週刊「印刷雑誌」

14巻 13号 2023年4月3日
Japan Printer weekly vol.14, no.13

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

クラシエ,大日本印刷の環境配慮型PETボトル採用

クラシエホームプロダクツは同社のヘアケアブランド「ココンシュペール」に,大日本印刷が開発した,美粧性や遮光性に優れた「DNP機能性フィルム複合型PETボトルCOMPLEX BOTTLE」を採用した。このボトルを使って「ココンシュペール」アウトバストリートメント2品をリニューアルし,3月10日に全国で発売した。

凸版印刷,オンライン上での絵画情報共有システム開発

凸版印刷は,オンライン上で屏風絵や障壁画などの作品を細部まで観察しながら読み解き(絵解き)を楽しんだりコメントや関連情報を共有,発信ができる高精細画像共有プラットフォーム「ETOKI ONLINE」を開発し,本プラットフォームの販売を3月27日から始めた。年間38万5000円から。
本プラットフォームを使用して,東京都が実施する「歴史・文化を軸にした東京の魅力発信」事業の一環として,「熈代勝覧」を題材にしたコンテンツ「絵巻に潜む江戸の英知を解き明かそう」(鑑賞無料)を制作した。

ドゴン,新規開業のデザインや印刷の一括サービス開始

ドゴンは4月3日,新規開業やこれからブランディングデザインを始める個人事業主を対象に,ロゴデザインや印刷,ホームページを一括で作成するサービス「ひよこパック」を始めた。ベースとなるブランディングデザイン1つと,ロゴ・マスコットキャラクター・名刺・チラシ・ホームページなど12種類から3つを選び,3万9800円で作成できる。

グラフィック,缶ミラー印刷を開始

グラフィックは3月29日,缶バッジの背面が鏡になった「缶ミラー」印刷を始めたと発表した。表面全体にオリジナルのデザインを印刷でき,57mmと76mmのサイズとメタリックやホログラムなど6種類の素材が選べ,1個から作成可能。価格は57mmサイズ,5日納期,10個注文で1660円。

フォントワークス,新書体発表

フォントワークスは3月29日,「筑紫オールドゴシック」の新ウエイト「UL」(ウルトラライト)と,新書体「はるなごみ」を発表した。筑紫オールドゴシックは,漢字や仮名の引き締まったふところ,伸びやかなはらい,筆の名残りを感じる豊かな抑揚が特徴。同書体のULは,クラシカルなゴシック体。書籍やポスターのタイトルなど,スペースいっぱいに文字を大きく使うのに適する。
はるなごみは,爽やかかつコロコロと可愛らしい「春に和む」ような書体。全体的に縦に長いシルエットで,スピード感のある直線的なパーツとお茶目で丸みのあるパーツが組み合わさることで,爽やかで無邪気なかわいさといった雰囲気がある。上部だけが大きい,ハライが短いといった骨格のアンバランスさも特徴。

 

大川印刷,映画上映会開催

大川印刷は4月22日,横浜市の同社が運営するスタジオ「with GREEN PRINITING」で映画上映会を開く。同スタジオは社会課題・SDGsに関する動画配信・収録や情報収集などを発信するの拠点として活動しており,今回は気候活動家たちのドキュメンタリー映画「気候戦士:クライメート・ウォーリアーズ」を上映する。定員30人。参加費1500円。
https://peatix.com/event/3533850

■プロの世界

大日本印刷,色関連のサービス開発

大日本印刷は,対象物の色情報をデジタル化し,離れた場所でも同じ指標で色情報を共有できる「DNPカラーコミュニケーションサービス」と,色をデジタル数値化して高精度の色判定を実現する「DNPカラー診断サービス」を開発し,提供を4月から始める。同社が培ったカラーマネジメント技術を活用し,印刷物のほか,スマートフォンやパソコンのモニターなど異なる機器でも同一の色を再現することで,遠隔地でも色情報の確認や判断を可能にする。

エプソン,ソルベントインクプリンターの再生品発売

エプソンは4月7日,10色のソルベントインク搭載大判プリンターの回収再生品「SC-S80650R」を発売する。オープン価格。

全日本印刷工業組合連合会,新規ワンスター2社発表

全日本印刷工業組合連合会は3月30日,「全印工連CSR認定」企業を発表した。新規ワンスター認定は,大和出版印刷(兵庫県神戸市),大興印刷(大阪府大阪市)。ワンスター更新は5社。CSR認定企業は,計144社。同連合会では,第41期ワンスター認定を4月28日まで募集している。また,第42期ワンスター認定を5月1日~7月31日に募集する。9月認定登録予定。

一誠社,IT企業と提携

印刷資機材商社の一誠社(香川・高松)とノーコードツールを開発しているミリアドは,3月14日より業務連携を始めた。両社が協業することにより,印刷業界の課題解決,DX化が加速度的に進むと見ている。

竹田印刷,持ち株会社へ移行

竹田印刷(愛知)は4月1日付で持株会社体制へ移行し,社名を「竹田iPホールディングス株式会社」(代表取締役会長CEO:山本眞一,同社長COO:木全幸治)に変更した。また印刷事業を「竹田印刷株式会社」(木全幸治社長)へ,半導体関連マスク事業を「竹田東京プロセスサービス株式会社」(太田稔社長)に承継した。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

7月18日まで,学生・若手対象のグッドデザイン賞作品を募集

日本デザイン振興会は7月18日まで,学生を対象とした「2023年度グッドデザイン・ニューホープ賞」の作品を募集している。2023年4月1日現在で個人やグループ全員が国内の専修専門学校,大学,大学院に在籍しているか,2022年6月以降の卒業,修了者が対象。出展料無料。最優秀賞賞金30万円。
https://newhope.g-mark.org/

4月12~14日,ビッグサイトで外食・配食産業の展示会

日本食糧新聞社は4月12~14日,有明の東京ビッグサイトで外食・配食などの産業展「ファベックス2023」を開く。その中でセルカムは可食インク搭載のフードプリンターや可食シートプリンターを出展する。入場料5000円,事前登録等で無料。
https://www.fabex.jp/index.html

4月13日,神奈川県印刷工業組が横浜で地域クリエイターとの交流会

神奈川県印刷工業組は4月13日,横浜のGinger’s Beachで印刷関連業界と地域クリエイターの交流会「INSATSU交流会」を開く。定員100人。参加費5000円。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfHWD_YsCfrPI794dJdSA9vQyvqIWVqY_0M6aFp3LF2JhP7LQ/viewform

4月14日,大伸社コミュニケーションデザインがオンラインで統合報告書のセミナー

大伸社コミュニケーションデザインは4月14日,「統合報告のトレンドと,マルチステークホルダーにも伝わるコミュニケーションとは?」をテーマにオンラインセミナーを開く。サステナビリティ活動の情報開示と発信のトレンドを解説する。参加無料。
https://go.daishinsha-cd.jp/integratedreport23

4月22日~7月9日,印刷博物館P&Pギャラリーでグラフィックトライアル展

東京・水道の印刷博物館は4月22日~7月9日,P&Pギャラリーで「グラフィックトライアル2023 -Feel-」展を開く。第一線で活躍するクリエイターと凸版印刷が協力して新しい印刷表現を探る。アップサイクルをコンセプトに印刷の損紙を再利用した用紙開発や,工業用に使用されるミラーインキによる透過と反射を狙った表現などを展示する。入場無料(常設展への入場は入場料が必要)。
https://www.toppan.co.jp/biz/gainfo/graphictrial/2023/

5月17~19日,パシフィコ横浜で化粧品産業技術展

日本化粧品原料協会連合会は5月17~19日,パシフィコ横浜で化粧品の素材,技術,サービスの「第11回化粧品産業技術展」を開く。パッケージ印刷会社なども数社出展し,自社の製品を紹介する。入場無料(事前登録制)。
https://www.citejapan.info/index.html

5月26日,日本ダイレクトメール協会が東京でDM成功事例セミナー

日本ダイレクトメール協会は5月26日,「DM成功事例セミナー」を東京・新富の日本印刷会館で開く。全日本DM大賞からみる最新トレンド解説のほか,入賞DMのサンプルを展示する。同セミナーは6月2~30日,オンラインでも配信する。参加費はリアル,オンラインとも,会員1万6500円,一般2万2000円。
https://www.jdma.or.jp/seminar/seminar.php?id=98

6月6日,日本印刷学会がオンラインでグラビア基礎講座

日本印刷学会は「グラビア基礎講座」を6月6日,オンラインで開く。「グラビア印刷,基礎からトラブル対処まで」の副題で,フィルムの取り扱いや,印刷機,製版,インキの各基礎と印刷時のトラブルシューティングについて識者が解説する。参加費は,会員4000円,非会員6000円など。
http://www.jspst.org/event/230606.html

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2023年4月号【 特集:グリーンプリンティング 】(3月20日発行)

日本印刷産業連合会では、環境対応の印刷発注に理解を示す、印刷会社から見れば顧客にあたる組織にも「GP(グリーンプリンティング)環境大賞」として焦点を当てています。今は、印刷産業界の外を考えなくてはいけない時代になりました。今月号は印刷を発注する企業・団体として東京都,東武鉄道様からも取り組みを解説いただきました。

2023年4月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

 

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