週刊「印刷雑誌」
12巻
17号
2021年5月10日
Japan Printer weekly
vol.12,
no.17
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。
■印刷をたのしむ
共同印刷,高級美術複製画モネ睡蓮限定販売
共同印刷は4月,印象派の巨匠クロード・モネ「睡蓮」の高級複製画を,限定300部で制作,販売を始めた。監修は国立西洋美術館。キャンバスへ「彩美版」,シルクスクリーン手刷り。額寸は天地66.1×左右66.1×厚さ2.8cm,税込15万4000円。
ヤンバ,シール印刷の半額キャンペーン
ヤンバが運営する印刷通販サイト「シール印刷プロ」は5月11日まで,「飲食店応援企画・シール印刷半額キャンペーン」を行っている。新型コロナの影響を受けている飲食店を対象として,シール印刷の代金を半額で受注する。
グラフィック,印刷割引キャンペーンを延長
グラフィックは,印刷通販サイトで行っているチラシ,冊子,ポスター印刷およびカード印刷の割引キャンペーンを5月15日まで延長した。チラシ,冊子,ポスター印刷が最大30%OFF,名刺やポストカードを含むカード印刷が最大50%OFFとなっている。
ウイル・コーポレーション,封筒印刷ポイント2倍キャンペーン
ウイル・コーポレーションが運営する販促ツールとネット印刷の「プリントモール」は,封筒用のWord形式テンプレートを追加した。5月31日まで封筒印刷の注文でポイントが2倍になるキャンペーンを行っている。
また「プリントモール」は,アクリルパーテーションが最大41%OFFになる導入キャンペーン期間を5月31日まで延長した。キャンペーン対象製品は間仕切り型の袖あり,袖無しの2製品,サイズは幅400~600mm,高さ600mm。1枚から注文できる。
プリマリール,安価なチラシ印刷パックの納期・部数を拡張
プリマリールが運営する印刷通販サイト「イロドリ」は4月26日,印刷の用紙,サイズ,部数を限定した「チラシ激安パック」の対象納期と部数を拡張したと発表した。7日納期のみだった納期が5日~10日まで選択可能となり,対象部数を100部からの小ロットにも対応した。
アルファライン,ラインストーンなどを使ったオリジナルデザインマスクを発売
繊維への特殊プリントや服飾加工を行うアルファラインは4月22日,アクリル樹脂の類似宝石のラインストーンやプリント柄を自由に配置できるマスクの販売を始めたと発表した。Web上でマスクの種類と色を選んで,好きなストーンのデザインを選んで配置できる。
オリコン,ネット印刷通販のランキング発表
オリコンは5月6日,顧客満足度からのネット印刷通販のランキングを発表した。1位:ビスタプリント,2位:印刷便,3位:グラフィック,4位:ラクスル,5位:楽プリ.JP,6位:東京カラー印刷,パプリ,8位:プリントパック,9位:プリントネット。サンプル数5470人。
■プロの世界
富士フイルムビジネスイノベーション,モリサワUD新ゴシリーズ採用
富士フイルムビジネスイノベーションは4月1日に富士ゼロックスから社名変更したが,ブランド一新の一環としてコーポレートフォントにモリサワの「UD新ゴ」シリーズを採用した。
凸版印刷,印刷博物館が「日本出版学会賞」特別賞を受賞
凸版印刷は4月28日,同社が運営する印刷博物館が「第42回 日本出版学会賞 特別賞」を受賞したと発表した。古代から現代までの日本で起きた歴史的事件と印刷文化の関係を綴った『日本印刷文化史』の刊行と,印刷博物館の活動全般が高く評価された。
電子出版制作・流通協議会,海外電子書籍流通と電子図書館導入自治体の情報を公開
電子出版制作・流通協議会は4月22日,海外電子書籍流通の手引となる『海外での電子書籍流通のA to Z』をWebサイト上で公開した。比較的参入障壁の低い電子書籍による海外流通の類型について整理し,簡単に理解できるような手引きを提供する。
また電子図書館導入自治体の情報を更新した。2020年度から,111自治体が新規に電子図書館を導入し,4月1日の時点で205自治体,201電子図書館と大幅に増加した。
キヤノンマーケティングジャパン,無線LAN対応ドキュメントスキャナー発売
キヤノンマーケティングジャパンは,キヤノン電子製のドキュメントスキャナー「imageFORMULA」シリーズの新製品として,無線LANに対応したA4判ネットワークモデルDR-S130を4月27日から発売した。上位モデルの基本機能,操作性,耐久性を継承しつつ,小人数での共有も想定した。8万5000円。
コニカミノルタ,デジタル印刷機新製品発売
コニカミノルタは,デジタル印刷機「AccurioPress C7100」を5⽉11⽇に発売する。C6100の後継機種で,本体の横幅を1割削減した800mmにしながらも,上位機種のC14000シリーズと同等のオプション装着とワークフローの自動化・効率化・スキルレスを図った。各種ユニットやオプションを除いた,本体1900万円。
ローランド ディー.ジー.,プリンターのコネクテッドサービス開始
大判プリンターメーカーのローランド ディー.ジー.は4月27日,クラウドベースのコネクテッドサービス「Roland DG Connect」を発表した。対象製品の利用者は本サービスに登録すると,万が一エラーが発生した時,共有された製品の稼働状態や履歴などの情報をもとに修理が行え,利用者のダウンタイムの削減を図ることができる。製品の安定稼働に影響を与えるプリントヘッドをはじめとする主要部品のチェック機能も搭載。
エスコグラフィックス,パッケージデザインの共有と承認システムを発売
エスコグラフィックスは4月15日,パッケージングとラベル付けのデザイン案などを2Dや3Dでアップロードし,共有,注釈付け,承認できるクラウドサービスの販売を始めた。「シェア&アプルーブ」日本語版プラットフォームを使用して,パッケージの承認を最大3分の1に短縮する。
日本経済新聞社,基幹系システム刷新
日本経済新聞社は,基幹系システム「NEO」の刷新のため4月,仮想デスクトップ(VDI)用インフラとしてすでに導入実績があった,「Nutanix」をNEOの仮想基盤として採用することを決めた。提供はニュータニックス・ジャパン。
全日本印刷工業組合連合会,ワンスター認定募集
全日本印刷工業組合連合会は,CSR認定の第34期ワンスター認定を募集している。応募期間は5月6日~7月30日。
日本印刷産業連合会,5月に女性活躍推進セミナー
日本印刷産業連合会は「新時代ビジネスをリードする力とは:女性ものは「売り」にならず」をテーマに5月27にオンラインセミナーを予定している。男性社会でずっと仕事をしてきた女性リーダーに,新時代ビジネスをリードする力とは何かについて堀場製作所社外取締役,東京音楽大学客員教授の竹内佐和子氏が語る。
電子出版制作・流通協議会,アワードで受賞者決定
電子出版制作・流通協議会は4回目の「電流協アワード2021」を行い,3月8日に大賞1件,特別賞3件を選考した。大賞は,電子参考書のサブスクサービス「ポルト」(スタディプラス)。
印刷産業青年連絡会議,5月22日に総会
印刷産業青年連絡会議は5月22日,東京・一橋の喜山倶楽部で定時総会を開く。
凸版印刷,コロナウイルス減少確認
凸版印刷は4月28日,壁や建具などに使用する「抗ウイルス・抗菌対応オレフィン化粧シート」で,新型コロナウイルス(SARS-Cov-2)を試験株に用いた抗ウイルス性能評価試験を行い,ウイルス数の大幅な減少を確認したと発表した。(一社)日本繊維製品品質技術センター(東京都中央区)に試験を委託し,時間経過によるウイルス粒子数の変化を確認した結果,接種直後と比べ24時間後に感染性ウイルス粒子が99%以上減少していた。
DIC,無機系抗ウイルス・抗菌剤発売
DICは4月27日,高い抗ウイルス・抗菌性を発揮する金属化合物と特殊な光触媒で構成する無機系抗ウイルス・抗菌剤「WILMISH」を開発し販売を始めたと発表した。住宅内装材や繊維,産業資材などの広範な用途に向けて製品ラインナップを拡充し,日本,中国,東南アジア地域への販売を視野に入れ,2025年までに売上高15億円を目指す。
キーポイントインテリジェンス,BLI 2021 PRO Awardsの受賞製品を発表
キーポイントインテリジェンスは4月22日,プロダクション製品テストで最高のパフォーマンスを示した製品を表彰する「Buyers Lab 2021 PRO Awards」に,キヤノン,富士フイルムビジネスイノベーション,コニカミノルタ,リコー,ゼロックス各社の製品が受賞したことを発表した。製品名は以下の通り。キヤノン「imagePRESS Lite C165 with Canon imagePRESS Server L30 V2」,富士フイルムビジネスイノベーション「Versant 3100i Press with GX Print Server 2」,コニカミノルタ「AccurioPress C14000 with EFI Fiery IC-319 Controller」,リコー「C7210SX/X with EFI Fiery E-46A Controller 」,ゼロックス「PrimeLink C9070 with Xerox EX Print Server Powered by Fiery」。
DICグラフィックス,グラビア・フレキソインキなど価格改定
DICグラフィックスは,主にパッケージ印刷向けに使用されるグラビア・フレキソインキおよび接着剤や,食品用⾦属容器などに使用される塗料製品について,5⽉10日出荷分より価格を改定した。石化原料市況高騰や物流業界の慢性的な人出不足などによるという。改定幅は,1kgあたり30~60円。
■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内
5月14日,テクノスデータサイエンス・エンジニアリングがデータ分析研修の体験セミナー
テクノスデータサイエンス・エンジニアリングは5月14日,「製造業向けシナリオを使ったデータ分析実践研修:AzureML活用編」と題しセミナーを開く。分析知識を業務に活かすために,実際の現場で発生しそうなシナリオを題材に,分析設計,データの理解などの流れを数週間~数か月間実践形式で学ぶ研修を,約1時間で体感できる体験版セミナーとなる。定員100名,参加無料。
https://contact.tdse.jp/cc/0w3mS7X0xfPYfNOeO
5月18日,日本印刷技術協会がカラーマネージメントのセミナー
日本印刷技術協会は5月18日,「基本から理解するカラーマネジメント」をテーマにオンラインセミナーを開く。カラーマネジメントの基礎となる色空間や表色系,ICCプロファイルの知識,色評価の環境構築,正しいRGBワークフロー,印刷ワークフロー,トラブル対策,今後の課題などを解説する。受講料(税込)は,会員11,000円,一般15,400円。
https://www.jagat.or.jp/tg20210518
5月18日,6月1日,富士フイルムとマイクロソフトがテレワークのセミナー
富士フイルムビジネスイノベーションと日本マイクロソフトは5月18日と6月1日,テレワークに関するツールやセキュリティに関するオンラインセミナーを開く。Office2019版とMicrosoft 365との比較や,Office365と連携するチャットツール「Microsoft Teams」の導入事例,テレワーク時のセキュリティ対策などを解説する。参加無料。
https://biz5.fujifilm.com/online_seminar_oa365.html
5月20日,共同印刷がマスク生活と美容意識のセミナー
共同印刷は5月20日,「マスク生活と美容意識の変化」をテーマにオンラインセミナーを開く。ウィズコロナで変わる女性たちの意識の変化とマスク生活との関係について,小学館『美的GRAND』の天野佳代子編集長がプロの視点で考察する。参加無料。
https://www.kyodoprinting.co.jp/release/2021/seminar_210422.pdf
5月21日,日本画像学会が医療・バイオ分野とイメージング技術の勉強会
日本画像学会は5月21日,画像に関する勉強会「イメージングカフェ」オンラインで催す。医療・バイオ分野とイメージング技術の関りについて,日本写真学会会長でコニカミノルタ科学技術振興財団理事の中野寧氏が話す。講演後には好きな小部屋(ルーム)に移動して好きな人と少人数で会話を楽し情報交換会も行う。申込締切は5月17日。定員50人。参加費は,会員1000円,個人会員以外2000円。
http://www.isj-imaging.org/event/imagingcafe/imagingcafe210521.html
5月26日,日本印刷技術協会が新聞界・フリーペーパーの動向セミナー
日本印刷技術協会は5月26日,「新聞界・フリーペーパーの動向と事例2021~2030年を視野に海外動向から地域事例まで~」と題しオンラインセミナーを催す。参加費(税込)は,一般15,400円,会員11,000円など。定員50人。
https://www.jagat.or.jp/pm101540558
5月21日,リコージャパンがインクジェットビジネスのセミナー
リコージャパンは5月21日,「イッツ・ア・インクジェットワールド!:インクジェットが織りなす新たな印刷ビジネスの世界」と題しオンラインセミナーを催す。印刷会社がクライアントへの価値提供領域をインクジェットを活用して拡大させるためのヒントを実機と実演で解説する。
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00032.html
5月28日,リコージャパンが印刷自動化ソリューションのセミナー
リコージャパンは5月28日,「ザ・自動化道:売上UPにつながる自動化どうでしょう」と題しオンラインセミナーを催す。生産性向上や業務改善のような従来の自動化イメージを払拭し,クライアントへの価値提供につながる印刷会社向けの自動化ソリューションを実演で紹介する。
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00033.html
6月12日~9月5日,CCGAで旅に関する作品展
DNP文化振興財団が運営する福島・須賀川のCCGA現代グラフィックアートセンターは6月12日~9月5日,「どこか遠くへ:グラフィックにみる旅のかたち」を開く。CCGA収蔵のDNPグラフィックデザイン・アーカイブコレクションのポスターの中から,広い意味での旅に関する作品を選び展示する。入館料は,一般300円,学生200円など。
https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=3&seq=00000774
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2021年5月号【 特集:地方創生Ⅲ ─ 印刷企業の差別化戦略7 】(4月20日発行)
今月号は、印刷会社が取り組む地方創生、地域活性化に関わる事業の事例発表会「じゃぱにうむ」を取り上げました。
自治体との連携やコラボレーション、クラウドファンディングのコンサル、プロモーション・販売促進ツール、EC サイト構築の支援、障がい者雇用、地元発信のWeb サイト開設、フリーマガジン発行、得意先企業同士のコラボレーション、コロナウイルスの感染拡大防止オリジナルマスクケース、シルクスクリーンの応用、市民の積極的な雇用、などの取り組みを解説いたします。
https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202105/
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編集 古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所 株式会社印刷学会出版部
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