週刊「印刷雑誌」

15巻 35号 2024年9月17日
Japan Printer weekly vol.15, no.35

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
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◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

大日本印刷,書店開業支援サービス開始

大日本印刷は9月11日,書店業以外の事業者への書店開業支援サービスを始めたと発表した。書店以外での本の販売で,地域の住民などが本を買う場所を提供し,国内の書店減少や書店のない自治体の増加による課題解決にも貢献する。第一弾として9月19日に札幌市で開業する宿泊施設「定山渓 第一寶亭留 翠山亭」内に「風呂屋書店」を開店する。

堀内印刷所,書店にアプリ販売棚を設置

堀内印刷所は9月11日,資格問題集などのアプリを紹介する棚を,横浜市の有隣堂書店2店に設置したと発表した。アプリは同社で印刷した書籍をベースに自社開発したもの。書店店頭で紹介することで,紙の書籍とアプリ販売の相乗効果を図る。

高速オフセット,折りたたんで作る紙製カードケース開発

高速オフセットは9月10日,1枚の紙を折りたたみ組み立てて作るカードケースの試作品を製造したと発表した。のり付けなどの後加工を必要とせずに組み立てられ,表裏に計4枚のカードが収納できる。上部にパンチ穴が入っており,ストラップやチェーンが付けられる。

グラフィック,カレンダー印刷に新サイズ追加

グラフィックは9月9日,2025年版カレンダーに卓上リング綴じS・Lサイズと壁掛けB3サイズを追加したと発表した。

■プロの世界

FFBI,KM,合弁会社設立予定日延期

富士フイルムビジネスイノベーションとコニカミノルタは,7月8日に株主間協定書(ジョイントベンチャー契約)を結び,9月30日に原材料および部材調達の連携を図る合弁会社の設立を予定していると発表したが,海外における競争法上の審査・承認手続きが継続しているため,設立予定日を延期した。本予定日は決まり次第発表する。

兼松,米国製カラーラベルプリンターを発売

兼松は9月9日,米国PRIMERA社製カラーラベルプリンター「LX500」「LX910」の取扱いを始めたと発表した。最大解像度が4800dpiで,LX500は小型軽量で本体重量が3.2kg。LX910は215mmまでの幅広ラベルに対応し,カートリッジの差し替えで染料と顔料インクが利用できる。また各機種用のダイカットラベルも発売する。

キヤノン,複合機のクラウド接続サービス開始

キヤノンは9月17日,オフィス向け複合機の機能を拡張し,PCを介さずにクラウドストレージと連携した印刷やスキャンができるサービス「クラウドコネクター」を始めた。対応機種は「imageRUNNER ADVANCE」と「imageRUNNER ADVANCE DX」の両シリーズ。利用料は1台につき月額1200円。

リコー,プロダクションプリンター5機種発売

リコーは9月19日,モノクロプロダクションプリンター「RICOH Pro」の新機種5種を発売する。新たな自動原稿送り装置で,名刺や領収書など小型の原稿読み取り対応やスキャンスピードが向上,またオフィス向け複合機と共通の操作部を採用することで,利用できるアプリケーションが増えた。上位機種が印刷速度136ページ/分,対応厚紙が片面40~350g/m2,両面52.3~256g/m2。992万2000円。

エプソン販売,A3ノビ対応のビジネスインクジェット機発売

エプソン販売は10月17日,A3ノビ対応のビジネスインクジェット複合機とプリンター4機種を発売する。印刷速度はカラー24枚/分,ファーストプリントは5.5秒,給紙枚数は最大1985枚で大容量インクカートリッジを搭載する。操作パネルを各機能を色で割り当てるなど刷新したほか,待機時も含めたトータルの消費電力量を抑え環境負荷を低減できる。参考価格は上位機種が31万4600円。

フォントワークス,筑紫オールドゴシックに4ウエイト追加

フォントワークスは9月5日,「筑紫オールドゴシック」書体にレギュラー,ミディアム,デミボールド,エクストラボールドの4ウエイトを追加した。今回の追加で同フォントは全6ウエイトになった。

キヤノン,広幅デジタル複合機5機種発売

キヤノンマーケティングジャパンは9月6日,広幅デジタル複合機のモノクロベーシックモデルとミドルレンジモデルを各2機種,カラーベーシックモデル1機種を発売した。全機種ロール紙の給紙に対応し,ミドルレンジモデルは紙の残量表示機能を備える。また,不正アクセスや暗号化など,業務を統合的に保護するセキュリティー機能を持つ。上位機種が574万円。

FFBI,米国でオフィス向け複合機の販売強化

富士フイルムビジネスイノベーションは10月から米国で,オフィス向けデジタルカラー複合機「Apeos」とプロダクションプリンター「Revoria Press」の両シリーズを,現地の大手販売代理店を活用して販売する。現在米国での販売は同社の関係会社が行っているが,現地の代理店と連携により販売力をさらに強化する。

日本印刷産業連合会,造本装幀コンクール授賞式開催

日本印刷産業連合会と日本書籍出版協会は9月30日,第57回「造本装幀コンクール」の授賞式を東京・神保町の出版クラブで開く。

日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会,業務省力化のセミナー開催

日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会は10月1日,「2時間の仕事が5分で終わる!?:スクリプトで作業を省力化!」をテーマにオンラインセミナーを開く。DTP作業をスクリプトで効率化し,売上や品質をアップする方法を解説する。定員150人。参加無料。
https://www.gcj-page.or.jp/activity/241001-webinar/

SCREENグラフィックソリューションズ,10月に京都で内覧会

SCREENグラフィックソリューションズは10月3・4・9・10日,久世郡の「インクジェットイノベーションセンター京都」でインクジェット機の内覧会を開く。

全日本印刷工業組合連合会,オンラインで印刷営業講座

全日本印刷工業組合連合会は,印刷技術や関係法規などの専門知識を4日間で修得する「印刷営業講座」をオンラインで開く。受講日は10月22・23・29・30日。定員40人。受講料は,組合員2万900円,一般3万8500円。
https://www.aj-pia.or.jp/wp-content/uploads/2024/09/24-Business-Lecture-News.pdf

日本出版学会,11月に55周年記念講演会と国際出版研究フォーラム

日本出版学会は11月8日,東京・神保町の日本出版クラブで「創立55周年記念講演会」を開く。講演のテーマは「韓国の出版産業支援政策と書店のこれから」と「日本コミック産業の現在」。参加費3000円。
また11月9日,東京・国分寺の東京経済大学で「国際出版研究フォーラム」を開く。テーマは「出版のデジタル化とグローバリゼーション:新たな出版学のために」。参加無料(事前申込制)。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

10月30日まで,東京ビジネスデザインアワードでデザイン提案募集

東京都が主催し,日本デザイン振興会が企画・運営を行う「東京ビジネスデザインアワード」は10月30日まで,都内の中小企業から募集したテーマに対するデザイナーからの提案応募を受付けている。テーマは「リング製本とオンデマンド印刷のワンストップ提供体制」ほか全9件。応募資格は,中小企業との協業に意欲のある国内在住の個人またはグループ。応募費用は無料。最優秀賞賞金100万円(企業,デザイナーにそれぞれ50万円)。
https://www.tokyo-design.ne.jp/award.html

9月17~30日,京都でグッドデザイン受賞商品のショップ

日本デザイン振興会とGOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARAは9月17~30日,京都・烏丸御池の新風館でグッドデザイン受賞商品を販売する「グッドデザイン京都 in 新風館」を開く。ベストセラー商品の販売や,京都を中心に活動する同賞受賞デザイナーが手がけた商品を展示,販売する。
https://www.jidp.or.jp/ja/2024/09/11/gdkyoto2024

9月19日,リックがオンラインでGoogleマップ集客のセミナー

リックは9月19日,「MEO対策入門セミナー」をテーマにオンラインセミナーを開く。Googleマップのビジネスプロフィールを活用した集客数を増やす施策などを解説する。参加無料。
https://www.lic-mydo.com/news/detail/84

9月20~11月2日,アドミュージアム東京でTCC賞展

東京・汐留のアドミュージアム東京は9月20~11月2日,コピーの最高峰を選ぶ広告賞「TCC賞」2024年度の受賞作品展を開いている。入場無料。
https://www.admt.jp/exhibition/program/

9月25~27日,大阪で化粧品の総合展

「COSME Week 大阪 2024」が9月25~27日,南港のインテックス大阪で開かれる。「化粧品開発展」「国際化粧品展」で構成。主催はRX Japa。入場無料(要事前登録)。
https://www.cosme-week.jp/osaka/ja-jp.html

10月1~8日,日本フードコーディネーター協会がオンラインで手描きPOP講座

日本フードコーディネーター協会は10月1~8日,「お客様を引寄せる手描きPOP講座」をオンラインで配信する。ターゲットに沿った刺さる言葉や,魅せ方をサンプルを使いながら解説する。受講料は,会員・学生2200円,一般3300円。
https://www.fcaj.or.jp/academy/5903

10月9日,日本出版学会が出版学会賞記念講演開催

日本出版学会が10月9日,オンラインと茗荷谷の筑波大学東京キャンパスで「日本出版学会賞 受賞記念講演会」を開く。「明治後期における教育ジャーナリズムの実態と小学校教員にとっての意義」をテーマに,同賞の奨励賞を受賞した『「田舎教師」の時代』(勁草書房発行)の著者ピーテル・ヴァン・ロメル氏が講演する。定員はオンライン100人,現地会場60人。参加無料。
https://www.shuppan.jp/event/2024/09/11/3089/

10月9~11日,池袋でプレミアムインセンティブショー

第70回「インターナショナルプレミアム・インセンティブショー」が10月9~11日,東京の池袋サンシャインシティで開かれる。主催はビジネスガイド社。入場無料(事前登録制)。
https://www.pishow.com/70pi/

10月11日,日本印刷学会がdrupa・出版・包装事業のセミナー

日本印刷学会は10月11日,オンラインと東京・吾妻橋の小森コーポレーションで,秋期セミナー「drupa 総括と出版,包装事業における最新動向」を開く。drupaに参加した講師によるパネルディスカッションで機材や技術の傾向を総括する。また,出版事業と包装事業のDXやデジタル化の最新動向について具体的な事例を紹介するほか,生成AIの最新事例を解説する。参加費は会員8000円,学生1000円,非会員1万2000円。
http://www.jspst.org/event/241011.html

10月11日,モリサワがオンラインで文字組版のセミナー

モリサワは10月11日,「文字組版の教室」をテーマにオンラインセミナーを開く。未経験者から入社3年程度の実務経験者を対象に,文字の基礎知識や日本語組版ルールの基礎を解説する。参加費8800円。
https://peatix.com/event/4110749

10月16日,日本出版学会がオンラインで科学読み物編集のセミナー

日本出版学会は10月16日,「科学読み物の企画・編集:〈岩波科学ライブラリー〉を中心に」をテーマにオンラインセミナーを開く。岩波書店の自然科学書編集部の濱門麻美子編集長が,企画立案の経緯や編集方法,編集環境の変化などについて解説する。定員100人。参加無料。
https://www.shuppan.jp/event/2024/09/04/3084/

10月17日,フォントワークスが大阪でフォントのトレンドセミナー

フォントワークスとMonotypeは10月17日,大阪の梅田サウスホールで「ブランディングのヒントに!最新フォントトレンドセミナー」を開く。Monotypeが発表した今年の「Type Trends Report」をもとに,世界の書体の最新トレンドや日本と中国のトレンドを事例に触れながら解説する。参加無料。
https://questant.jp/q/TypeTrend2024osaka

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2024年10月号【 特集:最新 軟包装技術 】(9月20日発行)
食品パッケージが大半を占める軟包装印刷や加工に関して、メッキ、コーティング、IJの技術や、電子線を使うEVオフセット印刷、製版の進化、老舗企業の取り組み、印刷機の開発製造の状況などを解説します。

2024年10月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

 

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