週刊「印刷雑誌」
11巻
42号
2020年11月2日
Japan Printer weekly
vol.11,
no.42
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。
●印刷をたのしむ
キヤノン,無料印刷素材サイトに「2021丑年年賀状特集」を公開
キヤノンは,無料印刷素材サイト「クリエイティブパーク」に「2021丑年年賀状特集」を公開した。渋谷区公認の「シブヤフォント」を使った年賀状デザインや,2021年の干支をはじめ縁起の良い動物をモチーフにした年賀状にもなるペーパークラフトなどを用意している。
https://creativepark.canon/event/nenga/jp
エプソン販売,Webで年賀状作成をサポート
エプソン販売は,スマホやパソコンなどから年賀状作成をサポートするポータルサイト「年賀状特集2021」を10月28日から公開した。
また,スマホやタブレット端末から年賀状を作成できる,同社のプリンター用のスマホアプリ「スマホでカラリオ年賀」の丑(うし)年デザインを収録した2021年版を10月29日から公開した。
www.epson.jp/katsuyou/nenga/
www.epson.jp/katsuyou/nenga/smart/
大日本印刷,金沢市で工芸作品を3Dアーカイブ
大日本印刷はシャープと連携し,2020年10月に石川県金沢市に移転開館する国立工芸館が所蔵する工芸作品を3Dデジタルアーカイブ化し,同館が設置する高精細な8K対応のタッチディスプレイで公開すると発表した。
大日本印刷,早稲田大学大学祭で大隈講堂360度VR映像公開
大日本印刷は,VR(仮想現実)技術を活用し,国の重要文化財である早稲田大学の大隈講堂の360度VR映像を制作した。11月7・8日にオンラインで開催される同大学の学園祭で公開する。
帆風,オンラインファンションイベントでTシャツ販売
帆風は,ファッション業界の活性化を目的に,さまざまなブランドや地域団体,多くの商業施設と一緒に取り組むオンライン販売イベント「VOGUE FASHION’S NIGHT IN 2020」に同社のプリントウェア専門店イッチャクとして参加し,11月8日まで同イベント限定デザインTシャツを販売している。
アドビ,日本郵便と「アート年賀状ギャラリー」でコラボ
アドビは,日本郵便とともに,日本郵便が運営する年賀特設サイト郵便年賀.jpコンテンツ「アート年賀状ギャラリー」の「フォト部門」において,アドビのモバイルアプリ「Adobe Photoshop Camera」を使って作成したオフィシャルユーザーによる作品を10月29日より順次公開している。来年の干支である「牛」や「風景」などをモチーフにしたアート作品を公開。
また,コラボレーションの一環として,12月1日に「Adobe Photoshop Camera」に,新たに年賀状オリジナルレンズを発表する。世界的に活躍している水引クリエーター・長浦ちえ氏の作品をベースにしたレンズで,このレンズを利用すれば,写真を撮るだけでオリジナル年賀状を作ることができる。
スカイホープ,モバイルプリンター販売
SKYHOPEは,スマホ・タブレット連動型プリンター「Poooli L3」を10月27日よりクラウドファンディングサービスMakuakeで限定販売している(予定販売台数500台)。Bluetoothでスマートフォンやタブレットに接続。レジと同じく感熱紙で印刷を行うことで,インク補充などの手入れはない。
キヤノンマーケティングジャパン,ハローキティとコラボのフォトプリンター発売
キヤノンマーケティングジャパンは,スマートフォンの画像をプリントできるミニフォトプリンター「iNSPiC」で,サンリオのキャラクター,ハローキティとコラボレーションしたモデル「iNSPiC PV-123 HELLO HELLO」を11月から発売する。オープン価格だが,参考として15,800円。
キヤノングループ,大容量インク搭載IJ複合機発売
キヤノングループは,特大容量タンクを搭載したインクジェット複合機「G3360」を11月12日に発売する。黒インクボトル(別売り)1本分の容量でA4判7600ページ,カラーインクボトル(シアン,マゼンタ,イエロー,別売り)の場合はA4判7700 ページの印刷が可能。オープン価格だが,参考として本体2万6500円,インク各色1400円。
エプソン,A4ドキュメントスキャナー発売日延期
エプソンは,9月17日に発表したA4判ドキュメントスキャナー「DS-571W」「DS531」に関し,当初11月中旬の発売を予定していたが,発売日を12月17日とした。
●プロの世界
プロスパークリエイティブ,ネット色校正システム発表
プロスパークリエイティブは,オフセット印刷物やデジタル印刷物をスキャナー入力してデジタル化した画像データをもとに,顧客と対面せずに非接触で色校正業務を行うための「ネット色校正」システムを11月から発売する。独自の特許技術である絵柄比較のソフトウエアを開発した。
swissQprint Japan,大判プリンターに新型バキューム搭載
swissQprint Japanは10月,「swissQprintフラットベッド」プリンターを発表した。256チャンネルに分割した新しいバキュームテーブルを装備。「swissQprintワンタッチバキューム」(特許出願中)により,指1本でワンステップのみでチャンネルのオン・オフを切り替えることができる。手間暇かかるマスキングやテーピングが不要になり,特にボード間やデュアルロールの間をふさぐ作業が不要になる。
ホリゾンとSCREEN,印刷工場のスマートファクトリー化AI共同開発
ホリゾンとSCREENグラフィックソリューションズはこのほど,印刷工場のさらなるスマートファクトリー化を実現するために,人工知能を活用したソリューションを共同で開発することに合意した。2022年1月以降,エンドユーザーへの導入を目指す。
SCREEN,ホリゾンびわこショールームにモノクロIJ機
SCREENグラフィックソリューションズはこのたび,ホリゾンが滋賀県の本社びわこ工場内に開設したショールーム「Horizon Innovation Park」に,ロール式モノクロインクジェット印刷機「Truepress Jet520HD mono」を世界で初めて展示した。Hunkeler社の前後装置およびホリゾンの「Smart Binding System」とインライン接続し,多品種・小ロットの無線綴じ書籍のオンデマンド生産を見せる。
エプソン,ショールームでオンラインデモ
エプソン販売は,ショールーム「エプソンスクエア丸の内」(東京都千代田区)で,同社商品のデモンストレーションがオンラインで受けられるサービスを始めた。商品の購入検討者がオフィスや自宅に居ながら,ショールームスタッフによる商品の説明を受けられる。
ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会,新サービス開始
ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会はこの度,「UCDパッケージ評価」「加齢配慮プログラム」を始めた。UCDパッケージ評価は,食品・医薬品等のパッケージに関し,きちんと情報が伝達できているか,デザイン重視のあまりレイアウトが見にくくなっていないかを評価する。加齢配慮プログラムは,「わかりやすさ」に関し企業がそれぞれ抱えている課題解決をサポートする。
モリサワ,「JP2020・ICTと印刷展」に出展
「JP2020・ICTと印刷展」が11月19・20日に南港のインテックス大阪で開かれるが,モリサワは,SDGsの取組みに貢献できるUDフォントや,印刷データを電子配信する「MCCatalog+」を出展する。また,テレワーク環境における企業のデータ共有・保管に役立つファイアウォールや,Office365を活用した働き方改革の事例など,DXについても紹介する。
日本印刷技術協会,「DTPエキスパート認証試験」結果発表
日本印刷技術協会は10月30日,第54期DTPエキスパート認証試験(8月30日実施)の結果を発表した。合格者数は,デザイン・制作実務者を中心に60人が「DTPエキスパート・マイスター」を,営業職を始め幅広い職種の132人が「DTPエキスパート認証」を取得した。
次回DTPエキスパート認証試験は,2021年3月14日に東京・大阪・名古屋・福岡および指定講座会場の予定。
エコリカ,キヤノンに対する訴訟
エコリカは10月27日,キヤノンに対しインクジェットプリンタ用インクカートリッジに関する独占禁止法違反行為差止等請求訴訟を大阪地方裁判所に提起した。リサイクルインクカートリッジの発売ができない状況を提起。
日本印刷産業連合会,新年交歓会中止
日本印刷産業連合会は2021年1月6日に新年交歓会を予定していたが,中止とした。
●印刷・デザイン・出版関連イベント案内
10月30日~11月8日,日本印刷技術協会がオンラインで地域大会
日本印刷技術協会は10月30日~11月8日,「JAGAT地域大会オンライン(通称:Web JUMP)」を開く。全国5カ所(東北,中部,近畿,中国・四国,九州)で行ってきた印刷会社を中心としたイベントである地域版大会のオンライン版。内容は,特別講演「小さくても勝てる~これからは地方の時代」鳥取県知事 平井伸治×日本印刷技術協会 専務理事 郡司秀明,「印刷ビジネスの地域別動向~withコロナ時代の地域活性化に果たす役割~」「印刷会社の新卒採用と新入社員教育実態調査2020」。視聴料は,会員企業無料,非会員は5500円。
https://www.jagat.or.jp/webjump2020
11月1~30日,オンラインで図書館総合展
第22回「図書館総合展」が11月1~30日,オンラインで開かれる。主催は,同展運営委員会,企画・運営はカルチャー・ジャパン。参加無料。
大日本印刷と図書館流通センターは,未来の図書館「バーチャル図書館」を「バーチャル図書館」としてデモンストレーション版として公開している。
https://2020.libraryfair.jp/
11月4日,リコージャパンがOfficeを使った販促物データ作成のセミナー
リコージャパンは11月4日,「Officeを使った販促物データ作成から仕上りまで見せちゃいます!~デザインも印刷もまるでプロの仕上り~」をテーマにオンラインでセミナーを催す。受講無料。
https://drm.ricoh.jp/event/schedule/s00016.html
11月4日,11月11日,12月10日,厚生労働省がテレワークセミナー
厚生労働省は,労務管理上の留意点,テレワーク導入事例の紹介,導入企業の体験談など,テレワークに必要な情報に関する「テレワーク・セミナー」を11月4日,11月11日,12月10日に開く。参加無料。
https://kagayakutelework.jp/seminar/2020/tokyo03.html
https://kagayakutelework.jp/seminar/2020/nagoya02.html
https://kagayakutelework.jp/seminar/2020/fukuoka.html
11月6日,国際出版研究フォーラムがオンライン開催
第19回「国際出版研究フォーラム」(国際出版学術会議)が11月6日,「モバイル時代の出版革命」をテーマに韓国出版学会の主催で開かれる。使用言語は,日中韓。日本からの発表は,「コンテンツとしてのジャーナリズム」塚本晴二朗(日本出版学会会長,日本大学教授),「COVID-19の影響拡大における出版・電子書籍の現状と課題」植村八潮(専修大学教授),「デジタル時代の読書とは」山崎隆広(群馬県立女子大学准教授),「海賊版電子書籍に対する著作権法改正」宮下義樹(日本大学講師)。参加無料。
http://www.shuppan.jp/yotei/1181-19-2020116114.html
11月6日,リコージャパンが指示書から無人で印刷するセミナー
リコージャパンは11月6日,作業の自動化で生産性を向上させる「えっ?指示書から無人で印刷?そんなことできるの?~リコープリンティングROBOが実現する未来~」をテーマにオンラインセミナーを催す。参加無料。
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00017.html
11月9~12日,ハイデルベルグ・ジャパンがオンライン内覧会
ハイデルベルグ・ジャパンは11月9~12日,「Push to Stop 2020 -Unfold Your Potential-(解き放て,ポテンシャル)」をテーマに,商業・出版,パッケージ,ラベル印刷業界の顧客のためにオンラインでの内覧会を催す。主に東京ショールームの新製品を使って,同社の担当者が解説する。参加無料,要事前登録。問合せは,電話03-5715-7255。
11月10日,「リテールテックJAPAN」でオンラインセミナー
日本経済新聞社は11月10日,「リテールテックJAPAN」としてのオンラインセミナーを「OMO(Online Merges with Offline)で実現する高品質の顧客体験とは?」をテーマに開く。受講無料(事前登録制)。
http://www.nikkei-events.jp/pcs1110/
11月19日,文化通信社が出版の可能性を探るオンラインセミナー
文化通信社は11月19日,「重版率60%のライツ社に見る出版社の可能性~創業4年の足跡と展望を語る~」をテーマにオンラインセミナーを開く。ライツ社の大塚啓志郎と高野翔の両社長が話す。参加料5,000円。
https://bunkanews.shop-pro.jp/?pid=155102628
11月24~28日,日本経済新聞社グループが東京・日本橋で「SDGsフェス」
日本経済新聞社グループは11月24~28日,SDGsを考えるイベント「SDGsフェス」を東京・日本橋で開く。伝統と革新の街から配信するWebライブ。
https://project.nikkeibp.co.jp/event/sdgs2011/
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2020年11月号【 特集:シールラベルとセキュリティ印刷 】(10月20日発行)
今月号はシール・ラベルと,これらに使われることが多いセキュリティ技術も加え特集しました。世界ラベルコンテストで1位になった福岡・久留米の丸信の日本酒ラベルや,デジタル印刷によるシール・ラベル印刷の動向や一端,偽造防止(セキュリティ)技術の一つであるホログラム印刷,粘着ラベルの世界市場レポート,不可視化インキについて解説します。
https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202011/
週刊「印刷雑誌」
編集 古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所 株式会社印刷学会出版部
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