週刊「印刷雑誌」

12巻 32号 2021年8月30日
Japan Printer weekly vol.12, no.32

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

三省堂,「“書体”が生まれる」を発行

三省堂は8月27日に書籍『「書体」が生まれる:ベントンと三省堂がひらいた文字デザイン』を刊行した。三省堂辞書サイト「Word-Wise Web」で連載された人気コラムに新資料によりわかったことや,書き下ろし,多数の写真を加え再構した。A5判,336ページ。税込3,630円。

Canva,日本語フォント309種類展開

デザインプラットフォームのCanva(本社オーストラリア)は8月19日,新たに174種類の日本語フォントを公開したと発表した。これにより計309種類の日本語フォントがCanva上で利用できる。6月にはモトヤフォントから64種類,8月にはフォントワークスより110種類の日本語フォントを公開した。

日本ノート,水をはじくノート・メモを発売

日本ノートは8月19日,水をはじく紙を使用したノートとメモのシリーズ「レインガードプラス」を発売した。本文に撥水加工,表紙用紙に耐水加工された紙を使用している。横罫と方眼罫の2種が選べる。リング以外は生分解される素材。B8サイズ税込330円ほか。

アインズ,募金付きエコカレンダーを販売

アインズは8月25日,緑の募金に寄付できる「エコライフカレンダー」と子ども食堂へ寄付できる「エコイートカレンダー」の販売を始めた。SDGsの目標達成の項目や親子で食生活を学ぶことができ,購入金額の一部を環境保護などの活動団体の緑の募金,子どもの居場所づくりを支援する子ども食堂へ寄付する。「エコライフカレンダー」税込1,200円,「エコイートカレンダー」税込900円。

帆風,デザインコンテストの受賞作品発表

帆風は8月20日,Tシャツ・トートバッグ・年賀状のデザインコンテストの受賞作品を発表した。入賞したTシャツ25作品とトートバッグ20作品は同社のオンラインショップで購入できる。年賀状39作品は10月に販売を始める。
https://www.vanfu.co.jp/design/t-shirt/results
https://www.vanfu.co.jp/design/tote/results
https://www.vanfu.co.jp/design/nenga/results

■プロの世界

大日本印刷,海外書籍を日本でPOD展開

大日本印刷は8月24日,米国最大手の取次会社イングラム社の子会社であるライトニングソース社と,「グローバルコネクトプログラム」におけるパートナー契約を結んだと発表した。同プログラムは,需要に応じて少部数印刷を行うPOD事業を手掛けるライトニングソース社が製造拠点を置く,アメリカ・イギリス・オーストラリア以外の国の印刷会社と契約して,世界中の出版社から許諾を受ける書籍のオンデマンド製造・販売を世界各地で展開する事業。
大日本印刷は,ライトニングソース社が各国の出版社から許諾を受けた作品を,グループ会社である丸善雄松堂の書籍販売Webサイト「ナレッジワーカー」より提供を始めるとともに,今後はハイブリッド総合書店「honto」の書籍販売サイトやAmazonでの出品・販売を予定している。

都インキ,リサイクルインキなどを開発

都インキは,不動インクを再生することによってCO2削減を図る「サステナブルブラックインク」と,自然由来のバイオマス原料を配合した「サステナブルインク」を開発したと発表した。サステナブルブラックインクは,産業廃棄物として処理されているインキを回収して生産する。
ともに共同開発したダイトクコーポレーション(石川県金沢市)に先行販売し,11月から一般販売を始める。

リコー,白可能なガーメントプリンター発売

リコーは,服飾品生地(ガーメント)に直接印刷するプリント市場に向けて,白インクを搭載したガーメントプリンター「RICOH Ri 2000」を9月1日に発売する。ホワイト用のキャリッジで下地となるベースレイヤーを印刷した上に,すぐにカラー用のキャリッジでカラーレイヤーを印刷する。

Amazing Day,印刷APIサービスでDM効果向上

(株)Amazing Dayは8月24日,提供中の印刷API(Application Programming Interface)サービス「Codenberg」と,(株)シナブルのECサイト向けクラウド型MA/CRMツール「EC Intelligence」との連携を始めたと発表した。これにより,EC Intelligenceを利用しているECサイト運営企業様は,EC Intelligence内から自動でオフラインDMの発注が可能となる。

大村印刷,100円VRゴーグルの環境配慮型を発売

大村印刷は8月23日,1個100円の紙製VRゴーグルを改良し,環境に配慮した新型「Auggle S2 eco」の発売を始めたと発表した。形状は現行版のまま素材を段ボール,包装を紙テープ巻,印刷は再生しやすい黒1色とした。3000個の注文で単価100円。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

9月4日,リコージャパンが印刷業界のDXのセミナー

リコージャパンは9月4日,北海道で開かれる展示会「HOPE」の会場とオンラインで「作道印刷,あさひ高速印刷,リコーが考える印刷業界のDXとは?」をテーマにセミナーを開く。印刷業界のDXについて3社がディスカッション形式で意見交換をする。参加無料。
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00040.html

9月9日,文化通信社が出版人育成講座

文化通信社は9月9日,出版ビジネスの基本や方向性,営業やプロモーションを学ぶ月例セミナー「出版人育成講座2021」9月講座をオンラインで開く。「拡大する中国出版ビジネスの実践報告」をテーマにポプラ社の永盛史雄氏が講義する。参加費8,000円。
https://peatix.com/event/1882061

9月10日,リコージャパンがインクジェットビジネスのセミナー

リコージャパンは9月10日,「イッツ・ア・インクジェットワールドⅡ:インクジェットが織りなす新たな印刷ビジネスの世界」をテーマにオンラインセミナーを開く。ビジネス拡大で活用できるインクジェットプリンターに関する商材を事例を交え紹介する。参加無料。
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00041.html

9月21日~10月4日,日本印刷産業機械工業会がJapan Color認証セミナー

日本印刷産業機械工業会は9月21日~10月4日,「Japan Color認証セミナー2021オンライン:基礎から学ぶカラーマネジメント 測色の基本・測色器の使い方を徹底解説」を開く。カラーマネジメントの基礎知識やJapan Color認証制度の概要や審査基準などを,事例を交えながら解説する。参加無料。期間中は繰り返し視聴可能。
http://japancolor.jp/info/002012.html

9月22日,ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会が食品表示のセミナー

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は9月22日,「わかりやすい食品表示とは」をテーマにオンラインセミナーを開く。昨年の食品表示調査事業の報告を踏まえた,消費者にとってのわかりやすい食品表示を解説する。参加費3,000円。
https://ucda.jp/shokuhin_seminar_2021.html

10月7~8日,日本包装技術協会が暮らしの包装商品展

日本包装技術協会は10月7~8日,東京・丸の内のKITTEで包装について楽しくわかりやすく理解を深めるためのイベント「暮らしの包装商品展2021」を開く。今年は企業ブースの展示はせず,日本パッケージングコンテストの入賞作品や木下賞受賞作品を展示する。入場無料。
http://www.jpi-expo.jp/

11月9日,PODiがパッケージ・デジタル印刷セミナー

PODiは11月9日,Smithersと共催で「Digital Print for Packaging Asia:その課題,デジタル印刷で解決します!」をテーマにオンラインセミナーを開く。参加費22,000円。
https://printfutures.jp/

11月17~19日,組込みシステム技術協会がエッジテクノロジー総合展

組込みシステム技術協会は11月17~19日,パシフィコ横浜で組込みとエッジコンピューティング技術の総合展「ET & IoT 2021」を開く。
https://www.jasa.or.jp/expo/

11月19日,日本印刷学会がスクリーン印刷技術研究会セミナー

日本印刷学会は11月19日,「最新の加飾及びエレクトロニクス分野でのスクリーン印刷と製版技術」をテーマにオンラインセミナーを開く。高品質なスクリーン印刷を支える製版技術の基本や,加飾分野,エレクトロニクス分野での最新のスクリーン印刷応用例や印刷技術について解説する。定員100人。会員5,000円,非会員7,000円。問合せは同学会(電話03-3551-1808)。

 

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2021年9月号【 特集:マーケティングとデジタル戦略 】(8月20日発行)

自社の資源の使い方は、単純に考えると、新規事業への投資、広告宣伝、営業活動のバックアップなどさまざまなモノ・コトがあります。
今月は、自社の印刷・加工技術の得意な部分を活かして、独自の商材をWebで販売するBtoBを踏まえてのBtoCの考察や、デジタルを駆使したマーケティング展開、デジタル印刷機を駆使した商材などを進めている企業の取り組みを紹介します。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202109/

 

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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