週刊「印刷雑誌」

12巻 33号 2021年9月6日
Japan Printer weekly vol.12, no.33

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

日進堂印刷所,紙の半透明窓封筒とクリアファイル開発

日進堂印刷所(福島)は8月23日,紙の一部または全面を半透明に透けさせた技術「ART CLEAR」を開発したと発表した。同技術による「紙製窓付き封筒」と「紙製クリアファイル」の製造販売も始めた。半透明部分は,形を自由に設定でき,際の滲みもなく輪郭もシャープで,デザイン性の高い透明表現も可能。透明度をコントロールもできる。

大日本印刷,ジュンク堂池袋本店に非接触の検索装置とセルフレジ

大日本印刷と丸善ジュンク堂書店は8月27日,東京のジュンク堂書店池袋本店に,モニターの画面を直接触らずに,空中に浮遊させて表示した画像で操作できる「DNP非接触ホロタッチパネル」を搭載した書籍検索機とセルフレジ(無人決済機)を各1台設置した。

ダンク セキ,フォトブックサービスをリニューアル

ダンク セキは8月25日,フォトブックサービス「フォトレボ」をリニューアルした。スマホやタブレットなど閲覧環境に適した編集レイアウトに対応したほか,L判プリント,A3カレンダー,ソフトカバーMサイズ(200×200mm)を新たに追加した。L判プリント18円/1枚,A3カレンダー2,200円,ソフトカバーMサイズ2,500円。また9月27日までキャンペーンを行っている。

グラフィック,紙袋と3ヶ月カレンダー印刷を開始

グラフィックは8月30日,紙袋の印刷を始めたと発表した。マチのない平らな形状で129×100mmから285×215mmまでの4種類のサイズを選べる。1000部の注文で税込単価16.3円。
また,9月1日,3ヶ月分のカレンダーを1枚に収めた「タンザックカレンダー印刷」を始めたと発表した。1ヶ月毎にミシン目で切り離せ,常に3ヶ月分の予定を見ることができる。日付つきテンプレートも公開している。1000部の注文で税込単価134.1円。

EIZO,USB Type-C搭載モニター発売

EIZOは9月28日,USB Type-C搭載の24.1型液晶モニター「FlexScan EV2485」を発売する。フルHD解像度より120ピクセル広いWUXGA(1920×1200ピクセル)の解像度を表示し,USB Type-Cケーブル1本で,ノートPCへの給電や映像・音声・USB信号の伝送ができる。

大日本印刷がバーチャル空間で謎解きイベント

大日本印刷は11月30日まで,バーチャル空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」内で,謎解きイベント「松丸亮吾のMIYASHITA MYSTERY PARK」を開いている。スマホやPCなどから,バーチャルで再現された宮下公園を歩きながら謎解きができる。参加無料。
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10161361_1587.html

コンテンツワークス,プロ向けフォトブックコンテスト受賞作発表

コンテンツワークスは8月30日,プロフォトグラファー向けビジネス支援サービス「フォトバック フォー ビズ」のフォトブックコンテスト受賞作を発表した。
https://biz.photoback.jp/lp/Award2021_work

■プロの世界

グラフィック,選挙ポスター印刷を開始

グラフィックは8月26日,風雨や日光に強い「選挙ポスター印刷」を始めたと発表した。水に強く破れにくいユポ紙にUV耐候インキで印刷し,屋外の使用に耐久性がある。選挙用ポスターの標準的な3つのサイズを用意し,国政選挙から首長選挙,地方選挙に対応する。1000部の注文で税込単価87.7円。

シナブル,ECサイト向けMAツールにオンデマンドDM配信機能を追加

シナブルは8月26日,ECサイト向けマーケティングオートメーションツール「EC Intelligence」にオンデマンドDM配信機能を追加したと発表した。Amazing Dayが提供する印刷APIサービス「Codenberg」と連携し,メールの未開封や不通,ショッピングカートに商品が残したままの顧客などへ,DM送信リストの作成・DM発注ができるようになる。

キヤノン,広幅モノクロ複合機発売

キヤノンマーケティングジャパンとキヤノンプロダクションプリンティングシステムズは,製造・建築・印刷関連企業や官公庁向けに広幅モノクロ複合機「PlotWave 5000 / 5500」を9月中旬に発売する。独自の印刷技術により,高精細出力やウォームアップ時間なしで印刷,ICカードを使用したアクセス制限等の特長がある。400万円~600万円。

凸版印刷,グループの統合レポートとサステナビリティレポートをアップ

凸版印刷は8月31日からWeb上で,同社グループの財務・非財務情報を報告する統合レポートとサステナビリティレポートを公開した。

トッパン・フォームズ,オーバーフィルム一体型ICタグ発売

トッパン・フォームズは,ICタグ表面にオーバーフィルムをラミネートすることで,擦過や紫外線から表面の印字を保護することができる「オーバーフィルム一体型ICタグ」を開発し,8月24日発売した。管理対象へのICタグの貼付と,QRコードやシリアルナンバーなどの表面印字の保護を一度の作業ででき,作業負荷が従来の3分の2になる。

DICグラフィックス,バイオマスグラビアインキで国際認証

DICグラフィックスは,裏刷りバイオマスグラビアインキ「フィナートBM」において,生分解性プラスチックの国際認証「OK compost INDUSTRIAL」および「OK compost HOME」を6月に取得した。国内で販売されているグラビアインキでは初の認証取得という。

IGAS2022,出展募集開始

International Graphic Arts Show(国際総合印刷テクノロジー&ソリューション展IGAS)が2022年11月24~28日,東京ビッグサイトで開催される。主催者の日本印刷産業機械工業会,プリプレス&デジタルプリンティング機材協議会は3月18日まで出展申込を受けて付けている。1小間当たりの出展料金(税込)は会員30万6000円など。

日本印刷学会,研究奨励金,技術賞募集

日本印刷学会は会員の研究費の一部を補助するため,研究奨励金を贈呈している。交付金希望者を募集している。印刷技術研究奨励金20万円。
また同学会は印刷技術の発展に顕著な功績があった人に選考のうえ「日本印刷学会技術賞」を贈り表彰している。自薦他薦問わず受賞候補者を募集している。締切は,研究奨励金募集とともに11月末日。

エプソン,コロナ禍で大判プリンター発売延期

エプソンはインクジェットプリンター「SureColorシリーズ」のB0判プラス,6色対応の「SC-T7750D」「SC-P8550D」について,当初9月は売予定だったが,新型コロナウイルス感染による製造上の都合により,冬の発売になると発表した。

全日本印刷工業組合連合会,長野大会中止

全日本印刷工業組合連合会は8月31日,「2020全日本印刷文化典長野大会」(10月8・9日予定,主幹:長野県印刷工業組合)を中止にすると発表した。

日本印刷産業連合会,2021年度後半も各種取り組み

日本印刷産業連合会は9月2日,近況や催事予定を発表した。9月15日,ホテルニューオータニで「9月印刷の月」式典を,講演会や懇親会を中止とし,参加人数を従来の3分の1程度の200人に制限して表彰式のみを行う予定。同式典でアフターコロナ時代を模索した冊子『Cange Together(感動と夢を与える新しい産業へ,ともに進化しよう)』を配布し,会員企業全社に送る。
造本装幀コンクールは秋に全作品を東京の出版クラブビルで無料公開し,入賞作品を11月下旬に東京の印刷博物館で,2022年4月に奈良図書情報館で展示予定。同コンクールでは,新しく「読者賞」を設立,10~11月末に募集予定で,造本SNSで1作品ずつ対象作品を公開。
グリーンプリンティング(GP)周知イベントとして,放送作家の小山薫堂氏と日本航空の商品・サービス開発本部長および機内誌『SKYWORLD』編集長とのトークショーを10月上旬にYouTube等で公開。また,本年よりGP認証の対象を一般印刷とパッケージ印刷の2部門に分け,過去3回以上GP環境大賞を受賞した企業・団体に新たに「GP環境大賞ゴールドプライズ」を創設した。GP環境大賞ゴールドプライズは,NTTタウンページ,大阪商工信用金庫,タカラトミー。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

9月25日まで,京都dddギャラリーが小島武展

太秦の京都dddギャラリーは9月25日まで「小島武展 夢ひとつ」を開いている。イラストレーターの小島武氏が残した作品を展示するほか,スライドやライトテーブルで映像としても鑑賞できる。入場無料。
https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000775

9月30日まで,IAUD国際デザイン賞募集延長

国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)は,「IAUD国際デザイン賞」の第1次審査応募締切を9月30日まで延長した。それに伴い表彰式までのスケジュールも繰り下げられた。
https://www.iaud.net/award/16786/

10月18日応募締切,チャリティー年賀状学生デザインコンテスト

博報堂アイ・スタジオは「チャリティー年賀状 全国学生デザインコンテスト2022」の応募を10月18日まで受付けている。応募作品から厳正な審査のもと選ばれた100点程度を商品化。オンライン注文サービスにて一般販売され,利用数に応じた支援金がチャンス・フォー・チルドレンへ寄附される。
https://charity-nengajo.com/entry/index.html

9月8日~10月23日,gggが葛西薫展

東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリーは9月8日~10月23日,「葛西薫展 NOSTALGIA」を開く。ノスタルジアをテーマに,アートディレクターの葛西薫氏が手がけたブックデザインを中心にしたプロダクト,オブジェやポスターの代表作,CM作品を展示する。入場無料。
https://www.dnpfcp.jp/gallery/ggg/jp/00000779

9月9・28日,全日本印刷工業組合連合会が倉庫業セミナー

全日本印刷工業組合連合会は9月9日と28日,「印刷業様向け すぐ始められる!倉庫業進出ポイントセミナー」をオンラインで催す。システム会社で,ロジスティクス業務を自社の物流センターで運営してきたヤマトシステム開発が,倉庫業を始めるポイントと,倉庫管理システムを紹介する。参加無料。
http://aj-pia.or.jp/kyousou-net/archives/1873

9月10日,日本印刷技術協会が財務のセミナー

日本印刷技術協会は9月10日,「誰でもわかる印刷会社の数字の見方・考え方の基本」をテーマにオンラインセミナーを開く。売上・費用・利益などの数字の基本的な読み方や,仕事をする上で必要なビジネス数字について,印刷会社の営業,制作,製造の実務の視点を交えながら解説する。会員13,200円,一般17,600円(税込)。
https://www.jagat.or.jp/archives/90034

9月11日~12月19日,CCGAでタイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展

福島・須賀川のCCGA現代グラフィックアートセンターは,9月11日~12月19日,「線を引く:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展Vol.34」を開く。フランク・ステラやナンシー・グレイヴスらによる線の表現が印象的な版画作品を展示する。入館料は一般300円,学生200円。
https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=3&seq=00000780

9月13日,リコージャパンが複合機の実演を配信

リコージャパンは9月13日,オンラインで「貼るもの,渡すものつくれますLIVEデモ!」を行う。貼り合わせやラミネート,パウチ作業などができる複合機「RICOH Pro C5300S」の実演を生配信する。
https://img03.en25.com/Web/RicohCompanyLtd/%7B40527e9b-0dea-4d6e-bcbe-5fe96c32de24%7D_210913_%e3%82%aa%e3%83%b3%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3LIVE%e3%83%87%e3%83%a2%e3%81%ae%e3%81%94%e6%a1%88%e5%86%85.pdf

9月15日,文化通信社が書店仕入のセミナー

文化通信社は9月15日,「有名書店バイヤーが語る“これからの仕入れ”」をテーマにした12ヶ月連続月例セミナー9月分を開く。啓文社の店売本部井上剛氏が登壇する。講座単体5,000円,年間通し50,000円。
https://peatix.com/event/1954968

9月17日,印刷技術懇談会がインクジェットの勉強会

印刷技術懇談会は9月17日,「マスターマインドから見た印刷の世界」と題し勉強会を催す。マスターマインドの小沢啓祐社長が「インクジェットの現在と未来」を話す。参加費1200円。
https://ingikon493.peatix.com/event/2894089/view?utm_campaign=follow-organizer&utm_medium=email&utm_source=event%3A2894089&kme=reco-clk&km_reco-str=PodMember

9月21日,日本M&Aセンターが印刷業の経営戦略セミナー

日本M&Aセンターは9月21日,「トップランナーから学ぶ,成長戦略のヒント」をテーマにオンラインセミナーを開く。ラクスルの松本恭攝社長と元出前館社長の中村利江氏が対談形式で,中堅・中小企業経営者に参考になる戦略のヒントを語る。参加無料。
https://www.nihon-ma.co.jp/page/seminar/toprunner2109/

9月29日,日本印刷技術協会が経営戦略のセミナー

日本印刷技術協会は9月29日,「最新調査と需要見込みから考える印刷経営戦略」をテーマにオンラインセミナーを開く。アフターコロナを見据えた戦略転換のヒントや需要見込み調査とアメリカとの比較などを解説する。定員80人。会員11,000円,一般15,400円(税込)。
https://www.jagat.or.jp/keiei2021

9月29日,文化通信社がWebメディアのセミナー

文化通信社は9月29日,「2億PVを獲得Webメディアの作り方―編集者のITスキルが成否を分ける」をテーマにオンラインセミナーを開く。KODANSHAtechの長尾洋一郎氏が,これから編集者が身につけるべきスキルやマネージメント,エンジニアとのコラボレーションや出版社が技術開発を内製化するメリットと課題など,出版社のデジタルメディア運営をはじめとしたDXについて語る。参加費5,000円。
https://peatix.com/event/2850281

 

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2021年9月号【 特集:マーケティングとデジタル戦略 】(8月20日発行)

自社の資源の使い方は、単純に考えると、新規事業への投資、広告宣伝、営業活動のバックアップなどさまざまなモノ・コトがあります。
今月は、自社の印刷・加工技術の得意な部分を活かして、独自の商材をWebで販売するBtoBを踏まえてのBtoCの考察や、デジタルを駆使したマーケティング展開、デジタル印刷機を駆使した商材などを進めている企業の取り組みを紹介します。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202109/

 

 

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編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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