週刊「印刷雑誌」

11巻 14号 2020年4月6日
Japan Printer weekly vol.11, no.14

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

●印刷をたのしむ

富士フイルム,ママたちに応えたフォトブックサービス

富士フイルムは,多くの画像から1冊のフォトブックを編集・注文できるサービス「Year Album」をリニューアルし,4月1日から提供を始めた。AI技術を活用したパーソナライズ機能などを新たに搭載し,利用者の趣味嗜好に合ったフォトブックを作ることができる。フォトブック作成者の7割を占める子育て中のママたちから寄せられた「画像選びやデザインにはこだわりたいが,短時間で好みのフォトブックを作りたい」というニーズに応えた。

ダイナコムウェア,フォントライセンス無償版を5月31日まで提供

文字フォント開発,およびその関連製品の開発・販売・保守を行う,ダイナコムウェアは,新型コロナウイルスの感染症対策に伴う,臨時休校・在宅勤務の増加に向けた支援として,フォントの利用者を対象に4月1日から5月31日まで利用できる「ダイナフォント」年間ライセンス「DynaSmart T」の期間限定無償版を提供すると発表した。
https://www.dynacw.co.jp/news/news_detail.aspx?s=772

エプソン,エコタンク搭載モデルのキャッシュバックキャンペーン延長

エプソン販売は2月20日から行っている,エコタンク搭載モデルとカラリオの「春のキャッシュバックキャンペーン」の応募締切に関し,6月15日だったものを7月15日に,問合せ期間終了日を8月31日から9月30日に延長する。

北東工業,創業地の小学校に「抗菌エコLIMEXマスクケース」を寄贈

北東工業(大阪)は3月24日,新型コロナの影響で入学式が短縮される子どもたちの記念になるようにと「抗菌エコLIMEXマスクケース」(200枚)を創業地近辺の小学校に寄贈した。

●プロの世界

リョービMHIグラフィックテクノロジー,IJ印刷機Jet Press 750S販売

リョービMHIグラフィックテクノロジー(RMGT)は4月より,富士フイルムデジタルプレスが取り扱うFUJIFILMブランドのB2判インクジェット印刷機「Jet Press 750S」を,日本市場における販売代理店として販売する。RMGTは,富士フイルム製の同印刷機の搬送部を製造していた。RMGTのオフセット印刷技術との相乗効果を高めて,印刷会社のカラーマネジメントを最適化して一体運用するための提案力を高めていく。

エックスライト,色管理ソリューション機器の新製品発表

エックスライト社は4月1日,印刷,映像,写真,デザイン業界向けに「i1 Proシリーズ」の第3世代型モデルを発表した。2倍の測定速度,高輝度ディスプレイのキャリブレーションに対応し,さらにカラーマネージメントを向上させた。サイン&ディスプレイ業界向けモデル「i1Pro3 Plus」よりも測定径が小さい。プロフェッショナル用,写真家用,フル機能版の3モデルがある。

エックスライト,大サイズカラーチャート発表

エックスライト社は4月1日,「ColorChecker Classic」シリーズと「ColorChecker Video」シリーズに大サイズのラインアップを追加した。「カラーチェッカー クラシック メガ」は,屋外イベントなどの広角写真,被写体が遠くにあり大掛かりなセット,ドローン撮影などで使用できる画像データのカラー補正のためのツール。24の自然色,有彩色,原色,グレースケールを4列に配置し,デジタル写真データの画像のチェック,ホワイトバランスの修正,色補正に使う。パッケージサイズ110×160×11cm,8.5kg。「カラーチェッカービデオメガ」は,高彩度色,肌色,グレーリファレンスが標準サイズと同じく備わっている。

日本印刷産業連合会,印刷産業関連データをWebで

日本印刷産業連合会は年6回,『印刷産業関連データ』(A4判)を発行していたが,2020-3(第227号,74ぺージ)で最後になった。4月からは,同連合会Webサイトで次の2種類のレポートをPDF形式で無償で公開することになった。
「印刷産業Quarterly Report」:5・8・11・2月末発行,従来の「印刷産業関連データ」の代替え。「印刷産業Monthly Report」:従来の「Index Data」の代替え。

大日本印刷,温室効果ガス排出ゼロを目指す

大日本印刷は3月31日,持続可能な社会の実現に向けて,同社の“2050年のありたい姿”を示すものとして「DNPグループ環境ビジョン 2050」を策定したと発表した。社員一人ひとりが,あらゆる事業において環境とのかかわりを強く意識し,気候変動の緩和と適応に関し自社拠点での事業活動に伴う温室効果ガス排出量実質ゼロを図る「脱炭素社会」,資源を効率的に利用する「循環型社会」,生物多様性を保全する「自然共生社会」の実現を目指す。

ミマキエンジニアリング,新型の3Dプリンター発表

ミマキエンジニアリングは4月1日から,立体看板や造形サインに適した大型3Dプリンター「3DGD 1800」を発売した。熱で樹脂を溶かす熱溶解積層法とは異なり,ジェル状の紫外線硬化樹脂を線状に押出し,紫外線により瞬時に硬化させて積層する技術を使用。この技術により,1時間に350mmの高さで積層できる。最大造形サイズは,幅1450×奥行1110×高さ1800mm,150kg。

エプソン,プリンターとロボットが世界的デザイン賞

セイコーエプソンは3月31日,同社の大判プリンター「SureColor」シリーズがRed Dot Award:Product Design 2020において,最も優れたデザインに贈られる「ベスト・オブ・ザ・ベスト賞」を2年連続で受賞したと発表した。また,同社の産業用ロボットが「レッド・ドット賞」を受賞した。同賞は世界的に著名なデザイン賞の一つとして国際的に認知されているという。

加工技術研究会,『実践 ウェブハンドリング』発行

加工技術研究会は4月1日,『実践 ウェブハンドリング』(ウェブハンドリング技術研究会編著)を発行した。ウェブハンドリングを学び,実際の生産活動に応用することを志す技術者の道標となることを図った。B5判216ページ。本体4000円。

環境保護印刷推進協議会,SDGs活動の啓蒙書発行

環境保護印刷推進協議会は3月,『私たちは「SDGs視点で」環境貢献しています』を発行した。印刷物発注者に対する啓蒙書で,SDGsのほか,澄んだ空気,きれいな水,CO2削減,森林再生,経済生産性,印刷技術に言及している。A5判横,36ページ。非売品。

全日本印刷工業組合連合会,新型コロナウイルス感染症関連情報をWebに

全日本印刷工業組合連合会は4月1日,Webサイトに「新型コロナウイルス感染症関連情報」ページを開設した。
https://is.gd/U1xZbQ
また同連合会は,印刷業界としての施策や要望を把握するため,「新型コロナウイルス感染拡大の影響に対する緊急調査へのご協力のお願い」を実施している。

小森コーポレーション,都市封鎖時に関宿でサービス対応

小森コーポレーションは3月31日,東京が新型コロナウィルス感染拡大に伴う都市封鎖の要請等に万が一なった場合,修理対応や部品注文などの技術サービス機能を関宿テクノセンター(千葉県・野田市)に移管すると発表した。

Too,バーチャルタレント・ソリューションに業務提携

(株)Tooは,バーチャルタレント事業やXRコンテンツ事業のActiv8(株)の第三者割当増資の一部を引き受け,4月1日より業務提携を行うと発表した。5G時代に向けバーチャルタレント事業やバーチャルビーイングに関する技術を利用したシステムソリューションやサービスの提供を始める。

キヤノンマーケティングジャパン,目論見書オンデマンド印刷システム構築

キヤノンマーケティングジャパンは4月2日,みずほ銀行と野村総合研究所と共同で「目論見書オンデマンド印刷システム」を構築したと発表した。投資信託では,「交付目論見書」や「運用報告書」「販売用資料」は主に印刷物で提供し,各店舗では,目論見書の有効期限の確認,補充,棚卸,廃棄など人手による在庫管理負荷や旧版配布のリスク,保管コストなどが課題だった。今回,PCレスで複合機の操作パネル上で必要なデータを参照,検索し印刷でき,これにより多種多様な目論見書データを一元管理し,目論見書が必要な時に必要部数をその場で出力できるようになった。

●印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

5月29日まで応募受付,UCDAアワード

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は,企業(団体)・行政が生活者に発信するさまざまな情報媒体を,産業・学術・生活者の「集合知」により開発した基準を使用して「第三者」が客観的に評価し,優れたコミュニケーションデザインを表彰する「UCDAアワード」を毎年行っている。今回,対象物に「医療保険のパンフレット」を追加した。5月29日まで応募を受け付けている。
https://ucda.jp/awards_cat/award2020/

6月2日締切,グッドデザイン賞の応募受付

日本デザイン振興会は4月2日から2020年度「グッドデザイン賞」の応募受付を始めた。応募はWebサイトで受け付け,締切は6月2日。同賞は1957年から続く日本を代表する世界的なデザイン賞として,毎年国内外の企業や団体,デザイナーなどが応募し,2019年度は4772件の応募を対象に審査を実施した結果,過去最多の1420件が受賞した。
https://www.g-mark.org/guide/2020/guide2.html
また,日本デザイン振興会は4月2日からグッドデザイン・ロングライフデザイン賞の応募受付とユーザーからの推薦受付を始めた。応募受付は6月2日まで。応募費用は無料。同賞は,長年にわたってユーザーから親しまれ,支持されている商品・建築・コンテンツ・サービスなどに贈られるグッドデザイン賞。
https://www.g-mark.org/guide/2020/guide5.html

4月13日~5月30日,TDC 2020展スケジュール変更

東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリーは第379回展「TDC 2020」を4月3日から予定していたが,「4月13日~5月30日」に会期を変更した。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000753

4月16日~6月3日,竹尾で日本タイポグラフィ年鑑作品展

日本タイポグラフィ協会は4月16日~6月3日,東京・竹橋の竹尾見本帖本店で「Applied Typography 30 日本タイポグラフィ年鑑2020作品展」を開く。5月15日は,「ブランディングに求められるスペシャリスト兼ゼネラリスト」をテーマにトークショーを予定。入場無料。
https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20200416.html

 

 

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年4月号【 特集:差別化の経営戦略 】(3月19日発行)
今月は印刷の差別化を経営戦略として実践している4社を取り上げました。
卒業アルバムのオンデマンド化による個人カスタマイズなどに取り組むダイコロ、地域の民官と連携してビジネスを創成するハリウコミュニケーションズ、環境問題を考慮した企業活動を行う大川印刷、超高品質印刷を実現するためオペレーターから経営者までが熱意をもって取り組むサンエムカラーを紹介しています。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202004/

 

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