週刊「印刷雑誌」

10巻 41号 2019年11月5日
Japan Printer weekly vol.10, no.41

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
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■印刷をたのしむ

キヤノン,IJプリンター用「かわいい」アイテムを印刷するアプリ発表

キヤノンは10月25日,「かわいい」アイテムを「かんたん」に印刷して作ることができる同社のインクジェットプリンター専用の無料アプリ「Creative Park」を発表した。写真や文字を入れて編集でき,パーティーアイテムなどを自分好みにアレンジできる。編集データの保存やお気に入り登録ができるため,電車に乗っている間などのちょっとした時間に少しずつ作ることが可能。

ブラザー,年賀状作成サービスを開始

ブラザー販売は10月24日よりスマートフォンアプリ「Brotherいつでもはがき・年賀状プリント」をはじめとする年賀状作成のためのサービスを始めた。2020年の干支である「子(ねずみ)」をはじめ,「プるンタ ともだち探しの旅」キャンペーンのオリジナルテンプレートなどを多数そろえている。

京セラ,デイリーヤマザキのコピー機に新コンテンツを追加

京セラドキュメントソリューションズジャパンは10月24日,コンビニエンスストアのデイリーヤマザキグループなど全国1300店舗に設置された,マルチコピー機の新たなコンテンツサービスとして,(株)ビジカが展開するデザインフレーム写真プリントサービス「BiziQuick」と,(株)マルベルが提供する昭和スターのプロマイドプリントサービス「e-プロマイド」の2つのコンテンツの提供を始めたと発表した。

グラフテック,一般消費者向けカッティング機発表

グラフテックは,小型カッティングマシン2機種を10月17日から発売した。ともにオープン価格。「Silhouette CAMEO 4」は,従来品のホームデコをはじめとする,DIYや,アイロンプリントシートでのオリジナルファッションアイテムの作成,ペーパークラフトやカーステッカー等で使われている機種より,カット速度を10cm/秒から30cm/秒にアップし,また新機能により使いやすさと作業効率を上げた。
「Silhouette Portrait2」は,Silhouette CAMEOシリーズを小型化した。カットサイズはA4判,LETTERサイズに対応。本体サイズは幅411×奥行140×高さ112mm,重量1.6kg。

ダイナコムウェア,筆文字書体「松月虹」発表

ダイナコムウェアは「ダイナフォント」年間ライセンス「DynaSmart」シリーズを契約している顧客向けに,2019年新書体「松月虹(しょうげっこう)W4」を含むダイナフォント33書体を10月25日から提供している。松月虹は,楷書と行書の中間を目指してデザインし,伝統的な書道の規範に縛られず,独特な書きぶりで現代感が表現されている。
また,ダイナフォント楷書体シリーズの細楷書体,中楷書体,中太楷書体,太楷書体,極太楷書体,超極太楷書体のOpenType Pro版を追加収録した。さらに,映像やゲームといった液晶表示に適する「テロップ書体」シリーズ全16書体と「シネマ凜W3/W4」「大河体W12」「南極POPW7」の4書体はTrueType版を追加収録。「令和」の合字も使用できる。

しまうまプリントシステム,年賀状のネットプリントサービス受注100万枚突破

ネットプリントサービスを提供するしまうまプリントシステムは,PC,iPhone,Androidスマートフォン等に保存されている写真などの画像ファイルから年賀状印刷を注文できる「しまうま年賀状2020」サービスが,今期受注枚数100万枚を突破したと発表した。

富士ゼロックス,特殊色専用A4小型LEDプリンター発表

富士ゼロックスは,金・銀・白計3色の特殊色トナーと黒トナーを搭載する業界初の特殊色トナー専用A4判LEDプリンター「DocuPrint CP310 st」を,デザインや小売,サービス業向けに12月10日から発売する。コート紙やフィルム用紙への出力にも対応する。出力速度はA4判縦28枚/分,本体サイズ幅420×奥行466mm。34万8000円。

■プロの世界

富士フイルム,産業用IJコンポーネント発売

富士フイルムは,商業印刷やパッケージ印刷向け産業用シングルパスインクジェット(IJ)印刷装置の製品化に必要な基幹部品やソフトウェアなどのIJコンポーネントを「Samba JPC」として,11月1日より発売した。米国FUJIFILM Dimatix社製の1200dpi,MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)による高精細プリントヘッドSAMBAを組み込んだプリントバー,画像処理ソフトウェア,ヘッドクリーナーなど9つのユニットをラインアップしている。日米欧の印刷機メーカーや,インクジェット印刷装置のインテグレーター向けに販売する。オープン価格。

キヤノングループ,ミヤコシ製カラーインクジェット輪転機発売

キヤノンマーケティングジャパンとキヤノンプロダクションプリンティングシステムズ(キヤノンPPS)は,ミヤコシ製の1200dpiカラーインクジェット輪転機「MJP20AXS」を12月より発売すると発表した。新開発のヘッドとインク,インク供給システムによって,ヘッドリフレッシュ用のラインやランダムドロップを低減し,モノクロ印刷にはK(墨)ヘッドのみを使用するモノクロモードで追刷りにも対応する。また,ダブル乾燥ユニットを採用し用紙の波うちを抑制する。ノズル抜けや色見当のチェック・補正を自動化し,調整時間も削減している。オープン価格。

リンテック,再剥離タイプ大判デジタル粘着シート発売

リンテックは11月1日から,短期広告掲載や一時的な表示内容の変更などの用途に適した再剥離タイプの大判デジタルプリント用メディア(出力用粘着シート)を発売した。既存の看板などの上から重ね貼りしても透けにくく,一定期間後には糊残りなくきれいに剥がして元の状態に戻すことができる。台紙として貼り合わされる剥離紙には,オリンピック・ムーブメントの公式化学会社,ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーのシリコーン素材を使用。基材厚み80μm,色・風合いは白グロス,規格サイズは1370mm×50mと30m。

エプソン,ドットインパクトプリンターの新製品発売

エプソンは,水平型ドットインパクトプリンターの新商品として,136 桁の「VP-F4400」(19万8000円),「VPF4400N」(21万3000円)を12月から発売する。ドットインパクトプリンターは,送り状,産廃マニフェスト伝票,販売管理・会計関連伝票の発行など,さまざまなビジネスシーンにおける複写伝票印刷業務に欠かせないプリンターとして,利用されている。

エプソン,カラーインクジェットラベルプリンターの新製品発表

エプソンは「PrecisionCore TFP」プリントヘッドを搭載したカラーインクジェットラベルプリンターとして,最大紙幅8インチ(54万8000円)の自動カッターモデル「CW-C6520A」とピーラーモデル「CW-C6520P」を2020年1月下旬より,最大紙幅4インチ(44万8000円)の自動カッターモデル「CW-C6020A」とピーラーモデル「CW-C6020P」を3月下旬より発売する。インクカートリッジは,CMYK各色5000円。

日本印刷技術協会,DTPエキスパート2段階制に

日本印刷技術協会は,DTPエキスパート認証制度を「DTPエキスパート」「DTPエキスパート・マイスター」の2段階制に改定すると発表した。新たに学科試験だけの合格者をDTPエキスパートとして認証。従来と同様の学科試験・実技試験の合格者はDTPエキスパート・マイスターとなる。2020年以降にDTPエキスパートへの合格者は,将来,実技試験だけを受験することができる(アップグレード試験)。2020年3月15日の第53期試験より改定する。受験申請期間は1月7日~2月13日。

ハイデルベルグ・ジャパン,ワークフローの新バージョン発表

ハイデルベルグ・ジャパンは10月25日,プリプレスワークフロー「プリネクト」が2020バージョンになると発表した。自動最適化でギャングフォームを作成,印刷開始に合わせて適時プレートを供給,ハードカバーブック生産をサポート,総合稼動効率向上,パッケージ分野の機能,オンラインサポートなど向上が図られている。

共同印刷,CSR報告書2019発行

共同印刷はグループの2019年のCSR報告書を発行した。SDGsの推進役で第一人者である慶応義塾大学の蟹江憲史教授とのトップ対談,地方創生事業支援,ヘルスケアソリューション,ロスを減らす包材,働き方改革などの取り組みを掲載。A4判44ページ。

日本印刷産業連合会,1月8日に新年交歓会

日本印刷産業連合会は2020年1月8日,The Okura Tokyo(旧ホテルオークラ東京)で恒例の新年交歓会を催す。

ハイデルベルグ・ジャパン,社長にバウアー氏

ハイデルベルグ・ジャパンは水野秀也社長が退任し,11月1日付で代表取締役社長にヨルグ・バウアー氏が就任した。

■印刷・デザイン・出版関連イベント

2020年3月31日締切,日本自費出版文化賞作品募集

日本グラフィックサービス工業会は日本自費出版ネットワークと連携し第23回「日本自費出版文化賞」の作品を2020年3月31日まで募集している。応募手数料2000円,大賞賞金20万円。
なお12月15日に東京・アルカディア市谷で第22回日本自費出版文化賞の表彰式を行う。
https://www.jsjapan.net/pdf/191017_02.pdf

11月6~9日,名古屋で異業種交流展示会「メッセナゴヤ2019」

異業種交流展示会「メッセナゴヤ2019」が11月6~9日,ポートメッセなごや(名古屋港金城ふ頭)で開かれる。主催は愛知県,名古屋市,名古屋商工会議所で構成する実行委員会。入場無料。印刷関係では,アサプリホールディングス,石川特殊特急製本,エムアイシーグループ,サンユー印刷,新日本印刷,シーレックス,竹田印刷,松浦紙器製作所,美濃商事などが出展する。
https://www.messenagoya.jp/

11月8日,ビジュアル・プロセッシング・ジャパンがDAMのセミナー

ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは11月8日,東京・渋谷の同社でオンライン校正/制作コミュニケーション機能を搭載したDAM(Digital Asset Management,デジタル資産管理)ソリューション「CIERTO」の最新バージョン2.4の発表に伴うセミナーを催す。参加無料,定員30人。要申込。
http://www.vpj.co.jp/news/pickup/detail.html?pid=228

11月16日,ブランド・マネージャー認定協会が公開シンポジウム

ブランド・マネージャー認定協会は11月16日,有楽町の東京国際フォーラムで「第9回公開シンポジウム」を開く。「2019年ブランディング事例コンテスト」の表彰も行う。入場料は一般9000円,2級資格保持者6000円,1級資格保持者4500円,学生2000円(社会人学生除く)。
https://www.brand-mgr.org/symp2019/

11月16日~12月1日,滋賀でガリ版展

滋賀県東近江市のガリ版伝承館で11月16日~12月1日,「ガリ版のある風景~学校に刻まれた手刷りの温もり~」展が開かれる。「学校のガリ版印刷あれこれ」「アンドー・トーシャと学校」「教師たるもの,謄写版を持つべし」の,1世紀に亘る学校教育におけるガリ版が果たした役割を3テーマから探る。入場無料。
また11月17日,イベント「展示室の学校でガリ版体験をしてみよう」(参加費500円)とガリ版伝承館ほかで「ガリ版祭り」が開かれる。
https://drive.google.com/file/d/15bhuWZCfn8POrITZFADIFh-7QQMRvBsA/view
https://www.gariban-archives.com/festival2019/

11月26日,日本印刷技術協会がMIS連携による見える化のセミナー

日本印刷技術協会は11月26日,東京・中野富士見町の同協会で「MIS連携による見える化の推進」をテーマにセミナーを催す。「見える化導入プロセスの解説」(日本印刷技術協会),「MISと見える化」(J SPIRITS),「進捗状況の見える化(柔軟で精度の高い生産管理に向けて)」(小森コーポレーション)の3件の講演。参加費は,一般15,400円,会員11,000円,印刷総合研究会メンバー無料。
https://www.jagat.or.jp/tg20191126

11月26日~12月6日,「ペーパートライアングル2019」

日本ペーパークラフト協会は11月26日~12月6日,東京・新川の平和紙業でペーパーアート・ペーパークラフト・ペーパープロダクツが一同に集まり作品と技の連携をプレゼンテーションする会合「ペーパートライアングル2019プレゼンテーション」を開く。入場無料。
また,ペーパーアート・ペーパークラフト・ペーパープロダクツが一堂に会して作品を技の連携を語る「ペーパートライアングル2019 ミーティング」が11月26日,同所で行われる。入場無料,先着100人。
http://www.j-papercraft.com/wp/wp-content/uploads/2019/10/20191025_02.pdf
http://www.j-papercraft.com/wp/wp-content/uploads/2019/10/20191025_01.pdf

11月28日,モリサワが東京でビジネス資料作成セミナー

モリサワは11月28日,東京・飯田橋の同社で「明日から試したくなる,フォントのプロが伝えるビジネス資料作成セミナー」を催す。フォントとレイアウトのノウハウをビジネスシーンに落とし込み,資料作成の悩みの解決を図る。参加無料,要申込,定員50人。
https://www.morisawa.co.jp/about/news/4705

11月28日,日本包装技術協会がプラスチック関係の研究会

日本包装技術協会は11月28日,東京・築地の同協会で包装資材研究会「パルプ素材によるプラスチック削減の取り組み:紙製バリア素材“シルビオバリア”について」と包装ラインシステム化研究会「食品容器の変遷とプラスチック容器の進化と環境問題について」,「容器製造と供給の自動化事例について」を催す。参加費は,会員無料,一部会に付き一般3300円。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/kenkyukai/2019/pdf/1128.pdf

11月29日,日本印刷学会が色管理研究例会

日本印刷学会は11月29日,東京・吾妻橋の小森コーポレーションでプリプレス研究会・オフセット印刷技術研究会合同研究例会を催す。「色が合うとはどういうことか」「色見環境,測色を中心とした規格」「色校正運用の実情と製版刷版部門に求められる管理運用」「印刷における色管理手法としてのJapan Color認証制度」「印刷方式,原反違いによる色表現域の差と老化による色認識域の差」「“色見本に合わせる”絵柄での色管理は印刷を変えるか」「オフセット印刷機はここまで来ている」の内容。参加費は,会員10,000円,非会員12,000円。定員80人。
http://www.jspst.org/event/191129.html

11月30日,日本出版学会が奈良で秋季研究発表会

日本出版学会は11月30日,奈良女子大学で秋季研究発表会を催す。ガイダンス「出版学会へのアプローチ」,個人研究発表(大手書店チェーンの販売実績,電子出版を活用した学校教育,清末の雑誌出版,活字メディアの個人情報),シンポジウム「デジタル絵本における読書と制作??出版メディアの還流構造をデザインする」を行う。参加費は,会員1000円,非会員2000円,学部生無料(要学生証提示)。
http://www.shuppan.jp/yotei/1135-2019-20191130.html

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現場1~2年生向け 有益な色管理の勉強会!

「色彩管理」についての数値化により,クライアントを「色彩管理」でリードする立場になる人材教育を考える。初級の人を対象に,色彩管理の理解に必要な「基礎知識」を習得するための勉強会。
日時:11月20日
会場:小森コーポレーション(東京・本所吾妻橋)
参加費:2000円(定員80人)
https://www.japanprinter.co.jp/pickup/ctl_20191120/

 

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