週刊「印刷雑誌」

15巻 39号 2024年10月15日
Japan Printer weekly vol.15, no.39

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷をたのしむ

パイ インターナショナル『クリエイターのためのトラブル回避ガイド』発行

パイ インターナショナルは10月17日,『クリエイターのためのトラブル回避ガイド』を発行した。クリエイターがトラブルに直面したさいの対処法や予防策を,タイプ別にまとめ,架空の業務を設定し,Q&Aで解説した。志村潔著。A5判,176ページ。2420円。

FSCジャパン,FSCアワードのジュニア・アンバサダーを発表

FSCジャパンは9月28日,森林認証制度のFSCマーク普及アイデアを中学,高校生から募集するアワードの審査会と表彰式を行った。最終審査会では,部門ごとに最終プレゼンを実施し,中高生ならではの行動力と自由な発想による意見やアイディアが披露された。最優秀賞は,中学生の部が聖霊中学生徒会執行部,高校生の部は髙橋巧己さんが受賞し,これからFSCジュニア・アンバサダーとして関連イベントへの出演など,FSC認証の普及に向けた広報活動を行う。

大日本印刷,万博関係者入場に顔認証システムを導入

大日本印刷とパナソニック コネクトは10月7日,大阪・関西万博の関係者入場ゲートに顔認証システムを導入した。顔認証とQR認証の併用で,スムーズな入場と入場証の貸し借りや盗難によるなりすまし,偽変造による不正入場を防止する。

アドビ,コンテンツ保護のwebアプリ発表

アドビ社は10月9日,クリエイターが自身の作品を保護し,認証表示を受けられるWebアプリケーション「Adobe Content Authenticity」を発表した。作成者の情報や編集履歴などの情報を作品データに埋め込むことができる。11月~2025年2月末に無料ベータ版を提供予定。

高速オフセット,試作品サイトで紙製のコーヒドリップホルダー公開

高速オフセットは10月9日,クリエーターのアイデアを印刷製品として試作するプロジェクト「アイデアのアイデア」のサイトで,紙製コーヒードリップバッグホルダーの試作品を公開した。カップの上にホルダーをセットすることで,ドリップバッグとカップの距離が開き,ドリップバッグがコーヒーに浸るのを防ぐことができる。用紙は水をはじく機能性板紙を使い,インテリアにもなじむ三角形のフォルムでデザインされている。
https://www.kousoku-offset.co.jp/idea-idea/

サクラパックス,段ボールの無い世界の動画を公開

サクラパックスは10月9日,段ボールの大切さを啓蒙する短編Web動画「もしもダンボールがなかったら」の「引っ越し編」に続く第2弾「宅配篇」を公開した。段ボールが存在しない奇妙な世界でモノを運ぶことの大変さと,その結果として起こる惨事や悲哀を描いている。
https://youtu.be/wO_1qruxvzU

ジット,インク購入でQUOカードプレゼントキャンペーン

ジット(株)は2025年1月31日まで,3000円以上の同社リサイクルインクカートリッジ購入で,最大1万円分のQUOカードが抽選で当たるキャンペーンを行っている。店頭の専用応募用紙またはWEBより応募できる。
https://recycleink-jit.co.jp/campaign/cam2024_25

■プロの世界

全日本印刷工業組合連合会,CSR認定企業発表

全日本印刷工業組合連合会(全印工連)は10月2日,第46回「全印工連CSR認定」を決めた。ワンスター認定新規は,川嶋印刷(岩手・一関),北星社(兵庫・豊岡),SANYO-CYP(東京・江東),富士凸版印刷(名古屋),昭栄印刷(新潟・新発田),ツースター認定新規は,弘和印刷(東京・足立),瀬戸内海印刷(広島・佐伯),スリースター認定新規は,アドバンク(京都・南)。CSR認定企業は計144社。現在,第47期ワンスター認定を10月31日まで募集している。また,11月1日~2025年1月31日に第48期ワンスター認定を募集する。

TOPPAN,セキュリティ軟包装パッケージを開発

TOPPANは10月4日,偽造防止技術「万線潜像」を付与した「セキュリティ軟包装パッケージ」を開発し,10月よりサンプル提供すると発表した。万線潜像は,作成した絵柄(万線)に専用のフィルターを重ねることで潜像が出現し,真贋判定ができる技術で,スキャナーやコピー機では再現が困難なため,模倣されにくいパウチ包装ができる。今回のサンプルでは,オモテ面の透明部分と,ウラ面の内側に印刷した特殊な模様を重ね合わせることで隠し絵柄が出てくる仕組みとなっている。

キヤノン,カラー複合機発売

キヤノンは,カラー複合機「imageFORCE C7165F」を11月中旬に発売する。LEDマルチチップを光源にした露光技術により4800×2400dpiで印刷でき,画像の滑らかさや白抜き,小サイズの文字の鮮鋭度を向上した。また,紙種を判別するセンサーで用紙に応じた設定が自動で適応されるほか,手差しトレイにファンを搭載し紙の吸着を防ぎ,貼りつきやすいコート紙が50枚まで連続印刷できる。印刷速度はA4普通紙片面で65枚/分。405万円。

イワタ,金融国際情報技術展に出展

イワタは10月17・18日,有楽町の東京国際フォーラムで開かれる「金融国際情報技術展」(主催:日本金融通信社)に出展する。年金機構や多くの金融機関で採用され,帳票の読みにくさが大幅に改善されたフォント「みんなの文字」を紹介する。展示会の入場は無料。
https://fit-tokyo.nikkin.co.jp/

日本印刷技術協会,10月23日に大会

日本印刷技術協会は10月23日,オンラインと東京・杉並区の同協会で「JAGAT大会2024」を開く。新規事業の成功法則に関する講演や,価格と価値,事業創造についての研究報告,クライアントやマーケティングとの「共奏」に向けた,印刷ビジネスの生き残り策をテーマにディスカッションを行う。定員は,オンライン500人,現地会場150人。参加費は,一般1万5400円,会員無料。
https://www.jagat.or.jp/jagat_convention2024

日本フォーム印刷工業連合会,11月にオンラインでDMマーケティングの勉強会

日本フォーム印刷工業連合会は11月6日・13日,勉強会「ダイレクトメールを起点としたコミュニケーション」(全2回)をオンラインで開く。11月6日のテーマは「“結果に結びつく顧客視点のダイレクトメール”と事例解説 」,11月13日のテーマは「“デジタル時代におけるシナリオ設計”と事例解説」。参加無料。
https://www.jfpi.or.jp/JBFA/seminar/2024_direct.pdf

日本フォーム印刷工業連合会,11月7日にオンラインで指導者研修会

日本フォーム印刷工業連合会は11月7日,「“印刷の基礎(初級編)”指導者研修」をオンラインで開く。経験年数の浅いオペレータに向けた印刷基礎の指導のポイントを,テキストを使用しながら解説する。
https://www.jfpi.or.jp/JBFA/seminar/2024_printing_study.pdf

日本印刷学会,11月29日に紙メディアシンポジウム

日本印刷学会は11月29日,新富の日本印刷会館で,紙メディアシンポジウム「紙メディアの可能性をデザインの視点から探る」を開く。紙メディアの今後の展開や可能性を探るべく,モノづくりにおけるデザインの重要性に焦点をあてて,新たな思考や発想を学ぶ。定員100人。参加費は,会員5000円,非会員7000円,学生・教職員・シニア3000円。
http://www.jspst.org/event/241129.html

大阪でJP2025・印刷DX展,2025年3月開催

「JP2025・印刷DX展」が2025年3月13・14日,南港のインテックス大阪で開かれる。主催はJP産業展協会。
https://jp-ten.jp/

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

10月15~18日,幕張メッセでテクノロジー専門展

デジタルイノベーションに関する展示会「CEATEC 2024」が10月15~18日,千葉の幕張メッセで開かれる。主催は電子情報技術産業協会。入場無料(事前登録制)。
https://www.ceatec.com/ja/

10月15日,JTBコミュニケーションデザインがオンラインでものづくりのセミナー

JTBコミュニケーションデザインは10月15日,オンラインで「環境と材料」をテーマに「サステナブル社会に求められるものづくり」セミナーを開く。参加無料。
https://www.mfg.cj-exhibition.com/webinar/webinar_241015.html

10月19日~2025年2月16日,本と活字館で書籍用紙の世界展

大日本印刷は,活版印刷と本づくりをテーマとした文化施設「市谷の杜 本と活字館」(東京都新宿区)で10月19日~2025年2月16日,企画展「ようこそ魅惑の書籍用紙の世界」を開く。主に書籍の本文用に製造された61種類の紙を一堂に集め,それぞれの関連情報とともに展示・紹介する。入場無料。
https://ichigaya-letterpress.jp/gallery/000428.html

10月22日,富士フイルムBIがオンラインでDocuWorksのセミナー

富士フイルムビジネスイノベーションは10月22日,「DocuWorksの基本操作を学ぼう」をテーマにオンラインセミナーを開く。DocuWorksをこれから使う人向けに,これだけは知っておきたい基本機能や操作方法をDocuWorks9.1の画面を見ながら説明する。
https://biz5.fujifilm.com/online_seminar_bdl_241022a_form.html

10月23~25日,幕張メッセでJapan DX Week展

10月23~25日,千葉の幕張メッセで「Japan DX Week 秋」が開かれる。AI・業務自動化展,社内業務DX EXPO,データドリブン経営EXPO,現場DX EXPOで構成。また,同時開催で「Japan IT Week」,「営業・デジタルマーケティングWeek」「EC・店舗Week」展も開かれる。主催はRX Japan。入場無料(要事前登録)。
https://www.japan-it.jp/autumn/ja-jp/lp/visit/dxweek.html

10月29・30日,パシフィコ横浜で光技術・製品の展示会

「インターオプト 光とレーザーの科学技術フェア」が10月29・30日,パシフィコ横浜で開かれる。主催は光産業技術振興協会,オプトロニクス社。
https://www.optronics.co.jp/interopto/

10月29~31日,幕張メッセで高機能素材Week

材料や加工機械の総合展「高機能素材Week」が10月29~31日,千葉の幕張メッセで開かれる。主催はRX JAPAN。フィルムテックジャパンや高機能フィルム展ほか10の展示会で構成。入場無料(要事前登録)。
https://www.material-expo.jp/tokyo/ja-jp.html

10月30日~11月1日,名古屋で異業種交流展示会

異業種交流展示会「メッセナゴヤ2024」が10月30日~11月1日,ポートメッセなごやで開かれる。主催は実行委員会。入場無料。その中で正文舎は,小ロットから注文可能なオリジナルノベルティや販促支援ツールなどを紹介する。
https://www.messenagoya.jp/

11月1日,電子出版制作・流通協議会がオンラインでアワード受賞者セミナー

電子出版制作・流通協議会は11月1日,オンラインと東京・半蔵門のJCIIビルで「電流協アワード受賞記念セミナー」を開く。特別賞を受賞した「ライトアニメ」を展開する大日本印刷を講師に迎え,コンテンツ価値の最大化と今後の取組について解説する。参加無料。
https://aebs.or.jp/seminar20241101.html

11月6日,関東経済産業局がオンラインでサプライチェーン事業承継のシンポジウム

関東経済産業局,東京都事業承継・引継ぎ支援センター,同フォーラム実行委員会は11月6日,「サプライチェーン事業承継のシンポジウム」をオンラインで開く。サプライチェーンの維持・成長・発展を実現する取り組みの普及啓発をどのように取り組むべきか,解決策や支援方法などを討論する。参加無料。
https://biz.nikkan.co.jp/jigyo-shokei/

11月7日,モリサワが飯田橋で書体制作のセミナー

モリサワは11月7日,東京・飯田橋の同社で「私と書体と背景」をテーマにセミナーを開く。字游工房の書体設計士,鳥海修氏が書体設計に進んだきっかけ,その後学んだこと,そしてどのような書体制作に関わったのか,その背景と理念を語る。定員50人。参加無料。同セミナーは11月21日にオンラインでも配信される。
https://go.morisawa.co.jp/event_fcoc16

11月13日,トーハン・コンサルティングがオンラインで出版流通のセミナー

トーハン・コンサルティングは11月13日,「これだけはおさえておきたい!出版流通のしくみ(ベーシック)」をテーマにオンラインセミナーを開く。物流から販売までどのようにして読者のもとへ届くのかなど,出版流通の基礎知識を解説する。参加費8800円。
https://www.syuppannavi.com/tohan-c/SC2302SY.php?id=157

11月20~22日,大阪で脱炭素・電力ビジネスの商談会

再生可能な新エネルギーの総合展「関西 スマートエネルギーWeek」が11月20~22日,南港のインテックス大阪で開かれる。太陽光発電展,二次電池展,スマートグリッド展で構成。主催はRX Japan。入場料5000円(事前登録で無料)。
https://www.wsew.jp/osaka/ja-jp.html

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2024年10月号【 特集:最新 軟包装技術 】(9月20日発行)
食品パッケージが大半を占める軟包装印刷や加工に関して、メッキ、コーティング、IJの技術や、電子線を使うEVオフセット印刷、製版の進化、老舗企業の取り組み、印刷機の開発製造の状況などを解説します。

2024年10月号

 

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編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

 

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