週刊「印刷雑誌」

12巻 12号 2021年3月29日
Japan Printer weekly vol.12, no.12

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

新興出版社啓林館,児童・生徒に向けた多言語配信サービス

新興出版社啓林館は,同社の「Keirinkanマルチリンガル教科書」(4月発売)にモリサワの多言語ユニバーサル情報配信ツール「MCCatalog+」の専用ビューア「Catalog Pocket」を採用した。同教科書は,啓林館の⼩学⽣・中学生⽤教科書の内容が多言語表示できる,外国籍・帰国子女の児童に向けた日本語支援アプリケーション。

アドビと朝日新聞社,小中高生向けSDGsクリエイティブアイデアコンテスト

アドビと朝日新聞社は,後者のWebメディア「朝日新聞SDGs ACTION!」と共同で,国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けたアイデアを小中高生から募集する「SDGs クリエイティブアイデアコンテスト2021」を行う。応募作品形態は,SDGs達成のための解決アイデアを,動画を含むWebページ作品にまとめたもの。使用アプリは,Adobe Spark(教育機関向けに無料提供。学習および作品制作期間は,4月~9月30日。作品応募期間は,7月1日~9月30日。

Genoa,お気に入りの写真で表紙の収納アルバム発売

(株)Genoaは,個人の写真データでオリジナルに表紙デザインされたポケットアルバム「大容量 写真表紙の収納アルバム オールインタイプ」を3月24日に発売した。自分の撮影データで表紙デザインされた収納アルバム。リング式なので,リフィルを差し替えでき,時系列に写真収納できる。ポケットシートの他に,粘着シートがついているので,L判サイズ他,2Lやハガキサイズ,集合写真など様々な大きさの写真も一緒に整理できる。税込10,780円。

凸版印刷,飲食用フェイスシールドを卸売り販売

凸版印刷は,サントリー酒類と共同開発した「飲食用フェイスシールド」の小売業向け卸売り販売を3月24日から始めた(4月6日までの申請期間)。スーパーコンピュータ「富岳」を用いた理化学研究所による研究成果を基に開発し,誰でも製造できるよう設計情報をオープンデータとして2020年12月から公開している。特長は,メガネ型にすることで直感的に装着可能,飲食時はワンタッチで口元のシールド部分を開閉可能,富岳による検証結果を踏まえたお椀型のシールド構造。

凸版印刷,個別スキンケアサービス提供開始

凸版印刷は肌測定機器・関連システムの開発を行うVesCir Ltd.(台湾)と共同で,専用機器のセンサーで取得した肌データを独自のアルゴリズムで分析し,専用アプリ内で表示するサービス「SkinCatch」を,化粧品メーカーや化粧品通販会社などに向けて4月から提供を始めた。

橋本コーポレーション,小ロットシール印刷専用サイト開設

橋本コーポレーションは3月23日,小ロットシール印刷専用サイト「シール直送便Light」を開設したと発表した。1枚から作成可能。

大日本印刷,医療観察法病棟の電子図書館の検証・研究

大日本印刷は,国立精神・神経医療研究センター病院および同社グループの図書館流通センターと共同で,全国の医療観察法病棟の入院処遇対象者が利用可能な電子図書館を立ち上げ,電子図書の読書に関する対象者の実際の行動と効果を検証する研究(医療観察法病棟電子図書館プロジェクト)を2月に始めている。活発な利用状況や,対象者の精神状態や社会復帰に対する良い影響などが確認された場合は,研究からサービスへと移行することを目指す。

■プロの世界

日本印刷産業連合会,チャリティーカレンダーで明美ちゃん基金に寄付

日本印刷産業連合会とフジサンケイ ビジネスアイはこの度,共同で開催した全国カレンダー展でのチャリティーカレンダーの販売金9万4000円と同連合会からの寄付金を合わせた50万円を,国内外の心臓病の子供を救う「明美ちゃん基金」(産経新聞社 提唱)に寄付した。

リンテック,抗ウイルス・抗菌のラミネートフィルム開発・発売

リンテックは独自処方のコーティング加工により,フィルム表面の特定ウイルスの数を減少させたり,菌の増殖を抑制したりする抗ウイルス・抗菌加工を施したラミネートフィルムを開発し,3月24日から販売を始めた。表面基材はポリエステルフィルムで厚さは16μm。印刷・印字適性も備え,また,透明性が高くラベルの印刷面を保護することで意匠性や美しさも保て,各種商品の表示ラベルなどに使用できる。

日本平版機材,LEDカラーコンソールを取り扱い

日本平版機材は「ISO 3664:2009」に準拠した48インチのLED光源カラービューイングシステム「Graphiclite D50」を取り扱っている。色温度は5000K,演色評価数(CRI)は>95,寿命は7500時間,などの仕様。ほかのサイズもあるが,LEDが付くのは48インチタイプのみ。開発・製造は,GTI Graphic Technology, Inc.,GTI GmbH。

アビッド・フレックス,イラレのプラグインをサブスクリプションに

アビッド・フレックスは,イラストレーターのプラグインソフトウェア「Pack#」のサブスクリプションサービスを4月1日から始める。個別の機能の選択を可能とし,複数のプランと複数のオプションのラインナップがあり,導入コストを抑えた形でDTP 作業(トラッピング・殖版・プリフライト・検版・ユーティリティ・高度な検索ツール)を図ることができる。

兼松,産業用卓上ラベルプリンター用ラベル送り出し機・巻き取り機販売

兼松は3月24日,産業用ラベルプリンタ向けにイタリアDPR社製ラベル送り出し,巻き取り機の販売を始めたと発表した。卓上サイズで,キヤノン,エプソン,OKI製のデスクトッププリンター向けに全6機種がある。

凸版印刷,レトルト食品の風味低下を抑制するフィルムパウチ開発

凸版印刷は3月25日,レトルト食品の風味低下を抑制するフィルムパウチ「フーミファイン」を開発したと発表した。独自のコンバーティング技術を活用し,従来のパウチの材質構成を変更することなく,風味低下抑制機能を付与することが可能となった。

全日本印刷工業組合連合会,CSR認定ワンスター2社発表

全日本印刷工業組合連合会は3月22日,CSR認定のワンスター認定新規2社と更新4社を認定した。CSR認定企業は計126社。新規は,東京平版とサンエスタイプ印刷。
また,第33期ワンスター認定を4月30日まで募集しており,34期ワンスター認定を5月6日~7月30日に募集する。

富士ゼロックス,社長に真茅氏

富士ゼロックスは4月1日付で社名を「富士フイルムビジネスイノベーション(株)」に変更する。代表取締役社長・CEOに真茅久則氏が就任する。玉井光一社長は代表取締役会長。浜直樹氏が取締役専務執行役員グラフィックコミュニケーションサービス事業管掌。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

3月29日,日本印刷技術協会が広告と通販に見るコロナのメディア動向セミナー

日本印刷技術協会は3月29日,「広告と通販に見る withコロナ時代のメディア動向」をテーマにオンラインセミナーを催す。「『日本の広告費2020』に見る市場とメディアの動向」と「通販業界の現状と課題」の講演と討論を行う。定員50人。参加費は,一般15,400円,会員11,000円(ともに税込)など。
https://www.jagat.or.jp/pm20210329

4月15日,文化通信社がNewsPicksパブリッシング編集長のセミナー

文化通信社は4月15日,NewsPicksパブリッシング編集長の井上慎平氏が語る「出版業界の外に出て気づいたこと」と題しオンラインでセミナーを催す。2019年10月に創刊した「NewsPicksパブリッシング」は,1年半ほどの間に書籍16点を刊行し,このうち『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』は15万部を超える売れ行きという。参加費5000円。
https://peatix.com/event/1860855

4月17日~7月18日,印刷博物館で「和書ルネサンス」展

東京・水道の印刷博物館は4月17日~7月18日,「和書ルネサンス:江戸・明治初期の本にみる伝統と革新」展を開く。古典文学と印刷出版の関わりを,三部構成で検証する。月曜休館(5月3日開館,5月6日休館)。オンラインによる事前予約制(定員に達していない場合,当日入場可能)。入場料は,一般800円,学生500円,高校生300円など。
https://www.printing-museum.org/washorenaissance/

4月19~23日,page2021オンラインカンファレンス再配信

日本印刷技術協会は「page2021」で実施した「オンラインカンファレンス」の動画を再配信する。「コロナで変化した世の中の新常識について語り,対策を考える」,「色評価用LEDガイドライン」,「商品価値を高めるパッケージとデザイン」,「生産管理から始めるスマートファクトリー」,「Webと地域活性化で顧客を創る」,「営業と生産の溝をどう埋める?」,「デジタル印刷で切り開く新規ビジネス」,「デジタル時代のローカルマーケティング」,「コロナ後の印刷業界を占い“未来をどのようにリセットするか?”考える」の9本。聴講費は,会員26,000円,一般50,000円,(1セッション会員8000円,一般15,000円)。
https://www.jagat.or.jp/archives/84502

6月22日~7月28日,クリエイションギャラリーG8で亀倉雄策賞受賞記念展

東京・銀座のクリエイションギャラリーG8は6月22日~7月28日,第23回亀倉雄策賞受賞記念“田中良治「光るグラフィック展 0 」”を開く。日曜・祝日休館 入場無料。
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/2106/2106.html

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2021年4月号【 特集:新入社員のための印刷展望 】(3月22日発行)

今は、印刷企業や印刷に携わる人たちが、どのように社会や人の役に立つか、ということが問われている時代だと考えます。なんでも、大学生の就職先の産業は、印刷産業を希望する人が少なくないようです。大企業主義で、大手印刷会社しか頭にない学生もいるでしょうが、「紙を扱いたい」「大きな機械を触りたい」「モノづくりをしたい」「デザインにこだわりたい」などを思っている若者と接することがあります。
印刷企業に就職したら、今では印刷技術の基本はもちろんのこと、社会環境や顧客のこと、市場性(マーケティング)などを全体的に学んでいかなくてはなりません。
そのための展望を描けるような特集としました。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202104/

 

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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