週刊「印刷雑誌」

13巻 17号 2022年5月9日
Japan Printer weekly vol.13, no.17

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

マインツ,グーテンベルクの文化遺産保護を訴え

活版印刷の伝統的な手工業の技術が消滅の危機に瀕していることに対し,ドイツ・マインツにあるグーテンベルク博物館と,マインツ市は,活版印刷の歴史的技術を包括的に保護することを2020年9月から求めている。世界的な賛同を得るため,署名活動もしている。日本では,凸版印刷の印刷博物館が署名を集めており,Webサイトから署名できる。
https://www.printing-museum.org/mainzerimpuls/

パイインターナショナル,イラスト集発行

パイインターナショナルは4月22日,本書の監修でもあるイラストレーター峰岸達が主宰している私塾「MJイラストレーションズ」の卒業生,現役生の中から選抜した188人のイラスト作品を集めた『MJイラストレーションズブック2022』を発行した。B5判,384ページ,フルカラー。2200円。

アインズ,ランチパスポート滋賀を2年ぶり刊行

アインズは4月26日,滋賀県内にある飲食店(掲載協力店)で通常780円以上のランチが550円もしくは1100円で食べられる「ランチパスポート滋賀」の最新号を発売した。2020年から新型コロナウイルス感染拡大の影響により発売を自粛しており,2年ぶりの刊行となる。

モトヤ,活字時代のフォントをデジタルフォントで復刻

モトヤは,活字時代の書体をデジタルフォントとして復刻した「モトヤホンコン5」を4月22日に発売した。外字付きTrueType 1万3200円,OpenType 1万9800円。7月31日まで3割引きのキャンペーンを行っている。

ダイナコムウェア,26書体提供開始

ダイナコムウェアは,「ダイナフォント」年間ライセンス「DynaSmart V」「DynaSmart 教育機関向けプラン」「DynaSmart学生版」の契約者に向け,DynaFont 2022年日本語新書体として,同社のフラッグシップフォントである「金剛黒体」の新ウエイト「金剛黒体Bold 6ウエイト」を含む,ダイナフォント26書体を4月21日から提供を始めた。

ダンク セキ,フォトブック商品がLワイド版対応

ダンク セキは4月20日,高画質フォトブックの「フォトレボ」にLワイド判を追加した。89×133mmのLワイド判は,一般的なL判写真(89×127mm)より幅が6mm長く,一眼レフで撮ったままの全画面出力でプリントができる。7月31日までの新規会員登録でLワイド判が20枚無料のキャンペーンを行っている。

グラフィック,チラシポスティングとステンレスボトルの360°印刷対応

グラフィックは4月26日,チラシ印刷に最短5日後の配布が可能なポスティングサービスを始めたと発表した。A3~A7,B3~B7の全10サイズがポスティング可能。
また4月27日,サーモステンレスボトルへの印刷が360°一周フルカラープリントに対応したと発表した。従来は繋ぎ目部分に2cmの余白があったが,横方向に繋ぎ目部分の余白なしでプリントが可能となった。

デュプロ精工,オフィス内で抗菌再生紙製造装置開発

デュプロ精工は,小林製薬が販売する抗ウイルス性を合わせ持った持続性抗菌剤を活用し,使用済みの紙をオフィス内で抗菌再生紙として再生する開発を始めた。今後この技術を確立し,前者の小型製紙装置「RECOTiO」に展開し,衛生意識の高まりに応えていく。

リコー,コンパクトサイズのA3カラープリンター発売

リコーはLED方式のA3 カラープリンターの新製品「RICOH P C6010」,同「C6010M」の2機種を5月18日に発売する。幅484×奥行552×高さ360mmのサイズで,連続出力はカラー,モノクロともに毎分36 枚(A4横送り),両面出力はカラー,モノクロともに毎分27ページ。15万8000円。

電子出版制作・流通協議会,アワード大賞にLink-U

電子出版制作・流通協議会は第5回「電流協アワード2022」を実施,4月22日に決定したと発表した。大賞は,「マンガワン」「ゼブラック」「マンガUP!」などの出版社系コミックアプリの開発・運営の(株)Link-U。
なお,受賞者が参加しての発表イベントを6月3日,オンライン配信にて行う。
https://youtu.be/g26Vp_0KrQU

 

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印刷学会出版部,出版学の教科書発行

印刷学会出版部は4月30日,日本出版学会編で出版学の教科書ともいえる書籍『パブリッシング・スタディーズ』を発行した。日本出版学会の会員がそれぞれの出版に関する専門分野で執筆。A4判,254ページ。2860円。
また,日本出版学会は学会誌『出版研究52』を編集・発行した。A5判,220ページ。2860円。発売は,印刷学会出版部。

 

アドビ,Creative Cloud値上げ

アドビは4月27日から世界的に「Creative Cloud」ライセンス製品の価格を改定した。新価格適用ライセンスは,新規(追加)ライセンス,更新ライセンスで,Adobe Creative Cloudグループ版単体プラン(月額222円の増額)で1ライセンスあたり4380円/月,Adobe Creative Cloudグループ版コンプリートプラン(月額502円の増額)で1ライセンスあたり9280円/月。

■プロの世界

電通,SDGsに関する生活者調査の結果を公表

電通は10~70代の男女1400人を対象に,第5回「SDGsに関する生活者調査」を実施した。SDGsの認知率は86.0%で,前回2021年の調査から30ポイント以上伸長し,2018年から約6倍になった。「内容まで理解している」については前回から1.5倍の34.2%に伸長。
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2022/0427-010518.html

エックスライト,測色計・濃度計のチェック・相談無料キャンペーン

ビデオジェット・エックスライトは7月29日まで,測色計や濃度計の測色計の状態をチェックし,使い方をアドバイスするキャンペーンを行っている。対象機種を同社で診断する。料金は無料で,機器の送料や修理等が必要な場合は実費。対象機種は,eXactシリーズ,SpectroEyeシリーズ,500シリーズ,939,他。

muku.,商業用ストックイラスト素材販売サービス開始

muku.は4月20日,BtoBを想定したロイヤリティフリー商業用イラスト素材のストック販売サービス「クリパレ」を始めた。クリエイター会員(登録無料)が,専用サイトからイラスト素材を投稿し,ダウンロード会員(登録無料)が,有料版・無料版素材をダウンロードできるサブスク型サービス。

モリサワ,モノクロデジタル印刷機の新製品発売

モリサワは,デジタル印刷機RISAPRESSシリーズの新製品として,モノクロ機「RISAPRESS 2100」を4月21日に発売した。主な特長は,紙質に左右されないメディア対応力,生産性はA4判横で毎分100ページ枚,用紙坪量は40~300g/m2,オプションのユニットで350g/m2。両面1パスカラースキャナーは片面で毎分120枚,両面で240枚。

コニカミノルタジャパン,印刷通販ツールとクラウドサービスがIT導入補助金に

コニカミノルタジャパンは4月21日,経済産業省のIT導入補助金2022においてIT導入支援事業者に採択され,対象ITツールとして印刷通販作成ツール「in2site」と,複合機とクラウドの連携サービス「bizhub essentials」が認定されたと発表した。

モリサワ,台湾フォント企業を子会社化

モリサワは4月21日,Arphic Technology Co., Ltd.(台湾・新北)の株式を取得し,子会社化することで合意したと発表した。両社は,前者のフォントライセンス製品やWebフォントサービスにおいて,後者の中国語フォントを提供するなどしていた。今回,株式の追加取得により子会社化となった。

大王製紙印刷グループ5社,合併

大王製紙の印刷グループ5社は4月1日付で合併し,「ダイオーミウラ株式会社」となった。5社は,千明社,ダイオープリンティング,三浦印刷,ダイオーポスタルケミカル,大和紙工。本社は〒130-8588東京都墨田区千歳2-3-9。

モリサワ,JP2022・印刷DX展でSDGsやDXの取組みを紹介

「JP2022・印刷DX展」が5月19・20日,南港のインテックス大阪で開かれる。その中でモリサワは,SDGsやDXへの取組みにフォントやエムシーカタログプラスなどの製品がどのように貢献できるかを紹介する。

国際出版研究フォーラムが8月に開催

第20回「国際出版研究フォーラム」(国際出版学術会議)が8月25日,「デジタル出版の未来趨勢の展望」をテーマに中国編輯学会の主催でオンライン開催する。中国,韓国,日本各国からそれぞれ4名程度の発表者を6月28日まで募集している。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

7月31日まで,日本発明振興協会が発明研究奨励金交付

日本発明振興協会は中小企業または個人を対象とし,令和4年度第42回「発明研究奨励金」を交付している。申請手続きは7月31日必着,交付金限度額は1件当たり100万円。
http://jsai.org/Shoureikin/

5月13日,印刷技術懇談会がファッションとデザインと印刷のセミナー

印刷技術懇談会は5月13日,「ファッションとデザインと印刷:変化を進化のきっかけに」をテーマにオンラインセミナーを開く。ファッションデザイナーの横森美奈子氏が,印刷業界と共通の課題も多いファッション業界の取り組みを解説する。参加費1500円。
https://ingikon501.peatix.com/view

5月13・14日,高崎市で印刷機材展

設楽印刷機材は5月13・14日,高崎市のビエント高崎で,印刷機材展とセミナーの「シタラフェア2022」を開く。印刷ビジネスやデジタル印刷機のバーチャル体験,ITツールと営業の連携などのセミナーを行う。
http://www.shitara.co.jp/news/2022/pdf/shitarafair2022.pdf

5月18日,ムサシが営業セミナー

ムサシは5月18日,「ITツール×印刷で勝ち取る3つの営業方法とは?」をテーマにオンラインセミナーを開く。店舗やイベントの集客力をアップし,印刷物に付加価値を付けることで新たな顧客獲得や売上利益を生み出す方法とその成功事例を解説する。参加無料。
https://www.musashinet.co.jp/print634/news/20220422.html

5月19日,VPJが商品情報管理システムのセミナー

ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは5月19日,オンラインと,東京・渋谷の同社で,商品の基本情報や画像,動画,サイズ,色などの情報を一元管理できるシステム「CIERTO PIM」の解説セミナーを開く。定員はオンライン500人,現地10人。参加無料。
https://www.vpj.co.jp/news/pickup/detail.html?pid=274

5月20日,日本印刷技術協会が製本加工の基礎講座

日本印刷技術協会は5月20日,「印刷営業から制作,印刷,後加工に必要な製本知識」をテーマにオンラインで講座を開く。顧客対応に役立つ営業知識や,製造の現場の入門時に必要な製本加工の基礎知識を網羅する。定員20人。参加費は会員1万4300円,一般1万9800円。
https://www.jagat.or.jp/archives/94188

5月20・21日,本の学校が書店人教育講座

本の学校は5月20・21日,本の世界で働くための最新情報やノウハウを学ぶ「書店人教育講座」をオンラインで開く。現役の出版,図書館関係者をはじめ,第一線で本と関わっている講師が,多角的なテーマの5講座を担当。本と書店のいまと未来を解説する。受講料,1講座あたり1100円,学生550円。
http://www.honnogakko.or.jp/archives/1642

6月6日,日本印刷技術協会が営業の見える化セミナー

日本印刷技術協会は6月6日,「印刷会社の収益改善“営業の見える化”」をテーマにオンラインセミナーを開く。従来の営業活動を思考と行動特性の両面から考え,効率的な営業活動を組織的に支援し,成果を最大化するためのポイントを解説する。参加費は会員1万1000円,一般1万4300円。
https://www.jagat.or.jp/archives/26656

6月7~10日,ビッグサイトで食品技術の総合展

食品機械の最先端テクノロジー,製品,サービスなどの総合展「FOOMA JAPAN2022」が6月7~10日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催は日本食品機械工業会。入場無料(事前登録制)。その中で三洋グラビアは食品パッケージで出展する。
https://www.foomajapan.jp/

6月15~17日,ビッグサイトで電子機器トータルソリューション展

JPCA Show,マイクロエレクトロニクスショー,JISSO PROTEC,SDGsデバイス展,WIRE Japan Show,E-Textile,Smart Sensing,All about Photonics,Edge Computingで構成する「電子機器トータルソリューション展2022」が6月15~17日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。本部事務局は日本電子回路工業会。運営事務局はJTBコミュニケーションデザイン。入場料1000円,Web登録で無料。
https://www.jpcashow.com/show2022/index.html

8月22日~9月3日,愛知県印刷工業組合らがポスターグランプリ募集

愛知・岐阜・三重・石川・富山の各県印刷工業組合と愛知県印刷協同組合は,第13回ポスターグランプリを行う。将来のグラフィックデザイン業界を担う学生,生徒及び一般のデザイナーを対象に作品を募集する。テーマは「カタチ」。応募資格は,前述各県在住または同5県内の会社,大学(大学院,短期大学を含む),専門学校,高等学校(高等専門学校を含む)に在籍している個人で,一般の部(プロ・アマ不問),大学生・専門学校生の部,高校生の部の3部門。募集期間は8月22日~9月3日。グランプリ賞金10万円。受賞作品は10月25~30日,愛知県美術館で展示される。
http://www.ai-in-ko.or.jp/news/2022/04/12.html

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2022年5月号【 特集:地方創生4 ―地域に役立つビジネス展開― 】(4月20日発行)

宣伝・広報方法はじめ,さまざまな工夫を凝らし,地域の特徴を活かした商品開発。「本」を軸にしたPODを活かしての生産や,地域を活かしての販売。地域の課題から動画配信というビジネスに展開していった取り組み。日本全国どこでも必要な抗ウイルス商材を自分たちの事業エリアから広げていく展開。手帳製本のノウハウを活かし,地域社会の基盤構築に向けた,柔軟性のある取り組みなどを紹介いたします。

2022年5月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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