週刊「印刷雑誌」

11巻 20号 2020年5月25日
Japan Printer weekly vol.11, no.20

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

●コロナ対応関連

DNP田村プラスチック,医療機関にフェイスシールド寄贈

大日本印刷のグループ会社で自動車用サイドバイザーやオートバイ用スクリーン等を製造するDNP田村プラスチックは5月19日,新型コロナウイルス感染症対策として医療用フェイスシールドを製造し,愛知県の小牧市民病院をはじめとする医療機関に寄贈すると発表した。3Dプリンターを活用して製造。使用するフィルムはフタムラ化学が無償提供した。同病院に100セットを,お茶の水の東京医科歯科大学医学部附属病院に50セットを寄贈する。

ミマキエンジニアリング,3Dプリンター製フェイスシールド無償提供

ミマキエンジニアリングは,同社の3Dプリンターで製作した「簡易式フェイスシールド」の無償提供を始めている。5月20日現在,901先29,312個の申込みとなり,666先15,366個出荷した。同フェイスシールドは,頭に装着するフレーム部品を3Dプリンター「3DFF-222」で製作したもの。データを神奈川大学の道用大介准教授から提供を受けた。シールド部分には,純正品のPETフィルムを流用している。最大生産数500個/日を750個/日まで高めることができている。

リコー,中小企業在宅勤務環境の構築支援

リコーは,在宅勤務に取り組む中小企業の支援のため,自宅から会社のデータにアクセスし,印刷も行えるVPN(Virtual Private Network)環境を構築できる月額定額制パッケージ商品として「RICOH SP 3700在宅プリントパッケージ」を5月22日に発売した。クラウド管理型無線LANルーターとモノクロレーザープリンターをパッケージ化することで,紙の印刷が必須の業務の方にも会社と同じセキュアなネットワーク環境で在宅勤務ができる。初期費用は不要で,月額6500円(税別)の定額制。

キヤノンマーケティングジャパン,テレワーク支援サービス無償提供

キヤノンマーケティングジャパンは,オフィス複合機と連携するテレワーク環境構築の支援サービスを5月20日より3ヵ月間無償提供している。オフィス向け複合機「imageRUNNER ADVANCE」を活用した紙文書のデータ化やクラウドストレージとの連携,受信したFAXの電子化など,テレワークを効率化するサービス。対象サービス・内容は,「imageWARE Desktop Version 4」1ライセンス,「HOME type-S2」スターティングパック。申込期間は6月30日まで。

コニカミノルタ,AI解析によるサーマルカメラのアプリケーションを提供開始

コニカミノルタは5月22日,グループ会社であるネットワーク監視カメラとビデオマネジメントソフトウェアのメーカーMOBOTIX AG社のネットワークサーマルカメラを使い,非接触・リアルタイムで体表温度の測定が可能なアプリケーションの提供を始めると発表した。この度,MOBOTIXサーマルカメラアプリケーションを開発し,5月下旬より提供を始める。顔・皮膚部分を特定,検出し,サーマルカメラ単体での測定と比べ測定精度を上げられ,入館,入室管理における待ち時間の短縮,近接接触機会の低減,監視者の省力化になる。

DIC,健康飲料7000本を医療機関へ無償提供

DICは5月21日,新型コロナウイルス感染症対応に従事している医療関係者に対し,同社グループの商品「リナグリーン21エキスK1」7000本を無償提供しすると発表した。北海道,東京,千葉,埼玉,茨城,大阪,京都などの医療機関14ヵ所への寄贈を進めており,寄贈先を順次拡大する予定。

●プロの世界

リンテック,チルド対応ラベル素材発売

リンテックは,子会社の米国マックタック・アメリカ社のラベル素材「CHILL AT」を日本市場に投入する。同素材は,-5~30℃に適応しており,食品用途に適用される米国FDAの安全基準を満たした粘着剤を使用し,北米市場で好評を得ている。今回,国内向けに合成紙,塗工紙,ホイル紙(金色),サーマル紙ベースの4アイテムを新たにラインアップし,5月18日から発売した。

swissQprint Japan,UV大判プリンターにオレンジ追加

swissQprint Japanは,LED-UVフラットベッド型兼ロールtoロール大判プリンター「Karibu」に,色域を拡げコーポレートカラーのさらなる正確さを図る特色のオレンジが搭載可能になったと発表した。

エプソン,インクジェットプリンター新製品発売延期

エプソングループは,「エプソンプロセレクションシリーズ」の新商品として,小型化と新開発の「UltraChrome K3Xインク」が特長でさらなる写真画質を図ったA2判ノビ対応インクジェットプリンター「SC-PX1VL」(参考価格15万円台後半)とA3判ノビ対応の「SC-PX1V」を5月28日より発売すると発表したが,本体,インクカートリッジ,ロールペーパーユニットともに8月初旬の発売に変更する。

凸版印刷,製造現場のDXをクラウドで販売

凸版印刷は,自社製造拠点のデジタル化のために開発・導入してきた製造アプリケーションをクラウド型の製造DX(デジタルトランスフォーメーション)支援ソリューション「NAVINECTクラウド」として,製造業へ向け5月21日より販売を始めた。生産点検,見える化,在庫管理,帳票管理,トレースの5項目があり,価格は月額利用23万円~/1項目。製造業を中心に拡販し,2021年度までに関連事業含めて150億円の売上げを目指す。

印刷工業会,会長に共同印刷藤森社長

印刷工業会は5月21日,総会を書面で行った。会長には,金子眞吾氏に代わり藤森康彰氏(共同印刷社長)が就任した。

●印刷・デザイン・出版イベント案内

5月31日24:00締切,企業メセナ協議会がメセナ活動認定制度募集

企業メセナ協議会はメセナ活動認定制度「This is MECENAT 2020」を5月31日24:00まで募集している。全国各地の企業や企業財団が取り組む多彩なメセナ(芸術文化による豊かな社会創造)活動を「見える化」し,その社会的意義や存在感を示すことが目的。手数料は認定活動1件につき30,000円(企業メセナ協議会会員は無料)。
https://mecenat-mark.org/apply/

6月17日申込締切,国際ユニヴァーサルデザイン協議会がUD検定

国際ユニヴァーサルデザイン協議会は,ユニバーサルデザインの更なる普及と実現を目指す取組みのひとつである「ユニヴァーサルデザイン検定」(UD検定)を今年よりオンラインにて実施し,このたび第2回の募集を始めた。申込み締切は6月17日。税込6050円。
https://www.iaud.net/ud_certification/13322/

11月19・20日,札幌で全日本包装技術研究大会

日本包装技術協会は11月19・20日,ニューオータニイン札幌で第58回「全日本包装技術研究大会」を開く。50件の発表予定。申込締切8月21日で,発表を募集している。
http://www.jpi.or.jp/saiji/taikai.html

11月26~28日,環境総合展エコプロ2020開催

サステナブル経営推進機構と日本経済新聞社は11月26~28日,環境総合展「エコプロ2020」を有明の東京ビッグサイト(西ホール)で開く。持続可能な社会の実現に向けてエコ,SDGsの動向を見ることができる。入場無料(登録制)。7月31日まで出展者を募集している。
https://eco-pro.com/eco2020/

 

 

 

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年6月号【 特集:地方創生Ⅱ―印刷企業の差別化戦略6 】(5月20日発行)
地元の人々、企業、自治体などでの困りごとや要望はそれぞれ異なりますが,その要望に応えるための要素は、多くの地場の印刷企業に備わっているのではないでしょうか。
今月号は、ホウユウから堺市を盛り上げる各種事業を、三洋グラビアからSDGsを基にした取り組みを、みやもとから業態変革とCSR関連の取り組みやSDGsの考えを、第一印刷所から地域活性のための商品開発を、進和ラベル印刷からラベルコンテストとワイン造りの関係を、また特色のある取り組みとして、ワークフローの自動化推進で工程改革をしている若草印刷や、サービス商品を絞って利益を上げているP’sネットワークを紹介します。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202006/

 

 

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