週刊「印刷雑誌」

16巻 15号 2025年4月14日
Japan Printer weekly vol.16, no.15

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷をたのしむ

パイ インターナショナル,『MJイラストレーションズブック2025』発行

パイ インターナショナルは4月12日,『MJイラストレーションズブック2025』を発行した。イラストレーターの峰岸達氏による私塾,MJイラストレーションズの年刊誌。卒業生,現役生の中から選抜した203人の作品とプロフィールを収録した。B5判,416ページ。2200円。

大日本印刷,銀座で期間限定書店を開店

大日本印刷は5月17日まで,東京・銀座のメゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド(MMM)で珍しく,おもしろく,ためになる本をあつめるをコンセプトにした「銀座七丁目書店」を開いている。21人のデザイナーが選書した本棚や,毎週本と店主が入れ替わる週替わりの本棚の展開,タブロイドブックの発行などを行う。
https://www.dnp.co.jp/news/detail/20176570_1587.html

大阪書籍印刷,水族館用の体験記録ノート発売

大阪書籍印刷は5月14日,水族館のスタンプや館内での体験,発見,思い出を記録するノート「Tabi Comi(タビコミ) 漫画水族館ノート」を同社ECサイトで発売する。スタンプを押すページと,入場時の半券やポストカードを貼るページ,漫画形式で物語や感動を描けるコマ割りレイアウトページで構成されている。B6判,96ページ,1290円。またハンズ博多店で4月21日から,梅田店,新宿店でも順次先行販売する。

吉田印刷所,4月17~22日に博多の文具女子博に出展

吉田印刷所(新潟県五泉市)は,4月17日~22日まで福岡の博多阪急で開かれる「文具女子博 pop-up in 博多2025」に紙雑貨ブランド「そ・か・な」として出展する。半透明素材のグラシン紙を使った折り紙やクラフト素材,手紙などを販売する。入場料は平日790円,土日890円。

富士フイルムBI,ドキュメントハンドリング・ソフトをアップデート

富士フイルムビジネスイノベーションは4月14日,ドキュメントハンドリング・ソフトウェアの新バージョン「DocuWorks 10」を発売した。文書を閲覧するためのPC上の机と,その机上に並べた文書を紙のように編集・加工するツールで,PDF文書の対応や,効率的に文書ファイルを配置などの閲覧性,操作性の向上が図られた。1ライセンスの新規購入が2万5000円,アップグレードが1万5000円,サブスクリプション月額が900円。

グラフィック,A4冊子印刷の割引きキャンペーン

グラフィックは4月21日まで,A4判の中綴じ冊子と無線綴じ冊子印刷が最大35%OFFのキャンペーンを行っている。オンデマンド,オフセットの両仕様が割引対象。

ダイナコムウェア,金花体キーホルダーのプレゼントキャンペーン

ダイナコムウェアは4月30日まで,「ダイナフォント金花体キーホルダー2種セット」が20人に当たるキャンペーンを行っている。金花体は,西洋のカリグラフィーと東洋の漢字の金文を融合させた,感情を美しく咲く花のように表現した書体で,キーホルダーは青い鳥と桃色の花をモチーフとした2種がセットになる。同社SNSで応募できる。

モリサワ,ステッカーとキーホルダーのプレゼントキャンペーン

モリサワは4月25日まで,特製ステッカーとアクリルキーホルダーがセットで当たるキャンペーンを行っている。期間中,同社の公式Xをフォローし,対象のキャンペーン投稿をリポストすると抽選で30人に当たる。ステッカーは,Adobe MAX Japan2025で来場者から寄せられた,新書体にぴったりのワードをもとに作成,アクリルキーホルダーは,新書体のキービジュアルにちなみ,部屋の鍵をイメージして作成している。
https://www.morisawa.co.jp/about/news/16160

グラフィック,オリジナルハッピ印刷をリニューアル

グラフィックは4月9日,「イベントハッピ」印刷をリニューアルしたと発表した。デザインの周囲にフチのつかない鮮やかな発色の印刷方式に変更し,右胸,左胸,背面の最大3箇所に印刷が可能。ハッピの生地は7色から選べる。1枚3970円。

TOPPANホールディングス,大阪・関西万博で培養肉と製造機を展示

TOPPANホールディングス,大阪大学大学院,島津製作所,伊藤ハム米久ホールディングス,シグマクシス,ZACROSが参画する培養肉未来創造コンソーシアムは,10月13日まで開かれている大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンで,3Dバイオプリント技術による培養肉と培養肉製造機を展示している。ブース名称は「家庭で作る霜降り肉」で,お肉は「店で買うもの」から「家庭で作るもの」へ,をコンセプトに,未来のキッチンのイメージを表現する。

富士フイルムビジネスイノベーション,大阪・関西万博の建物に構造色が採用

富士フイルムビジネスイノベーションは4月10日,大阪・関西万博のパビリオン「いのち動的平衡館」の建物外観に,構造色インクジェット技術が採用されたと発表した。色素を使わず,光の反射によって生じる発色現象の構造色を印刷で発現させた加飾技術で,見る角度により色が変化し,複数種のインク濃度や組み合わせにより構造色のパターンやグラデーションなどを表現する。

■プロの世界

パラシュート,伝票印刷通販サイト開設

パラシュートは4月9日,小ロット対応の印刷会社向けデジタル印刷専門の印刷通販サイト「プリントパレット」を開設し,サービスの第一弾として「伝票印刷∞ドットコム」を始めた。同社内で完結する生産体制で,多様な伝票形式の要望に対しデジタル化と自動化により柔軟かつ短納期で対応する。

リコー,前処理不要のガーメントプリンター発売

リコーは,4月下旬にガーメントプリンター「RICOH Ri 4000」を発売する。前処理を自動で行うことができ,作業負荷やエラー低減,技術習得コストを低減できる。幅広い生地に転写できるフィルムを作成できるDTFプリントに対応し,自動でのヘッド清掃や高さ調整,定期クリーニングなどの機能を持つ。

アドビ,フォントを大幅追加

アドビ社は4月10日,「Adobe Fonts」にMonotypeのHelveticaやArial,Times New Romanなどを含む1500以上のフォントを追加した。過去5年間で最大のフォント数の拡張となる。日本語では,MonotypeのMS明朝やモード明朝など9フォント,マイクロソフトのMeiryoやMeiryoUなどが追加された。

コニカミノルタ,大阪・関西万博で空間体験のデータ分析を実施

コニカミノルタは4月4日,データの活用からコミュニケーション設計,演出までを手掛けるブランド「バウムクロス」を立ち上げ,大阪・関西万博の展示会場「いけばなの根源 池坊展」で人流や感性に関するデータの取得と分析を行う。データサイエンスや認知心理学・行動経済学を活用し,人流調査による興味関心度の可視化や,脳科学に基づいた空間・レイアウト分析を行うことで,これまで定性的・感覚的であった,空間における体験の定量化を図る。また,プラネタリウムをはじめとする同社のイメージング技術を組み合わせ,空間への没入体験を促す。

キヤノン,会社紹介冊子を公開

キヤノンは4月8日,企業活動を総合的に紹介する冊子「THE CANON STORY 2025/2026」を公開したと発表した。今回の冊子では,4つの産業別グループをはじめ,サステナビリティや生産,品質への取り組み,同社の歴史を30ページでコンパクトに紹介している。
https://global.canon/ja/corporate/pdf/pdf/canon-story-2025-2026-j.pdf

印刷技術懇談会,4月18日にHunkeler Innovation Days報告会

印刷技術懇談会は4月18日,オンラインと東京・八丁堀のモトヤで「Hunkeler Innovation days 2025 報告会」を開く。日本印刷技術協会のパラシュートの兵藤伊織社長が,展示会と訪問先企業などの紹介を,世界のデジタル印刷市場の今と今後の日本の印刷市場の可能性も踏まえて解説する。参加費2000円。
https://ingikon532.peatix.com/view

コニカミノルタ,4月23・24日に浜松町で実機デモ展示会

コニカミノルタジャパンは4月23・24日,東京・浜松町の同社で印刷機の展示やデモンストレーションのイベント「AccurioDays2025」を開く。入場無料。予約不要。
https://www.konicaminolta.jp/business/products/graphic/printlab/event/accuriodays2025.html

エックスライト,4月24日に標準光源装置のセミナー

ビデオジェット・エックスライトは4月24日,「標準光源装置(基礎編)」をテーマにオンラインセミナーを開く。目視の原理や光源の種類とメタメリズム,標準光源装置の使い方などを解説する。参加無料。
https://go.xrite.com/webmail/833413/918957582/baae4c14946e442feab802020f14f95288a9e6a2448351e645823812c128af59

全日本印刷工業組合連合会,5月12日に環境推進工場登録の講習会

全日本印刷工業組合連合会は5月12日,オンラインと東京・新富の日本印刷会館で「環境推進工場新規登録講習会」を開く。「環境推進工場登録」は,環境対応が一定レベルに達した企業の環境活動を支援し,顧客への信頼性アピールを目的としている。受講料は2万5300円(テキスト代込み),登録申請料2万2000円。
https://www.aj-pia.or.jp/wp-content/uploads/2025/03/Information-on-the-33rd-Environmental-Promotion-Factory-New-Registration-Training-Session.pdf

ホリゾン・ジャパン,5月14~16日に東京で製本関連機器の内覧会

ホリゾン・ジャパンは5月14~16日,東京・北の丸の科学技術館で,製本機の展示などの内覧会「ホリゾン・スマートソリューションフェア」を開く。スマートファクトリーを中心とした生産効率と製品品質の向上を支援する印刷工場全体の最適化を提案する。

日本画像学会,5月23日に大阪で軟包装デジタル印刷のシンポジウム

日本画像学会は5月23日,オンラインと大阪のI-siteなんばで「包み隠さず語ります:軟包装におけるデジタル印刷の可能性と挑戦」をテーマにシンポジウムを開く。軟包装印刷に焦点を当て技術革新により追駆するデジタル印刷技術の変遷と今後の展望を学ぶとともに,印刷関連技術に携わる者がこれから取り組むべき課題について議論する。定員は現地会場のみ50人。参加費は会員9000円,非会員1万7050円,学生2000円。
https://www.imaging-society-japan.org/www/jp/event_menu/symposium/2025_symp_kansai/

日本印刷学会,7月3日にスクリーン印刷基礎講座

日本印刷学会は7月3日,オンラインで「スクリーン印刷基礎講座“入門・基本編”」を開く。動画でインキ粘度の違いや,版離れのメカニズム,版洗浄方法などについて紹介し,スクリーンメッシュ,版仕様やスキージエッジの面取り仕上げ,印刷条件設定方法や印刷膜厚の制御方法などを解説する。定員200人。参加費は会員4000,非会員6000円。
https://www.jspst.org/event/250703.html

日本印刷学会,春期研究会の発表募集締切延長

日本印刷学会は6月23日に東京・新富の日本印刷会館で春期研究会を開く。発表募集の締切は4月25日まで延長された。

ジーティービー,社長に関本氏

印刷検査装置などのメーカーの(株)ジーティービーは4月1日付で,大西幹雄社長が代表取締役会長に,代表取締役社長に関本太一氏が就任した。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

6月16日まで,DNP文化振興財団がグラフィック文化の学術研究助成募集

DNP文化振興財団は6月16日まで,2025年度グラフィック文化に関する学術研究助成を募集している。助成対象は「グラフィックデザイン,グラフィックアート全般をテーマとする学術研究」「グラフィック文化に関するアーカイブをテーマとする研究」。1件につき上限50万円を助成する。
https://www.dnpfcp.jp/foundation/grants/

4月25日,モリサワがオンラインで文字組版のセミナー

モリサワは4月25日,「文字組版の教室 文字と組版ルールを学ぶ基礎講座」をオンラインで開く。文字組版の基礎知識を見直したい人や,未経験者から入社3年程度の実務経験者を対象に基礎知識を解説する。受講料8800円。
https://peatix.com/event/4322149/

本の学校,オンラインで5月22日・6月7日・6月10日に書店開業入門講座

NPO本の学校は,「新たな“本との出会い”を創るための書店開業入門講座」を以下の日程とテーマでオンラインで開く。5月22日「書店開業してみてどうだった?:高円寺・蟹ブックスの場合」,6月7日「独立系書店のための“本の仕入れ方・商品情報の集め方”」,6月10日「小規模個人事業・副業の始め方と知っておきたいこと[入門編]」。参加費は各日1100円。
https://eventregist.com/e/honnogakko_20250522
https://eventregist.com/e/honnogakko_20250607
https://eventregist.com/e/honnogakko_20250610

 

 

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2025年5月号【 特集:パッケージの周辺 】(4月18日発行)
今月号は、パッケージの周辺として、カートカン、ラミネート技術、大手印刷会社のパッケージ各種技術の3件を特集として取り上げました。

2025年5月号

 

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編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

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