週刊「印刷雑誌」

11巻 41号 2020年10月26日
Japan Printer weekly vol.11, no.41

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

●印刷をたのしむ

キヤノン,スマートフォン向けはがき作成無料アプリ公開

キヤノンマーケティングジャパンは,年賀状をはじめとした季節のはがきやグリーティングカード作りを楽しめるスマートフォン無料アプリ「PIXUS はがきクリエイター」を10月29日から公開する。好きなテンプレートを選んで文字や写真をレイアウトし,住所録を取り込んで宛名面を作成することが可能。470点以上のデザインを収録。
https://cweb.canon.jp/pixus/special/room/nenga/

オンデマンド,独自の年賀はがき発売

オンデマンド(さいたま市)は10月20日,年賀状宛名面がオリジナルデザインや個人・法人の年賀状が「記念はがき」に変身する「じぶん年賀はがき」の販売を始めた。宛名面切手下と抽選番号部分中央に好きなようにデザインできる年賀はがきになっており,法人用ではブランディングの訴求に,家庭でも個性が出せる。また,はがきのデザインが無料でできる「はがきデザイナーWEB」の公開を始めた。
https://design.aisatu.jp/

EIZO,文教市場にフレームレスモニター発売

EIZOは,文教市場向けに販売しているモニターセット「スクールパック」および「エデュケーションパック」の一部を刷新した。既存23型モニターに代わり,新たに22.5型フレームレスモニターEV2360を採用し,スクールパック用とエデュケーションパック用を11月27日に発売する。

ダイナコムウェア,112書体をライセンス提供

ダイナコムウェアは,「ダイナフォント」年間ライセンス「DynaSmart V」「DynaSmart教育機関向けプラン」「DynaSmart学生版」を契約している人に向け,10月の新書体「青花ゴシック体」「金剛黒体コンデンス」,テロップ書体「娥眉明朝体S」「POPミックスS」を含むダイナフォント112書体を10月19日より提供すると発表した。

丸井織物,オリジナル缶バッジの販売

丸井織物(石川県鹿島郡)が運営するオリジナルグッズ制作・販売の「UP-T」はこのたび,オリジナル缶バッジ4種の販売を始めた。既に販売中のステンレス製のオリジナル缶バッジの仲間で,ホログラムタイプと白背景タイプがある。両タイプとも44ミリサイズ650円,56ミリサイズ680円。

アドビ,学生向けクリエイティブコンテスト受賞者発表

アドビは10月20日,学生がクリエイターとして,写真・動画などのクリエイティブ作品を登録し,販売の機会を得ることができるコンテスト「Adobe Stock Student Challenge」の受賞作品を発表した。113作品の応募があり,グランプリは女子美術大学1年生のgi.ha.il氏。
https://stock.adobe.com/jp/collections/tk4B4kyNoTQKHULTY67uzOx0CKrVjsoS

エプソン販売,プリンタのキャッシュバックキャンペーン

エプソン販売は10月22日~2021年1月12日を対象購入期間として,エコタンク搭載モデル「カラリオ“みんなの笑顔を応援 キャッシュバックキャンペーン”」を行っている。対象購入期間に,エコタンク搭載モデル「EW-M752T/TB」とインクボトル,カラリオ「EP-883AW/AB/AR」と増量6色インクパックを購入すると,6000円分をVisaギフトカードでキャッシュバックする。応募締切は2021年1月26日。

●プロの世界

日本印刷技術協会,『印刷白書2020』発行

日本印刷技術協会は10月23日,『印刷白書2020』を発行した。特集は「コロナウイルスで変わる社会と印刷」。そのほか,印刷・関連産業の動向,印刷産業の経営課題を掲載。A4判並製,148ぺージ。本体9000円,会員は7545円。

ユポ・コーポレーション,ユポが水性フレキソ印刷可能確認

ユポ・コーポレーションはこのほど,合成紙「ユポ」の一部製品において水性フレキソ印刷の適性があることを確認した。検証では,ユポ独自の表面処理技術により,水性フレキソ印刷においてユポが高いインキ密着性を保持することを確認し,一般的なプラスチックフィルムに必須とされる印刷前の「コロナ放電処理」が不要となることも確認できた。

エプソン販売,黒色マット顔料IJラベルプリンター発売

エプソン販売はカラーインクジェットラベルプリンター「CW-C6520シリーズ」「CW-C6020シリーズ」のラインアップとして,黒色マット顔料インクを搭載したモデル4機種を追加し,11月4日に発売する。印刷幅8インチ・自動カッターモデル「CW-C6520AM」54万8000円~印刷幅4インチ・ピーラーモデル「CW-C6020PM」44万8000円など。黒,マットインクのインクカートリッジ5000円。

沖データ,小型のカラーLEDプリンター発売

沖データは,医療や流通・小売業などの限られたスペースでのプリンター運用のための,クラス世界最小の本体サイズと設置スペース・メンテナンススペースの最小化を図ったカラーLEDプリンター「COREFIDO C650dnw」を10月22日に発売した。本体17万8000円。

オカベマーキングシステム,小型ラベルプリンタ発売

オカベマーキングシステムは,20cm四方に収まるサイズに,ラベル・レシート・チケット印刷業務に必要な機能があるサーマルラベルプリンタ「EC300シリーズ」4モデルを,2021年1月より順次販売する。4インチ幅のラベルが印刷でき,製造・物流の現場でバーコードプリンタとして活用できる機能はそのままに,医療機関や美容室などの受付カウンター,アパレルやインテリアショップなどのレジ横に設置もできる。

トッパン・フォームズ,低温環境対応配送用ラベル発売

トッパン・フォームズは10月19日,冷蔵・冷凍の温度帯で使用しても配送物から剥がれにくく,一般的なオートラベラーによる自動貼りに対応した配送用ラベル「EXフォーム サーマル コールドタイプ」を発売した。マイナス20℃以下の冷凍環境でも粘着力を維持し,プラスチック素材にも接着する。

凸版印刷,教育機関向け多言語Web連絡帳システム実証実験

凸版印刷はこのたび,Web上で定型文を選択することで連絡内容を多言語で通知する「多言語WEB連絡帳システム」を教育機関向けに開発。2021年1~2月に実証実験を行う。教員が保護者への連絡を行う際,Web上で送信先と定型文を選択すると保護者があらかじめ登録した言語で連絡内容を一斉にメールで送信する。これにより,教員と外国人児童の保護者とのコミュニケーションを支援することを目指す。

凸版印刷,最短3日でオンライン広告接触者に直接DM

凸版印刷はCCCマーケティングと,後者が有するデータベースと印刷技術を掛け合わせ,ダイレクトメディア「オンオフ・リターゲティング・ソリューション」の提供に向けた協業を10月1日から始めた。オンライン広告接触者へ最短3日でダイレクトメールの発送が可能なサービス。従来は,オンライン広告接触者へ向けたオフラインでのダイレクトアプローチは1ヵ月程度の期間を要していた。

キヤノングループ,クラウド型AI OCRソリューション発売

キヤノンマーケティングジャパンとキヤノンITソリューションズは,AI OCR基盤として「CaptureBrain」の機能とラインアップを拡充し,新バージョンの提供を10月下旬から始めると発表した。紙帳票の電子化とデータ入力業務の自動化により,業務プロセスを最適化し業務効率化を図る。初期契約費用20万円ほか,月3万円から。

凸版印刷,和紙を使用した不燃壁紙開発

凸版印刷は10月22日,国内初となる不燃石膏ボードを下地として,全点不燃認定を取得した和紙壁紙ブランド「INSHU」を開発したと発表した。 高い意匠性をもつ全23柄42点(手加工品16点,機械加工品26点)をラインアップ。日本古来の和紙の原料である楮(こうぞ)を使用した,植物由来の環境にやさしい製品で,大因州製紙協業組合(鳥取市)および旭興(大阪市)と共同で開発した。

東京都印刷工業組合,1月12日に新春の集い

東京都印刷工業組合は2021年1月12日,丸の内のパレスホテル東京で「新春の集い」を開く。参加者の人数を収容人員の50%以下に抑え,着席形式で実施予定。

●印刷・デザイン・出版関連イベント案内

10月29日,文化通信社が出版会計のオンラインセミナー

文化通信社は10月29日,「知っておきたい出版会計と“収益認識基準”の基礎」をテーマにオンラインセミナーを催す。講師は,公認会計士・税理士・経営心理士の碇信一郎氏。受講料5,000円。
https://bunkanews.shop-pro.jp/?pid=154287632

11月4日,日本印刷技術協会が自動組版と活用事例のセミナー

日本印刷技術協会は11月4日,セミナー「進化した自動組版と活用事例」を,オンラインで行う。内容は,自動組版クラウドサービス「DOT3」と活用事例,中国・大連でのDB・自動組版による印刷物制作,カタログ製作の業務効率化と自動化開発。参加費は,会員11,000円,一般15,400円。
https://www.jagat.or.jp/archives/79898

11月6日,日本印刷技術協会が「構造不況を乗り越える出版社のデジタル展開」セミナー

日本印刷技術協会は11月6日,セミナー「構造不況を乗り越える出版社のデジタル展開」を,オンラインで開く。内容は,東洋経済オンラインの舞台裏,DNPが進めるインターネット広告事業,出版社を支援する印刷会社によるサイト構築。参加費は,会員11,000円,一般15,400円。
https://www.jagat.or.jp/20201106_CM

11月7・8日,本の学校が出版産業シンポジウム

本の学校は11月7・8日,オンラインセミナーとして「本の学校 出版産業シンポジウム2020」を催す。(1)災害と書店と読書(大災害・コロナ禍で考える本屋と本の価値),(2)なぜいま小さな本屋が増えているのか(日本と韓国での本屋創業事情を語る),(3)出版営業のデジタル化推進(オンライン商談の最新活用例を知る),(4)コンテンツと読者の新たな場の設計,(5)コロナ禍の図書館(知の地域づくりの観点から)。参加費は1講座2200円。
http://www.honnogakko.or.jp/archives/1398

11月10~13日,ニューノーマル時代のビジネス変革を支えるセキュリティイベント

キヤノンマーケティングジャパンとイーセットジャパンは,オンライン配信のバーチャルセミナーイベントとして「Canon Security Days / ESET Security Days 2020 VIRTUAL」を11月10~13日に開く。ニューノーマル時代にさらに加速するビジネス変革を,セキュリティでどのように支えるのか,市場動向やソリューションを紹介する。参加無料。
https://www.csdesd-virtual.jp/2020/

11月11日,13日,リコージャパンがオンラインでのDTPセミナー

リコージャパンはオンラインでDTPセミナー「PODキッチンスタジオ」を開く。11月11日は「イラストレーターで作る!名刺編」,13日は「インデザインで作る!パンフレット編」。参加無料。
https://drm.ricoh.jp/event/schedule/s00017.html

11月17日~12月9日,エプソンスクエア丸の内でインクジェット捺染作品展

エプソン販売は11月17日~12月9日,東京のエプソンスクエア丸の内の「エプサイトギャラリー」で,ファッションデザイナー・アートディレクターの鷺森アグリ氏デザインによる「Textile and Interior Printing Exhibition inspired by AGURI SAGIMORI」を開く。デジタル捺染でプリントした布を,ファッション,アートという視点によって生み出した作品。
https://www.epson.jp/showroom/marunouchi/epsite/gallery/exhibitions/2020/1009/

11月26日,日本画像学会がオンラインでMBD技術研究会

日本画像学会は11月26日,MBD技術研究会「MBDの実践・展開・深化」をオンラインで催す。MBD(Model Based Development)に関する技術情報を紹介する。参加費は,会員・維持会員・協賛学会員5,000円,非会員7,000円,学生1,000円。
http://www.isj-imaging.org/event/tech_seminar/2020_smr_147.html

12月1~25日,銀座の2つのギャラリーでヒノキ枡展

東京・銀座のクリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンは12月1~25日,「Creation Project 2020:160人のクリエイターと大垣の職人がつくるヒノキ枡“〼〼⊿〼”(益々繁盛)」展を開く。160人のクリエイターがデザインし,大垣の職人が一つ一つ木を組み,ヒノキの枡をつくった。入場無料,クリエイションギャラリーG8は予約制。
http://rcc.recruit.co.jp/creationproject/2020

12月4日,日本画像学会が「プリンティング進化論」のシンポジウム

日本画像学会は12月4日,「プリンティング進化論~New Normalの生き残り戦略~」をテーマにシンポジウムをオンラインで開く。(1)コロナ禍での働き方の変化・紙出力の変化,(2)商業印刷ビジネスの現状と求められる将来像とは,(3)文書のデジタル化と電子認証,(4)3Dプリンタ,社会で変わるのか,社会が変わるのか,(5)ポストコロナ時代の包装容器とEco-printing solution,および討論で構成。参加費は,会員6,000円,非会員14,000円,学生1,000円。
http://www.isj-imaging.org/event/symposium/symp_2020/2020_symp_kyoto.html  

12月7日~11日,1_WALLグラフィック部門作品募集

東京・銀座のガーディアン・ガーデンは,若手クリエイターの個展開催の権利をかけた公募展第23回「1_WALL」グラフィック部門の作品募集を12月7日~11日に行う。出品料金は無料。なお,写真部門の応募受付は2021年1月25~29日。
http://rcc.recruit.co.jp/gg/competition/1_wall/023_graphics-2

12月15日,日本印刷学会がグラビア印刷技術研究会セミナー

日本印刷学会は12月15日,第6回「グラビア基礎講座―グラビア印刷,基礎からトラブル対処まで―」をオンラインで開く。(1)グラビア印刷時のフィルムの取り扱いに関する留意点,(2)グラビア製版の基礎,(3)グラビアインキの基礎・印刷時のトラブルシューティング,(4)質問コーナー,で構成。参加費3000円。
http://www.jspst.org/event/201215.html

 

 

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年11月号【 特集:シールラベルとセキュリティ印刷 】(10月20日発行)

今月号はシール・ラベルと,これらに使われることが多いセキュリティ技術も加え特集しました。世界ラベルコンテストで1位になった福岡・久留米の丸信の日本酒ラベルや,デジタル印刷によるシール・ラベル印刷の動向や一端,偽造防止(セキュリティ)技術の一つであるホログラム印刷,粘着ラベルの世界市場レポート,不可視化インキについて解説します。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202011/

 

 

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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