週刊「印刷雑誌」

14巻 16号 2023年4月24日
Japan Printer weekly vol.14, no.16

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

パイ インターナショナル,『日本タイポグラフィ年鑑2023』発行

パイ インターナショナルは4月21日に書籍『日本タイポグラフィ年鑑2023』を刊行した。日本タイポグラフィ協会14人の審査委員によって選び抜かれた作品を400点以上掲載。A4判,ハードカバー,292ページカラー。編集はNPO法人日本タイポグラフィ協会,発行はパイインターナショナル。1万3200円。

ダイナコムウェア,年間ライセンスで代表的書体やラテン語・ベトナム語を提供

ダイナコムウェアは,「ダイナフォント」年間ライセンス「DynaSmart V」「DynaSmart 教育機関向けプラン」「DynaSmart 学生版」を契約している顧客に向けて,ダイナフォント30周年として,新代表書体「金剛明朝体」(W2~9)や,旗艦フォント「金剛黒体」のラテン語およびベトナム語の新ウエイトとして「金剛黒体 多言語(ラテン語・ベトナム語)」(Bold,Extrabold,Ultrabold,Black,Extrablack,Ultrablackなど),計48書体を4月18日より提供した。

EIZO,USB Type-C搭載のベーシックモデルモニター発売

EIZOは,USB Type-C端子を搭載した24.1型WUXGA(1920×1200)解像度のカラーマネージメント液晶モニター「ColorEdge CS2400R」を4月18日に発売した。ColorEdge CS2410の後継機種で,デジタル写真やイラスト制作を楽しむ人や,Web制作する人向けsRGB色域を再現できるベーシックモデル。5万9950円。

凸版印刷,バーチャルファッション体験のシステム提供開始

凸版印刷は4月から,アバターを通したバーチャルファッション体験ができる「MetaCloneスタジオ」の提供を開始した。店頭やイベント会場などで,自分そっくりのアバターが生成できる等身大のサイネージを設置し,その場でイベント用のメタバース空間に入ることができる。アバターには忠実に再現したブランドやイベントの服を着せられ,リアルな試着シミュレーションが行える。同システムは4月25日まで伊勢丹新宿店で開かれているポップアップストア「クレプリ ツモリチサト」に導入されている。

アドビ,Lightroomに新AI技術を搭載

アドビは4月19日,「Adobe Lightroom」に新しいAI技術を搭載したサービスの提供を始めたと発表した。デジタルノイズの除去やマスクへのトーンカーブ適用,マスクの自動生成や特定の部分を自動的に強調するプリセットの拡充などにAI技術が活用されている。これらの機能はデスクトップ版,Classic,モバイル版,web版で利用できる。

■プロの世界

コニカミノルタ,デザイン解析サービス開始

コニカミノルタは,感性脳工学と独自の画像処理技術を利用した,購買活動につながる最適なデザイン制作を支援するクラウドサービス「EXplainable感性」(EX感性)を4月3日に発売した。消費者の購買プロセスを認知・興味・比較・購入の4段階に分解し,購入に至るまでの各段階において,独自の分析メニューによりデザイン上の課題を抽出,評価の上,改善の方向性を提案する。

凸版印刷,インボイス制度の登録事業者番号収集サービス開始

凸版印刷は4月18日,インボイス制度の施行に向けて,各企業等に代わって取引先の登録事業者番号を収集する「登録事業者番号収集サービス」を始めた。取引先の登録事業者番号収集に関する「スクリーニング」「通知」「回収」「問い合わせ対応」の全てを代行し,収集業務のの作業時間を大幅に削減できる。業務の一部でも代行もでき,各社の状況に応じた利用が可能。

大日本印刷,シミックホールディングスと事業提携

大日本印刷は4月17日,製薬企業支援のシミックホールディングスと事業提携を締結したと発表した。シミックグループの製薬業界での支援機能やヘルスケアソリューションと,同社の高度な医療パッケージ,医薬品の合成,セキュアな情報処理の技術などを組み合わせ,新しい価値の提案を目指す。その一環として,医薬品の製剤・開発・製造支援のシミックCMOを子会社化し,共同で原薬から製剤の一貫製造や,付加価値型医薬品の開発などに取り組む。

凸版印刷,情報誌『ideanote』最新号を発行

凸版印刷は4月17日,同社の情報誌『ideanote』vol.151を発行したと発表した。同社が取り組んでいる数ある課題の中から「DX」「Healthcare」「SDGs」「Metaverse」「Innovation」「Cashless」の6つをピックアップをして「印刷だけではない」同社の姿を紹介する。WebサイトからPDFをダウンロードできる。
https://www.toppan.co.jp/solution/ideanote/

フォントワークス,フォント開発監修にMonotype小林章氏を迎える

フォントワークスは4月13日,フォント開発事業の欧文制作監修にMonotype社の小林章氏を迎えたと発表した。書体デザインディレクターの藤田重信氏や,欧文書体ディレクターのヨアヒム・ミュラー゠ランセイ氏らとチームを発足し,オリジナルフォント開発などのコンサルティングや,グローバルに通用する高品位な書体の提案をより強化する。

全日本印刷工業組合連合会,7月31日までCSR認定募集

全日本印刷工業組合連合会は,第42期ワンスター認定を7月31日まで募集している。3月末のCSR認定企業は,スリースター認定12社,ツースター認定11社,ワンスター認定120社。
https://www.aj-pia.or.jp/wp-content/uploads/2023/04/CSR_42.pdf

総務サービスEXPO,大日本印刷が顔写真収集や顔認証入退場システムを出展

管理部門向けの製品やサービスの「第14回 総務サービスEXPO 春」が5月10~12日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。その中で大日本印刷は,スマートフォンや街なかの証明写真機を活用した社員証の顔写真収集サービスや,非接触で退室管理と検温ができる顔認証入場システムを出展する。

日本印刷技術協会,7月からDM企画講座

日本印刷技術協会は7月11日~10月5日,第2期「DM企画制作実践講座」をオンラインで開く。クライアントに提案するDM企画を構築していく実践型の研修を,全6回で行う。各回のテーマは,基本編:「マーケティングの本質」「マーケティング志向の営業活動」,実践編:「クリエイティブ企画設計とヒアリング」「施策の全体設計」「プレゼンテーション」「実際のクライアントに提案し,結果報告」。定員8社(1社2名まで)。参加費は,会員38万5000円,一般49万5000円。
https://www.jagat.or.jp/archives/104034

日本包装技術協会,12月に奈良で技術研究大会

日本包装技術協会は12月7・8日,奈良市の奈良県コンベンションセンターで「第61回全日本包装技術研究大会」を開く。60件の発表を予定。申込締切8月18日で発表を募集している。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

5月18日申込み締切,国際ユニヴァーサルデザイン協議会がUD検定・初級

国際ユニヴァーサルデザイン協議会は6月14~21日に「UD検定・初級検定試験」をオンラインで行う。講習は5月23日~6月1日・6月3~12日に行う。検定料金は6050円。申込締切は5月18日。
https://www.iaud.net/ud_certification/20675/

4月26・27日,モトヤとホリゾン・ジャパンが京都で展示会

モトヤとホリゾン・ジャパンは4月26・27日,京都市にあるホリゾンの京都ショールームで,ショールームオープンイベント「モトヤコラボ展」を開く。製本機の展示や,見える化とスマートファクトリーをテーマにしたセミナーを行う。
https://www.horizon.co.jp/ja/exhibition/2023/event2023_04.html

5月11日,ミリアドがオンラインでコンテンツ制作システムのセミナー

ミリアドは5月11日,コンテンツ制作システム「キュリア」に関するオンラインセミナーを開く。同システムを導入した企業から,そのきっかけと成果を聞く。参加無料。
https://www.musashinet.co.jp/news/pdf/qlear-seminar20230511.pdf

5月15日,ミヤコシが印刷ビジネスの課題解決セミナー

ミヤコシは5月15日,「印刷物発注者様,印刷会社様必見!!マニュアル印刷内製化成功企業に学ぶ成功の秘訣」として,オンラインセミナーを催す。スマートファクトリーの先駆者である兵藤伊織氏が「紙の本革命」と題し,実例を元にマニュアル印刷における低コストの大量生産プロセスと柔軟なパーソナライゼーションの両立を話す。
https://miyakoshi.co.jp/event/

5月18日,日本印刷技術協会が大阪のJP2023展とオンラインで印刷品質と生産性向上セミナー

日本印刷技術協会は5月18日,オンラインと南港のインテックス大阪で開かれるJP2023・印刷DX展会場内で「印刷品質と生産性向上のためのポイント」をテーマにセミナーを開く。予防保全アドバイザーの川名茂樹氏が印刷現場は何が重要でどのような管理が必要なのか,どう改善を実行できるか,など品質と生産性のポイントを解説する。参加費3300円。
https://www.jagat.or.jp/archives/108350

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厳しい景気動向の中で,突発事故,突発修理などによる利益損失をなくし,安定した生産と利益を創造するためには?『印刷現場の予防保全
予防保全活動の成功事例を実名で紹介し,手法や教訓を解説する現場中心の保全指南書。『予防保全 -印刷企業の実例を探る-
現場の改善と管理を現状を切り開く一つの手段にし,「お客様を獲得する印刷現場」をわかりやすく解説。『印刷現場のつくり方 -お客様の獲得に向けて-

5月19日,日本印刷技術協会が大阪とオンラインで見える化の実践講座

日本印刷技術協会は5月19日,オンラインと都島区の大阪印刷会館で「“見える化”実践講座」を開く。自社の部門別一人当り時間コストや,設備別時間コストの算出,その数値を元にした受注一品別収支把握,得られた結果の分析および改善について,先行企業の事例を紹介しながら解説する。参加費は,会員1万2100円,一般1万6500円。
https://www.jagat.or.jp/archives/108438

5月19日,日本画像学会が京都とオンラインでデジタル印刷のシンポジウム

日本画像学会は5月19日,オンラインと京都市産業技術研究所で2023年度関西シンポジウム「デジタル印刷は明日へのツールか?:温故知新で商業印刷の未来を探る」を開く。アナログ印刷技術や,技術革新により追駆するデジタル印刷技術の変遷と展望を学ぶとともに,印刷関連技術に携わる者がこれから取り組むべき課題について議論する。定員は現地会場のみ40人。参加費は,会員9000円,非会員1万7050円,学生2000円。
https://www.imaging-society-japan.org/www/jp/event_menu/symposium/2023_symp_kansai/

5月23日,日本印刷技術協会が大阪とオンラインでWebの基本講座

日本印刷技術協会は5月23日,オンラインと都島区の大阪印刷会館で「Webの基本まるわかり講座」を開く。DX推進を後押しするためのWebに関する最低限必要な知識,必須関連知識と今後のビジネス展開のヒントを解説する。参加費5500円。
https://www.jagat.or.jp/archives/107994

5月24日申込み締切,日本包装技術協会がパッケージングコンテスト作品募集

日本包装技術協会は包装におけるデザインからロジスティクスに至るまでの優秀さを競う「2023日本パッケージングコンテスト」の出展作品を募集している。締切は5月24日。出品料は1点の場合,会員1万7600円,一般2万3100円,ほか。
https://www.jpi.or.jp/saiji/jpc/jpc_index.html

5月25・26日,ホリゾン・ジャパンが仙台で展示会

ホリゾン・ジャパンは5月25・26日,若林区の同社仙台サービスセンターで,製本機の展示などを行う「ホリゾン・スマートソリューションフェア in 仙台」を開く。
https://www.horizon.co.jp/ja/exhibition/2023/event2023_05.html

7月3~7日,日本画像学会がオンラインと神奈川で画像技術講習会

日本画像学会は7月3~7日,オンラインと神奈川・相模大野のユニコムプラザさがみはらで技術講習会「ニューノーマル時代の画像技術の基礎と応用」を開く。電子写真,インクジェットについての入門,応用の講習や,流体シミュレーションツールを使った実習を行う。参加費は,入門・応用コースが会員2万5000円,非会員3万8060円,学生3000円。実習が5000円(非会員は5500円)。応用コースのみ参加も可能。
https://www.imaging-society-japan.org/www/jp/event_menu/tech_course/2023_tech_87_spring/

9月27・28日,池袋でオーダーグッズビジネスショー

印刷,印章,文具,DPEなどを対象とする「オーダーグッズビジネスショー」が9月27・28日,東京の池袋サンシャインシティで開かれる。主催はゲンダイ出版内の実行委員会。
https://ogbs.jp/

10月27~29日,東京で世界デザイン会議

デザインの国際団体World Design Organizationによる「世界デザイン会議2023東京」(World Design Assembly)が10月27~29日,東京都墨田区の千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュートと六本木アカデミー・ヒルズで開かれる。参加費は,27日7700円,28日1万6500円など。早割あり。
https://www.wda2023.tokyo/

 

 

次週5月1日の 週刊「印刷雑誌」の発行はお休みします。
次号は5月8日の発行になります。

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2023年5月号【 特集:魅力あるパッケージ 】(4月20日発行)
今回は、クラウン・パッケージ、ペーパークラフトイトウ、丸義モリカワ様に、各社の取り組みを紹介いただきました。特集以外に、デジタル印刷機メーカー3社による座談会、MUDコンペで受賞したデザイン学校の学生からその成果を、環境優良工場表彰で受賞した太陽堂印刷所様からその取り組み、印刷博物館が開いた「印刷文化学会議」のレポートなどを掲載しました。連載「IoT 奮闘記」は、中西秀彦氏の代打としてご子息が執筆。スマート老人の正体を解き明かします。

2023年5月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

 

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