週刊「印刷雑誌」
11巻
32号
2020年8月24日
Japan Printer weekly
vol.11,
no.32
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。
●印刷をたのしむ
フォントワークス,デスクトップ版で人気のフォントパックを発表
フォントワークスは,提供中のiPad/iPhone向けフォントアプリ「mojimo」にて,フォントパックの第2弾としてデスクトップ版で人気の「mojimo-manga」を発表した。従来のデスクトップ版に今回のモバイル版が加わることにより,組み合わせて利用することでマルチデバイスでの制作環境を実現。30日間の利用価格は730円。発表を記念して,10月28日まで370円で販売している。
キンコーズ・ジャパン,コワーキングスペース販売
オンデマンドによる印刷ソリューションサービスを提供するキンコーズ・ジャパンは,コワーキングスペース事業を展開する(株)いいオフィスと提携し,国内148店舗のコワーキングスペースが利用できる「いいオフィス法人プラン」の販売を8月11日から始めた。
富士ゼロックス,個室型ワークスペースの展開拡大
富士ゼロックスは,新型コロナウイルスの影響で普及したテレワークを,自宅以外で行える個室型ワークスペース「CocoDesk」のサービス提供場所を8月20日から順次拡大,設置数を20台から40台にすると発表した。東京メトロ駅構内の設置場所拡大に加え,神奈川県内の「京急川崎」駅構内に設置。さらに,商談前の準備や会社への報告,オンライン会議など,より多くの客の利便性向上を目指し,都内の品川,秋葉原,田町のオフィスビルエントランスにも展開する。
キヤノンMJ,複合機のカーボン・オフセットに自治体発行のクレジットを活用
キヤノンマーケティングジャパンは,キヤノン製複合機を導入した顧客の事業所が所在する,自治体発行のオフセットクレジットを活用してカーボン・オフセットを実施する仕組みを,地域のCO2削減活動支援策として8月下旬より始めた。最初は,神戸市が取り組む「こうべCO2バンク」より始めた。
ウイル・コーポレーション,非接触式検知器発売
ウイル・コーポレーションが運営する,販促ツール販売とネット印刷の「プリントモール」は,非接触式顔面表面温度検知器「サーモマネージャー」と「サーモエクスプロ」を8月17日から発売した。
前者は,近くに立って顔を映すだけでマスクの上からでもAIカメラが非接触で人を検知し,瞬時に顔の表面温度を表示する。99,800円(税別)。後者は,通行する人の流れを止めることなく,AIカメラが非接触で瞬時に人物を判別し,最大同時に20人まで顔の表面温度を測定・表示する。498,000円(税別)。
電子出版制作・流通協議会,電子図書館導入の公共図書館100自治体達成
電子出版制作・流通協議会は2018年より,公共図書館の電子図書館(電子書籍貸出サービス)数を集計し公表している。2020年7月1日現在,電子図書館サービスを導入している自治体は100自治体,電子図書館数97館となったと発表した。図書館及び電子図書館を有する自治体における電子図書館サービス導入比率は7.2%。新型コロナ問題で多くの図書館が閉館するなか,電子図書館サービスの利用が増加している。
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電子出版制作・流通協議会が2013年から行っている「公共図書館の電子図書館・電子書籍貸出サービス等のアンケート」をもとに、図書館における電子書籍貸出サービスを中心とした電子図書館サービスについて、現状と課題、将来展望を記載。行政・自治体・民間での導入に際して業界動向の把握に役立つ。『電子図書館・電子書籍貸出サービス 調査報告 2019』
凸版印刷ICT学習サービス提供
凸版印刷は,多様な学習体験を統合した小中学校向けのICT学習サービス「navima」を,2021年4月より提供を始める。教科は,算数・数学,国語(読解・漢字),理科,社会,英語。現在提供中のICT学習サービス「やるKey」のアダプティブドリルをベースに,機能や対応教科を拡張した。オープン価格。
SO-KEN,フードプリンタの無料オンライン体験見学開始
(株)SO-KENは,食品に印字できるプリンタを展開しているが,無料オンライン体験見学を始めている。試したい飲食品を事前に送り,オンライン体験見学時に実際のプリント風景を見ることができる。このフードプリンタの価格は,27万円(税別,インク代別)。
●プロの世界
リンテック,未さらしタイプのグラシン紙を受注販売
リンテックは8月20日,漂白や着色をしていない未さらしタイプのグラシン紙を発売した。木の色に近い自然な色合いや,素朴な風合いを表現しており,食品が貼り付きにくく,食品用カップや敷紙,各種包装紙など幅広い用途に使うことが可能である。仕様は35g/m2,巻取・平判。寸法については,別途相談。
コニカミノルタ,ライトプロダクションのカラーデジタル印刷機発売
コニカミノルタは,デジタル印刷機「AccurioPress C4080」(820万円)と同「C4070」(605万円)(2機種でC4080シリーズ)を8月23日に発売した。商業印刷用途や企業内集中印刷として印刷物を内製化している企業に,さらに印刷・デザインオフィスにおける校正用印刷にも利用可能。自動品質最適化ユニットと,用紙に対する最適な印刷設定を自動推奨するセンサーにより,オペレーターの専門スキルを不要にする。生産性は,A4判で毎分81枚と71枚,A3判で毎分45枚と37枚。
リコー,世界最速可変画像印字レーザーマーカー開発
リコーは8月19日,高速生産ラインの速度に追従しながら可変情報印字を可能とする「高出力レーザーマーカー」を開発したと発表した。大量生産ラインで高速搬送されているフィルムやラベル等の包装材に対して,リコー製のサーマルメディア層をコーティングしたラベル用のフィルムに同時に192本のレーザーを照射することで200dpiの画像を最大毎分300mで個別に異なる情報を印字できる。
グローバルインフォメーション,プリンテッドセンサーの市場予測発売
グローバルインフォメーションは,市場調査レポート「プリンテッド&フレキシブルセンサーの世界市場 (2020-2030年):技術・企業・成長予測」(IDTechEx Ltd.発行)を8月11日に発売した。プリントおよびフレキシブルセンサーは,最大のプリントエレクトロニクス市場を構成しており,センサーによる印刷市場は2030年までに45億米ドルに達すると予測されている。5ユーザーまでのPDFダウンロードで59万8000円(税抜)から。
コンテンツワークス,フォトブックサービスの説明会を開催
コンテンツワークスが運営するプロ写真家向けのフォトブック作成サービス「Photoback for Biz」が同サービス内の月額プランについて,オンライン説明会を5月・6月に実施。好評につき,3回目を8月27日に行う。
日本フォーム印刷工業連合会,会員向けにオンラインで経営セミナー
日本フォーム印刷工業連合会と関東フォーム印刷工業会は,中堅フォーム印刷会社を想定し,「今まで経験したことのない事業環境の大きな変化に対し,経営者がどのような取組みを行うか」という視点から,経営セミナーをオンラインで行う。9月17日:営業短期施策(基礎編)「緊急対応時の案件獲得・案件選定の考え方」,10月15日:営業短期施策(運用編)「自社で営業短期施策を運用する方法」および
購買力強化,11月5日:サービスの広げ方「短期~中期における,サービスの広げ方」,11月19日:原価管理「個別案件の原価把握の考え方や,業務への活用」,12月3日:事業環境分析~自社経営診断~戦略策定,の計5回コース。参加無料。
●印刷・デザイン・出版関連イベント案内
8月26日と9月1日,エスコグラフィックスがフレキソセミナー
エスコグラフィックスが8月26日と9月1日,フレキソ製版に関し,オンラインセミナーを催す。
https://esko.co.jp/company/news/61-%E3%80%8Cxps%E3%81%A7%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E5%AE%89%E5%AE%9A%E3%81%97%E3%81%9F%E9%AB%98%E5%93%81%E8%B3%AA%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%AD%E3%82%BD%E8%A3%BD%E7%89%88%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%80%8D-%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85.html
9月2日,文化通信社がドイツの出版流通についてセミナー開催
文化通信社は9月2日,Zoomによりセミナーを開く。ドイツ最大手取次のリブリ社でEコマースと国際営業を担当するシュテファン・ブアマイスター役員に,同社の事業,特に書籍流通やEC,電子書籍,PODなどについて語ってもらう。受講料5,000円(税込)。
https://bunkanews.shop-pro.jp/?pid=152981043
9月10日,日本MH協会が日本MH大賞受賞フォーラム開催
日本MH協会は9月10日,隔年で開催しているマテリアル・ハンドリング機器に関わる開発・改善・合理化の成果を表彰する「日本MH大賞」の受賞フォーラムをオンライン会議システムで開く。定員100人。参加費は,会員無料,一般6600円(税込)。
http://pna.y-ml.com/_cs?m=JPI&c=464&u=24116
9月11日,日本ダイレクトメール協会がDM成功事例のセミナー
日本ダイレクトメール協会は9月11日,東京の大手町ファーストスクエアカンファレンスでDM成功事例のセミナーを開く。また,オンラインでも配信する。さらに,見逃した人のために9月17日~9月30日にも配信する。当日会場・オンライン参加費(税別)は,会員15,000円,一般20,000円。見逃しのオンデマンド参加費は,会員3,500円,一般5,000円。
https://www.jdma.or.jp/info/detail.php?id=343
9月12日,日本出版学会がオンラインで春秋合同研究発表会
日本出版学会は9月12日,オンラインで春秋合同研究発表会を開く。発表は,「公共図書館における,電子図書館サービス導入の実態と課題,新型コロナウイルス感染問題による図書館の意識の変化について」「日本における電子書籍化の現状(2020年版)——国立国会図書館所蔵資料の電子化率調査」「江戸の実用書「小謡本」の編集——蔦屋・鱗形屋の方法」「出版文献データベース考察——古山悟由編“90年代・出版関係雑誌文献目録(稿)”を利用して」「“ライトノベルの一源流”としてのソノラマ文庫——メディア史的アプローチからの再検証」「ヘイトスピーチ解消法の問題点——法の下の平等の観点から」。
また,日本出版学会賞奨励賞受賞講演「“コミックス”のメディア史——モノとしての戦後マンガとその行方」(山森宙史,青弓社刊),およびワークショップ「コロナ禍における翻訳出版 現在そしてこれから」「電子書籍におけるレイアウトと情報化——アクセシビリティを視座として」を実施。参加無料。
http://www.shuppan.jp/yotei/1177-2020-2020912.html
9月16日,17日,29日,日本包装技術協会が月例研究会
日本包装技術協会は9月度月例研究会として次の3県をオンラインで催す。参加費は,1件につき,会員無料,一般3300円。9月16日:お米のプラスチック“バイオマスレジン”の可能性。9月17日:バイオマスプラスチック―業界の展望と最近の研究開発動向―。9月29日:環境問題に対応する包装用プラスチックフィルム。
http://pna.y-ml.com/_cs?m=JPI&c=461&u=24116
http://pna.y-ml.com/_cs?m=JPI&c=462&u=24116
http://pna.y-ml.com/_cs?m=JPI&c=463&u=24116
9月18日,日本画像学会が省エネ技術のセミナー
日本画像学会は9月18日,第36回フリートーキング“Imaging Today”「省エネ技術」をオンラインで行う。参加費は会員2000円,非会員5000円,学生1500円。定員100人。
http://www.isj-imaging.org/event/imaging_today/2020_IT_36.html
9月24・25日と10月8・9日,日本画像学会が技術講習会
日本画像学会は,電子写真,インクジェットを始めとする各種ノンインパクトプリンティング技術,及びそれに関連する分野で活躍される技術者・研究者を対象とした技術講習会を,当初9月24・25日だったが,10月8・9日にもWebで開く。9月はインクジェット,10月は電子写真。参加費は,会員25,000円,学生3,000円,非会員38,000円。
http://www.isj-imaging.org/event/tech_course/2020_tech_84.html
10月7日~12月9日,日本印刷技術協会がWebによる印刷経営幹部ゼミナール開講
日本印刷技術協会はWeb配信による「オンライン印刷経営幹部ゼミナール」を10月7日~12月9日にライブとオンデマンドを併用した全15回で開講する。ミドルマネージャーを経営幹部に育成することに主眼に置いた経営幹部へステップアップするためのカリキュラム。受講料は,会員1人税込33万円,一般1人税込44万円。定員20人限定(最少催行人数4人)。
https://www.jagat.or.jp/archives/77384
10月15・16日,日本画像学会が4DFF研究会
日本画像学会は10月16日に慶応義塾大学日吉キャンパスで4DFF研究会(Conference on 4D and Functional Fabrication 2020)を予定していたが,10月15・16日にオンラインで行う。基調講演,招待講演,一般発表等がある。参加費は,会員無料,一般2000円。
https://sig4dff.org/conference/2020
10月16日,色材協会が印刷インキ入門講座
色材協会は10月16日,恵比寿の東京塗料会館で,またTV中継会場として東天満の大阪塗料ビルで「印刷インキ入門講座:印刷インキに関する基礎技術と周辺知識の習得」を開く。色彩の基礎知識,オフセットインキ・印刷用紙・グラビアインキ・UVインキ・インクジェットの,それぞれ基礎と技術動向の解説で構成。受講料は,東京会場:会員・協賛学協会会員共20,000円,会員外33,000 円,大阪会場:会員・協賛学会会員共6500円。会員外10,000 円。先着100人。
http://www.shikizai.org/seminar/20_06/2020insatsuinki_nyumon.pdf
2021年1月26・27日,ポートメッセなごやで光文堂新春機材展
光文堂は2021年1月26・27日,ポートメッセなごや3号館で「PrintDoors2021 第57回 光文堂新春機材展」を催す。同時開催で,印刷ビジネス交流会コーナー「コラボレーション展」も開く。来場者8000人を見込む。また同社は出展社の募集を始めた。
http://kobundo.co.jp/event/printdoors2021/pr_pd2021.html
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2020年9月号【 特集:drupa2021へ 】(8月20日発行)
ドイツ・デュッセルドルフで6月に開催予定だった世界最大の国際印刷機材展drupa2020が2021年4月に延期されましたが,出展各社はdrupaに合わせ,新製品や新技術を開発してきています。
今月号は,グローバルグラフィックス,ヘリオグラフ,コニカミノルタ,ミヤコシ,キヤノン,京セラ,GMG,Landa,SCREENの各社,各グループから,drupa2020に出展・発表予定だった新製品・新技術を紹介していただきました。
また今回掲載しきれなかったメーカの情報も次号10月号で特集いたします。
https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202009/
週刊「印刷雑誌」
編集 古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所 株式会社印刷学会出版部
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