週刊「印刷雑誌」

16巻 16号 2025年4月21日
Japan Printer weekly vol.16, no.16

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
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◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷をたのしむ

パイ インターナショナル,『日本タイポグラフィ年鑑2025』発行

パイ インターナショナルは4月24日,書籍『日本タイポグラフィ年鑑2025』を刊行する。審査委員によって選び抜かれた作品を479点掲載。A4判,ハードカバー,288ページ。1万5400円。

日本マタイ,環境配慮のおしぼり外装材がくら寿司に採用

日本マタイは4月15日,同社の環境配慮型フィルムが,くら寿司大阪・関西万博店で提供されるおしぼりの外装材に採用されたと発表した。同フィルムは親会社のレンゴーが製造販売するセロファンを基材に,独自のラミネート技術を駆使して開発した。

モトヤ,ツヤと光沢感のデザイン書体にウエイト追加

モトヤは4月10日,デザイン書体「モトヤクレイル4」を発売した。発売中の「モトヤクレイル2」に,太いウエイトのW4を追加し表現の幅を広げた。同書体は文字バランスを足長気味にデザインし,あえて重心を高めに設定することで清潔感や高級感を演出できる。外字付きTrueTypeフォントが1万3200円,OpenTypeフォントが1万9800円。

大日本印刷,バーチャル万博のパビリオンを制作

大日本印刷は年4月14日,大阪・関西万博の「いのちの遊び場 クラゲ館」のバーチャルパビリオンの展示と体験の企画,制作を行ったと発表した。リアル会場と同じ3つの空間で構成し,バーチャルならではの体験ができるオリジナル遊具を配置した。リアル会場のコンセプトに触れたり,既に体験した人がバーチャル空間で振り返ることができる内容となっている。

TOPPAN,投影用自動同時通訳システム発売

TOPPANは4月14日,話者の言葉を同時通訳し,スクリーンやディスプレイなどに字幕投影できる自動同時通訳システム「ライブトラ」を発売した。話しの内容をAI技術によって自動同時通訳し,タイムラグなく字幕表示することができる。さまざまな機器の投影方式に対応する複数の表示形式を搭載。スタンドアローン方式で,電波の届かない場所,不安定な場所でも利用できる。参考価格120万円。

高速オフセット,花開く展開パッケージ公開

高速オフセットは4月15日,クリエーターのアイデアを印刷製品として試作するプロジェクト「アイデアのアイデア」のサイトで,開ける前はつぼみのように,リボンをとくと花が咲いたかのようにゆっくり展開する「つぼみパッケージ」を公開した。トレーシングペーパーと特殊紙を使用し,質感やデザイン性を高めている。
https://www.kousoku-offset.co.jp/idea-idea/products/tsubomi-package/

ダイナコムウェア,外字フォントのキャンペーン

ダイナコムウェアは7月31日まで,外字フォント年間ライセンス「DynaFont外字マエストロ」の1ヶ月無料体験版の提供と割引きのキャンペーンを行っている。同フォントは4718文字の外字に183種類の案内用図記号(ピクトグラム)を収録した19書体が使え,外字も作成できる。割引価格は3万5200円(通常4万2680円)。

エプソン,写真が投稿で当たるプレゼントキャンペーン

エプソン販売は6月1日まで,プリンターの購入または写真投稿でプレゼントが抽選で当たる「映えるプリンター購入キャンペーン」と「映えるプリント×写真投稿キャンペーン」を行っている。購入キャンペーンの対象商品は,EP-887AシリーズとEW-M757Tシリーズで,100人にカタログギフト5000円分が当たる。投稿キャンペーンは,Xのエプソン認定アカウントをフォローし自宅のプリンターで印刷した作品を投稿すると100人にQUOカードPayの5000円分が当たる。

■プロの世界

富士フイルムBI,紙さばきロボットシステム発売

富士フイルムビジネスイノベーションは7月1日,大判で重量のある刷本(すりほん)の束の紙さばきをするロボットシステム「Revoria Kamisa PH12」を発売する。刷本の束を持ち上げる昇降機や,紙揃え機など周辺機器との組み合わせで,昇降機に載った刷本をロボットハンドでつかみ,さばきながら直接紙揃え機へ運び,断裁前の紙揃えまでの一連の用紙ハンドリング作業を自動化する。

全日本印刷工業組合連合会,CSR認定企業発表

全日本印刷工業組合連合会(全印工連)は3月24日,第48回「全印工連CSR認定」を決めた。ワンスター認定更新は6社。認定新規は,ツースターが大興印刷(大阪),ワンスターが中西印刷(京都)。CSR認定企業は計146社。現在,第49期ワンスター認定を4月30日まで募集している。また,第50期ワンスター認定を7月31日まで募集している。

サカタインクス,本社移転の廃棄オフィス機器を再資源化

サカタインクスは4月15日,大阪本社の移転にともない,金属リサイクル業務などを行うエムエム建材と,オフィスで使用していた什器などの再資源化を実施する。鉄やアルミなどの金属資源を含む机やOA機器,照明機器などを分別・回収し,再資源化のプロセスを確立する。この取り組みにより,印刷関連産業だけでなく,さまざまなオフィスにおける資源循環の可能性を探る。

コニカミノルタジャパン,4月24日にリブランディングのセミナー

コニカミノルタジャパンは4月24日,「リブランディングで築く印刷会社の新たな未来像」をテーマにオンラインセミナーを開く。デジタル化の進展,消費者ニーズの急速な変化,激化する価格競争の中で印刷業界がどのようにリブランディングを進めるべきかを解説する。参加無料。
https://bs-offers.konicaminolta.jp/lp-sol-seminar-ek250424.km

全日本印刷産業政治連盟,4月24日に総会

全日本印刷産業政治連盟は4月24日,東京・新富の日本印刷会館で通常総会を行う。

日本包装機械工業会,5月12日にIoT標準化指針説明会

日本包装機械工業会は5月12日,説明会「JPack-Fmt:包装システムにおけるIoT標準化指針」をオンラインで開く。包装システムのデジタル化,スマート化を促進する「JPack-Fmt」の全容や,今後の展開ロードマップと業界全体への波及効果などを解説する。定員500人。参加無料。
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_eg7wKq3fQO-Ye5BaA8dKvw#/registration

ホリゾン・ジャパン,5月14~16日に東京で製本関連機器の内覧会

ホリゾン・ジャパンは5月14~16日,東京・北の丸の科学技術館で,製本機の展示などの内覧会「ホリゾン・スマートソリューションフェア」を開く。スマートファクトリーを中心とした生産効率と製品品質の向上を支援する印刷工場全体の最適化を提案する。
https://www.horizon.co.jp/ja/exhibition/2025/event2025_07.html

日本フォーム印刷工業連合会,5月22日に総会

日本フォーム印刷工業連合会は5月22日,目白のホテル椿山荘東京で通常総会を行う。

日本印刷産業機械工業会,5月22日に総会

日本印刷産業機械工業会は5月22日,芝公園の東京プリンスホテルで定時総会を行う。

印刷機材展HOPE,9月3・4日に札幌で開催

印刷関連のセミナーと展示会のHOPE(Hokkaido Print Expo)が札幌市のアクセスサッポロで9月3・4日に開かれる。主催は同実行委員会。
https://www.print.or.jp/event/images/hope2025_youryo.pdf

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

4月29日~6月14日,アドミュージアム東京で「愛と苦情の広告史」展

吉田秀雄記念事業財団と日本広告審査機構(JARO)は4月29日~6月14日,汐留のアドミュージアム東京で「愛と苦情の広告史:あなたも広告にひとことを」展を開く。2024年にJAROがWebで公開した「苦情の50年史」の記録を中心に,江戸時代や明治時代の広告までさかのぼり,広告と生活者が織りなしてきたコミュニケーションの歴史を紹介する。入場無料。
https://www.admt.jp/exhibition/program/

5月19日~6月21日,東京ミッドタウン・デザインハブがデザイン教育のゼミ展

六本木の東京ミッドタウン・デザインハブは5月19日~6月21日,「ゼミ展2025:デザインの学び方を知る」を開く。デザイン教育に取り組む8組11校のゼミを,課題と作品を通して紹介する。入場無料。
https://www.designhub.jp/exhibitions/seminars2025

5月27日~7月5日,gggで西ドイツのリブランディング展

東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは5月27日~7月5日,「1945年以降 西ドイツのリブランディング」展を開く。西ドイツの企業などのリブランディングを担った貴重なポスターやビジュアル・アイデンティティの展開例,デザイン・マニュアルなどの進行過程のスケッチやサンプルなどを通し,敗戦からの西ドイツの驚異的躍進を支えたデザイン・ソリューションの体系的な発展を紹介する。入場無料。
https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000844

6月30日~7月4日,日本画像学会がオンラインと神奈川で画像技術講習会

日本画像学会は6月30日~7月4日,オンラインと神奈川・相模大野のユニコムプラザさがみはらで技術講習会「画像技術の基礎と将来」を開く。インクジェットの吐出シミュレーション,電子写真,電子写真の基礎講習などを行う。定員は,講習が現地会場50人,シミュレーション実習が現地とオンライン合わせ20人。講習参加費は,会員2万6000円,非会員3万9600円,学生4000円。シミュレーション実習費は,会員5000円,非会員5500円,学生1000円。講習だけの参加も可能。
https://www.imaging-society-japan.org/www/jp/event_menu/tech_course/2025_tech89_spring/

7月11日,日本印刷学会がオンラインと印刷博物館で時代ごとの技術セミナー

日本印刷学会は7月11日,オンラインと東京・水道の印刷博物館で,夏期セミナー「時代ごとの魅せる印刷技術」を開く。江戸の木版印刷から,AI検査技術まで各時代の技術を通して印刷技術を学ぶ。参加費は,会員8000円,一般1万2000円,学生・教職員1000円。
https://www.jspst.org/event/250711.html

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2025年5月号【 特集:パッケージの周辺 】(4月18日発行)
今月号は、パッケージの周辺として、カートカン、ラミネート技術、大手印刷会社のパッケージ各種技術の3件を特集として取り上げました。

2025年5月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

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