週刊「印刷雑誌」

11巻 37号 2020年9月28日
Japan Printer weekly vol.11, no.37

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

●印刷をたのしむ

パイインターナショナル,文字デザインのコツがわかる書籍発行

パイインターナショナルは9月26日,書籍『アレンジ・オリジナル・組み方で差がつく!タイトル文字のデザイン』を刊行した。広告・チラシ・装丁・パッケージの文字デザインを330点以上掲載。A5判,ソフトカバー,384ページカラー。定価は本体3990円+税。

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「文字もじMOJIの世界」好評連載中。月刊『印刷雑誌』

シンプレスジャパン,プロが教える七五三フォトブックの作り方をWeb公開

シンプレスジャパンが運営するオンラインプリントサービス「ビスタプリント」は,(株)こどもとかめらの代表でフォトグラファーの今井しのぶ氏による七五三フォトブックの作り方を解説した「世界に一つだけ!とっておきの七五三フォトブックを作ろう!」をWebに9月24日より公開した。
http://www.vistaprint.jp/hub/how-to-make-pb-by-imai

ランチ,左手で書く人のための手帳発売

(株)ランチが運営するオンラインストア「左ききの道具店」は左手で書く人のための手帳「左ききの手帳 2021」を9月18日に発売した。B6判,週間ライト式,月間ブロック(1月始まり),色はネイビー,アイボリー,税込2800円。

マルアイ,ぽち袋シリーズからお年玉版発売

マルアイ(山梨県西八代郡)は,発売中の「窓ぽち袋」から,正月の風物詩をあしらった「窓ぽち袋・窓のし袋 お年玉」全10種,希望小売価格280円(税抜)を,9月16日に発売した。袋の透けを防止する添紙はツートーンデザインになっており,添紙の上下の向きを差し替えて入れることで,窓から覗く色を2色から選ぶことができる。本体の用紙は愛媛県の名産品「伊予和紙」を使用。

アインズ,抗菌印刷のグッズ2点発表

アインズ(滋賀県竜王町)は9月16日,女性チームが中心となり,抗菌印刷技術を活用した2点を発売した。「抗菌紙マスク保管ケース」の新シリーズ「抗菌紙マスク保管ケースAW(秋冬)」は,コンパクト収納の「バッグ型」とカバンから出し入れのしやすい「チケット型」の2タイプ。プラスチック製ファイルの代替品である紙製ファイルに,抗菌印刷技術を活用した「抗菌紙ファイル」は,ファイルの表面に抗菌印刷技術を活用した抗菌加工が施されているため,大腸菌などの菌類やカビの増殖を抑える。

キヤノン,デジカメをWebカメラにできるソフト無償提供

キヤノンマーケティングジャパンは9月17日,キヤノン製カメラをWebカメラとして活用できるソフトウエア「EOS Webcam Utility」の無償提供を9月下旬より始めると発表した。同ソフトをインストールしたPCとUSBケーブルで接続すると,対応のカメラをWebカメラとして活用できる。

●プロの世界

コダック,drupa2021への出展を中止

イーストマン・コダック社は,2021年4月20~28日にドイツ・デュッセルドルフで開催される印刷資機材展drupa2021への出展を中止することを決めた。

小林クリエイト,クラウド決済での紙のDMサービス

小林クリエイト(愛知県刈谷市)は,インターファクトリーが提供するクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」に連携したダイレクトメール(DM)発送サービスを9月23日から始めた。DM発送のコスト低減を図る小林クリエイトのDM制作・発送サービス「ReDM」とebisumartを連携させた。多くの開封されることもないメールDMに対し,紙の訴求力を追求する。

キンコーズ・ジャパン,パーソナライズDMサービス開始

キンコーズ・ジャパンは9月18日,購買・行動履歴といった顧客データ分析に基づいて,内容やタイミングをカスタマイズしてDM(ダイレクトメール)を送ることができる「パーソナライズDMサービス」を発売した。初期費用100,000円(データベース構築,DM配信環境構築),月額費用50,000円(定形RFMセル分析レポート/定形デシル移動分析レポート/データ維持管理費用/毎月の差分データ格納費用/定型型のリクエストサマリー要請(イベント集計作業等)1回含む)。

OpenFactory,在庫のない印刷サービスを提供

OpenFactoryは9月21日,全国の工場を繋ぎ,1点からのオンデマンド印刷で在庫のがないことを図る「Printio」のサービスサイトを開設した。Webからの発注・販売登録は2021年初旬より開始予定,月50万円以上の売り上げ見込みがある場合のシステム連携は別途問合せ。95%の印刷工場がWeb受注できていない現状からオンデマンド印刷サービスを提供する。

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デジタル印刷に関して,業態を変えずに印刷会社として何ができるのか。「印刷会社の内情やデジタル印刷への指針」「デジタル印刷のしくみ」「ユーザーの情報」を元に,デジタル印刷の成功への道筋を解説。『印刷会社とデジタル印刷 -成功への道-

ローランドディー.ジー.,プリンター間カラーマッチング用濃度計発表

ローランドディー.ジー.は9月16日,インクジェットプリンター間のカラーマッチングを行うための濃度計「VW-S1」を発表した。色合わせに必要な「濃度測定」に機能を特化することで,一般的な測色計の半分程度の価格にした。4色のカラーチャートの場合で1分半,6色のカラーチャートの場合で2分で測定できる。本体は,25×25×100mm,23gで小型ペンライトのようなコンパクトサイズ。インターフェイスはUSB 2.0,オープン価格。

エプソン,A3・A4判ドキュメントスキャナーの新製品発表

エプソン販売は,A3判ドキュメントスキャナー「DS-32000」と,A4判ドキュメントスキャナー「DS-571W」「DS-531」を9月24日から順次発売した。スキャナードライバー「Epson Scan 2」にe-文書法および電子帳簿保存法の要件を満たした設定でスキャンできるモードを追加した。A3判タイプで最大読み取り速度90枚/分,A4判で120枚/分,および3つの給紙モードの用紙対応力が特長。本体44万円。新商品を含めたドキュメントスキャナー全体の販売台数は今後1年間で25,000台を予定。

エプソングループ,多岐の大判インクジェットプリンター発表

セイコーエプソンとエプソン販売は9月17日,大判インクジェットプリンターの各種新製品を発表した。サインディスプレイ業界向け「SureColor」シリーズの新商品として,シリーズ初のレジンインクを搭載した「SC-R5050/R5050L」と,同じくシリーズ初のUVインク搭載の「SC-V7000」を12月中旬に発売する。SC-V7000は受注生産品。
また,商業・産業向け大判インクジェットプリンターSureColorシリーズの新商品として,プリンター・スキャナーが一体となった小型複合機「SC-T3150M」とA1判出力がより手軽に使える水性顔料4色機「SC-T2150」を発表した。

HID ELEMENT,ID・銀行・クレジットカード用プリンタ発表

ID認証ソリューションの米国HID Global社は9月17日,中~大規模カード発行のためのカスタマイズが可能なカードプリンタ「HID ELEMENT」を発表した。ドロップ・オン・デマンド式インクジェットプリンタで,UVインク印刷,レーザー刻印の両方に対応。オーバーザエッジ(ふちなし印刷),設定可能インクチャネル6本,蛍光インクなどもできる。

EIZO,37.5型ワイド曲面モニター発売

EIZOはオフィスワーク向けに,37.5型ワイド曲面モニター「FlexScan EV3895」を10月16日に発売する。横長大画面に,フルHDの約3倍に相当するUWQHD+(3840×1600)高解像度により表示。アスペクト比24:10。ノートPCとUSB Type-Cケーブル1本で接続するだけで,画面表示,音声再生,PCへの給電,USB機器接続,有線LAN接続ができる。オープン価格だが,参考として20万円程度。

セイコーエプソン,スマートグラス光学エンジン外販

セイコーエプソンは9月18日,「MOVERIOシリーズ」向けに第4世代スマートグラス向け光学エンジン「VM-40」を開発し,民生・産業領域のスマートグラス市場に向けて,光学エンジンモジュールの外販を始めたと発表した。新開発の光学エンジンは,独自のシリコンOLED(Organic Light Emitting Diode:有機EL)ディスプレイと光学技術により,同社従来製品比較で,精細度1.5倍,コントラスト5倍,画角1.5倍となった。

コニカミノルタ,複合機への抗菌コーティングサービス

コニカミノルタジャパンは,ウイルスによる接触機会の抑制を目的にコニカミノルタ製 複合機への抗菌コーティングサービス「タッチセーフティー」を8月31日から始めている。効果持続は1年。30,000円(作業費用20,000円+訪問費用10,000円)から。年間継続プラン1800円/月(サービス訪問費用含む)。オフィス空間全体を抗菌コーティングするサービス「デルフィーノ」の一環。

A・Tコミュニケーションズ,新しいQRコードソリューション発表

A・Tコミュニケーションズは9月16日,佐鳥電機と開発したQRコードセキュリティソリューション「AQR」(Anything QR)を事業の中核とすると発表した。AQRは,QRコードにロゴQ技術である視認性,偽造防止機能と,データ保護セキュリティ機能を組み合わせた,次世代のQRコードソリューション。

凸版印刷,電子チラシサービスの調査で買物時間減少

凸版印刷と同社グループのONE COMPATHは,後者が運営する電子チラシサービス「Shufoo!」を利用する全国の男女50,431人を対象とし,8月4~17日に買い物に関する意識調査を行った。買い物に行く頻度や店舗での滞在時間が減少傾向であることや,滞在時間を減らす目的で計画的に買い物をする人が増えていることから,“テキパキ買い”の傾向が高まっていることがわかった。

ミマキエンジニアリング,皮革・合皮の質感を活かした印刷のIJプリンター発売

ミマキエンジニアリングは,皮革・合皮へのプリントに特化した,最大幅1610mmの大判溶剤UVインクジェットプリンター「SUJV-160」を10月1日に発売する。カバンやシューズなどアパレル小物からカーシートまで各種用途に対応する。インクは富士フイルムが開発した「SU200」。本体378万円。

トッパン・フォームズ,低コスト・安全の往復はがき

トッパン・フォームズは,顧客への事務通知を低コストかつ安全に送る「インフォプロテクト 往復はがき」を9月24日に発売した。保護シールと往復はがきを一体化したことにより,個人情報の記入依頼がはがきだけで対応できるため,郵送費を抑えることができる。さらに宛名面を剥がして,2つ折りするだけでシール面と情報記入面を正確に貼り合わせることが可能。

●印刷・デザイン・出版関連イベント案内

9月28日~11月30日,オンラインでイノベーション・ジャパン

「イノベーション・ジャパン2020~大学見本市」が9月28日~11月30日,オンラインで開かれる。主催は科学技術振興機構。参加(閲覧)無料(参加登録あり)。
https://ij2020online.jst.go.jp/index.html

10月11~15日,朝日新聞がオンラインで地球会議

朝日新聞社は10月11~15日,持続可能な開発目標(SDGs)に向け,ともに考える国際シンポジウム「朝日地球会議2020」をオンラインで開く。参加無料。
http://t.asahi.com/awf20prt

10月12日,リテールテックJAPANがWeb配信

日本経済新聞社は10月12日,「リテールテックJAPAN PREMIUM CONFERENCE SERIES:現場も従業員も変わった!~従業員のパフォーマンスを最大化する仕組み作り~」をWeb配信する。従業員に選ばれ続ける組織作りの秘訣,テレワークの実現による業務効率化と人材活用,流通・サービス業のためのHRテクノロジー,組織と業務のDX,働きがいを高めるマネジメント手法をテーマとした各講演。受講料無料(事前登録制)。申込締切は10月5日。
https://events.nikkei.co.jp/30231/

10月12日~12月15日,UD検定・中級検定試験の申込受付

国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)はオンラインで第1回「UD検定・中級検定試験」を2021年1月13~26日に行う。申込受付期間は,10月12日~12月15日。UD検定・初級資格認定者でなくても受験可能。検定料金は,一般19,800円(税込),会員・学生15,400円(税込)。
https://www.iaud.net/ud_certification/14243/

10月20日~11月20日,ガーディアン・ガーデンで田渕正敏展「Choice」

東京・銀座のガーディアン・ガーデンは10月20日~11月20日,田渕正敏展「Choice」を開く。書籍の挿画,パッケージのイラスト,CDジャケットなどで活躍しているイラストレーターの作品を見ることができる。日曜・祝日休館,入場無料。新型コロナウイルス感染防止のための来場登録制は終了した。
http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/gg_sec_gra_202010/gg_sec_gra_202010.html

10月22日,文化通信が書店営業のポイントセミナー

文化通信社は10月22日,オンラインセミナーを開く。「書店員から見た,書店営業のポイント:コミュニケーションをもっと良くして,受注数をあげよう!」と題し,ブックライフ・ファシリテーターの野坂匡樹氏が講演する。受講料5,000円。
https://bunkanews.shop-pro.jp/?pid=154117691

11月18日,文化通信がセブン&アイの鈴木敏文氏のセミナー

文化通信社は11月18日,オンラインセミナーを開く。「変化対応の経営」と題し,セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文名誉顧問が,自身のトーハン時代から,その後自ら手掛けた小売業の改革などの経験談などを話す。参加料3300円。
https://www.bunkanews.jp/article/event/214411/

11月27日,日本印刷学会がスクリーン印刷技術研究会セミナー

日本印刷学会は11月27日,オンラインで「高品質スクリーン印刷の基本と加飾印刷での可能性」をテーマに講演会を催す。品質再現性の良い三本ロールミル,スクリーン印刷による加飾インクの膜厚と色差等の色相管理,「トーンジャンプ」のないグラデーション印刷の新提案,印刷技術世界一を目指す印刷加工メーカーとしての取り組み,の4点の講演。定員100人。参加費3000円。
http://www.jspst.org/event/201127.html

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印刷プロセスの持つ優位性と有用性を活かし,生産の効率化,コスト削減などにつなげるための知識『次世代プリンテッドエレクトロニクスへ―印刷による付加型生産技術への転換―
今後の伸びが期待される印刷による有機半導体製造の安定化に向けたノウハウの理論と実践『プリンテッドエレクトロニクス―スクリーン印刷による安定生産―
エレクトロニクスとスクリーン印刷の基本と,素朴な疑問を一問一答でズバリ解決!『知っておきたい「スクリーン印刷とエレクトロニクス」

 

 

 

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年10月号【 特集:新技術2021へ 】(9月18日発行)

先月号に続き、drupa2020展へ出展予定だった企業の技術動向を紹介しました。来年への新技術として、リョービMHIグラフィックテクノロジー、小森コーポレーション、ハイデルベルグ、コダック、エプソン、リコー、オーシャンテクノロジーを取り上げました。ハイデルベルグ社や小森コーポレーション,コダックは残念ながら出展を取りやめましたが2021年を俯瞰する技術動向として読む価値はあります。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202010/

 

 

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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