週刊「印刷雑誌」

15巻 41号 2024年10月28日
Japan Printer weekly vol.15, no.41

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷をたのしむ

MAW,1個から作れる缶バッジ印刷開始

ヨツバ印刷を運営する(株)MAW(大阪)は10月から,1個から注文できるオリジナルデザインの缶バッジ作成サービスを始めた。32,56,75mmの丸形や,60×40mmの長方形サイズ,クリップ付きや安全ピン付きのオプションを選べる。スマートフォンからデザインと注文が可能。1~9個までの注文で32mm丸形が,1個あたり200円。

高速オフセット,サステナブル紙のポストカードサンプル配布

高速オフセットは10月17日,サステナブル紙で作ったポストカードの印刷サンプル郵送サービスを始めたと発表した。サンプル内容は廃棄米を使ったkome-kami,綿花の茎繊維を使った東北コットンCoC,バナナの茎繊維を使ったバナナペーパーの3種の用紙で作ったポストカードのサンプルと印刷概算費用のセット。

グラフィック,仕上がりイメージチェックに冊子が対応

グラフィックは10月21日,入稿データを自動でチェックし仕上がりイメージを確認できるサービス「スマートチェック」に,冊子入稿に対応したβ版を公開したと発表した。製本時のページの並びやデザインの見切れなどが確認できる。20ページまでの中綴じ,スクラム製本冊子に対応する。

■プロの世界

富士フイルムBI,スペインとフランスでデジタルカラー複合機発売

富士フイルムビジネスイノベーションは10月22日,デジタルカラー複合機「Apeos」シリーズをスペインとフランスで発売した。販売するのはA3とA4サイズ対応の計3機種で,今後も複合機・プロダクションプリンターのスペアパーツの再生や,再生機の生産へと再生対象を順次拡大し,欧州地域の資源循環活動を進める。

3beat,人材マッチングサービス提供業として設立

(株)3beatは10月22日,印刷業界の人材マッチングサービスを行う新会社として同社の設立を発表した。サービス内容は,人手不足の中小印刷会社に対してのシニア層技術者の人材斡旋や,従業員の人材育成,高齢化にかかわる法制度の相談,フリーランスを含む印刷業界への就労支援を行う。代表取締役はビケングラフィック(株)の小倉健社長。

ローランド ディー.ジー.,UVフラットベッドプリンター発売

ローランド ディー.ジー.は10月23日,立体物にダイレクト印刷できるUV-LEDフラットベッドインクジェットプリンター「VersaOBJECT MO-180」を発売した。従来機より約3倍に出力向上したUV-LEDランプや高速吐出に適したドットコントロール技術で,スタンダードモードで毎時1.90m2の出力が可能。インクはCMYKWhGlにオレンジとレッドを加え,CMYK印刷に比べ約20%色域を拡大。各種プラスチックや紙,革,木材などのほか,プライマーインクを使うことでガラスや金属の素材に印刷できる。A3判,最大204mmの厚さまでの立体物に対応。プリンター本体が327万8000円。

EIZO,10点タッチ対応モニター発売

EIZOは11月1日,10点マルチタッチ対応の17型液晶モニター「DuraVision FDS1783T」を発売する。1280×1024ピクセルのスクエアタイプで,10点までの同時タッチやスタイラスを使った入力に対応。入力端子はHDMIで最高輝度は360cd/m2。スタンドなしモデルが11万2200円。

日本印刷技術協会,11月5日にオンラインでDTPアプリ活用セミナー

日本印刷技術協会は11月5日,「最新版!DTPアプリケーションの徹底活用」をテーマにオンラインセミナーを開く。Illustrator,InDesign,Photoshopの最新バージョンまでの変遷,アプリケーション・OSの新機能,現実的な作業環境について解説する。参加費は会員1万6500円,一般2万2000円。
https://www.jagat.or.jp/archives/82288

日本印刷技術協会,11月7日にプリプレスワークフローのセミナー

日本印刷技術協会は11月7日,オンラインと東京・杉並区の同協会で「プリプレスワークフロー自動化の潮流と実践」をテーマにセミナーを開く。ヨーロッパ印刷業界の状況やプリプレス自動化の取り組み,drupa2024を踏まえた技術展望の解説,プリプレスワークフロー自動化実践実例を紹介する。現地会場のみ定員50人。参加費は,会員1万1000円,一般1万5400円。問合せは同協会(電話03-3384-3113)。

日本印刷産業連合会,11月13日にグリーンプリンティング工場交流会

日本印刷産業連合会は11月13日,第59回「GP工場交流会」をオンラインで開く。宝印刷がGPマーク普及拡大と同社のサステナビリティについて講演する。参加無料。

ミリアド,11月にオンラインで営業マン向けセミナー

ミリアドは11月14・28日,「御用聞き営業マンだからこそできる“既存を増やす”3つの方法」をテーマにオンラインセミナーを開く。利幅や顧客の数を増やすための手段を解説する。参加無料。
https://www.miliad.co.jp/news.html#20241114

日本印刷技術協会,11月19日に印刷白書2024発刊記念セミナー

日本印刷技術協会は11月19日,オンラインで「『印刷白書2024』発刊記念セミナー」を開く。最新データや業界の展望を白書から読み解く。参加費は一般1万5400円,会員5500円。問合せは同協会(電話03-3384-3113)。

キヤノンITソリューションズ,TCSを合併

キヤノンITソリューションズは2025年7月1日に,ITプラットフォーム事業を行うTCS(株)を吸収合併する。TCSはキヤノンマーケティングジャパンの完全子会社で,同じく完全子会社のキヤノンITソリューションズに統合することでグループ内のシナジーを最大化する。

東京ニュース,社長に田村寿康氏

(株)東京ニュースは9月,田村壽孝社長が取締役会長に,代表取締役社長には田村寿康氏が就任した。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

10月29~31日,幕張メッセでサステナブルマテリアル展

環境配慮材料やリサイクル技術の「サステナブル マテリアル展」が10月29~31日,千葉の幕張メッセで開かれる。主催はRX Japan。入場無料(要事前登録)。その中で大日本印刷は環境に配慮した素材や,CO2削減の製品・サービス,再生資源を活用した製品などを出展する。
https://www.material-expo.jp/tokyo/ja-jp/visit/susma.html

10月29日~2025年5月6日,京都の漢字ミュージアムで漢字で感じる色めぐり展

日本漢字能力検定協会は10月29日~2025年5月6日,京都・東山区の漢字ミュージアムで「漢字で感じる色めぐり」展を開いている。過去から現代までの日本人の生活の中で色彩が果たしてきた役割と意義を,漢字や日本語を通して展示,解説する。入場料は,大人800円,大学・高校生500円,小中学生300円。
https://www.kanjimuseum.kyoto/kikakutenji/detail/kanji-color-tour.html

11月1・2日,竹尾が福井のパッケージ展でトークセッション

竹尾は11月1・2日,福井ものづくりキャンパスで開かれているTAKEO PAPER SHOW「PACKAGING―機能と笑い」越前・鯖江展で原研哉,梅原真,津田淳子,吉野敏充,COCHAE(軸原ヨウスケ),原田祐馬,新山直広の各氏によるトークセッションを行う。参加無料(予約制)。また10月31日に予約不要のギャラリーツアーを行う。
https://www.takeopapershow.com/#talk-session

11月3日,キヤノンがオンラインで最新デザインのセミナー

キヤノンは11月3日,オンラインセミナー「Meet-up Canon Design 2024」を開く。2024年度グッドデザイン金賞を受賞したナノインプリント半導体製造装置や,半導体・電子部品製造装置シリーズ,グッドデザイン・ベスト100に選出されたレンズ交換式カメラ,医療機器などを中心とした最新のデザイン事例についてデザイナーと開発者が語る。参加無料。
https://global.canon/ja/news/2024/20241022.html

11月8日~12月25日,アドミュージアム東京でPRがテーマの企画展

東京・汐留のアドミュージアム東京は11月8日~12月25日,「What is PR? ~PRって何だろう? 身近な活動から社会を変えるチカラまで」展を開く。PRの歴史や定義をはじめ,そもそもPRとは何か,広告とはどう違うのか,などを冊子や映像などを活用し紹介する。入場無料。
https://www.dentsuprc.co.jp/releasestopics/news_releases/20241024.html

11月20~22日,名古屋プラスチック工業展

プラスチック産業の技術,製品,サービスの「名古屋プラスチック工業展」が11月20~22日,金城ふ頭のポートメッセなごやで開かれる。主催は中部プラスチックス連合会,中部日本プラスチック製品工業協会,日刊工業新聞社。入場料1000円(事前登録で無料)。
https://biz.nikkan.co.jp/eve/nagoya-platen/

11月21~22日,画像関連学会連合会がオンラインと京都工芸繊維大学で秋季大会

画像関連学会連合会は11月21~22日,オンラインと京都工芸繊維大学で「第10回秋季大会」を開く。印刷技術,デジタル印刷およびイメージング技術に関するプロセスおよび材料などに関連した研究発表を行う。
http://www.jspst.org/event/kenkyu/index.html

11月21~22日,ビッグサイトでケミカルマテリアルJapan展

化学企業と周辺産業の「ケミカルマテリアルJapan」展が11月21~22日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催は化学工業日報社。入場無料(要事前登録)。
https://www.chemmate.jp/

11月22日,電子出版制作・流通協議会がアワード受賞者セミナー

電子出版制作・流通協議会は11月22日,オンラインと東京・半蔵門のJCIIビルで「電流協アワード受賞記念セミナー」を開く。特別賞を受賞したWeb小説サイト「カクヨム」を中心に電子書店や作家が,新たな出版のエコシステムと電子出版における小説ジャンルの市場拡大の可能性を語る。参加無料。
https://aebs.or.jp/seminar20241122.html

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2024年11月号【 特集:印刷企業の差別化戦略12 】(10月21日発行)
企業の規模を活かした経営や,SDGsの訴求,働きやすい職場環境,都心の製造拠点を活かした対応力,地域の活性化,活版で印刷する書籍,大手企業ならではの取り組み,データ処理での事業拡大,廃液の自動化,など特長のある取り組みをしている印刷会社を紹介します。

2024年11月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

 

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