週刊「印刷雑誌」

16巻 14号 2025年4月7日
Japan Printer weekly vol.16, no.14

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
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■印刷をたのしむ

研文社,環境配慮の卓上ECOカレンダー発売

研文社は4月2日,環境に配慮した卓上サイズの4月版「ミニ卓上ECOカレンダー」を発売した。プラスチックを使わずに製造し,12ヶ月それぞれの季節を表すワンポイントイラストを印刷した。サイズは縦100×横70mm,7枚両面フルカラー。500円。

明成孝橋美術,スマホ依存対策シール

明成孝橋美術は,スマートフォンの画面に貼るスマホ依存対策シール「ノットタッチ」を販売している。シールの表面に,勉強や仕事の目標を書き込めるスペースがあり,このタスクが終わるまでスマホを触らない,といった自己管理を促す。タスク終了後,スマホを見なかった時間の欄をミシン目で切り離し,別紙の目標台紙に貼り付けて管理できる。シール10枚,目標台紙1枚入り。

高速オフセット,紙製パネル素材への印刷開始

高速オフセットは4月2日,紙でできたパネル素材「KROMA」の印刷サービスを始めたと発表した。100%リサイクル可能な紙素材で,ブースのパネルなどにPVC発泡ボードやポリスチレンボードの代わりとして使うことができ,紙ゴミとして処分が可能。厚みは約1.6~2.0mmに対応し,ホワイトタイプや,エコ感を感じさせるクラフトタイプを選べる。

理想科学工業,ICT活用の授業用デジタル教材発売

理想科学工業は4月18日,デジタル教材「デジパル」を発売した。小学校のICTを活用した授業ですぐに使え,単元計画やガイドブック,教材マニュアルといったコンテンツとプログラミング教材が一つにパッケージ化されている。小学1~6年生の,国語・算数・理科・社会・図工・家庭科・生活・音楽・総合の9教科54種類を提供し,今後も教材を追加予定。オープン価格。

TOPPAN,秋葉原駅構内に体験型ショップ開店

TOPPANは4月7日,JR秋葉原駅構内のエキナカ商業施設のエキュート秋葉原に,アニメ・ゲーム・アーティストなどの店舗限定グッズの販売やオリジナル写真を撮影できるショップ「TOPPA!!! BASE AKIBA」を開店した。期間ごとに異なるさまざまなコンテンツとコラボレーションし,コンテンツの新たな魅力や体験価値を提供する。

京セラ,大阪・関西万博のパビリオンで捺染プリント生地が採用

京セラドキュメントソリューションズは3月28日,大阪・関西万博のNTTパビリオンのスタッフユニフォームに,同社の捺染インクジェットプリンター「FOREARTH」でプリントされた生地が採用されたと発表した。ファッションデザイナーの森永邦彦氏による,機能性と環境への配慮を両立したドット模様のデザインで,アウター300着,ポロシャツ2000着に使われる。

TOPPANホールディングス,万博バーチャル会場に出展

TOPPANホールディングスは3月31日,大阪・関西万博のバーチャル会場にパビリオンのコンテンツ「TOPPANバーチャルEXPO~未来社会のデザイン」を出展すると発表した。8人の専門家がプロデューサーするパビリオンの一つ「いのちめぐる冒険」への協賛の一環として,同社の取り組みをバーチャル上で楽しみながら体験することができる。江戸時代の屏風絵のデジタル復元や,ゲームで楽しむ未来へのテクノロジーの紹介,各地での取り組みや未来への挑戦などを,3つのルームで体験することができる。

モリサワ,バーチャル万博アプリにフォントが採用

4月3日から公開された大阪・関西万博の世界をバーチャル空間で楽しめるアプリ「EXPO 2025 バーチャル万博 ~空飛ぶ夢洲~」がモリサワのフォントを採用した。フォントは,温もりのあるデザインが人気のA1ゴシックのほか,欧文スーパーファミリーのRole Sans Text Pro,各国語のUD書体など。

大和グラビヤ,ふるさと納税にインテリアアート提供

大和グラビヤは4月1日,愛知県犬山市のふるさと納税返礼品として,プラスチックフィルムに名画をグラビア印刷で複製したインテリアアートの提供を始めた。葛飾北斎,クロード・モネ,雪舟の名画を,プラスチックフィルムの透明感や質感を活かし,光に透けるアート作品として高精細で印刷した。3点セットで9万8000円。

■プロの世界

TOPPANエッジ,スマート認証の実証実験

TOPPANエッジは4月18日まで,非接触認証技術などを持つSinumy(株)と,東京の新丸の内ビルディングの三菱HCキャピタルオフィスで,顔認証とBluetooth技術を組み合わせた多要素認証システムの実証実験を行っている。オフィスドアに認証機器を設置し,クラウド型顔認証機能と,スマートフォンのBluetoothを活用した非接触認証技術を組み合わせた入退室管理を行う。ハンズフリーで誤認証を低減したスマート認証の確立を目指し,提供開始に向けた課題を検証する。

日本印刷産業連合会,GP工場認定で新規5工場認定

日本印刷産業連合会は3月25日,グリーンプリンティング(GP)の新規5工場,更新24工場を認定した。新規認定は,共立印刷(埼玉県本庄市),ダイオーミウラ(千葉県松戸市,成田市,埼玉県羽生市),近代社(千葉市)。また,GP資機材5社11製品(洗浄剤1製品,エッチ液3製品,含侵型洗浄布1製品,デジタル印刷機4製品)を認定した。

キヤノン,A1ノビ対応プリンター発売

キヤノンは4月17日,A1ノビ対応デスクトップ大判プリンター「TC-21」「TC-21M」を発売する。4色顔料インクでロール紙への印刷ができる。従来機種よりオートシートフィーダーの対応用紙を拡充し,A4などの定型用紙から,はがきや薬袋,ラベル紙ほか多様な用紙に対応したほか,ロール紙では上下余白をゼロ,左右余白を約0.5mmで印刷できる。シリーズとして初めて本体の一部に再生鉄を採用するなど環境にも配慮した。TC-21は大容量インクタンクを,TC-21MはA4サイズのフラットベッドスキャナーを備える。オープン価格。

ローランド ディー.ジー,小型IJプリンター発売

ローランド ディー.ジーは3月27日,デスクトップ型の溶剤インクジェットプリンター「VersaSTUDIO BN2-30」と,UVフラットベッドプリンター「VersaSTUDIO BD-12」を発売した。BN2-30(140万8000円)は印刷した絵柄や写真,文字の周りを自由な形状にカットできる機能を搭載。最大736mm幅の印刷エリアに対応する。BD-12(203万5000円)はオプション品の回転軸治具でボトルや口紅など,円筒状のものに印刷可能。最大A4サイズ,高さ102mmまでの形状に対応し,硬柔問わず幅広い素材や,プライマーインクの使用でガラスや金属にも印刷できる。

ローランド ディー.ジー,RIPソフトウェア最新版提供

ローランド ディー.ジーは3月27日,インクジェットプリンター用のRIPソフトウェア「VersaWorks7」の提供を始めた。これまでの機能性と操作性を継承しつつ,処理能力や操作性の向上,macOSへの対応などを行った。初めてRIPソフトウェアを利用する人でも直感的に操作できるよう,ナビゲーションデザインを変更し,最大4台までのプリンターの稼働状況や,インク残量を一目で確認できるホーム画面を採用した。同社の製品に同梱するほか,既存の対象機種には無料アップグレードを行う。

ローランド ディー.ジー,大判IJプリンター発売

ローランド ディー.ジーは3月27日,低溶剤インク対応Print&Cutモデルの大判インクジェットプリンター「TrueVIS XG-640」を発売した。プリントヘッドに新開発のスタガーヘッドを採用し,標準モードの8色塩ビで15.2m2/時,4色塩ビで22.5m2/時で生産可能。ビビッドな色や,深みのある色,ソフトな色などの設定ができる。本体が327万円。インク500mlが1万5950円ほか。

ミヤコシ,1050mm幅の軟包装用水性インクジェット印刷機発売

ミヤコシは3月31日,軟包装フィルムコンバーター向けに,水性顔料インクジェット印刷機「MJP ADVANCED 45X for FILM」の発売を発表した。小ロット~中ロットの生産効率を向上させることを目指して開発。印刷幅を1050mmに拡大した(最大原反幅1100mm)。これにより,市場に広く普及しているラミネーター,検品機,スリッター,製袋機といった既存の加工機に合わせられる。広幅化によって絵柄の面付け自由度を向上し,フィルムの無駄を減らす。

東洋インキ,低粘着・低粘度のオフセット輪転インキ発売

東洋インキは3月31日,オフセット輪転インキ「WEB DRYレオエックス SW(スーパーワイド)」と,同「LP(ロングプリンティング)」を発売した。低粘着と低粘度が特徴で,多様な印刷用紙で紙剥けやパイリングの発生を軽減することができる。SWはコート紙から更紙までの用紙グレードに対応し,LPは粘着性と着肉性を更に向上させ,更紙に最適化した。

ローランド ディー.ジー,Roland DG Connectのプラン追加

ローランド ディー.ジーは3月27日,利用者の製品と同社をつなげるクラウドベースサービス「Roland DG Connect」の有償機能のプラン追加と操作画面変更を行った。既存の複数機能をセットにしたプロフェッショナルプランとプレミアムプランに,各機能を個別に導入できるプランを追加した。また操作画面も一から見直し,操作性の向上を追求した。

日本デザイン振興会,5月22日までグッドデザイン賞作品を募集

日本デザイン振興会は5月22日まで,2025年度グッドデザイン賞の作品を募集している。テーマは「はじめの一歩から ひろがるデザイン」。応募条件は10月15の受賞発表日に公表が可能で,かつ2026年3月31日までにユーザーが購入または利用が可能な「もの」「こと」。
https://www.g-mark.org/apply/gda/message

ホリゾン・ジャパン,4月17・18日に仙台で製本関連機器の内覧会

ホリゾン・ジャパンは4月17・18日,仙台市の同社で製本関連機器の紹介やセミナーを行う「ホリゾン・スマートソリューションフェア2025in仙台」を開く。要事前予約。
https://www.horizon.co.jp/ja/exhibition/2025/event2025_05.html

T&K TOKA,4月10・11日,15日に新入社員・若手社員セミナー

T&K TOKAは4月10・11日,15日,埼玉・入間郡の同社で「新入社員・若手社員セミナー&工場見学」を開く。印刷の基礎知識や色の知識,DTP作業の流れから印刷終了までの工程を解説するほか,印刷工程を見学する。定員各日20人。参加費7000円。
https://www.japanprinter.co.jp/wp-content/uploads/weekly250407-1.pdf

日本印刷学会,4月21日に大阪で製紙と製本会社見学会

日本印刷学会西部支部は4月21日,「製紙会社と製本会社 板紙のできるまで&印刷物ができるまで」と題し見学会を行う。難処理古紙の再生板紙製紙工場の大和板紙(大阪府・柏原市)と,さまざまな後加工機を所有する製本会社の旭紙工(大阪府・松原市)を見学会する。定員15人,参加費5000円。本見学会は4月18日から開催日が変更された。
https://www.jspst.org/event/250421.html

日本印刷産業連合会,4月24日グリーンプリンティング工場交流会

日本印刷産業連合会は4月24日,第61回「GP工場交流会」をオンラインで開く。グリーン購入法について基本から解説する。参加無料。

印刷産業青年連絡協議会,5月10日に神保町で総会

印刷産業青年連絡協議会は定時総会を5月10日,東京・池袋の文化会館ビルで行う。

日本印刷産業連合会,5月16日に化学物質管理規制のオンラインセミナー

日本印刷産業連合会は5月16日,「労働安全衛生法令の”新たな化学物質管理規制について”」をテーマにオンラインセミナーを開く。新たな化学物質管理規制の概要および労働安全衛生法の改正内容と対策を解説する。定員90人。参加無料。
https://www.jfpi.or.jp/topics/detail/id=6352

AndTech,オンラインでグラビア製版・印刷のセミナー

AndTechは5月29日,「軟包装材料用途を中心としたグラビア製版・印刷の基礎と応用およびトラブルの原因と対策」をテーマにオンラインセミナーを開く。全国グラビア協同組合連合会の都築晋平氏がグラビア印刷・製版の基礎にはじまり,印刷工程で使用されるフィルム・インキおよびトラブルの原因と対策について解説する。参加費4万5100円。
https://andtech.co.jp/seminars/1efdc7d0-29de-6c0a-bfda-064fb9a95405

メッセ・デュッセルドルフ・ジャパン,6月16日にニューオータニで交流会

メッセ・デュッセルドルフ・ジャパンは6月16日,東京・紀尾井町のホテルニューオータニで交流会「デュッセルドルフの夕べ」を開く。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

4月11日まで,竹尾が紙のアート展

竹尾は4月11日まで,東京・神田錦町の見本帖本店で「TAKEO PAPER PRODUCTS: EXHIBIT 2025 “courtyard”」を開いている。同社の紙を使い,紙面上でアーティストが自由に表現する世界を展示する。入場無料。
https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20250312.html

4月12・13日,日本グラフィックデザイン協会がデザイン会議開催

日本グラフィックデザイン協会は4月12・13日,オンラインと六本木の東京ミッドタウン・デザインハブ内のインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターで,JAGDAデザイン会議2025「Graphic Design Now」を開く。28人のスピーカーが社会に対するデザイナーの役割や専門性,職業倫理を考える。参加費は1日あたり,一般が会場3000円,オンライン2000円,学生が会場1500円,オンライン1000円,会員は会場が1000円,オンライン無料。
https://gdn.jagda.or.jp/

4月18日~5月30日,日本タイポグラフィ協会がタイポグラフィ年鑑作品展

日本タイポグラフィ協会は4月18日~5月30日,東京・神田錦町の竹尾見本帖本店で「日本タイポグラフィ年鑑2025作品展」を開く。グランプリ,学生部門グランプリ,ベストワークなどの上位高得点作品を展示する。入場無料。
https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20250418.html

4月19日~6月29日,富山県美術館で石岡瑛子展

巡回展「石岡瑛子Iデザイン」展が4月19日~6月29日,富山県美術館で開かれる。石岡瑛子氏の原点ともいえる初期の東京時代の仕事を中心に,約500点を展示する。観覧料は一般1500円,大学生1000円,一般前売り1300円。
https://tad-toyama.jp/exhibition-event/19086

 

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2025年4月号【 特集:印刷企業の差別化戦略13 】(3月21日発行)
ユニバーサルデザインを考えた顧客の印刷物作成のサポート提案や、光文堂コラボレーション展から見た差別化を図る取り組み、デジ・アナのワークフロー課題から差別化を生み出す事例、ハイデルベルグ社とキヤノンが協力したインクジェット印刷機を使い,利益を出していこうとしている会社の紹介、印刷会社だからこそできるデジタル化の活かし方などを解説いたします。

2025年4月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

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