週刊「印刷雑誌」

11巻 38号 2020年10月5日
Japan Printer weekly vol.11, no.38

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

●印刷をたのしむ

グラフィック社,書籍『デザインのひきだし41』刊行

グラフィック社はデザイン,印刷,紙,加工情報を掲載した書籍『デザインのひきだし41』を10月上旬刊行する。80種類の製本加工を紹介し,6種類の製本実物サンプルが付録。B5変型判,160ぺージ。本体2000円。

エプソン販売,家庭でのプリントコンテンツサイト開設

エプソン販売は,家庭で過ごす時間を「プリント」で楽しんでもらうために,プリントコンテンツのポータルサイト「おうちプリント」を開設,9月28日よりサービスを始めた。間違い探しや漢字スケルトンなど,プリントしてじっくり考えたくなるパズル・脳活系コンテンツをはじめ,すぐに使える便箋やスケジュール表,作って楽しめるペーパークラフト,子供の学習に役立つ白地図・あいうえお表などの学習用コンテンツなどをPDFデータで公開している。
https://www.epson.jp/katsuyou/ouchiprint/

whoo,北欧デザインのカスタム名刺

パソコンやスマートフォンからオシャレな名刺を作成できるサービス「whoo」を運営するwhoo(株)は9月25日,3周年企画として,オランダのアーティストJessica Nielsenのパターンを使った4種類のデザインをラインアップに追加した。北欧の雰囲気を感じるカラフルなパターンと,名刺やショップカードに使いやすいシンプルなレイアウトを組み合わせたデザイン。

SANTEN Design,筆文字ロゴ制作のキャンペーン

筆文字ロゴ制作を専門に行うSANTEN Design(神戸)は10月1日~12月30日,レビューをした人を対象に,有料オプションの篆刻印,及び家紋デザインのデザイン制作費(11,000円分)をキャッシュバックするキャンペーンを行っている。新規店舗のロゴデザインを検討している人や,本格的な筆文字ロゴ,和風ロゴデザインの制作を検討している人に適している。

大日本印刷,遊戯娯楽施設の自動撮影ソリューション提供

大日本印刷と子会社のDNPフォトイメージングジャパンは,センサーやタッチパネルを活用し,利用者が一人だけでは撮ることのできない一瞬を自動で撮影して,利用者に販売する「自動撮影ソリューション」を開発し,10月1日にサービスを始めた。また,4月に大日本印刷が子会社化したColorvision International, Inc.(米国)の強みであるアトラクションでの“ライドフォト”をはじめ,娯楽遊戯施設ならではのクリエイティブ(コンテンツの企画・制作力)やシステムの開発力と,大日本印刷のプリント関連の技術や自動撮影サービスを掛け合わせた写真サービスを国内外で展開していく。

京セラ,マルチコピー機をセイコーマートに納入

京セラドキュメントソリューションズジャパンは,セイコーマート(札幌)が北海道,茨城県,埼玉県で運営するコンビニエンスストア「セイコーマート」,ならびに「ハセガワストア」,「タイエー」の計1200店舗へマルチコピー機を,9月以降,順次納入すると発表した。住民票などの証明書交付サービスにも対応。

ブラザー販売,スマホからの印刷が便利なインクジェットプリンター発売

ブラザー販売は,インクジェットプリンター「PRIVIO」の新製品として,スマホからの印刷の便利さを図った家庭用の「DCP-J987N-W」を10月下旬より発売する。ペーパークラフトをはじめとするプリントコンテンツを提供することで,コロナ禍で増えた「おうち時間」を利用者がプリンターを活用して楽しめるようサポートする。

ネビュラエンタープライズ,美術展のチラシを自宅に届けるサービス開始

ネビュラエンタープライズは,様々な美術展のチラシをひとつに束ねて,自宅まで届けるサービス「おちらしさん」(美術版)を始める。7月からすでに舞台版を始めている。届ける頻度は月末~月初に1回。会員登録や,配送料は無料。11月開始予定。登録人数が300人を超えた時点で,サービス開始。

ウイル・コーポレーション,Webでニューノーマル商品を販売

ウイル・コーポレーション(石川県白山市)が運営する,販促ツールとネット印刷の「プリントモール」は,マスクや除菌剤,アクリルパーテーションやフェイスガードなどを用意している。オープンキャンペーンとして12月25日まで,1万円以上の購入者のお客様にプレゼントあり。
また,プリントモールは,年末年始商戦を応援するために,A4判圧着DM(二つ折り)とインデックス付圧着DM(A4判8ページ)の20%引きキャンペーンを12月25日まで行っている。

●プロの世界

文化通信社,『新聞人・出版人 2020』を発行

文化通信社はこのほど,新聞,出版などマスメディアの第一線で活躍する経営者を紹介した『新聞人・出版人 2020』を発行した。全国紙,地方紙,地域紙,広告会社などや,出版社,書店,取次会社,関連会社の経営者を,顔写真,略歴とともに趣味なども掲載している。A5判,122ぺージ,3500円+税。

アイ企画,コンテンツ東京でパッケージ紹介

10月21~23日に東京ビッグサイト西展示棟でコンテンツ東京2020が開かれるが,その中の「広告デザイン・ブランディングEXPO」で,アイ企画はフレキソ製版・印刷によるパッケージや紙袋を提案する。

凸版印刷,国内初の抗ウイルスパッケージを開発

凸版印刷は9月30日,独自開発の印刷・塗工技術を活用し,紙製パッケージ表面に付着したウイルスの数を著しく減少させることが可能な抗ウイルス対応紙製パッケージを国内で初めて開発したと発表した。10月よりサンプル出荷を始め,また抗ウイルス加工に関するSIAA(抗菌製品技術協議会)認証の取得を目指し申請予定。

エプソン,ビジネス用インクジェットプリンター発表

エプソンは,ビジネス向けインクジェットプリンターのラインアップ拡充として,本体に大容量インクタンクを搭載した「エコタンク」搭載モデルの「PX-S6710T」と,インクカートリッジモデルの「PXM6011F」「PX-M6010F」「PX-M730F」の計4機種を10月8日より発売する。低ランニングコストを図り,A4判カラー文書が1枚あたり約2.0円,同モノクロ文書が1枚あたり約0.8円。オープン価格だが,参考として機種により1万8000~9万500円。

エプソン,インクジェット捺染機の新製品発表

エプソン販売は,インクジェット捺染機「Monna Lisa」シリーズの新商品として少量・多品種生産に適した入門モデル「ML-8000」を2021年2月より発売すると発表した。4.7インチのプリントヘッドを8個搭載し,標準モードで毎時155m2(600×600dpi)で生産。各プリントヘッドチップの波形を個別に制御する技術により,高精度かつ高密度のドット配置が図れ,さらに8色のインクを左右対称に配列することにより,双方向印刷時も同じ順序で色を重ねられるため色ムラのない仕上がりが得られる。

全日本印刷工業組合連合会,CSR認定ワンスター5社新規認定

全日本印刷工業組合連合会は9月25日に,ワンスター認定新規5社,更新12社,ツースター認定更新2社を決めた。CSR認定企業は計122社。新規ワンスター認定は,ソーエイ(兵庫・明石),ホープ印刷(熊本市),アドバンク(京都市),エイジ(東京・舎人),一心社(大阪市)。また,第32期ワンスター認定を2021年1月29日まで募集している。

日本印刷産業連合会,GP新規5工場を認定

日本印刷産業連合会は9月28日に第60回グリーンプリンティング(GP)認定委員会において,新規5工場,更新21工場を認定した。9月現在のGP認定工場の事業所数は430。また,GP資機材の認定を実施し,2社3製品(エッチ液2製品,インクジェット印刷機1製品)を認定した。認定登録製品は725製品。新規認定は,光村印刷,丸正印刷,菊地秀美堂,ニッコーグラビア,マルワ工業。

富士ゼロックス,来年4月販社も統合

富士ゼロックスは2021年4月1日付で,同社の国内営業部門と国内の全販売会社31社,ならびに富士ゼロックスインターフィールドを統合し,新会社「富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社」を設立する。新会社は2021年4月1日より富士ゼロックスが社名変更する「富士フイルムビジネスイノベーション(株)」の国内営業を担う。

リコー,はたらく研究施設開設

リコーは創業100周年に向けて,11月2日に東京都大田区に“はたらく”を研究する施設として,次世代ワークプレイス「3L」を開設する。同施設では,デジタル技術を駆使しながら対面・非対面を組み合わせて次世代の“はたらく”を実践する。そのなかで人々に生まれるさまざまな感情や行動,繋がりをデータ化して蓄積し,未来に向けた人間らしい“はたらく”を研究することで,歓びが生まれるプロセスを解析し,実証する。

凸版印刷,ニューノーマルの新勤務制度導入

凸版印刷は10月1日から,ニューノーマルな働き方に向けて,(1)在宅,(2)サテライトオフィス,(3)モバイルの3つの勤務形態の制度を導入した。在宅勤務の回数制限を無くし,一度も出社することなく勤務可能な「フル在宅勤務」が可能になった。また,スマートワーク勤務制度適用者においては,従来設定していたコアタイムを廃止。同時に,在宅勤務時における業務の一時中断を認め,仕事と生活の両立がより図りやすくする。

全日本印刷工業組合連合会,組合員限定の無料オンライン事業承継セミナー

全日本印刷工業組合連合会は組合員限定で10月26日,「ウィズコロナ,アフターコロナに備える事業承継セミナー」をオンラインで無料で開く。山田コンサルティンググループが講演。

エプソン販売,インクジェットプリンター用紙値上げ

エプソン販売株式会社は,インクジェットプリンター用両面上質普通紙の出荷価格を,10月1日から改定すると発表した。平均約23%の増額。

●印刷・デザイン・出版イベント案内

10月6日,印刷博物館が開館20周年を機にリニューアルオープン

凸版印刷が運営する印刷博物館(東京都文京区)は10月7日に開館20周年を迎える。周年事業として常設展を中心とした施設を刷新し,10月6日にリニューアルオープンする。同時に,これまで20年間の調査研究成果をもとに新しい学問「印刷文化学」を立ち上げる。「印刷文化学」は印刷と人々との関係を長期文化文明史的な視点から捉え直し,関わった社会や人々の営みを検証する学問体系で,その第一歩として『日本印刷文化史』(A5判,344ページ)を10月7日に講談社より出版する。『日本印刷文化史』は英語版も出版し,同館所蔵の名品を一覧できる『印刷博物館コレクション』も同時刊行する。
https://www.printing-museum.org/

10月15日まで,日本印刷技術協会がオンラインで技術セミナー

日本印刷技術協会は10月15日まで,「JAGATトピック技術セミナー2020オンライン」を開いている。この1年間に発表された注目製品・技術などをピックアップ。発表は,キヤノンマーケティングジャパン,コダック,コニカミノルタジャパン,ザイコンジャパン,自動組版普及委員会,SCREENグラフィックソリューションズ,日本HP,富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ,モリサワ,リコージャパン。参加無料,要事前登録。
https://www.jagat.or.jp/topic2020/

10月6日,ローカル5Gサミットとネットワークワールド開催

ナノオプト・メディアは10月6日,「Local 5G Summit 2020」,「Network World 2020」を,東京・丸の内のJPタワーホール&カンファレンスで行う。コロナ禍による働き方の変化を前提とした今後のネットワークトレンド,そして,独自の5G構築として注目されるローカル5Gの普及に向けた動き,最新技術を解説する。参加無料,要申込。
https://f2ff.jp/event/5g-2020-02
https://f2ff.jp/event/nw-2020-02

10月7~9日,東京でセキュリティデイズ開催

ナノオプト・メディアは,10月7~9日,「Security Days 2020」を東京・丸の内のJPタワーホール&カンファレンスで行う。普及が進むテレワーク環境下でのセキュリティインシデントの防止対策などを検討する。参加無料,要登録。
https://f2ff.jp/event/secd-2020-02

10月7日~2021年1月17日,東京国立博物館で国宝「松林図屛風」VR上映

東京・上野の東京国立博物館では,国宝「松林図屛風」(しょうりんずびょうぶ)を鑑賞するVR作品『国宝 松林図屛風—乱世を生きた絵師・等伯—』を,同館・東洋館内「TNM & TOPPANミュージアムシアター」で10月7日~2021年1月17日に公開する。VR製作には,凸版印刷があたった。鑑賞料金は高校生以上600円など。

10月9日,10月15日,トッパン・フォームズが低価格の往復はがきのセミナー

トッパン・フォームズは10月9日,10月15日,低価格を図った往復はがきに関しオンラインセミナーを催す。参加無料。
https://toppanforms.eventissimo.jp/public/seminar/view/1452

10月19日~11月18日,オンラインでケミカルマテリアルJapan2020-ONLINE-

先端化学材料・素材総合展,化学物質管理ミーティング,産業安全フォーラム,化学の日化学週間記念ケミカルフォーラム2020で構成する「ケミカルマテリアルJapan2020-ONLINE-」が10月19日~11月18日,オンラインで催される。主催は化学工業日報社。東洋インキグループは,先端化学材料・素材総合展に出展し,先端技術関連で5G対応に向けた低誘電率・低誘電正接ポリマーやスマホ・LCD向け光学制御製品群を,また抗菌・抗ウイルス関連では印刷用UV抗菌ニス,コーティング用抗菌・抗ウイルス性UVハードコート剤などを紹介する。
https://www.chemmate.jp/on2020/

10月21日,光和コンピューター30周年シンポジウム「書店,デジタルなど動向論じる」

光和コンピューターの創業30周年を記念して10月21日,東京・神田神保町の日本出版クラブ会館で,光和コンピューター30周年シンポジウム「書店,デジタルなど動向論じる」が開かれる。運営は文化通信社。紀伊國屋書店・藤則幸男副社長,メディアドゥ・新名新副社長,前日本書籍出版協会専務理事・中町英樹氏,光和コンピューター・寺川光男社長が,今後の流通や書店,出版社など業界プレイヤーの方向性,そしてデジタル化による変化などをコロナ禍の対応も踏まえて論じる。オンラインでも実施。参加無料,要申込。
https://forms.gle/awmEP8TBgXrG1tf87

12月2~4日,幕張メッセで高機能素材Week

第11回「高機能素材Week」(材料・加工機械の総合展)が12月2~4日,千葉の幕張メッセで開かれる。主催はリードエグジビションジャパン。高機能フィルム展やファインテックジャパンなど8つの展示会で構成。Webから招待券登録可能。招待券がない場合は入場料5000円。
https://www.material-expo.jp/ja-jp.html

 

 

 

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年10月号【 特集:新技術2021へ 】(9月18日発行)

先月号に続き、drupa2020展へ出展予定だった企業の技術動向を紹介しました。来年への新技術として、リョービMHIグラフィックテクノロジー、小森コーポレーション、ハイデルベルグ、コダック、エプソン、リコー、オーシャンテクノロジーを取り上げました。ハイデルベルグ社や小森コーポレーション,コダックは残念ながら出展を取りやめましたが2021年を俯瞰する技術動向として読む価値はあります。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202010/

 

 

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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