週刊「印刷雑誌」

12巻 6号 2021年2月15日
Japan Printer weekly vol.12, no.6

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷をたのしむ

グラフィック社,『デザインのひきだし42』発売

グラフィック社は2月上旬,デザイン,印刷,紙,加工情報を掲載した書籍『デザインのひきだし42』を刊行した。特集は「ハンドプリントで!プロに頼んで!-紙もの&刷りものグッズづくりのA to Z-」。こだわってつくれる,他では情報を得ることができないオリジナルグッズづくりを紹介した。B5判,160ページ。本体2000円。

トッパン・フォームズ,国宝絵巻を原寸大で再現

トッパン・フォームズは2月5日,東京国立博物館,奈良国立博物館,京都国立博物館で所蔵の国宝絵巻「地獄草紙」,「餓鬼草紙」を原寸大(それぞれ縦27.6×横707.0cm,縦28.6×横920.0cm)で復刻版を商品化し(25万円+税),また原本を所蔵する国立博物館3館に本製品を寄贈したと発表した。

大日本印刷,「市谷の杜 本と活字館」一般公開開始

大日本印刷は,東京都新宿区の事業拠点において,1926(大正15)年の竣工以来「時計台」の愛称で親しまれてきた旧営業所棟の建物を修復・復元し,活版印刷の技術と本づくりの魅力を伝える文化施設「市谷の杜 本と活字館」として,2月11日から一般公開を始めた。当面は新型コロナウイルス感染予防のため見学は予約制。
https://ichigaya-letterpress.jp/

■プロの世界

大日本印刷,長期保存可能な紙製一次包材開発

大日本印刷は2月5日,独自のコンバーティング技術を使用し,フィルムパッケージと同等レベルのバリア性がある紙製のパッケージ「DNPスーパーハイバリア紙包材」を開発したと発表した。バリア性を有しながらも,紙を使用することでプラスチック使用量を削減した。食品などの内容物を直接包装する一次包材としての使用も想定している。

大成ラミック,小袋スタンディングパウチ製造機開発

大成ラミック(埼玉県白岡市)は,たとえば一人用ソースなどの液体が入った小袋パッケージで,スタンディングパウチ「Inst Pouch」を製造可能な「DANGAN GIP」を開発し,2月末から販売を始める。生産性は90個/分(給袋式自動包装機では30個/分)。
Inst Pouchは,2月17~19日に幕張メッセで開催されるスーパーマーケット・トレードショーで紹介する。

凸版印刷,TOKYO PACKでタイの子会社のパッケージ出展

東京国際包装展(TOKYO PACK)が2月24~26日,東京ビッグサイトで開かれるが,凸版印刷は,同社の子会社であるSiam Toppan Packaging Co., Ltd.(タイ)が製造した紙器も紹介する。タイの会社は,世界包装機構が主催するパッケージコンテストで,高い包装技術やデザインが優れたパッケージで表彰されている。

コニカミノルタ,デジタル印刷機用品質最適化ユニット機能追加

コニカミノルタは,電子写真方式デジタル印刷機用自動品質最適化ユニット「インテリジェントクオリティオプティマイザーIQ-501」に,DMなどのワンtoワン印刷(バリアブル印刷)の検品作業を省力化する新たな自動検品機能を追加し,3月に発売する。「紙⾯検査アップグレード基板UK-311」(100万円)と「VDPデータ比較アップグレードキットUK-312」(250万円)。
2月8日から開かれている印刷メディアビジネスのイベント「page2021」オンラインに出品している。

キヤノン,検品工程と画像調整を自動化するimagePRESS向け新ユニット

キヤノンはデジタル印刷機「imagePRESS」シリーズの旗艦モデル「imagePRESS C10010VP / C9010VP」の新ユニットとして,検品工程の自動化を図る「インスペクションユニット・A1」と画像調整の自動化を図る「センシングユニット・A1」を5月下旬に発売する。それぞれ,280万円,240万円。

日本HP,大判Latexプリンター新製品発売

日本HPは3月12日,屋内外向けの大判プリンター「HP Latex 700プリンター」(298万円から),同800プリンター(368万円から),白インク搭載の同700Wプリンター(338万円から)と同800Wプリンター(398万円から)の4機種を発売する。白インクは,ISO/DIS 23498をベースにし,時間経過に伴う黄変を防ぐ。HP Latex 800プリンターと同800 Wプリンターは,最大36m2/時の生産性で,前機種より50%向上させた。厚紙製のカートリッジでプラスチックの使用量を80%削減した「HPエコカートン」を使用した。

金羊社,レンゴーの傘下に

レンゴー(株)は3月末までに,グループで(株)金羊社の株式の70%(廣済堂保有株含む)を取得し,同社を子会社化する。今回の株主異動後も,金羊社の社名,事業内容等は変更ない。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

2月28日まで,page2021オンライン

日本印刷技術協会は印刷メディアのイベント「page2021オンライン」を2月28日まで催している。
リョービMHIグラフィックテクノロジーは,SDGsをアシストする片面・両面兼用オフセット印刷機「RMGT 970」を紹介。オペレーターフレンドリーなユーザーインターフェースや作業負担を軽減する自動化/省力化機能,損紙の削減や電力消費量低減などを図っている。
小松総合印刷は,「コロナ対策ゾーン」で非接触のスマホくじ「デジくじ」を出展。
土山印刷(京都)は,紙とWebでの販促の提案や各種取り組みを紹介。

3月31日まで,プロスパークリエイティブが色校正に関しWeb展示会

プロスパークリエイティブは3月31日まで,Web上で色校正に関するセミナーやオンライン展示会を開いている。新製品「ネット色校正・グランカラー」をはじめとした製品群をWeb上で紹介。
http://www.prosper-c.co.jp/booth.html

2月24~26日,大日本印刷がWebで包装関連展示会

東京国際包装展(TOKYO PACK)が2月24~26日,東京ビッグサイトで開かれる。大日本印刷は出展のほか,同時に同社のWebサイトで「TOKYO PACK 2021 DNPオンライン展示会」を開く。オンラインセミナーもあり,官公庁・業界団体・協力会社との対談も予定している。
https://www.dnp.co.jp/biz/eventseminar/event/10159019_1594.html

2月26日,日本画像学会がインクジェット技術交流会

日本画像学会は2月26日,「インクジェット技術の最新動向2020~最新技術を読み解き,これからの展開を予測する~」をテーマにオンラインで技術交流会を催す。富士フイルムの宮戸健志氏が話す。講演後,情報交換会も開く。参加費2000円,申込締切2月24日。
http://www.isj-imaging.org/inkjet-sig/event/IJSIG_event_017.pdf

2月18日,リコージャパンがデザインのセミナー

リコージャパンは2月18日,「伝わる!デザインのセオリー《エッセンシャルズ》」をテーマにオンラインで無料セミナーを催す。参加無料。
https://drm.ricoh.jp/event/schedule/s00022.html

3月3・5日リコージャパンがPODのセミナー

リコージャパンは制作物を作成する工程を一貫して学べる講座「オンラインで受講できる!PODキッチンスタジオ」を催す。DTPソフトのデータ作成からRICOH Pro Cシリーズでの出力,カットなどの後加工まで行う様子をオンラインで配信する。
3月3日は「イラストレーターで作る!名刺編」,定員10人。3月5日は「イラストレーターで作る!パンフレット編」。
https://drm.ricoh.jp/event/schedule/s00023.html

3月1~14日,日本印刷産業機械工業会がJapan Color認証セミナー

日本印刷産業機械工業会は3月1~14日,「Japan Color認証オンラインセミナー:基礎から学ぶカラーマネジメント~印刷の標準化とJapan Color認証制度」を配信する。2020年12月に開催したものと同様の内容。参加無料,申込は2月8~26日。
http://japancolor.jp/info/001976.html

3月5日,日本印刷学会がプリメディア研究会開催

日本印刷学会は3月5日,「ウィズコロナの時代,どうする印刷業界」のテーマで,オンラインでプリメディア研究会を開く。「競争力を加速させる印刷DXの本質」,「オンライン校正システムの活用はどう変化したのか?」,「DXという潮流の中で印刷会社が持つべきビジネス視点とは」で構成。参加費は,会員3,000円,教職員・学生2000円,非会員6000円。定員100,申込締切2月26日。
http://www.jspst.org/event/210305.html

3月15日,日本画像学会が「カプセル化技術」のオンラインミーティング

日本画像学会は3月15日,第37回フリートーキング「Imaging Today」で「カプセル化技術」技術を取り上げ,オンラインで会合を行う。森下仁丹におけるカプセル技術,感熱・感圧記録材料におけるマイクロカプセル技術,ポリマーを用いた自己修復材料,電子写真におけるカプセル化技術などの題材。参加費は会員2000円,非会員5000円,学生1500円。申込締切3月5日。
http://www.isj-imaging.org/event/imaging_today/2020_IT_37.html

6月30日~7月2日,ビッグサイトでライフスタイル展

国際文具・紙製品展ISOTや国際デザイン製品展などの複合展の第16回「ライフスタイルWeek【夏】」が2021年6月30日~7月2日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催はリードエグジビションジャパン。入場料5000円,Webからの事前登録等で無料。
https://www.lifestyle-expo.jp/ja-jp.html

2022年1月26~28日,東京ビッグサイトでConvertech JAPAN

Convertech JAPANや機能性材料展などで構成される「TCT Japan 2022 -3Dプリンティング & AM技術の総合展-」が2022年1月26~28,東京ビッグサイト東ホールで開かれる。主催はJTBコミュニケーションデザイン。入場料3000円,Webサイトから事前登録で無料。
https://www.tctjapan.jp/

 

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2021年3月号【 特集:抗菌・抗ウイルス 】(2月19日発行)

今月号は、研文社から、抗ウイルスインキやニスの印刷、さらに紙への扱いについて、大洞印刷から各種抗菌商品の取り組み、サカタインクスから抗ウイルスニスについて、きもとから抗ウイルスフィルムについて、抗菌・抗ウイルスニスをドイツから輸入している新星コーポレイションからの情報、また印刷物以外にも建材に関し、大日本印刷から解説いただきました。
なお、今月号では急きょ、新型コロナウイルスに感染して入院したミカドの青柳恵介社長から経験談を寄稿いただきました。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202103/

 

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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