週刊「印刷雑誌」

11巻 30号 2020年8月3日
Japan Printer weekly vol.11, no.30

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

●印刷をたのしむ

毎日新聞社,『点字毎日』が通巻5000号

毎日新聞社が発行する週刊点字新聞『点字毎日』は7月26日号で通巻5000号となった。同紙は新聞社が発行する国内唯一の点字新聞で,第二次世界大戦や大震災,今回の新型コロナウイルスの危機でも休刊することなく,視覚障害のある読者に情報を伝えてきた。

帆風,神保町店で銭湯・サウナがテーマのオリジナルアイテムを提案

帆風の「Vanfu神保町店」は7月28日よりオリジナルで作れる商品ディスプレイのテーマを「銭湯・サウナ」にした。展示アイテムは,タオル・マグカップ・ボトルなどへリニューアルし,選べるデザインテンプレートには,銭湯・サウナ風デザインを充実させた。次回商品リニューアルは11月下旬予定。

クラシエホールディングス,「くらしえほんキャンペーン」作品を寄贈

クラシエホールディングスは,投稿者の実話にもとづいた想い出エピソードを「世界でひとつのオリジナル絵本」にして贈る「くらしえほんキャンペーン」を毎年行っている。2019年10月から12月に作品を募集した「くらしえほんキャンペーン2019」の絵本が完成した。当キャンペーンは12回目となり,毎回3作品の絵本をつくりつづけ,できあがった絵本は全部で36冊。今回新たに加わったのは『おばあちゃんのカレーライス』『お気にいりの麦わら帽子』『手の記憶』の3作品。
7月30日に,(公財)そらぷちキッズキャンプへ全36作品を寄贈した。

マルアイ,環境にやさしい素材を使った出産祝い金封発売

マルアイ(山梨県西八代郡)は,さまざまな製品を通じて毎日のくらしに彩りと楽しさの提供を図る紙製品メーカー。環境にやさしい使い方と素材が魅力の出産祝い金封「オーガニックスタイ金封」(全3種,希望小売価格1500円(税抜)を,9月9日から発売する。金封として贈ったあとに,贈られた相手が赤ちゃんのよだれかけやハンカチとして二次利用できる。生地の素材にオーガニックコットンを使用しており環境にやさしい。

イタミアート,オリジナルデザインでのテーブルパーテーション発表

イタミアートは7月28日,のぼり旗や幕の制作専門オンラインサイト「のぼりキング」内でテーブルパーテーションの販売を始めた。飲食店や学習塾,不動産など様々な業種で,接客時や客同士の飛沫防止対策として利用できるが,オリジナルデザインに対応した。間仕切りの両面にはフルカラーでロゴマークや写真などを印刷でき,商品のPRや企業イメージの印象アップに活用できる。パネルとスタンドのセット商品で,50個注文の場合1個,税込2,310円。

フルット,新型コロナウィルス対策のカッティングシートを無料配布

(株)フルットが運営する,オリジナルのカッティングシートを1枚から届ける「QUACK WORKS」は7月29日から,新型コロナウィルス対策へのカッティングシートの無料配布を始めた。選べるデザインは3種類で,カラーはホワイトとブラックの2色。計3枚を選べる。それぞれ店舗入口や席など,利用場所を選ばずどこでも使用できそうなデザインとなっている。

ウイル・コーポレーション,飛沫感染防止フェイスガード(スポンジ付き)販売開始

ウイル・コーポレーション(石川県白山市)が運営する販促ツール販売とネット印刷の「プリントモール」は,スポンジ付き飛沫感染防止フェイスガードを7月27日より販売している。12gのボディながら,額のところにスポンジクッションがついている。おでこへの負担が少ないので,長時間作業をする人にも向いている。透明度が高く,曇り止め加工を行っている。装着はゴム製のベルトに頭を通せばOKで,シールドは上下に動かせる。フリーサイズ。

凸版印刷,新事業開発推進のための次世代体験型店舗に出展

凸版印刷は,サービスとしての小売り(RaaS:リテール・アズ・ア・サービス)を提供する米国のb8ta,Incの日本支社ベータ・ジャパン(同)が展開し,8月1日にオープンする日本初進出店舗「b8ta Tokyo – Yurakucho」(東京・有楽町電気ビル内1階)の区画へ出品している。次世代小売り店舗の新業態を展開し,消費者に世界中のイノベーティブな製品を発見・体験・購入できる場として注目を集める同店舗で,凸版印刷が開発した新製品を展示。第1弾として,遠隔地にいる人と体験を共有できるウェアラブルデバイスを展示。

マックス,70枚綴じホッチキス発売

マックスは,70枚綴じの電子ホッチキスをフルモデルチェンジし,国際製品安全規格に準拠した「EH-70FⅡ」を8月3日に発売すると発表した。動作部分に指を誤って入れて怪我をしないよう,クリアカバー内にセーフティーバーを設置,カバーが開いているときは動作しない誤作動防止機能を搭載し,より安全性を向上させた。希望小売価格は3万円。

キヤノン,自宅用のインクジェット複合機3機種発売

キヤノンは,家庭用インクジェットプリンター「PIXUS」シリーズの新製品として,多機能モデル「TS8430/TS7430」と,高画質と低ランニングコストを両立したプレミアムモデル「XK90」の3機種を,8月6日より順次発売する。業務で使用する書類や資料,オンライン学習の課題や解答用紙,ペーパークラフトなどの出力の自宅向けプリンター。オープン価格だが,参考としてそれぞれ,32,500円,19,500円,41,500円。

神保町ブックフェスティバル中止

東京・千代田区で恒例の「神保町ブックフェスティバル」は,今年は中止になった。

●プロの世界

アドビ,学生のクリエイター支援

アドビは,学生がクリエイターとして,写真・動画などクリエイティブ作品を登録し,販売の機会を得ることができる「Adobe Stock Student Challenge」を,7月31日から始めた。同社のストックフォトサービス「Adobe Stock」に契約クリエイターとして登録した学生に,オリジナル作品の登録を促し,優秀賞を選考するもの。優秀賞受賞者にはAdobe Creative Cloudライセンス1年分が送られる。

コニカミノルタ,働き方改革を意識した複合機発売

コニカミノルタは,フルモデルチェンジした複合機「bizhub iシリーズ」に,A3判カラー複合機「bizhub C750i」「同C287i」,A3判モノクロ複合機「bizhub 750i」「同650i」「同550i」「同450i」「同360i」「同300i」,A4判モノクロ複合機「bizhub 4050i」を加え,9月より順次発売する。リモートやセキュリティ対応も図っている。40枚/分のモノクロ機54万8000円から70枚/分カラー機390万円まで。

エプソングループ,昇華転写プリンターと捺染プリンター新製品発売

セイコーエプソンとエプソン販売は,商業・産業向け大判インクジェット(IJ)プリンター「SureColor」シリーズとして,昇華転写プリンターで76インチに対応した「SC-F10050」と,2色の蛍光インクを搭載した「SC-F551」,また高速と高耐久性を図ったガーメント(捺染)プリンター「SC-F3050」を7月29日より順次発売した。
また大判IJプリンターを使用する生産現場の課題を解決し,業務の効率化を支援するクラウドサービス「Epson Cloud Solution PORT」を7月15日から始めている。

全日本印刷工業組合連合会,印刷経営動向実態調査結果発表

全日本印刷工業組合連合会は7月22日,令和元年度「印刷業経営動向実態調査結果」を発表した。本調査は中小印刷業の経営動態を把握するため継続的に実施しており,回答期間は2019年11月~2020年2月。全組合員4173社をインターネット上で調査し,290社社(有効回答235社)から回答を受けて集計した。
回答社の平均就業者数は61.7人,1人当り純売上高は1830万9000円,売上高対経常利益率は2.8%。製品別売上高構成比は,商業印刷43.9%,事務用印刷21.2%,出版印刷13.1%,包装印刷8.5%,以上の上位4製品で全体の86.7%。営業利益率2.1%,経常利益率2.8%,ともに前年調査からほぼ横ばい,などの結果。

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会,消費者庁公募に採用

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は7月22日,食品表示制度の啓発・普及を目的とした「“わかりやすい食品表示”の啓発とガイドライン作成プロジェクト」を立ち上げると発表した。同プロジェクトは,消費者庁の令和2年度新事業「地方消費者行政に関する先進的モデル事業」の公募で採用された。消費者の実態調査,デザインの評価・分析を行い,科学的根拠から消費者の視点に立った「わかりやすい食品表示」を目指す。

日本画像学会,複写機遺産発表

日本画像学会は7月22日,第2回「複写機遺産」の認定先を発表した。複写機技術発展史上の重要性や,国民生活,文化・経済,社会,技術教育に対しての貢献と,その独自性や歴史的特徴を評価した結果,次の3機種を認定。
「リコー電子リコピーBS-1」:“なんでもコピーの時代”をリードした小型湿式EF複写機。「キヤノンPC-10/20」:世界初のカートリッジ方式によるパーソナル複写機。「富士ゼロックス2200」:小型化開発の先駆けとなった乾式電子写真複写機。

アドビ,BRIDGE KUMAMOTO,熊本豪雨の被災地復興へのクリエイター募集

アドビと一般社団法人BRIDGE KUMAMOTOは7月22日,熊本豪雨の被災地をクリエイティブの力を使って復興支援するための「災害支援クリエイター」の募集を共同で始めたと発表した。災害支援クリエイターには,同法人の活動内容や思いに共感し,現地で活動している同法人と連携し,現地で必要とされている情報発信や,復興のために必要なクリエイティブ制作,関係者とのコミュニケーションやプロジェクトマネジメントをリードしていく。申請したプロジェクトが選ばれると,Adobe Creative Residency Community Fundからその活動費が提供される。

●印刷・デザイン・出版関連イベント案内

2021年1月29日まで,「UCDAアワード2020」Webで公開

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA)は、「UCDAアワード2020」を7月17日まで募集した。また、2021年1月29日まで,Webで「UCDAアワード2020」を公開している。  ※ 募集期間の表記が誤っておりました。お詫びして訂正いたします。(2020.8.6)
https://ucda.jp/award2020.html

8月6日,大阪産業創造館でパッケージ展

大阪産業創造館は8月6日,大阪市中央区の同館で「パッケージ展」を開く。消費財のパッケージに課題,関心のある中小企業が対象で,参加は無料だが,1日3部制とし,各回定員200人までの先着順。
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=30325&utm_source=top_bnr200806&utm_medium=santop_bnr&utm_campaign=30325

8月6日,フュージョンが「フィジカルな消費者行動」をテーマにオンラインセミナー

フュージョンは8月6日,「フィジカルとデジタルから捉える消費者行動:一人ひとりの顧客の“今”をつかみ,関係を最大化するために必要なアクションとは」をテーマにオンラインセミナーを催す。参加無料,先着100人。
https://fusion-everrise-seminar0806.peatix.com/view

8月18日,コニカミノルタがWebでデジタル印刷機新製品発表とセミナー

コニカミノルタジャパンは8月18日,オンラインで「ワークスタイルに変革をもたらすコニカミノルタのNew ProductsとNew Normalがもたらす販促の変化」と題した,デジタル印刷機の新製品発表会とセミナーを催す。「売上向上」と「コスト低減」の二つの視点を実現する同社の新製品と,受注増加においてコロナ禍におけるクライアントの変化に対し印刷業界の取り組みを紹介する。参加無料,定員250人,Zoom開催。
https://bs-offers.konicaminolta.jp/lp-sol-seminar-200818.html

8月20日,文化通信社が「ヒット作を生み出すための思考方法を学びつくす」セミナー

文化通信社は8月20日,「ヒット作を生み出すための思考方法を学びつくす」をテーマに,アスコムの柿内尚文・取締役編集局長によるオンラインセミナーを催す。参加費5000円。
https://bunkanews.shop-pro.jp/?pid=152529720

8月20~23日,表参道でフォトブックコンテスト受賞作品展

コンテンツワークスが運営するフォトブック作成サービス「Photoback」は,4~5月にフォトブックコンテスト「Photoback Award 2020」を行い作品を募集した。このたび,応募作品364点の中から受賞作品13点を発表した。8月20~23日,東京・表参道PerryHouse Galleryで受賞作品や入賞作品を展示する。入場無料。
https://www.photoback.jp/contest/information#2020_place

11月27日,日本印刷学会がスクリーン印刷技術研究会セミナー

日本印刷学会は11月27日,スクリーン印刷技術セミナー「高品質スクリーン印刷の基本と加飾印刷での可能性」をオンラインで行う。品質再現性の良い三本ロールミル,加飾インクの膜厚と色差等の色相管理,トーンジャンプのないグラデーション印刷,製版技術,ファインライン,等の内容。定員100人,参加費3000円。問合せは,同学会(電話03-3551-1808)。

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年8月号【 特集:事業承継 】(7月20日発行)
会社の跡取り問題も、BCPを考えていくのに避けては通れない課題になりました。水上印刷の水上光啓会長から魅力のある企業について、日本M&Aセンターから他社との提携による成長について、萬印堂の作道昌弘氏から自身の経験とM&Aのいきさつについて解説いただきました。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202008/

 

※ 来週の8月11日(火)はお休みします。 次は,8月17日(月)の発行となります。

 

週刊「印刷雑誌」

編集     石沢岳彦
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

◆印刷学会出版部WEBショップ

販売中の全商品はこちらから購入いただけます。http://japanprinter.thebase.in/

◆WEBマガジン『週刊 印刷雑誌』会員募集中!

ご希望の方には,発行の都度お知らせのメールをお送りいたします。『週刊 印刷雑誌』では,テキストでの「一口宣伝広告」も募集しております。(5,000円~/税別) お申し込みやお問い合わせは shukan@japanprinter.co.jp まで。

◆フェイスブックでも情報収集を!

印刷学会出版部のフェイスブックで,業界ニュースなどをタイムリーに発信しています。どうぞご利用ください。http://www.facebook.com/JapanPrinter

◆印刷学会出版部のツイッターアカウント

@PrinterJapan ぜひフォローお願いします!