週刊「印刷雑誌」

11巻 29号 2020年7月27日
Japan Printer weekly vol.11, no.29

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

●印刷をたのしむ

第一印刷所,家の中での花火を楽しむインテリア

全国で予定されていた多くの花火大会が中止となる中,第一印刷所(新潟)はこの度,「かみはなび-越後長岡-」を発売した。コンパクトな平面を開くと,微細な透かし加工のパーツが立体に飛び出すのが特徴の紙製のインテリア。糸でつるした花火が風でそよぐ度に,グラデーションカラーが様々な表情を見せ,家の中で花火を楽しめる。

小松総合印刷,スマホでのくじ,YouTube,紙のスクラッチくじ好評

小松総合印刷(長野県伊那市)は企業向けのほか一般消費者向けの製品を各種展開している。ここ3ヵ月ほどで件数の多かったものは,スマホでくじが引ける「デジくじ」。媒体のひとつとしてのYouTube活用施策,紙のスクラッチくじ。

松浦紙器製作所,年賀用の紙器グッズ発売

松浦紙器製作所(愛知県犬山市)はこの度,年賀商品としてリピート率80%以上,2019年は累計1万個を完売した紙器グッズ「お年賀ポッピー」シリーズを発売する。「ポッピーカレンダー」「ポッピーふせん」「ポケット付きポッピーふせん」の3アイテム。販促品,ノベルティ,記念品など,予算やシチュエーション,用途に応じて使うこともできる。

キヤノン,自動電子ファイリングによりデジタルトランスフォーメーションを推進

キヤノンは,オフィス向け複合機「imageRUNNER ADVANCE DX」シリーズの機能を拡張するクラウドサービスとして,紙文書の電子ファイリングの自動化・効率化を図る「uniFLOW Online Cloud Scan Advance」の提供を7月29日から始めると発表した。オフィスのデジタルトランスフォーメーションの加速と生産性向上を図ることができるという。月額3200円/台。

ヤマジ,外したマスクを小さく収納可能なマスクホルダーを発売

ヤマジ(岐阜県関市)は7月21日から,マスクを外した時のエチケットとして,かばんやポケットに小さく収納可能な「マスクホルダー」を発売した。製造は日本国内の工場で,8パターンの絵柄が選択可能。サイズは,縦92×横63×高さ9mm。330円。
同社は,クリアファイルの加工技術を応用して製造したフェイスシールドを自治体・医療機関・クラウドファンディングなどに約3万枚提供してきている。

吉田印刷所,withコロナでのエチケット習慣アイテム発売

吉田印刷所(新潟県五泉市)は,新型コロナウィルス感染対策として重要なツールとなる「マスク」の「取り扱いエチケット」に焦点を当てた「マスクセーブ -マスクのためのエチケット袋-」を7月17日から販売している。使い捨ての紙製マスクケース。サイズは縦160×横210mm,500枚入6600円。

東日本旅客鉄道,秘匿性が高い株主優待券を採用

東日本旅客鉄道(JR東日本)は6月1日から,スクラッチ上に任意の色合いや文言を印刷できる「カラースクラッチ技術」と強い光源に晒しても券面の秘匿部分が透けない特殊用紙を使った株主優待券を採用した。凸版印刷の技術で,偽造と不正転売防止が図られている。
また2021年夏ごろから,本製品のカラースクラッチが施された部分を削ると出現する株主優待券の番号とパスワードをJR東日本のインターネット予約サイト「えきねっと」で入力することでオンライン上から株主優待割引適用の乗車券類を予約できる。これにより,スマートフォンなどに表示されたQRコードを利用して指定席券売機からの発券ができるため,株主優待券の利便性向上に貢献する。

アドビ,クリエイティブの催事発表

アドビは,10月20~22日にオンライン開催予定の米国発の「Adobe MAX2020」に,今秋に日本で開催予定だった「Adobe MAX Japan2020」の他,本年開催予定の他国・他地域のすべてのAdobe MAXイベントを一つに統合し,全世界同時開催すると発表した。同イベントは,創作活動をサポートするための,Adobe Creative Cloudをはじめとした同社の製品やクリエイティブ情報が紹介される。登録で,すべて無料で参加できる。参加登録は8月に公開するWebサイトで受付予定。

●プロの世界

山中紙工所,Webでの受発注の情報共有で手間・コスト削減

山中紙工所(京都市)は,独自開発のWebサービス「楽ポチ」を無料で提供している。PC,タブレット端末,スマートフォンを使って商品を発注する側と受注する側がお互いに“パートナー登録”することで受発注にともなう業務を共有でき,手間やコストを削減する。パートナー登録をしなくても,商品の管理や受発注システムとして活用することが可能。電話,ファクシミリ,伝票,PC用ソフトウェアなどによる日々の業務での受発注ミスや在庫切れ,書類作成・管理など,手間とコストを減らしたい中小企業に適する。

凸版印刷,イベント向け感染症対策ソリューションを提供

凸版印刷は7月20日,新型コロナウイルス感染症拡大抑止策としてイベント向け感染症対策ソリューションの提供を始めると発表した。5月より提供を始めているマスク着用有無や混雑検知をAIカメラで自動判別する「AIカメラを活用した感染症拡大抑止サービス」に,発熱検知の新たな機能を追加した「AIカメラによるマスク装着・発熱検知・混雑検知サービス」と,イベント来場後の感染症拡大抑止策を目的とした「感染発生情報のLINEを活用した配信サービス」を提供する。

日本印刷産業機械工業会,IoTの印刷産業機械に関する調査研究報告書発行

日本印刷産業機械工業会は3月,『IoTを活用した印刷産業機械の次世代技術に関する調査研究報告書(Ⅲ)』を発行した。2019年度に実施した調査研究について,IoTプラットフォームへの接続が可能な機器は75%,接続不可でも何らかの手段で状態を認識できる機能を有する機器を含めると90%が装置の外部に状態を通知可能,などをまとめた。A4判38ページ。非売品。

ソニー,凸版印刷ら,東大でヒューマンオーグメンテーション社会連携講座

ソニー,凸版印刷,京セラ,ティアフォーと東京大学は,東京大学大学院情報学環に「ヒューマンオーグメンテーション社会連携講座」を設置し,8月から推進していくことで合意した。 この講座は,人間の能力を総合的に拡張するヒューマンオーグメンテーション(人間拡張)学の研究開発・社会実装を推進し,IoA (Internet of Abilities:能力のインターネット) の社会基盤を具現化することを目的とする。
この講座は, ソニーと東京大学が2017年から2020年に実施した大学院情報学環「ヒューマンオーグメンテーション学寄付講座(ソニー寄付講座)」の活動を発展させたもの。

大日本印刷,AIによる正しい手洗いサービスを開発

大日本印刷は,新型コロナウイルスへの感染予防対策として,AIを活用した独自の画像解析技術によって,厚生労働省が提唱する“正しい手洗い”ができているかどうかを判定し,“正しい手洗い”を啓発する「手洗いAIサービス」を開発した。9月に提供を始める予定。ライオンのグループ会社が洗浄剤や衛生管理サービスなどで協力。

日本印刷産業機械工業会,会長にモリサワ森澤社長

日本印刷産業機械工業会は7月21日,芝公園の東京プリンスホテルで定時総会を開き,各議案が承認された。役員改選期にあたり,宮腰巌会長に代わり,新たにモリサワの森澤彰彦社長が会長に就任した。

シンプレスジャパン,JapanColor「デジタル印刷認証」更新

シンプレスジャパンは,木更津工場においてJapan Color認証制度の「デジタル印刷認証」を2018年8月に取得していたが,2020年8月付で更新した。

PHOTONEXT,次回は2021年6月に

写真家と写真ビジネスの展示会「PHOTONEXT」は10月1・2日に開催を延期していたが,中止とした。次回は2021年6月15・16日,パシフィコ横浜で開催予定。

日本包装技術協会,11月に札幌で大会

日本包装技術協会は11月19・20日,ニューオータニイン札幌で全国の会員を対象に包装技術の研鑽と交流を目的として相互に発表する「全日本包装技術研究大会」を催す。発表は50件予定。

●印刷・デザイン・出版,関連イベント案内

7月28日,共同印刷がパーソナライズド動画の無料ウェビナー

共同印刷は7月28日,One to Oneマーケティングで有用なパーソナライズド動画の無料ウェビナーを行う。MIERUCAのFaber Companyとの共催で,非対面強化がミッションのWeb担当,マーケティング担当,CRM担当,営業支援担当,CX担当向け。所要時間30~60分程度。
https://www.onedouga.jp/wp/20200728webinarentry/

7月29日,富士ゼロックスがダイレクトマーケティングのセミナー

富士ゼロックスは7月29日,オンライン(先着200人)と東京・六本木の同社(先着50人)で,「全日本DM大賞2020からみる“ダイレクトマーケティング最新トレンド”withコロナ,afterコロナの今こそ,お客様とフィジカルにつながれるDM活用とは」と題しセミナーを催す。フュージョンの吉川景博氏が講演する。参加無料,事前登録制。
https://go.fujixerox.co.jp/rs/628-SZY-408/images/pod_fxonline_seminar200729.pdf

7月29日,日本経営協会がテレワークでのハラスメントセミナー

日本経営協会は7月29日,「テレワーク時代のハラスメント」をテーマにWebセミナーをYouTubeでライブ配信する。元任天堂法務担当の朽木鴻次郎氏が講演。
https://www.noma.or.jp/Portals/0/999_noma/pdf/nomanews20200729.pdf

8月5日,日本包装技術協会が食品用器具・容器包装のセミナー

日本包装技術協会は8月5日,「食品用器具・容器包装のPL公示と企業対応の在り方」に関するセミナーをウェビナーで行う。講師は,塩ビ食品衛生協議会。参加費は,会員無料,一般3300円。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/kenkyukai/2020/kenkyukai_200805.html

8月9日,大日本印刷が「異世界デッサン」イベント

大日本印刷は,オンライン会議システムを活用し,インターネットを介して参加できるデッサン会「異世界デッサン」を8月9日に行う。参加者はインターネットを介して自宅などから参加することができる。モデルとなるコスプレイヤーや役者などの表現者の方がさまざまなポーズを表現し,それを遠隔地から配信,参加者は好きなアングルの映像を選びデッサンを行う。講師もリモートで,お手本の作成や解説などを行う。
https://funs-project.com/event/isekai-dessin/ep01/

9月2~4日,ビッグサイトでライフスタイルWeek展

第15回「ライフスタイルWeek【夏】」が9月2~4日,有明の東京ビッグサイト西展示棟で開かれる。主催はリードエグジビションジャパン。国際雑貨EXPO,国際ファッション雑貨EXPO,DESIGN TOKYO-国際デザイン製品展-,国際文具・紙製品展(ISOT)など8つの複合展。招待券がない場合,入場料5000円。
https://www.lifestyle-expo.jp/ja-jp.html

 

 

 

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年8月号【 特集:事業承継 】(7月20日発行)
会社の跡取り問題も、BCPを考えていくのに避けては通れない課題になりました。水上印刷の水上光啓会長から魅力のある企業について、日本M&Aセンターから他社との提携による成長について、萬印堂の作道昌弘氏から自身の経験とM&Aのいきさつについて解説いただきました。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202008/

 

 

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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