週刊「印刷雑誌」

12巻 11号 2021年3月22日
Japan Printer weekly vol.12, no.11

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

明治大学,お茶の水にマンガ図書館リニューアル開館

現代マンガ図書館は,蔵書を東京・お茶の水の明治大学駿河台キャンパスに移設し,3月19日にリニューアルオープンした。1階の展示室の観覧は無料,2階の閲覧室は1日会員330円など。5月30日まで,「現代マンガ図書館資料から生まれた書籍たち展」を開いている。
https://www.naiki-collection.jp/

武田産業,見せるフィルム梱包材発表

武田産業は,伸縮性のあるフィルム1枚と段ボールパットのみから構成される省資源・作業性に優れたフィルム梱包材「グレイスパット」を販売している。この梱包材の段ボールに印刷した「グレイスパットピクチャー」を3月17日から発売した。化粧箱と輸送包装箱の両方の役割を兼ね備えたパッケージで,印刷した段ボールパットに内容物が特殊透明フィルムで固定されるとそこに立体アートになるように見える。

キンコーズ・ジャパン,クリエイター向けに「展示スペース&制作&グッズ」プラン

キンコーズ・ジャパンは3月15日からクリエイター向けに,展示用パネル制作と展示スペースの貸し出しをセットにしたパッケージプラン「展示スペース&制作&グッズ」を提供している。オプションで展示作品のデザインを用いたオリジナルグッズの制作や販売を行う。展示スペースは同社が運営するコワーキングスペースのツクル・ワーク新宿センタービル店に設け,グッズ販売はツクルとオンラインのキンコーズギフトで取扱う。
これを記念して,イラストレーター桜田千尋による「満月珈琲展」を,ツクル・ワーク新宿センタービル店にて4月16日まで開いている。

マルアイ,抗菌のマスク用エチケット袋発売

紙製品・化成品メーカーのマルアイ(山梨県西八代郡)は,自社の消臭袋に抗菌の機能を付けた,マスクの保管や処分に便利な「マスク用エチケット袋 携帯用」(税抜270円)と「マスク用エチケット袋 BOX」(税抜650円)を3月16日に発売した。同社の消臭袋は,2時間で98%以上の悪臭成分を分解するという。

山櫻,紙製クリアファイル発売

多彩な紙製品の開発・製造・販売を行っている山櫻は2月22日,自社で運営するネット印刷「CREATE SITE」にて,「紙製クリアファイル」を発売した。会社名やロゴマークを印刷できるため,企業が顧客への資料配布用や社内用のファイルとして活用できる。

プリマリール,印刷通販でA4限定の安価なパック

プリマリールが運営する印刷通販サイト「イロドリ」は3月15日より,「A4チラシ激安パック」を販売した。販促チラシなどに適するA4判の光沢紙を,部数限定で1000部2200円から提供する。
また,イロドリでは,新型コロナウイルス感染防止対策のロゴ貼り込みで,印刷物を5%割引,または10%のポイント還元サービスを行っている。各都道府県で推奨されている感染対策防止のロゴを貼り込む場合が対象となる。

山梨の印刷会社グループ,勝沼ワインと新規就農目指す

ワイン産地の勝沼ワイナリーズクラブと印刷関連会社Y-INGは3月17日,新規就農支援のクラウドファンディングを始めたと発表した。耕作放棄地を3反解消しての新規就農を目指すため,200万円を目標金額としている。勝沼ワインを届け続けるための企画。

エイピーピー・ジャパン,インドネシアの森の再生プロジェクト

エイピーピー・ジャパンは,インドネシアと中国を本拠とする総合製紙企業APPグループの日本における販売会社。同社は3月17日,情報用紙「ホワイトコピー用紙A4」の包装紙裏面に,「森の再生プロジェクト~いっしょにSDGsに取り組もう!~」を紹介するデザインにすると発表した。このプロジェクトは,同社が2020年から行っているインドネシアの森を再生する取り組み。約半年ごとにコピー用紙の売上を集計し,1冊あたり0.1円を現地の環境保護基金に寄付する。

コマガタ,化粧箱制作のWebサイトリニューアル

オーダーメイド化粧箱など印刷紙器の製造を得意とするコマガタ(新潟市)のWebサイトは,2004年の開設以降,累計800社以上の取引実績がある。この度,この「化粧箱屋ドットコム」をリニューアルした。「箱の形状」「箱の材質」などの基礎知識があったりする。

■プロの世界

凸版印刷,子供の読解力育成ドリル開発

凸版印刷は,子供の読解力向上を支援するため,「文を正確に読む力」を身に付ける「navima読解力育成ドリル」を開発し,4月より提供を始めると発表した。小中学生向けのICT学習サービス「navima」に搭載する。また「文を正確に読むことを促す問題」や「文構造の理解を促す解説動画」などを取り入れた読解力育成ドリルを提供することにより,子供の読解力の向上を支援する。

グローバルインフォメーション,パッケージ印刷の市場予測データ発売

グローバルインフォメーションは,市場調査レポート「パッケージ印刷の世界市場(~2025年):印刷インク(水性・UV系)・印刷技術(フレキソ・グラビア・デジタル)・パッケージタイプ(ラベル&タグ・フレキシブル)・用途(食品&飲料・化粧品・医薬品)・地域別」(MarketsandMarkets発行)の販売を3月11日から始めた。シングルユースPDF版4950ドルなど。
パッケージ印刷の市場規模は,2020年の3521億ドルからCAGR 4.2%で成長し,2025年に4334億ドルになると予測されている。

FFGS,ジョブプランニング・面付ソフトの新バージョン発売

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(FFGS)はこの度,ジョブプランニング・面付ソフトウェア「Phoenix」の新バージョンPhoenixV7を発売した。ページ面付やタイリング(大サイズデータの分割)への対応,印刷機の対応範囲拡大,カッティング機への対応などが図れ,より詳細なコスト計算が可能になった。

TBM,石灰石含むポリ袋発表

TBMは3月11日,石灰石を重量ベースで約25%含むポリ袋「LimeAir Bag」を開発したと発表した。炭酸カルシウムの均一分散技術と空隙コントロール技術を活用することで,従来の石油由来プラスチック製ポリ袋より約10%軽量化となり,石油由来樹脂使用量を最大34%抑え,CO2排出量を最大29%削減することが可能。

日本HP,日産自動車のヘリテージ車両の部品を3D印刷で

日本HPはSOLIZE(株)と3月16日,日産自動車の生産終了となったヘリテージ車両の補修部品の共同開発とオンデマンドによる製造を始めると発表した。両社は,日産自動車が取り組む「NISMOヘリテージパーツ」において,3Dプリンティングによる補修部品の設計と製造を初めて行った。

日本印刷産業連合会,環境優良工場を発表

日本印刷産業連合会は3月19日,同連合会が主催する環境優良工場を発表した。経済産業大臣賞:該当なし,経済産業省商務情報政策局長賞:光陽社(埼玉県飯能市),大川印刷(横浜市),日本印刷産業連合会会長賞:河北印刷(京都市),平野屋物産(福岡県うきは市),九州クラフト工業(熊本市),同連合会特別賞:なし,同連合会奨励賞:佐川印刷(松山市),金沢シール(石川県白山市),昇寿堂(東京都江東区),皆川製本所(東京都足立区),デカルジャパン(東京都八王子市)。

大日本印刷,スイスの日本文化の企画展に協力

国際オリンピック委員会本部があるスイス・ローザンヌのオリンピック博物館で,東京2020大会に合わせて3月18日から11月21日まで,「スポーツとマンガと日本文化」をテーマとした企画展が開かれている。
大日本印刷は,日本相撲協会が所有する相撲錦絵について,徳間書店がデジタル化したデータを元に,独自の高精彩出力技術である「プリモアート」を用いて,相撲錦絵12点(総数26枚)のレプリカを作成して,本展に協力している。

PrintNext,2022年2月に開催

新しい印刷産業のカタチを示す,全国の青年印刷人によって企画されるPrintNextが2022年2月12日に催される。テーマは「印刷を再定義:時代を彩る印刷のチカラ」。会場は都内で選定中。主催は,全日本印刷工業組合連合会全国青年印刷人協議会,全国印刷緑友会,日本グラフィックサービス工業会青年部SPACE-21。

全日本印刷工業組合連合会,介護共済を新設

全日本印刷工業組合連合会は3月19日,従来の医療・がん共済に介護補償を追加した「医療・がん・介護共済」の募集を始めると発表した。公的介護保険制度要介護2以上の認定,または引受保険会社所定の要介護状態と診断され,その状態が90日を越えて継続した場合に一時金300万円を受け取ることができる。組合のスケールメリットを活かし,低価格で加入できる。募集は4月から補償は7月から。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

5月5日まで,イメージナビが「#東亜重工選手権」の募集

イメージナビ(札幌)が運営するデザインポケットは,イワタ,東亜重工有限責任事業組合の協力を受け,「#東亜重工選手権」の募集を5月5日まで行っている。漫画家,弐瓶勉氏の原案・監修のもと開発された東亜重工製フォントを使用した画像や動画などの作品を募集するコンテスト。
https://designpocket.jp/campaign/toaheavyindustries_championship/index.html

3月23日,サンコーとトロテックがレーザーカッター導入セミナー

トロテックは3月23日,東京・墨田区の印刷会社のサンコーとともに「印刷会社がなぜレーザーカッターを導入したのか?」と題し,印刷会社によるレーザーカッター活用術に関し,オンラインセミナーを催す。参加無料。
https://www.troteclaser.com/ja/news/2021-03-sanko-webinar/

3月26日,リコージャパンが新規ビジネスのオンラインセミナー

リコージャパンは3月26日,「印刷会社の挑戦は始まっている!~自社の強みを活かした新規ビジネス実践事例~」と題し,オンラインセミナーを催す。
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00029.html

2022年1月26~28日,ビッグサイトで国際ナノテクノロジー総合展

第21回「国際ナノテクノロジー総合展・技術会議nano tech 2022」が2022年1月26~28日,東京ビッグサイト東ホールとオンラインで開かれる。ナノスケールでのマテリアル・加工・計測技術を軸に,研究開発での課題の解決,企業や研究機関の技術シーズの用途開拓と社会実装を目指す展示会として出展者を募集している。事務局はJTBコミュニケーションデザイン内。
https://jcd-event.smktg.jp/cc/0nRilWb0I4gZd4gXUkS

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2021年4月号【 特集:新入社員のための印刷展望 】(3月22日発行)

今は、印刷企業や印刷に携わる人たちが、どのように社会や人の役に立つか、ということが問われている時代だと考えます。なんでも、大学生の就職先の産業は、印刷産業を希望する人が少なくないようです。大企業主義で、大手印刷会社しか頭にない学生もいるでしょうが、「紙を扱いたい」「大きな機械を触りたい」「モノづくりをしたい」「デザインにこだわりたい」などを思っている若者と接することがあります。
印刷企業に就職したら、今では印刷技術の基本はもちろんのこと、社会環境や顧客のこと、市場性(マーケティング)などを全体的に学んでいかなくてはなりません。
そのための展望を描けるような特集としました。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202104/

 

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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