週刊「印刷雑誌」

11巻 45号 2020年11月24日
Japan Printer weekly vol.11, no.45

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

●印刷をたのしむ

イメージナビ,鬼滅の刃のフォントを特別価格で

イメージナビ(札幌)が運営するフォント販売サイト「デザインポケット」は,筆文字フォントに対するニーズ応え「鬼滅のフォント3書体セット」を2021年1月15日まで販売を再開した。本セット商品は,アニメ「鬼滅の刃」で使用された昭和書体の「闘龍書体」「陽炎書体」「黒龍書体」の3書体特別価格の期間商品。通常税込39,534円を5,500円。

SKYHOPE,モバイルプリンターを限定販売

SKYHOPEは,スマホ・タブレット連動型スマートプリンター「Poooli」のライト版を12月30日までクラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」にて限定販売している。解像度200dpi,印刷幅48.0mm,パッケージ言語は中国語。

コスモテクト,抗ウイルスコート名刺発売

コスモテクト(埼玉県越谷市)は11月16日,抗ウイルス・抗菌の印刷物後加工向けコーティング技術「Vi-tect」を確立し,その技術を使った抗ウイルス名刺の販売を始めると発表した。大手食品メーカーグループ企業が開発し,各種試験で安全性が確認されたウイルス・細菌制御技術を採用。これを独自の印刷後加工用コート剤として調合し,印刷後の両表面に塗布することで,安定した効果がある。名刺1箱100枚770円(税込)から。

ウイル・コーポレーション,ハンドスプレーと温度検知が同時にできる商品発売

ウイル・コーポレーション(石川県)が運営するネット印刷のプリントモールは,オートハンドスプレー,温度検知機能一体型になった「サーモフレッシュ」を11月12日から発売した。

ロジック・アンド・デザイン,クラウド画像鮮明化サービス開始

ロジック・アンド・デザインは,デジカメやスマートフォンの画像ファイルを,クラウドを利用したWEBブラウザ上のPC操作で鮮明化できるサブスクリプションサービス「Lisr-CIS」を11月13日より始めた。月3300円から。

アイデア工房,神社仏閣年賀状サイト開設

アイデア工房(大阪)は11月19日,専門年賀状受注印刷サイト「寺社年賀工房」を開設したと発表した。寺と神社に特化した年賀状受注サイト。同社は,2014年より業種別年賀状を立ち上げている。

●プロの世界

遊文舎,枚葉IJ機導入

遊文舎(大阪市)は,大学の語学テキストや各種団体の広報誌などの編集・印刷に強みがあるが,この度,京セラの商業用インクジェット印刷機「TASKalfa Pro 15000c」1号機を発注した。300~1000部程度の印刷領域をカバーする。

凸版印刷,抗ウイルスと抗菌のコート紙化粧シートを開発

凸版印刷はこのたび,表面に付着した特定のウイルスや菌の増殖を抑え減少させることが可能な,コート紙化粧シートを開発した。コート紙の表面に抗ウイルスと抗菌,両方の性能を有する特殊コーティングを施しており,第3者認証機関であるSIAA(抗菌製品技術協議会)より11月9日に認証を取得した。

東洋インキ,エタノール消毒対応表刷りグラビアインキ発売

東洋インキは11月17日,エタノール消毒液耐性に優れる表刷り用グラビアインキ「レアルNEX BO S3シリーズ」の販売を始めたと発表した。独自の樹脂設計技術による強固な塗膜形成により,消毒液使用時にインキが落ちるリスクを著しく低減することに成功した。かつバイオマス原材料を10%以上配合した。

帝国インキ,ファインテックジャパンで機能性インキ出展

材料・加工機械の総合展「高機能素材Week」が12月2~4日,幕張メッセで開かれるが,同展を構成するディスプレイ産業展「ファインテックジャパン」で,帝国インキ製造は電磁波シールド用インキ,各種センサーへの需要が増えているIR透過インキ,7つの便益がある高精彩インキ,光透過時に意匠が浮かび上がるステルス印刷を出展,紹介する。

ニレコ,無地表面検査装置開発

ニレコは11月19日,従来モデル比2倍のライン速度に対応した,無地検査装置の最上位機種として「Mujiken-Express」を開発したと発表した。12月2~4日に幕張メッセで開かれる「高機能フィルム展」に出展予定。

SCREEN,ドイツ社とCxF特色色合わせソリューション発表

SCREENグラフィックソリューションズはこのほど,正確な色管理を可能にするCxF(カラーエクスチェンジフォーマット)データ生成の作業効率を改善する特色色合わせソリューションを,ドイツCGS Publishing Technologies International GmbHと共同開発した。おもにラベル・パッケージにおいて,異なる印刷機でも同じ色を再現できるとともに,データ化されたCxFを色管理手法として使用することにより,オペレーターのスキルに左右されない色管理が可能となる。

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デザイナーが、現場に正しく「色」を伝え、思った通りの印刷物を制作するための、色の表現、照明・環境、色校正などを解説。『グラフィックデザイナーのための色の基本  ― 印刷物作成へのカラーコミュニケーション ―

アルテック,3Dプリンターの新製品発表

アルテックは11月18日,3Dプリンター業界最大手Stratasys Ltd.のデスクトップタイプ3Dプリンター「Objet30シリーズ V5」として「Objet30Pro V5」「Objet30Prime V5」の2機種の取り扱いを始めたと発表した。低価格材料と使いやすさを追求した。

キンコーズ,販促資材の発注で働き方改革

キンコーズ・ジャパンは11月18日,無料で利用可能な販促資材管理クラウド「オンデマンドMPM free」の提供を始めた。企業内での販促資材の発注で,支店や営業所などから依頼される注文や数量の本部での取りまとめや,チラシなどの販促物上に記載する支店名の編集などの業務の手間を削減し,煩雑な受発注業務に追われる総務部やマーケティング部の働き方改革を支援する。

芝浦工業大学,紙のソフトロボットで構造や動きの印刷に成功

芝浦工業大学の重宗宏毅助教ら研究チームは,標準的なインクジェットプリンタを利用して,紙へ自律的に折り畳む順序をプログラムし,構造や動きの印刷を可能したと11月17日,発表した。紙のセルロース繊維と印刷する薬液の反応をエネルギーとして,自律的に立体構造が形成され,さらに動き出すソフトロボットの開発に成功した。構造や動きを印刷することで,柔らかくもろい製品の立体的な包装に活用したり,太陽電池パネルを常に太陽に向かせることでエネルギー収集量を増やしたり,技術の幅広い応用が期待される。

●印刷・デザイン・出版関連イベント案内

11月25~27日,幕張メッセでインターフェックス展

医薬品・化粧品の研究・製造に関する製品・技術・サービスの展示会,第22回「インターフェックスWeek東京」が11月25~27日,千葉の幕張メッセで開かれる。主催はリードエグジビションジャパン。入場料は5000円,Webからの登録で無料。
凸版印刷は,ヘルスケア業界に向けた体外診断薬受託製造やBPOサービス,製造現場のDXソリューション,高機能モノマテリアル包材や再生材利用包材などのパッケージ関連を出展する。
https://www.interphex.jp/ja-jp.html

11月27~29日,東京流通センターで文具が好きな人のためのイベント開催

文具が好きな人のためのイベント「文具女子博」が11月27~29日,平和島の東京流通センターで開かれる。主催は実行委員会。入場券はローソンチケットで発売,690円(税込・発券手数料別)。
https://bungujoshi.com/event/bungujoshi2020/

12月4日,リコーが販促の勉強会

リコージャパンは12月4日,オンラインと,東京・三田の同社で「RICOH Promotion Lab 2020:営業販促イベント強化物語~実践編~」を開く。参加無料。
https://drm.ricoh.jp/event/schedule/s00019.html

12月7~9日,ビッグサイトで中小企業新ものづくり・新サービス展

ものづくり補助事業展示会「中小企業 新ものづくり・新サービス展」が12月7~9日,東京ビッグサイト青海展示棟で開かれる。主催は,全国中小企業団体中央会。デュプロ精工は,印刷済みの古紙の新たな再生に関し出展する。入場無料。
https://www.shin-monodukuri-shin-service.jp/

12月11日,画像学会がイメージング技術の1年を振り返る勉強会

日本画像学会は12月11日,イメージング技術の1年を振り返る勉強会の第86回「イメージングカフェ」をオンラインで催す。電子写真,インクジェット,電子ペーパー/フレキシブル,デジタルファブリケーションの各技術をおさらいする。定員50人。参加費は,個人会員2000円,個人会員以外4000円。
http://www.isj-imaging.org/event/imagingcafe/imagingcafe201211.html

12月18日(19日)~2021年2月28日,凸版印刷ほかがバーチャルトーハク「時をかける少女」

東京国立博物館,文化財活用センター,凸版印刷は,バーチャル空間に「バーチャル東京国立博物館」(バーチャルトーハク)を開設した。アニメーション映画『時をかける少女』のスタジオ地図・細田守監督との協働企画であるバーチャル特別展「アノニマス―逸名の名画―」を,12月19日~2021年2月28日に開催する。入場料290円(税込,購入方法によって価格が変動する)。
また,12月18日に本展覧会公開記念として,バーチャル特別展の会場内にてトークイベント「時をかける日本美術」を催す。細田監督と東京国立博物館の松嶋雅人研究員がバーチャルSNS「cluster」アバターで登場し,『時をかける少女』をはじめとする現代アニメーションと日本美術の関係についてトークセッションを行う。料金1100円(税込,購入方法によって価格が変動する)。
https://virtualtohaku.jp/anonymous2020_exhibition/

 

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年12月号【 特集:絵本の世界 】(11月20日発行)

絵本をはじめとした児童書は、コロナ禍での巣ごもり需要のためか、売れ行きがそこそこ良いと聞きますが、今月号は「絵本」に焦点を当てました。
フレーベル館からコンテンツも製作工程も仕様も多種多様な最新の絵本事情を、惠友印刷から絵本作家の色へのこだわりに応える絵本づくりを解説。また、さまざまな企業が海外支援でサポートする絵本の世界を紹介します。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202012/

 

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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