週刊「印刷雑誌」
15巻
38号
2024年10月7日
Japan Printer weekly
vol.15,
no.38
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。
■印刷をたのしむ
グラフィック社,『デザインのひきだし53』発行
グラフィック社は10月,『デザインのひきだし53』を発行した。特集はオフセット印刷,蛍光色やメタリック色などの特色,ブラックライトや紫外線に反応するインキ,偽造防止の製版技術など,オフセットの特殊印刷を80種以上掲載。付録には墨やニス,白の表現などを刷り比べた見本を収録した。B5判,160ページ。2750円。
デジタ,アクリルブロックを発売
(株)デジタ(岐阜県)は9月7日,厚さ20mmの「アクリルブロック」を発売した。アクリル板にイラストや写真を印刷し,インテリアやペーパーウェイト,ブックエンドとしても使用できる。サイズは100×100mmと150×100mmを選べ,1個から注文できる。Webで利用できるシミュレータツールからデザインの作成ができる。
キンコーズ・ジャパン,FSC認証印刷物の納期を短縮
キンコーズ・ジャパンは10月3日,FSC認証マーク付き印刷物の審査プロセスを効率化し,オンデマンド印刷の納期を短縮したと発表した。社内責任者によるマークの利用承認が可能となり,通常より納期が遅くなっていたFSC認証のオンデマンド印刷物の短納期化が図られた。
エプソン販売,家庭用プリンター5機種9モデルを発売
エプソン販売は10月18日から,家庭用インクジェットプリンターの「カラリオ」3機種5モデルとエコタンク搭載プリンター3モデル,ハガキプリンターを順次発売する。カラリオは画質調整を半自動で行う機能を,エコタンクモデルはよく使う機能をホーム画面に登録できる機能を,ハガキプリンターは永年仕様への変更でデザインを300種類追加した。オープン価格。
大日本印刷,銀座のMMMでミュージアムグッズフェア開催
大日本印刷は12月25日まで,東京・銀座のメゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド(MMM)で「MMM×artscape ミュージアムグッズフェア vol.1」を開いている。同社のアート情報サイトartscapeと連携し,美術館や博物館,動物園,その他の多様なミュージアムから集めた秋冬向けのミュージアムグッズを展示・販売している。
大日本印刷,市谷の杜が「都市のオアシス認定」を更新
大日本印刷は9月30日,本社敷地内の「市谷の杜」が,都市緑化機構による「SEGES都市のオアシス」更新認定を取得したと発表した。同認定は快適で安全な都市緑地を提供する取り組みを評価するもので,現在は全国で47ヵ所が認定,市谷の杜は2018年に初認定された。
■プロの世界
日本印刷技術協会,『DTPエキスパート・マイスターBOOK』発行
日本印刷技術協会は9月30日,『DTPエキスパート・マイスターBOOK』を発行した。DTPエキスパート・マイスターの実技試験の概要と試験への取り組み方を解説。デザインプロセスを実例で解説し,試験への取り組み方や制作実務の全体像を把握できる。樋口泰行編著,大里浩二監修。B5判,112ページ。3300円。
artience,サステナビリティデータブックを公開
artienceは9月27日,環境・社会・ガバナンスに関する方針や取り組み,詳細データを報告する「artienceグループ サステナビリティデータブック2024」をWebで公開したと発表した。
https://www.artiencegroup.com/ja/corporate/sustainability/archives/sustainability-data-book/
TOPPANホールディングス,統合レポートとサステナビリティレポートを公開
TOPPANホールディングスは9月30日,財務・非財務の観点で取り組みを開示する「統合レポート2024」と「サステナビリティレポート2024」をWebで公開したと発表した。
https://www.holdings.toppan.com/ja/ir/material/annual.html
https://www.holdings.toppan.com/ja/sustainability/sustainability-report.html
TOPPANホールディングス,社会連携講座を開設
TOPPANホールディングスと東京大学大学院工学系研究科は2027年9月30日まで,社会連携講座「サプライチェーンの全体最適の科学と実践」を行っている。講座では,高精度な需給予測を可能にするAI技術の開発,需給変動の要因の自動探索を可能にする技術の開発,効果的な環境負荷低減施策の実現を研究する。
TOPPANホールディングス,ロボット群管理システムが名古屋の施設で採用
TOPPANホールディングスは10月1日,3次元仮想空間を利用して異種複数台のロボットを遠隔で管理・操作できるデジタルツインソリューション「TransBots」が,名古屋市に開業するオープンイノベーション支援施設「STATION Ai」で採用されたと発表した。
モリサワ,定額制フォントを学生向けに特別価格で提供
モリサワは9月30日,定額制フォント「Morisawa Fonts スタンダードプラン学生および教職員向け特別価格」の提供を始めた。通常価格と同じ2000書体以上が利用でき,商業利用や商標登録も可能。1ライセンス年間990円。また,卒業後は初年度に限り1ライセンス年間3万3000円の「社会人応援価格」プランが利用できる。「MORISAWA PASSPORTアカデミック版」は10月1日に販売を終了する。
セイコーエプソン,オフィス製紙機で資源循環の実証実験開始
セイコーエプソンは10月4日,群馬県太田市と新型のオフィス製紙機「PaperLab」を活用し,自治体全体で取り組む紙資源循環の実証実験を始めた。PaperLabは水を使わず,使用済みの紙から新たな紙を生産できる乾式のオフィス製紙機で,新型機は本体と紙源プロセッサーを別にすることで,プロセッサーだけを施設各所に設置し,機密文書などをその場で細断することができるようになった。
キヤノン,トナーカートリッジの模倣品販売者をアマゾンと共同で訴訟
キヤノンと米アマゾンは10月3日,米国のアマゾンストアでキヤノンのトナーカートリッジの模倣品を販売していたとみられる販売者(18セラー)に,商標権の侵害として米国の連邦地方裁判所に訴訟を提起したと発表した。
日本印刷産業連合会,GP工場認定で新規4工場認定
日本印刷産業連合会は9月26日,グリーンプリンティング(GP)の新規4工場,更新46工場を認定した。新規認定は,研文社(東京都新宿区),三進社(東京都荒川区),多田紙工(さいたま市),静和精版印刷(大阪市)。また,GP資機材5社21製品(洗浄剤11製品,エッチ液2製品,ドライトナー型デジタル印刷機8製品)を認定した。
ペーパル,CO2排出量オフセットが累計20トン突破
ペーパル(奈良市)は9月末で,同社の紙素材を通じて,CO2排出量オフセットの累計が20トンに達したと発表した。紙の製造過程で発生するCO2を森林保全などのカーボンクレジットを活用してオフセットする紙素材「ゼロCO2ペーパー」を通じて達成した。
大日本印刷,メタバースアワードで教育システムが受賞
大日本印刷は9月30日,「メタバース空間を利用したラーニングシステム」が,JAPAN Metaverse Awards 2024の特別賞を受賞したと発表した。同システムは,不登校等の児童・生徒の第三の居場所となることを目指して開発し,リアルと異なる活発なコミュニケーションを実現している。
日本印刷技術協会,10月16日にオンラインで工場の生産性向上セミナー
日本印刷技術協会は10月16日,「工場の生産性を向上させる5S活動」をテーマにオンラインセミナーを開く。5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)のそれぞれの内容と実践方法,ポイントを演習を交えて学び,改善活動の定着につなげる。参加費は会員1万5400円,一般2万900円。
https://www.jagat.or.jp/archives/480068
日本印刷学会,10月18日にオンラインでスクリーン印刷基礎講座
日本印刷学会は10月18日,スクリーン印刷基礎講座「応用・上級編」をオンラインで開く。スクリーン版の仕様や,製版技術,インキの印刷性能を推察するための粘弾性特性について解説する。定員200人。参加費は,会員4000円,非会員6000円。
http://www.jspst.org/event/241018.html
印刷技術懇談会,10月18日に紙の本の価値を考えるセミナー
印刷技術懇談会は10月18日,オンラインと東京・八丁堀のモトヤで「紙の本の価値を考える:Drupaから見えた世界」をテーマにセミナーを開く。参加費2000円。
https://ingikon526.peatix.com/event/4150112/
クレディ,10月25日にオンラインで社内環境改善のセミナー
クレディは10月25日,「会社がチョコっと良くなるテクニックのWEBセミナー」を開く。デスクワークの体をほぐすストレッチや,会社コミュニケーションの改善テクニックなどを解説する。定員30人。参加無料。
https://commu-style.eigyo-sodan.com/info/20240924/
日本印刷学会,11月26日にオンラインでパッケージ印刷の研究会
日本印刷学会は11月26日,グラビア研究会「パッケージ印刷の未来を考える:10年後を勝ち抜くパッケージとは?」をオンラインで開く。グラビアだけでなくパッケージ印刷の未来を模索しているメーカーが最新の取組み,課題や展望について解説する。参加費は会員5000円,非会員8000円,学生・教職員1000円。
http://www.jspst.org/event/241126.html
日本印刷学会,12月13日にオンラインでスクリーン印刷技術セミナー
日本印刷学会は12月13日,「スクリーン印刷の最新トピックスと製版技術の動向」をテーマにオンラインセミナーを開く。スクリーン印刷技術を応用した曲面形状印刷装置の開発と,スクリーン印刷用インキの基礎,感熱式製版システムと印刷技術,感光性フィルムと製版技術の動向などについて解説する。定員200人。参加費は,会員5000円,非会員8000円。
http://www.jspst.org/event/241213.html
■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内
10月16日,JTBコミュニケーションデザインがオンラインでウェルビーイング企業のセミナー
JTBコミュニケーションデザインは10月16日,「対談 企業の財務・非財務的価値とウェルビーイングの関係:WELL認証を事例に」をテーマにオンラインセミナーを開く。定員500人。参加無料。
https://www.wt.cj-exhibition.com/webinar/webinar_241016.html
10月17・18日,福井で技術交流テクノフェア
多業種の企業や大学の技術展「北陸技術交流テクノフェア2024」が10月17・18日,福井県産業会館で開かれる。主催は同実行委員会。
https://www.technofair.jp/
10月29日,新聞通信調査会が教育と新聞の講演会
新聞通信調査会は10月29日,オンラインと東京・銀座の時事通信ホールで「教育に必要な新聞と読書:メディアの役割」をテーマに講演会を開く。教育評論家の尾木直樹氏が教師時代に授業でも活用していた新聞の魅力について語る。参加無料。
https://www.chosakai.gr.jp/oshirase/%e3%80%8c%e6%95%99%e8%82%b2%e3%81%ab%e5%bf%85%e8%a6%81%e3%81%aa%e6%96%b0%e8%81%9e%e3%81%a8%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e3%80%8d%e3%80%80-%e5%b0%be%e6%9c%a8%e7%9b%b4%e6%a8%b9%e6%b0%8f%e3%81%8c10%e6%9c%8829/
10月30日,日本出版学会がオンラインで出版学会賞記念講演
日本出版学会は10月30日,「日本出版学会賞 受賞記念講演会」をオンラインで開く。「“プラットフォーム型雑誌”『ゼクシィ』の再検討 情報誌研究の可能性に着目して」をテーマに,奨励賞を受賞した『「ゼクシィ」のメディア史:花嫁たちのプラットフォーム』(創元社発行)の著者,彭永成氏が情報化社会における紙媒体とネットメディアの関係性を捉え直すことができる情報誌研究の可能性を提起する。参加無料。
https://www.shuppan.jp/event/2024/09/20/3117/
10月30日,共同通信社が物流フォーラム
共同通信社は10月30日,オンラインと東京・港区の汐留メディアタワーで「物流フォーラム 2030年の物流:未来をつくる協力と革新」を開く。労働生産人口の減少が確実視される2030年以降の新しい物流のモデル構築について,有識者が解へのヒントにつながる議論を行う。参加無料。
https://www.kyodo.co.jp/logistics-forum/
11月1~5日,六本木でグッドデザイン受賞作品展
日本デザイン振興会は11月1~5日,六本木の東京ミッドタウンでグッドデザイン賞の受賞作品展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」を開く。10月16日に発表する2024年グッドデザイン賞受賞作全品を展示する。会期中は同会場で受賞作品を販売する。入場無料。
https://www.jidp.or.jp/ja/2024/10/01/2024gde
11月7日,UCDAが東京でアワードの選考結果報告会
ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は11月7日,東京の神田明神文化交流館で「UCDAアワード2024選考結果報告会:デザイン“2040”への協働ACTION」を開く。各賞の発表のほか,受賞企業によるプレゼンテーション,各種講演などを行う。定員400人。
https://ucda.jp/awards/award2024_senkoukekka_houkokukai/
11月9日,市ヶ谷で自費出版イベント
日本自費出版ネットワークは11月9日,東京のアルカディア市ヶ谷で「日本自費出版フェスティバル」を開く。自費出版即売会や,日本グラフィックサービス工業会が主催する「日本自費出版文化賞表彰式」,受賞作品の展示会を行う。
https://www.aj-pia.or.jp/wp-content/uploads/2024/09/The-27th-JSN-Cultural-Award-Flyer.pdf
2025年1月22・23日,大阪でオーダーグッズビジネスショー
印刷,印章,文具,DPEなどを対象とする「オーダーグッズビジネスショー大阪2025」が2025年1月22・23,本町のマイドームおおさかで開かれる。主催はゲンダイ出版内の実行委員会。
https://ogbs.jp/
2025年2月12~14日,ビッグサイトでギフトショー
「東京インターナショナル・ギフト・ショー春」が2025年2月12~14日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催はビジネスガイド社。入場無料(事前登録制)。
https://www.giftshow.co.jp/tigs/99tigs/
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2024年10月号【 特集:最新 軟包装技術 】(9月20日発行)
食品パッケージが大半を占める軟包装印刷や加工に関して、メッキ、コーティング、IJの技術や、電子線を使うEVオフセット印刷、製版の進化、老舗企業の取り組み、印刷機の開発製造の状況などを解説します。
週刊「印刷雑誌」
編集 古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所 株式会社印刷学会出版部
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