週刊「印刷雑誌」

11巻 40号 2020年10月19日
Japan Printer weekly vol.11, no.40

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

●印刷をたのしむ

セイコーエプソン,トンガ王国の子供たちへSDGsオリジナル絵本に無償協力

セイコーエプソンは10月8日,国際協力機構の青年海外協力隊員が企画したSDGsを紹介するオリジナル絵本をトンガ王国の子供たちに贈る活動に共感し,同社のマイクロピエゾ技術を生かした印刷,製本の無償協力を行うと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で派遣先のトンガ王国から一時帰国中の,長野県下条村出身原口風花さんを中心とした青年海外協力隊員と隊員経験者5人が企画し制作するもの。

ブラザー販売,貨物鉄道のペーパークラフト配信

ブラザー販売は10月13日,印刷用無料ダウンロードコンテンツの配信サイト「プリふれ」に,貨物鉄道輸送事業等を運営する日本貨物鉄道の全面協力によるペーパークラフトコンテンツ「JR貨物まるごとペーパークラフト -ターミナル編-」を公開したと発表した。
https://online.brother.co.jp/ot/dl/purifure/asobi/jrfreightr-papercraft/

グランドアドレス,大判フォトブック発売

グランドアドレス(神奈川県川崎市)は,「撮るだけフォトブック」から新たに作り出された「パーフェクトフォトブック」より,新たに「大判サイズのフォトブック」を10月9日に発売した。ハードカバー16ページ7980円から,ソフトカバー16ページ6500円から。

奈良新聞社,個人が広告を出せるサービス開始

奈良新聞社は10月15日から,個人が1万円から新聞広告を出せるサービス「AD LETTER」の提供を始めた。新聞広告を日付のついた想い出(メッセージ)として活用できるサービス。家族や友人に贈る日付つきの公開メッセージとして,推しスポーツ選手,推しアイドルの応援の場などとして活用できる。価格は,1万円,2万円,カスタムの3種。

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会,UCDを活用するための勉強会開講

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は「UCDを活用する」ための勉強会「U活カレッジ」を10月21日から開講する。認証,映像,非対面営業,文章改善,改善ソリューション,色彩,パッケージなど毎回異なるテーマで各回1時間で行う。毎週水曜日開講で定員6人。参加費は,初回2回無料,ほか8000円。
https://ucda.jp/u_katsu_college.html

凸版印刷,イオンモールと文化イベント事業推進

凸版印刷とイオンモールは,国内外の文化をテーマにしたイベント事業を共同で推進し,第一弾として講談協会と連携し赤穂浪士の討ち入りを題材にして,VRコンテンツと講談を組み合わせた文化イベント「イオンモール VR×講談」を無料で全国4ヵ所のイオンモールで開く。10月16日にイオンモール四條畷,11月6日イオンモール津南,12月15日イオンモール大和,2021年1月20日イオンモール座間。

ネット印刷ITP,コロナ感染対策商品を発売

ネット印刷ITPが運営する印刷通販サイト「いろぷり」は10月9日,コロナ禍のビジネスシーンをサポートするアイテムを発売すると発表した。銀イオンのチカラで細菌やウィルスの増殖を抑える「抗菌作用」のある用紙を使用した抗菌用紙名刺をはじめ,飛沫防止パーテーション,日本製フェイスシールドシンプルタイプ(フェイスガード),PP製抗菌マスクケース,抗菌卓上カレンダーなど。

フィッシュ,販促用マスクハンガーとマスクホルダー発売

活版印刷(レタープレス)をはじめ,セールスプロモーションや販促ツール,雑貨アイテムなどの特殊な印刷表現も手がける(株)フィッシュは10月1日,販促・ノベルティ用の「マスクハンガー」と「マスクホルダー」(名入れ・オリジナルデザイン対応可)の販売を始めた。

大日本印刷,京セラがパッケージングコンテストで受賞

大日本印刷は,日本包装技術協会が主催する「2020日本パッケージングコンテスト」で,最高賞の「経済産業省産業技術環境局長賞」を受賞した。リサイクルのしやすさに配慮しながらも高いバリア性を持つ単一素材(モノマテリアル)のパッケージを使った,ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングの紅茶ブランド「リプトン」シリーズの製品「リプトン ボタニックティー」および「リプトン キープ&チャージ」が対象。
また京セラドキュメントソリューションズは,同社複合機に搭載されている両面自動原稿送装置の包装が「工業包装部門賞」を受賞した。

●プロの世界

日本印刷技術協会,『JAGAT印刷産業経営動向調査2020』発行

日本印刷技術協会は10月1日,『JAGAT印刷産業経営動向調査2020』を発行した。「JAGAT 印刷産業経営力調査」に基づく報告書で,経営計画策定や設備投資判断に携わるスタッフ向けに,最新データに基づき経営指標・戦略・設備動向などを調査・分析している。A4判94ページ,10,000円+税,会員5000円+税。

矢野経済研究所,一般印刷市場の調査結果発表

矢野経済研究所は10月14日,6~8月に調査した国内の一般印刷市場の結果を発表した。2018年度は,事業者売上高ベースで3兆4531億9900万円,前年度比1.2%減。2019年度は,前年度比0.4%減の3兆4390億9100万円と減少推移が続くが,その減少幅は縮小している。大手クラスの印刷企業においても,4~5月は単月売上高が30~50%減という企業が多い。2020年度の一般印刷市場(事業者売上高ベース)は前年度比7.1%減の3兆1940億円を見込む。
オリジナル情報を掲載したショートレポートは本体1000円。『2020年版印刷企業の徹底分析』(8月発行,A4判670ぺージ)は本体15万円。

千修,DXサービスを開始

千修は10月9日,DX支援を行うザ・サン・ストラテジック・ソリューションズと業務提携し,デジタル技術を取り入れOMO(Online Merges with Offline)領域のサービス提供を始めると発表した。デジタル化推進とリアル体験の価値向上を目指してネットとリアルを融合した「デジタル×フィジカルコミュニケーション」を図る。第一弾として,AIボイスレコーダーソリューションの導入支援サービスを始める。

大日本印刷,国内初の抗菌・抗ウイルス効果のICカード開発

大日本印刷は,抗菌と抗ウイルスの性能を兼ね備えた非接触ICカードを国内で初めて開発し,電子マネー,社員証や入館証などに向けて提供を始めた。2021年春には,キャッシュカードやクレジットカードなど金融機関で利用される接触ICカードや磁気ストライプ付きカード,接触・非接触の両インターフェイスを持つデュアルインターフェースカードにも抗ウイルス性能を付与して提供する予定。

富士ゼロックス,カラーデジタル印刷機の新タイプ発売

富士ゼロックスは,カラーデジタル印刷機「Versant 3100i Press」および「Versant 180i Press」を,日本で10月30日に,中国とアジアパシフィック地域では10月中旬より順次発売する。独自技術による新開発の「エアーサクション給紙トレイ」をオプションとしてラインアップに加えた。本体はそれぞれ1988万円と872万5000円,エアーサクション給紙トレイはグレードにより150万~310万円。

リンテック,可変情報印字用ラベル素材で水性IJと汎用粘着タイプ追加

リンテックは,各種表示ラベルを小ロットから出力・発行できる可変情報印字用ラベル素材「LVIP」の新製品として,耐久性に優れ,水性インクジェットプリンタでの印字に対応したフィルムベースのラベル素材を開発。海上輸送用ラベルの耐久性に関する英国規格BS5609の認証を取得した特殊強粘着タイプのアイテムをラインアップし,同時に汎用強粘着タイプのアイテムも追加し,10月12日から発売した。

グローバルインフォメーション,偽造防止パッケージの市場レポート発行

グローバルインフォメーションは,市場調査レポート「偽造防止パッケージの世界市場 (~2025年):マスエンコーディング・RFID・タンパーエビデント技術・ホログラム・フォレンジックマーカー」(MarketsandMarkets発行) の販売を9月29日から始めた。偽造防止パッケージの市場規模は,2020年の1063億米ドルから2025年には1882億米ドルに達し,CAGR12.09%で成長すると予測されている。価格は,PDF版4950米ドルなど。

ブラザー販売,複合機・スキャナー連携ソフト発売

ブラザー販売は,複合機やドキュメントスキャナーと連携することで,自動でバーコードを読み取り,紙文書を効率よく電子化できるソフトウェア「Barcode Utility」を10月15日から発売した。バーコード情報が印字された原稿を一括スキャンして自動で管理フォルダへの保管やファイル名のリネームを行うことで,従来は個々にスキャンすることで発生していた手間やミスの発生などの悩みの解決を図る。

日本画像学会,オンラインでAfterコロナのプリンティング情報交換会

日本画像学会は10月23日,会員同士の第85回「イメージングカフェ」として,「Afterコロナのプリンティングはどう変わるのか?~新たな日常から不確実な未来を読み解く~」と題し情報交換会をオンラインで催す。受付締切は10月21日,定員50人。参加無料。オンラインでの懇親会も行う。

日本印刷産業連合会,パワハラ防止法と職場環境セミナー

日本印刷産業連合会は11月20日,会員向けに「パワハラ防止法と職場環境セミナー」を東京・新富の日本印刷会館とオンラインで開く。定員は,会場40人,オンライン30人,いずれも先着順。申込締切11月13日。参加無料,要申込。

●印刷・デザイン・出版関連イベント案内

10月19日,アドビがマーケティングオートメーションのセミナー

アドビは10月19日16時から,「メール配信ツールで終わらせない成果に繋がるMAフル活用術ウェビナー」と題し,マーケティングオートメーションの活用を進めたい事業者向けに,オンラインセミナーを開く。定員制限なし,無料,要申込。
https://engage.marketo.com/ma-level-up-webinar-201019-jp.html

11月15日まで,丸善日本橋店でブックフェア「名著が生まれた時代」

東京・日本橋の丸善日本橋店では11月15日まで,ブックフェア「名著が生まれた時代」を催している。『論語』,『徒然草』,『夜間飛行』など,時代を越えて読み継がれる名著が生まれたとき,国内外ではどんな時代だったのか?32点の古典的名著を取り上げた。
https://honto.jp/store/news/detail_041000046930.html?shgcd=HB300

11月30日まで,noteが12の出版社と読書感想文投稿コンテスト

note(株)が運営するメディアプラットフォームnoteは11月30日まで,KADOKAWA,河出書房新社,幻冬舎,光文社,集英社,ダイヤモンド社,ディスカヴァー・トゥエンティワン,日経BP,早川書房,文藝春秋,ポプラ社,ライツ社の出版社と共同で読書感想文投稿コンテストを開いている。結果発表は12月中旬予定。
https://note.com/info/n/n61a1650f2811

2021年1月6日まで,丸善日本橋店で国内外カレンダー・ダイアリーフェア

東京・日本橋の丸善日本橋店では2021年1月6日まで,「2021年国内海外カレンダーフェア・ダイアリーフェア」を開いている。
https://honto.jp/store/news/detail_041000047098.html?shgcd=HB300

10月21日,デジタルフォルンが紙業務のDXセミナー

デジタルフォルンは10月21日,RPA×AI-OCRとペーパーフリーツールの事例を紹介するオンラインセミナーを催す。紙の帳票を「AI-OCR」を活用し画像データ読み取り,RPAを組み合わせ,人の手で行っていた紙からの転記作業も自動化し,業務効率化を図る事例や,ノーコード/ローコードツールを活用して,紙帳票をなくす事例,さらに書きながら即データ化する事例を紹介する。参加無料。
https://www.vorn.co.jp/seminar/seminarRAD01.html?cltId=Aidoma_10418&xmail=2020/10/09/RPAT_seminar_201021/1

10月22日,大川印刷が地球温暖化問題と企業の取組のセミナー

大川印刷(横浜市)は10月22日,「地球温暖化の問題や気候危機が叫ばれる中,私たち企業が取り組むべき対応とは?」と題し,YouTubeでのセミナーを開く。参加無料。
https://www.ohkawa-inc.co.jp/2020/10/13/%e4%bc%81%e6%a5%ad%e3%81%8c%e5%8f%96%e3%82%8a%e7%b5%84%e3%82%80%e6%b0%97%e5%80%99%e5%8d%b1%e6%a9%9f%e3%81%b8%e3%81%ae%e5%af%be%e5%bf%9c/

10月27日,リコージャパンがDTP関連セミナー

リコージャパンは10月27日,「短時間で把握するCreative Cloud次期バージョンとAdobe MAXのポイント」と題しオンラインセミナーを催す。日本で9人しかいないAdobe Community Evangelistのスイッチの鷹野雅弘社長とザッツの森裕司社長が掛け合い形式で解説する。聴講無料。
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00016.html

10月27日,アセアンセンターがASEAN最新事情講座

国際機関日本アセアンセンターは10月27日,東南アジア地域の情報を伝える「ASEAN諸国のコロナ後の産業政策とデジタル化の展望」をオンラインで開く。コロナ後のASEAN主要国の産業政策,特にデジタル化がもたらす産業の変革や事業機会について,現時点で想定される方向性について展望する。定員200人。参加無料。
https://www.asean.or.jp/ja/invest-info/eventinfo-2020-11/

10月29日,コーユービジネスが「ハンコ出社をなくそう」セミナー

コーユービジネスは10月29日,「電子契約の導入まるわかり:ハンコ出社をなくそう」をテーマにオンラインセミナーを行う。「電子契約」に興味のある企業向け。講師はワンビシアーカイブズの幸川綱男氏。受講無料。
https://www.data-print.jp/electronic_contract_seminar/

11月5日,日本経済新聞社がコロナ時代のコミュニケーションセミナー

日本経済新聞社は「withコロナ時代におけるコミュニケーションの在り方とは?」と題し11月5日,リテールテックJAPANプレミアム・カンファレンス・シリーズとしてオンラインでセミナーを開く。「両極化時代のデジタル経営」「音声AIで働き方改革」「AI音声対話導入」など5セッション。受講料無料(事前登録制)。
https://events.nikkei.co.jp/31044/

11月17~27日,リコージャパンがオンラインでの各種セミナー開催

リコージャパンは11月17~27日,オンラインで「RICOH Value Presentation Online2020」を開く。経営向け,働き方改革,社内実践など80近いセッションがある。一例は,ホッピービバレッジ石渡美奈社長による「社長が変われば会社が変わる」,経営共創基盤の冨山和彦社長による「危機と破壊的イノベーションの時代のCX経営」など。
https://vpre.ricoh.co.jp/static/upload/vpre.ricoh.co.jp/seminar/154/teaser.html

11月18日,日本画像学会が電子ペーパー/フレキシブル技術研究会

日本画像学会は11月18日,電子ペーパー/フレキシブル技術研究会をオンラインで開く。「電子ペーパーとフレキシブル技術の最新動向」をテーマに,電気泳動方式, 光書き換え型サーマルリライタブル方式, エレクトロクロミック方式など各分野の講師から最新情報と製品応用について講演がある。参加費は,会員/協賛学会会員7,000円,非会員10,000円,学生2,000円。
http://www.isj-imaging.org/event/tech_seminar/2020_smr_146.html

 

 

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年11月号【 特集:シールラベルとセキュリティ印刷 】(10月20日発行)

今月号はシール・ラベルと,これらに使われることが多いセキュリティ技術も加え特集しました。世界ラベルコンテストで1位になった福岡・久留米の丸信の日本酒ラベルや,デジタル印刷によるシール・ラベル印刷の動向や一端,偽造防止(セキュリティ)技術の一つであるホログラム印刷,粘着ラベルの世界市場レポート,不可視化インキについて解説します。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202011/

 

 

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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