5日~5月23日,クリエイションギャラリーG8でミロコマチコ展
東京・銀座のクリエイションギャラリーは4月5日~5月23日,「ミロコマチコ展」を開く。2012年に絵本作家としてデビュー以降,国内外の数々の賞を受賞しているミロコマチコ氏が手がけた新作,素材から作品が生み出されるまでの過程のインスタレーションなどを展示する。5月12日にはトークイベントを行う。
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/2204/2204.html
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2022年2月号【 特集:アフターコロナの時代へ 】(1月20日発行)
日本印刷産業連合会の「アフターコロナプロジェクト」として発行された冊子『Change Together』からエイコー印刷、エスフィールド、大洞印刷、文星閣、太美工芸の5社に、また、抗菌・抗ウイルスの面から、都インキにインキの動向を紹介していただきました、また町田印刷に印刷の品質と生産性を安定させる「紙面昇温装置」について解説いただきました。
週刊「印刷雑誌」
編集 古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所 株式会社印刷学会出版部
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販売中の全商品はこちらから購入いただけます。http://japanprinter.thebase.in/
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