●コロナ支援・対応

ウイル・コーポレーション，ポスター用PDF無料配布

ウイル・コーポレーションが運営するネット印刷の「プリントモール」は，新型ウイルス対策に日々取り組んでいる人のために，「テイクアウト」「感染症予防」「マスク着用」「アルコール使用」など，さまざまな場面で使えるポスター用PDFデータ8種類を6月30日まで無料で配布している。

アドビシステムズ，クリエイターの創作活動を支援

アドビシステムズは，新型コロナウイルスのでのクリエイターの創作活動を支援するため，グローバルで約1億円（100万米ドル）のファンド「Creative Residency Community Fund」を創設し，5月から1年間，クリエイターからのプログラムへの参加募集を始めた。申請した候補者たちは毎月新しいクリエイティブプロジェクトを行う。申請は3ヵ月ごとに締切り，選考期間を経て随時結果を候補者に連絡する。5万～50万円の間でのCommunity Fundを受け取ることができる。

キヤノンマーケティングジャパン，3Dプリント受託製造事業開始

キヤノンマーケティングジャパンは，産業用3Dプリンター販売・保守事業に加え，3Dプリンターを活用した受託製造事業を5月27日から始めた。同社が保有する3Dプリントネットワークで，需要に応じたオンデマンド生産を代行し，新型コロナウイルスによる影響の抑制を支援する。
工場稼働停止に伴うサプライチェーンの毀損（きそん）や人工呼吸器をはじめとした各種医療機器の不足に対し，同社の3Dプリンティング技術を活かした，樹脂部品を中心とする受託製造。必要な部品の形状や量などの要望を聞き，様々な素材や方式から顧客に合わせた提案を行う。

SO-KEN，フードプリンターをコロナ対応で割引販売

（株）SO-KENは5月26日，新型コロナウイルス感染症対応として，クッキーやマカロンに写真やイラストを可食性食用（食べられる）インクで直接プリントできる卓上型フードプリンター「TPW-105EDF」を37台限定で40%オフで提供を始めると発表した。22万が13万2000円に。

大日本印刷，医療用マスク3万6000枚寄贈

大日本印刷は，緊急用に備蓄していたサージカルマスクや，消毒等の感染防止作業に使用する高性能医療用マスク（N95規格）を，必要に応じてグループ従業員に配布している。医療現場等において医療用マスク等が逼迫していることを受けて，同社のN95マスクの備蓄分の中から，日本経済団体連合会，東京都，新宿区の3者に対して1万2000枚ずつ，合計3万6000枚を寄贈した。

図書館流通センター，電子図書館サービス急増

新型コロナウイルス問題で，多くの図書館施設が閉館し，図書館サービスが中止・縮小するなか，電子図書館サービスを導入している自治体での電子図書館サービスの利用は増加している。電子図書館サービス大手の（株）図書館流通センターの電子図書館サービスの場合，3月貸出実績が前年比255％増，4月が423％増と増加している。
また，電子図書館サービス「OverDrive Japan」を提供するメディアドゥは，休校状態が続く児童，生徒，学校を応援するため，学校での電子図書館サービスの初期導入費用を無料化するキャンペーンを5月7日から始めた。同社は，図書館の司書・学校図書館担当の先生向けに，図書館の選書を支援するための無料ゲラ配布をポプラ社と共同で行っている。

電子出版制作・流通協議会，電子図書館サービス情報発信

電子出版制作・流通協議会は5月26日，電子図書館を導入している公共図書館情報を更新したと発表した。電子図書館（電子書籍貸出サービス）を4月1日現在導入している自治体数は94，電子図書館数は91館。図書館を有する自治体における電子図書館導入比率は，1386自治体中94自治体で6.8％。

●印刷をたのしむ

日本アーツ，エコなクリアファイル

日本アーツ（大阪）は，一般的にプラスチックフィルムで作られているクリアファイルを紙製にすることで環境負荷を低減することを提案している。中に入れた書類が見える窓あけ加工も可能。

富士ゼロックス，低ランニングコストのA3カラーレーザープリンター発売

富士ゼロックスは，従来機の使いやすさはそのままに，連続プリント速度を向上し，低ランニングコストを図ったA3判カラーレーザープリンター「DocuPrint C3550 d/C2550 d」を6月5日から発売する。従来機比2倍のカラートナー容量で，ランニングコストを12%削減した。またトナーの削減量を1%刻みで設定でき，文書の使用目的に応じてトナーを節約することができる。C3550 dは毎分35枚出力で22万8000円，C2550 dは毎分30枚でオープン価格。

リコー，複合機の最上位機種新製品発売

リコーは，カラー複合機の最上位機種の新製品として「RICOH IM C8000」（80枚出力/分，414万円）と「RICOH IM C6500」（60枚出力/分，312万円）の2モデルを5月29日に発売した。電子黒板，カメラなどの周辺機器を，各種クラウドサービスと組み合わせ，オフィスワークの自動化・省力化を推進させる。片面・両面同速80枚/分の出力，4800dpi相当×1200dpiの解像度，スキャナーのOCR処理速度の向上，PDFなど電子データ生成時の生産性向上などが特長。

キヤノン，A4モノクロレーザー複合機発売

キヤノンは，レーザー複合機「Satera」シリーズの新製品として，スモールオフィス向けA4判モノクロレーザー複合機Satera MF269dwなど5機種を6月11日に発売すると発表した。これら「MF260」シリーズは，さらなる省スペース化と高速化を図った。在宅勤務などのテレワークをはじめ，中小規模オフィスや医療機関，店舗，窓口などでの業務において，設置場所の自由度の向上，出力時間の短縮などを図った。すべてオープン価格。

●プロの世界

エプソン，大判インクジェットプリンターの新製品発表

エプソンは，商業・産業向け大判インクジェットプリンター「SureColor」シリーズの新商品として，水性顔料4色機の標準モデルでA1判対応「SC-T3455/SC-T3455N」（25万8000円，21万8000円）とA0判対応「SC-T5455」（31万8000円）シリーズを6月3日より発売すると発表した。これまで110mlと350mlだったインクカートリッジに加え，700mlのインクカートリッジを追加した。今後1年間の販売台数は1700台を予定している。

富士フイルム，無処理版でグリーン・サスティナブルケミストリー賞

富士フイルムは5月26日，「新聞用完全無処理型印刷版の開発」で新化学技術推進協会が主催する「グリーン・サスティナブルケミストリー賞」で経済産業大臣賞を受賞したと発表した。従来現像工程で使用していた化学薬品，水，電気，廃液をゼロ化したことに加え，包装材料も削減し，新聞印刷業界の課題である環境負荷低減に貢献したことが評価された。

●印刷・デザイン・出版イベント案内

6月17日，ライブ配信で「デジタルテクノロジーによる社会課題の解決」セミナー

ブロードバンド・アソシエーションは6月17日15：00～18：10にライブ配信で「デジタルテクノロジーによる社会課題の解決～SDGsの実現～」をテーマに講演会を催す。参加無料。
http://www.npo-ba.org/cgi-bin/bsk2/npo-ba.blog/news/2020/#200617

9月9～11日，池袋でプレミアム・インセンティブショー

販促・企業ギフト・マーケティングの専門見本市の第61・62回「インターナショナルプレミアム・インセンティブショー2020」が9月9～11日，東京・池袋サンシャインシティ・コンベンションセンターで開かれる。主催はビジネスガイド社。
https://www.pishow.com/62pi/

9月29・30日，池袋でフランチャイズ・ショー

日本経済新聞社は9月29・30日，東京・池袋サンシャインシティ文化会館で第37回「フランチャイズ・ショー2020秋」を開く。3月4～6日に幕張メッセで開催予定の代替。来場者1万人を見込む。入場無料（登録制）。
https://messe.nikkei.co.jp/fc/

 

 

 

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年6月号【 特集：地方創生Ⅱ―印刷企業の差別化戦略6 】（5月20日発行）
地元の人々、企業、自治体などでの困りごとや要望はそれぞれ異なりますが，その要望に応えるための要素は、多くの地場の印刷企業に備わっているのではないでしょうか。
今月号は、ホウユウから堺市を盛り上げる各種事業を、三洋グラビアからSDGsを基にした取り組みを、みやもとから業態変革とCSR関連の取り組みやSDGsの考えを、第一印刷所から地域活性のための商品開発を、進和ラベル印刷からラベルコンテストとワイン造りの関係を、また特色のある取り組みとして、ワークフローの自動化推進で工程改革をしている若草印刷や、サービス商品を絞って利益を上げているP’sネットワークを紹介します。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202006/

 

 

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