週刊「印刷雑誌」

13巻 33号 2022年9月5日
Japan Printer weekly vol.13, no.33

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

ケンエレファント,大人向けマニア豆本のカプセルトイを発売

フィギュアメーカーのケンエレファントはニッチでディープな世界を豆本で楽しめる「マニア豆本」のカプセルトイを9月下旬から発売する。ドネルケバブのグルメガイドや,道端に落ちた片方だけの手袋を分類した図鑑など,個性的なテーマで活動しているマニアのZINE(個人で制作した冊子)を豆本用に編集した。サイズは高さ56mm,厚さ7mm,112ページ。全国のカプセルトイ売場などで発売する。全5種類,各400円。

大日本印刷,踊る埴輪&見返り美人修理プロジェクトの初音ミクコラボグッズを販売

大日本印刷は,東京国立博物館の「踊る埴輪&見返り美人 修理プロジェクト」とのコラボレーションによる「見返り美人ミク」のグッズを9月6日から販売する。「見返り美人図」をモチーフに,人気キャラクターの初音ミクが描かれ,アクリルアートや複製画などとしてグッズ展開する。アクリルアートが10万2300円など。売り上げの一部は修理に関連する費用として,同博物館に寄附される。

帆風,デザインコンテスト受賞作品を発表

帆風は8月31日,「2022年度バンフーデザインコンテスト」各部門の受賞作品を発表した。募集した学生Tシャツデザイン,学生トートバッグデザイン,年賀状デザインの各部門を合わせ,応募総数は5973点となり2021年を大幅に上回った。学生Tシャツデザイン部門と学生トートバッグデザイン部門の受賞作品は,8月31日から同社オンラインショップで販売している。

■プロの世界

吉村化成,石灰石原料のシートを食品容器に採用

吉村化成はこの度,石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet」を食品容器「RidU」に採用した。LIMEXの弾力性が,RidUの折りたためる構造に適していたほか,石油由来プラスチックの使用量を抑えられる環境性能を評価した。

文化通信社,デジタルチラシ配信サービス開始

文化通信社は8月25日,出版社が書店向けに配布しているFAXチラシのデジタル配信サービス「BookLink」を始めたと発表した。出版社は販促チラシをPDFでアップロードし,重版やパブリシティなどの付帯情報を入れ込むことで,書店側は受信したい情報を効率的に抽出できる。書店の利用は無料。

リコー,取引帳票向けAI OCR技術を開発

リコーは,読み取り精度98.87%のAI OCR技術を開発し,8月末からクラウド型AI帳票認識OCRソリューション「RICOH Cloud OCR」シリーズへ実装した。帳票に印刷された罫線などの認識や,かすれ,にじみ,ズレなどがある文字の読み取り精度を大幅に向上,手書き文字の読み取りにも対応した。

高速オフセット,繊維20%配合のバナナペーパーを常備在庫に

高速オフセットは8月30日,バナナペーパーの在庫に関し,これまでの茎繊維5%配合の用紙に加え,20%配合用紙も常備品として取り扱いを始めたと発表した。20%配合用紙は,世界フェアトレード機関が定めるバナナ繊維の含有量の規定に達しているため,フェアトレード認証マークを印刷物に掲載できる。

トッパン・フォームズ,DM印刷発送サービスにコンビニ払いバーコードが対応

トッパン・フォームズは8月31日から,1通単位でオンデマンド印刷,加工した通知物を発送できる「クラウドディーエム」の新サービスとして,コンビニエンスストア料金代理収納バーコードの印字対応を始めた。これにより,料金の支払い通知が生活者に届くまでの日数が短縮され,コンビニ収納代行会社での料金回収短期化や通知物の在庫削減による送付コスト低減などが期待できる。

高速オフセット,海外発送伝票作成サービスの特設ページ公開

高速オフセット(大阪)は8月25日,QRコードを利用した「海外発送伝票作成サービス」の名称を「ハコボウヤ」に改め,サービスの概要や導入の流れを解説した特設ページを公開したと発表した。同サービスは,購入者が店頭のQRコードをモバイル端末で読み込み,配送先を入力するだけで海外発送伝票が出力できる。

コニカミノルタ,購買活動につながるデザインを科学するソリューション

コニカミノルタは,感性脳工学を利用して購買活動につながる最適なデザインを追求できるオンラインサービス「EXplainable感性ソリューション」(EX感性ソリューション)を今秋発売する。感性脳工学に基づくアルゴリズムを採用した画像解析により,各種印刷物やWebサイトなどのデザインや,商品の陳列など,マーケティング活動に係わるデザインについて,感性への働きかけを定量的に示し,Explainable(説明可能)にする。

コニカミノルタジャパン,IJスポットUVニスコーターの新製品発売

コニカミノルタジャパンは,印刷物にデジタル加飾を施すインクジェットスポット(IJ)UVニスコーター「AccurioShine 3600」を8月31日に発売した。UV IJ方式によるニス加工機とMGI社製の箔押し機「iFoil One」が一体となったデジタル加飾機。エンボス(厚盛り)効果のある3Dニス加工からメタリックな表現を実現する箔押しまで,加飾印刷物に対応する。5192万円(本体+iFoilOne)。

エプソン販売,大判インクジェットと測色器のセットキャンペーン

エプソン販売は9月1日から,エコソルベントインク搭載大判インクジェットプリンター「SureColor SCS シリーズ」と測色器「SD-10」,クラウドサービス「Epson Cloud Solution PORT」(無償版)のセット販売キャンペーンを始めた。セット価格はプリンター機種により異なり,税込150万7000円から。

日本印刷産業連合会,各予定を発表

日本印刷産業連合会は8月26日,今後の予定等を発表した。技能五輪国際大会「印刷」職種は10月12~15日にスイスで。日本からは丸信(福岡県久留米市)の甲斐田光氏が代表。GP環境大賞表彰式とトークショーを10月19日,DNP五反田ビルで。造本装幀コンクールの応募作品公開展示は,10月24日~11月30日,出版クラブビルで。ジャパンパッケージングコンペティションの作品募集を10月下旬~2023年1月下旬,審査は2023年2月,授賞式・展示会等は同年5月。カレンダー展の作品募集を10~11月,審査が12月12・13日,展示は2023年1月30日~2月3日に東京サンケイビル,同年2月21日~3月2日平和紙業ペーパーボイス(大阪)。
カタログ展の作品募集を12月~2023年1月に行い,審査が2023年2月28日,展示は上位賞を印刷図書館で(時期未定)。11月24~28日,東京ビッグサイトでのIGAS展に同連合会の活動内容や学生のアイデアを加味した本の魅力を紹介。VOC排出抑制セミナーを11月上旬にオンラインで。環境優良工場表彰の募集は11月中旬から,工場実地審査は2023年5月下旬から,選考会は同年7月下旬,受賞工場発表は同年7月下旬,表彰は9月の記念式典で。
印刷産業の地方創生事業事例発表会「じゃぱにうむ」を2月17日にオンラインで。2023年新年交歓会を1月6日にThe Okura Tokyoで。同年6月中旬に総会と「9月印刷の月・印刷文化典」。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

9月30日まで,IAUD国際デザイン賞締切延長

国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)は,「IAUD国際デザイン賞2022」第1次審査応募締切を9月30日まで延長した。登録審査料2万7500円。
https://www.iaud.net/award/19014/

10月31日まで,イメージナビが筆文字フォントコンテストの作品募集

イメージナビは,アニメ「鬼滅の刃」でも使用された昭和書体の筆文字フォントを使ったイラストや動画などのコンテスト「#昭和書体選手権2022」の作品を10月31日までTwitterで募集している。個人,企業を問わず,イラスト,写真,CGなどの静止画や動画,Webサイト,ゲーム,パッケージデザインなど,既に発表や受賞している作品でもエントリーできる。
https://designpocket.jp/campaign/showashotai-championship/index.html

9月9日,印刷技術懇談会が今さら聞けないインクジェットのセミナー

印刷技術懇談会は9月9日,オンラインと渋谷の東京ウィメンズプラザで「今さら聞けないインクジェットの世界:ヘッド・インク・システムから最新技術まで」をテーマにセミナーを開く。インクジェットの基礎知識や,歴史,最新動向などを解説する。参加費は,オンライン1500円,会場1200円。
https://ingikon504.peatix.com/view

9月13日,日本出版学会が出版DX基盤のセミナー

日本出版学会は9月13日,「出版DX基盤“MDAM(エムダム)”開発背景や導入効果について」をテーマにオンラインセミナーを開く。雑誌制作ワークフローの標準化と,コンテンツの二次利用を促進するアセットマネジメント機能を備えた「MDAM」について,開発や導入支援に関わった集英社と大日本印刷が解説する。参加無料。
https://www.shuppan.jp/event/2022/08/30/2337/

9月14日,大阪で販促物活用フェスタ2022

大阪産業創造館は9月14日,大阪市本町の同館で「販促物活用フェスタ2022」を開く。POP装飾,ノベルティ,チラシ・郵送DMなどアナログ関連の「販促物」に課題,関心のある中小企業が対象。入場無料。事前申込制。その中でマツモトは,ホテルアメニティや食品パッケージ,ノベルティなどの製作事例を出展する。
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=37352

9月27日,電子出版制作・流通協議会が電子出版のセミナー

電子出版制作・流通協議会は9月27日,セミナー「電子出版入門2022」をオンラインで開く。電子出版の実務や留意点などの実例や,基礎知識,留意すべきポイントについて解説する。参加費は,会員無料,一般1100円。
https://aebs.or.jp/seminar20220927.html

9月29日,日本印刷技術協会がオンラインとリアルで経営戦力のセミナー

日本印刷技術協会は9月29日,「最新調査に見る印刷経営戦略」をテーマにオンラインと東京・中野富士見町の同協会で,セミナーを開く。訪問営業しづらい状況下で試行錯誤された様々な取組みがニューノーマルへの戦略に反映され,変革の実行段階に移っている現在,投資意向と需要見込みも踏まえて,現在と方向を明らかにする。現地会場の定員8人。参加費は,会員1万1000円,一般1万5400円,印刷総合研究会メンバー無料。
https://www.jagat.or.jp/archives/101825

2023年6月6~9日,ビッグサイトで食品技術の総合展

食品機械の最先端テクノロジー,製品,サービスなどの総合展「FOOMA JAPAN2023」が2023年6月6~9日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催は日本食品機械工業会。入場無料(事前登録制)。
https://www.foomajapan.jp/

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2022年9月号【 特集:マーケティングオートメーション 】(8月22日発行)

印刷会社とデジタルマーケティング、DX ツールによるデジタルマーケティング支援、印刷業界をつなぐWeb プラットフォームをテーマにその有用性とツールをご紹介します。

2022年9月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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