週刊「印刷雑誌」
14巻
23号
2023年6月19日
Japan Printer weekly
vol.14,
no.23
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。
■印刷をたのしむ
毎日新聞社,親子向け新聞印刷工場見学ツアー開催
毎日新聞社は7月28日,東京・越中島の東日印刷で「毎日小学生新聞夏休みスペシャル企画 新聞印刷工場見学ツアー」を開く。解説ガイドつきで工場内をめぐり,夕刊や小学生新聞を実際に印刷している様子を見学できる。参加費は,親子1組3000円。
https://maisyoworkshop20230728.peatix.com/
アースダンボール,石・つぎはぎ・キャリーケースを模した印刷のダンボール発売
アースダンボールは,ダンボールの外装に石などに見える印刷をした各種ダンボール箱を5月から6月にかけて発売した。凹凸があるような石の表面を印刷し梱包箱だと認識しにくいダンボールは置き配トラブル対策用に,世界各国の特徴的なダンボールをつぎはぎしたようなアップサイクル風ダンボールはSDGsに,キャリーケースをモチーフにしたダンボールはプレゼント用のギフトボックス用途として。外寸は356×256×172mm。10枚の注文で1枚単価531円。
新晃社,触り心地のあるデザイン折り紙を東京都美術館で発売
新晃社は6月9日,透明ニスで凹凸模様の和柄を施した触り心地のある折り紙「SAWARIGAMI」の販売を東京都美術館ミュージアムショップで始めた。5種類の模様が施された白地のシリーズと,4色のネオンカラーの商品がある。990円。
エスエスビジネスフォーム,ラベル用紙の販売開始
エスエスビジネスフォームは6月1日,ミシン目入りやノーカーボン用紙の販売サイト「用紙Labo」でラベル用紙の取り扱いを始めた。コピー機,インクジェット・レーザープリンター対応のA4サイズ24種類を販売する。500枚入りで5130円ほか。
グラフィック,エコバッグ印刷を開始
グラフィックは6月12日,オリジナルグッズ・ノベルティ印刷に「エコバッグ」を追加したと発表した。手持ちタイプ,トートバッグ型タイプ,外側にメッシュポケットを備えたタイプを選べる。手持ちとトートタイプは素材をポリエステル,再生コットンから選べ,フルカラー印刷で1枚から作成できる。1枚1680円から。
高速オフセット,LIMEXへの印刷取り扱い開始
高速オフセットは6月から,石灰石を主原料とする環境配慮型の用紙「LIMEX Sheet」への印刷を始めた。大ロットでは水なし印刷もできる。
凸版印刷,学校と地域の教育支援マッチングサービスを開発
凸版印刷は6月14日,学校の課外授業ニーズとそれに対応できる地域企業・人材などを専用のアプリ上でマッチングするサービス「まちスク」を開発したと発表した。学校側が職場体験・キャリア授業・地域課題解決型授業などの教育支援ニーズを,地域企業や団体・個人などが提供可能なノウハウや施設などの支援内容を,それぞれアプリに登録し,マッチングを行う。また,サービスの実証実験を会津若松市の小・中学校を対象に6月中旬から2024年3月末まで行う。
■プロの世界
アルテック,布や皮革などへ印刷できる3Dプリンタの取扱い開始
アルテックは6月15日,布や皮革などの生地に直接プリントできるストラタシス社製3Dプリンタ「J850 Prime FabriX」の取り扱いを始めたと発表した。フェルト,スウェードや皮革などの生地に約60万色で直接3Dプリントできるほか,硬質・軟質材料,透明・不透明材料の組み合わせも可能。
EIZO,高輝度・高コントラスト比の21.3型モニター発売
EIZOは,21.3型UXGA(1600×1200)解像度のスクエアモニター「FlexScan S2134」を10月13日に発売する。輝度は500cd/m2,コントラスト比は1800:1。参考価格8万6680円。
ローランド ディー.ジー.,コネクテッドサービスを拡充
ローランド ディー.ジー.はクラウドベースのコネクテッドサービス「Roland DG Connect」のサービス追加と,サブスクリプション販売を6月13日から始めた。追加したサービスはプリンター稼働状況や稼働率の達成度などを可視化できる「ビジネスダッシュボード」,アクセス権限のない他のデバイス情報の閲覧が可能になる「マルチユーザー機能」,「自動バックアップ機能」の3点。12月末まで特別価格での提供と,プレミアム版の1ヶ月間無料キャンペーンを行っている。
リアクト,セミオーダーパンフレットのベースデザインを刷新
リアクトは6月12日,カスタマイズして会社案内パンフレットを作れる「セミオーダープラン」のベースデザインを刷新したと発表した。30種以上のデザインを利用できる。4ページ100部で8万5800円ほか。
モリサワとコニカミノルタ,可変印刷や検査システムのソリューションの実演会
モリサワとコニカミノルタは6月27日,東京・浜松町のコニカミノルタショールームで,オンデマンド印刷システムとバリアブルプリントサービスを利用した,DM提供ソリューションの実演会を開く。クラウド型ソリューションで可変処理したDMをオンデマンド印刷システム「RISAPRESS」で印刷,自動品質最適化ユニットで検査出力するまでの流れを実演で紹介する。
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POD(Print OnDemand)は入念に仕組み作りを工夫することでオフセットでは難しい印刷物や,消費者への効果を作り出すことができる。その特長を活かすための機能や基本原理を解説した入門書。印刷会社以外の総務の方にもわかるようにやさしく解説。『印刷技術基本ポイント POD編』
図書印刷,自治体・公共Week展に出展
図書印刷は6月28~30日に東京ビッグサイトで開かれる「自治体・公共Week2023」に出展する。オンラインショップを活用した地域事業者の販路拡大や,各種交付金事業の充実化・業務効率化,紙の書類のデジタル化や利活用など自治体の活動を支援するサービスを紹介する。
フォントワークス,医療機器開発展・XR総合展に出展
フォントワークスは有明の東京ビッグサイトで6月21~23日に開かれる「ヘルスケア・医療機器開発展」と,6月28~30日に開かれる「XR総合展」に出展する。高齢者・視覚障がい者向けフォントやシーン別に視認性を確認できるフォントシミュレーター,AR名刺,VR環境でのフォントの見え方体験などを紹介する。
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和文を中心に文字,書体に焦点をあて,印刷媒体やデジタル機器の表示までの文字の基本,デザインへの応用までをカラ―図版で解説。『印刷技術基本ポイント 文字・書体編』
日本グラフィックサービス工業会SPACE-21,10月に全国協議会九州大会
日本グラフィックサービス工業会の青年部のSPACE-21は10月7日,熊本市中央区のKKPホテル熊本で第31回全国協議会の九州大会を開く。
Monotype社,日本語書体がD&AD Awardsで受賞
Monotype社は6月14日,日本語書体「Shorai Sans」が,国際クリエイティブアワード「D&AD Awards 2023」のType Design & Lettering カテゴリーでWood Pencilを受賞したと発表した。同書体は約3年をかけて開発し,幾何学的でシンプルな美しさと読みやすさが特徴。付属欧文は和文にあわせてサイズや位置を調整し,欧混植に適している。
■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内
7月10日まで,グラフィックが年賀状デザインを募集
グラフィックは,2024年の年賀状デザインを7月10日まで募集している。未発表のオリジナル作品であればプロ,アマ問わず応募可能。受賞作品は同社の印刷通販サイトでデザインテンプレートとして採用される。最優秀賞賞金10万円。
https://www.graphic.jp/new_years_card/contest
10月1日まで,凸版印刷が東京国立博物館で国宝土偶のVRを再上演
凸版印刷は10月1日まで,東京国立博物館のTNM&TOPPANミュージアムシアターで,国宝に指定された全5体の土偶を解説するVR作品「DOGU 美のはじまり」を再上演する。鑑賞料金は,高校生以上600円,小中学生300円。
https://www.toppan-vr.jp/mt/showing/
6月21日,リコージャパンがオンラインで各種プリンターの3セミナー
リコージャパンは6月21日,ガーメントやラテックスプリンターを紹介するセミナーをオンラインで開く。各テーマは「RICOHのラテックスプリンター“まるわかり”」「白インク搭載で鮮やか布プリント!RICOH Ri 2000まるわかり」「布に印刷できる!RICOH Ri 100活用術」。定員は各セミナー200人。
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00076.html
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00077.html
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00075.html
6月21~23日,ビッグサイトで日本ものづくりワールド展
「日本ものづくりワールド」が6月21~23日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。工場設備展や製造業DX展など10の展示会で構成。主催はRX Japan。その中の「設計・製造ソリューション展」でデジタル総合印刷は,製造業のDXを支援するサービスと部品事業・アフターサービスのDXを支援するサービスを展示する。入場料5000円,事前登録で無料。
https://www.manufacturing-world.jp/tokyo/ja-jp.html
6月23・24日,日本印刷技術協会が兵庫でDTP基礎講座
日本印刷技術協会は6月23・24日,兵庫の神戸高等技術専門学院で「営業・制作初級者のためのDTP基礎講座」を開く。印刷工程の流れやDTPの基礎,製造工程の基本,DTP主要アプリケーションの基本などを解説する。定員12人。参加費は,会員3万3000円,一般3万9000円。
https://www.jagat.or.jp/archives/21810
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プリプレスの現状や流れの基本を解説。新入社員の方はもちろん,印刷物に関わるすべての方に必携の印刷制作の基本書。『印刷技術基本ポイント プリプレス編』
6月28~30日,ビッグサイトでイベント総合EXPO
販促イベントや式典,スポーツイベントの企画,機材,会場などの「第10回イベント総合EXPO」が6月28~30日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催はRX Japan。その中でSO-KENは,インタラクティブな施策や世界観演出の疑似再現を低コストで実現できるプリントテクノロジーを紹介する。入場料5000円(事前申込で無料)。
https://www.event-week.jp/ja-jp/visit/event.html
7月7日,日本印刷技術協会が大阪で印刷機と品質管理のセミナー
日本印刷技術協会は7月7日,オンラインと都島区の大阪印刷会館で「トラブルを未然に防ぐ印刷機の扱い方と品質管理」をテーマにセミナーを開く。印刷機の安定稼働のための基礎知識や,具体的に発生する現場トラブルの対処法の解説,測色器の実習を行う。会場の定員15人。参加費5500円。
https://www.jagat.or.jp/archives/109104
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厳しい景気動向の中で,突発事故,突発修理などによる利益損失をなくし,安定した生産と利益を創造するためには?『印刷現場の予防保全』
7月10日,電子出版制作・流通協議会がファンコミュニティビジネスのセミナー
電子出版制作・流通協議会は7月10日,オンラインと東京・半蔵門のJCIIビルで「デジタルメディアを活用した出版×ファンコミュニティの可能性」をテーマにセミナーを開く。ファンコミュニティ作りに取り組む出版社がその概要やデジタルメディアの活用方法などについて語る。定員は現地のみ20人。参加費無料。
https://aebs.or.jp/seminar20230710.html
7月11日~8月21日,gggで小杉幸一展
東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは7月11日~8月21日,「小杉幸一 グラフィックパーク」展を開く。同氏が手掛けてきた広告デザインやキャンペーン,CIデザイン,ブランド開発などの代表的な仕事ごと包みこむ,遊び心満載の広場としてクリエイティブの世界を体感できる。入場無料。
https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000822
7月12日,ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会が食品表示セミナー
ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は7月12日,東京・日本橋のDICグラフィックスで「食品表示セミナー」を開く。食品表示の制度改正と現状の課題,食物アレルギーの最新情報,パッケージデザインにおける色の役割と活用,わかりやすい表示の取組み,などを解説する。定員80人。参加費は3000円,UCDAアワード2023エントリー企業,協賛企業は無料。
https://ucda.jp/shokuhin_hyoji_seminar_2023.html
7月13・14日,仙台で印刷イベントSOPTEC
印刷,製本業を核とした次の新規事業の可能性を探るイベント「SOPTECとうほく」が7月13・14日,仙台の産業見本市会館サンフェスタで開かれる。主催は東北地区印刷協議会と実行委員会,主管は宮城県印刷工業組合。
http://www.miyagi-pia.or.jp/soptec/
7月14日,キーポイントインテリジェンスがプロダクション&パッケージングコンファレンス
キーポイントインテリジェンスは7月14日,オンラインで「プロダクション&パッケージングコンファレンス」を開く。パッケージングのためのデジタルソリューションや印刷おける人工知能,米国と西欧における印刷市場動向,中国市場,FOOMA JAPAN 2023から見る国内市場など,最新トレンドについて解説する。参加費10万9780円(早割あり)。
http://keypointintelligence.jp/podjapan/2023/
7月14日,大阪で香りの技術・原料展
大阪産業創造館は7月14日,大阪市本町の同館で「香りの技術・原料展2023」を開く。その中で太成二葉産業は,香料を2層のフィルムに閉じ込めてそのままの香りを届けることができる販売促進ツールを紹介する。入場無料(事前申込制)。
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=40438
7月20・21日,大阪でJAPAN SHOP展
日本経済新聞社とテレビ大阪は7月20・21日,「JAPAN SHOP大阪 2023」を南港のインテックス大阪で開く。共同開催でフランチャイズ・ショー,リテールテック,SECURITY SHOWの3展示会でも同日同所で開く。
https://messe.nikkei.co.jp/ja/
7月25日~8月1日,大日本印刷がデザイントレンドのセミナー
大日本印刷は7月25日~8月1日,独自のデザインレポートを解説するセミナー「DNP Design Days 2023 Summer」をオンラインで開く。イタリア・ミラノで開かれたデザインイベントのレポートのほか,建具や内装に使える新素材を紹介する。参加無料。
https://www.dnp.co.jp/biz/eventseminar/seminar/20169401_1595.html
9月13~26日,国際ユニヴァーサルデザイン協議会がUD検定
国際ユニヴァーサルデザイン協議会は9月13~26日,「UD検定・中級検定試験」をオンラインで行う。初級資格認定者でなくても受験可能。検定料金は,一般1万9800円,会員・学生1万5400円。申込締切は8月16日。
https://www.iaud.net/ud_certification/21288/
2024年2月17・18日,大阪で紙と印刷の体験イベント
大阪府印刷工業組合は2024年2月17・18日,中央区の大阪産業創造館で印刷の可能性を業界内外に広く周知するイベント「ペーパーサミット2024」を開く。グリーティングカード作りや箔押しなどのワークショップ,クリエイターとのコラボ商品の販売をする。入場無料。
https://paper-summit.com/
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2023年7月号【 特集:スクリーン印刷の可能性 】(6月20日発行)
今回は、グラフィック系を主軸にシルクスクリーン印刷を特集しました。デザイナーとのコラボや地域貢献、小ロット対応のビジネスなど、各社の持ち味を活かした取り組みを、基礎知識や印刷機・インキの最新技術解説を交え紹介します。
週刊「印刷雑誌」
編集 古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所 株式会社印刷学会出版部
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