週刊「印刷雑誌」

16巻 22号 2025年6月9日
Japan Printer weekly vol.16, no.22

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷をたのしむ

グラフィック社『デザインのひきだし55』発行

グラフィック社は6月,『デザインのひきだし55』を発行した。特集は「スクリーン印刷&リソグラフ=孔版印刷で特殊印刷」。スクリーン印刷の基本や得意技,リソグラフの仕組みや特徴などを紹介する。付録に13種類のスクリーン印刷サンプルと96ページのリソグラフ見本帳などを収録。B5判,160ページ。2750円。

グラフィック社『クリエイティブ・ブックデザイン』発行

グラフィック社は6月,『クリエイティブ・ブックデザイン ユニークな印刷・加工・製本アイデアコレクション』を発行した。世界観とストーリーをこだわりのデザインと製本に凝縮した84冊のアートのような本とZINEのブックデザインを,包む・隠す・折る・切る・壊すの5つのカテゴリーに分けて紹介。B5判,304ページ。4950円。

日本HP,インクジェット複合機2機種発売

日本HPは6月5日,個人向けインクジェット複合機「HP Envy 6120」と「同6520」(自動原稿送り装置付き)を発売した。画面で見るイメージに近い色とディテールで印刷ができる広い色域や,標準の2倍のページ数に印刷できる大容量の黒カートリッジに対応。アプリを利用したセットアップと操作や,モバイル端末からのプリントやスキャンが可能。印刷速度はモノクロ10枚/分,カラー7枚/分。HP Envy 6120が1万8300円,同6520が2万4500円。

エプソン販売,月額の修理サポートプラン開始

エプソン販売は6月9日,「カラリオ」プリンターとエコタンク搭載モデルを対象とした修理サポートサービスに,サブスクリプション形式の月額払いプラン「月額版カラリオスマイルPlus」を追加した。加入者は,修理発生時の料金と引き取りが無料になる。月額料金は,カートリッジモデルが165円,エコタンク搭載モデルが220円。

大日本印刷,個人向け動画の効果実証

大日本印刷は5月30日,一人ひとりに最適化した動画メッセージを生成する「DNPパーソナライズド動画サービス」で顧客関心度が向上したと発表した。(株)ビューカードの会員に配信したメールで,動画リンク無しに比べ,同サービスを活用した動画リンク付きでは,クリック率が約2.7倍に向上,動画の完全視聴率が89.5%となり,情報伝達度を高める効果が実証された。動画は基本情報や属性情報に基づき,画像やテキスト,音声などの素材を最適化し自動生成した。

TOPPANホールディングスとTOPPANデジタル,弁当販売ソリューションの実証実験

TOPPANホールディングスとTOPPANデジタルは,高知県香美市,香美市商工会と9月30日まで,同市内の高校で弁当販売ソリューション「きょうべん」の実証実験を行っている。学食などが無い学校で親をサポートするために開発され,学生と保護者に弁当の検索,予約,決済ができるスマートフォンアプリを,弁当業者に商品管理が可能なWebアプリを用意し運用する。決済は同社プラットフォームを活用した同市地域の電子マネーと連携し,地域通貨を継続的に使用できる仕組みも構築する。

高速オフセット,バナナペーパー名刺印刷が10万枚突破

高速オフセットは6月5日,同社で印刷したバナナペーパーの名刺が10万枚を越えたと発表した。同社がこれまで製造したバナナペーパー製品は,ザンビアにあるバナナペーパー工場スタッフ1人の直接雇用に換算し,164日分の給料に相当する貢献度になった。

三条印刷,尾瀬の自然保護活動に寄付

三条印刷(新潟県三条市)は3月4日,印刷事業を通して環境問題に貢献する「OZE BOARDWALK project」で,38万5764円を群馬県の片品村と,(一社)尾瀬登山整備部へ支援金として寄付した。この活動は同社が2021年から,自然保護運動発祥の地である尾瀬の環境保全活動の資金として,環境型印刷商品の収益の一部を寄付する形で取り組んでいる。

■プロの世界

サトー,梱包刷新でCO2削減

(株)サトーは5月から,産業用ラベルプリンター「CL4NX Plus」の梱包を見直し,出荷用緩衝材を発泡プラスチックから段ボール素材へと切り替えた。これにより,1梱包あたりのCO2排出量が約39%,年間約8,596kgのプラスチック使用量が削減される。

小森コーポレーション,大手町にサテライトオフィス開設

小森コーポレーションは,同社と子会社のセリアコーポレーションのサテライトオフィスを5月20日,東京・大手町に開設した。今後の開発人材の採用強化,多様な働き方の支援,国内外の顧客・パートナーとの協業促進,出張時の活用を目的としている。〒100-0004東京都千代田区大手町2-6-4 TOKYO TORCH常盤橋タワー。

エックスライト社,6月9~20日に表参道で標準光源装置を展示

エックスライト社は6月9~20日,東京・表参道のPantone Color Resources P.Jショールームで,標準光源装置「Judge LED」を展示する。持参したサンプルを同装置で確認することができる。事前予約制。
https://go.xrite.com/webmail/833413/936086464/baae4c14946e442feab802020f14f95288a9e6a2448351e645823812c128af59

セルカム,6月18~19日に大田区で製品展示会

セルカムは6月18~19日,東京都大田区のテクノFRONT森ヶ崎で展示会「Kornit DX Forum 2025」を開く。アパレル業界向けのデジタル技術活用で,効率生産できる技術紹介や,実機の実演を行う。定員制,要申し込み。
https://selcam.co.jp/news/?id=287

印刷技術懇談会,6月20日にAI活用のDTPセミナー

印刷技術懇談会は6月20日,オンラインと東京・八丁堀のモトヤで「AIによるDTPの技術変化」をテーマにセミナーを開く。DTPの現場で活用できるAI事例やWebツールの活用,これからの印刷企画人材の確保などを解説する。参加費2000円。
https://ingikon534.peatix.com/event/4439887/view

日本印刷学会,7月11日にオンラインと印刷博物館で時代ごとの技術セミナー

日本印刷学会は7月11日,オンラインと東京・水道の印刷博物館で,夏期セミナー「時代ごとの魅せる印刷技術」を開く。江戸の木版印刷から,AI検査技術まで各時代の技術を通して印刷技術を学ぶ。参加費は,会員8000円,一般1万2000円,学生・教職員1000円。
https://www.jspst.org/event/250711.html

印刷イベントSOPTEC,7月17・18日に仙台で開催

印刷,製本業を核とした次の新規事業の可能性を探るイベント「SOPTECとうほく」が7月17・18日,仙台の産業見本市会館サンフェスタで開かれる。主催は東北地区印刷協議会と実行委員会,主管は宮城県印刷工業組合。
https://www.miyagi-pia.or.jp/soptec/

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

7月21日まで,栃木で「大橋歩 イスの版画展」

細山田デザイン事務所は7月21日まで,栃木県那須塩原市のレタープレスレターズKUROISOで「大橋歩 イスの版画展」を開いている。平凡パンチ創刊号の表紙を7年半担当したイラストレーターでデザイナーの大橋歩氏による椅子をモチーフにした銅版画を展示する。本展用に作品を活版で刷ったポストカードや自主制作絵本も販売する。問合せは同店(電話:0287-73-8942)

7月31日締切,IAUD国際デザイン賞

国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)は,快適で暮らしやすいUD社会の実現に向けて,特に顕著な活動の実践や提案を行なっている団体,個人に「IAUD国際デザイン賞」を授与し表彰している。登録審査料2万7500円。第1次審査の応募締切7月31日。
https://www.iaud.net/award/24936/

6月10~13日,TOPPANが台東区でミラノサローネセミナー

TOPPANは6月10~13日,東京都台東区の同社で「ミラノサローネセミナー2025」を開く。国際家具見本市のミラノサローネから最新トレンドを読み解き,今後のデザイン傾向を予測する。参加無料。
https://peatix.com/group/16296851/events

6月11~13日,幕張メッセでデジタルサイネージジャパン展

「デジタルサイネージジャパン2025」が6月11~13日,千葉の幕張メッセで開かれる。主催は同実行委員会。入場無料(要事前登録)。
https://www.dsignage-expo.jp/

7月7日~8月30日,大宅壮一文庫でanan展

東京・八幡山の大宅壮一文庫で7月7日~8月30日,「1000冊のanan展」が開かれる。1970年に日本初のL判のオールグラビア誌として創刊したananの創刊号から1000号が,追加料金なしで閲覧できる。入場料500円。
また7月12日,同所で元anan編集長の富川淳子氏(日本出版学会前会長,元跡見女子学園大学教授)の講演会を行う。定員40人。参加費1500円。
https://www.oya-bunko.or.jp/tabid/1117/Default.aspx

7月15日~8月27日,ギンザ・グラフィック・ギャラリーで亀倉雄策賞・新人賞展

東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは7月15日~8月27日,「2025 JAGDA 亀倉雄策賞・新人賞展」を開く。日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)の年鑑『Graphic Design in Japan 2025』から選出された「亀倉雄策賞」と「JAGDA新人賞」の受賞作を中心に紹介する。入場無料。
https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000846

7月18日,ファッションビジネス学会がオンラインでデジタルテキスタイルの講座

ファッションビジネス学会は7月18日,オンライン講座「デジタルテキスタイルアカデミー基礎編」を開く。プリントされる布にフォーカスし,その種類や加工工程がプリントの仕上がりに与える影響を解説する。定員500人。参加費は,会員・学生無料,協賛学会員5000円,一般6000円。
https://digitex-bukai.com/event3/

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2025年6月号【 特集:色の周辺 】(5月20日発行)
今月号は、色に関する話題として,CCM(Computer Color Matching)ソフトや,RGB印刷などでも知られるECG(Expended Color GamutまたはExtended Color Gamut)のフローとシミュレーションを用いた仕組みの解説をします。

2025年6月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

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