週刊「印刷雑誌」

11巻 27号 2020年7月13日
Japan Printer weekly vol.11, no.27

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

●印刷をたのしむ

雄物川印刷,家で遊べる知育ゲーム発売

雄物川印刷(秋田県横手市)は,上場企業や行政の案件で実績を積み重ねてきた独自のビンゴカード製作のノウハウを生かし,親子が家で遊びながら考える力を育むゲーム「しりとりBINGO」を企画・製作し,7月3日に販売を始めた。ランダムに配置された「ひらがな」を使ってビンゴゲームができる。オプションカードを使ったアレンジルールで,年齢に合わせた遊び方も可能。
https://www.amazon.co.jp/dp/B08BJC5182/ref=cm_sw_r_cp_api_i_x5O.EbQNSWF0T

キヤノン,無料印刷素材サイトにお店屋さんごっこ

キヤノンは7月8日,無料印刷素材サイト「クリエイティブパーク」に「お店屋さんごっこ」特集を公開した。パステルカラーのかわいい「アイスクリーム屋さん」や「ケーキ屋さん」など,子供が大好きなごっこ遊びに使えるお店やアイテムが豊富にある。
https://creativepark.canon/event/make-believe/jp/index.html

帆風,恵比寿店で「おうち時間×Customize」,汐留店でペットの写真・グッズ

帆風は6月末より,「Vanfu恵比寿店」のオリジナルで作れる商品ディスプレイのテーマを「おうち時間×Customize」にした。Tシャツ・マグカップ・エプロンなどを展示し,選べるデザインテンプレートは,シンプルさを図った。次回商品リニューアルは10月下旬予定。
また帆風は7月7日より「Vanfuカレッタ汐留店」のオリジナルで作れる商品ディスプレイのテーマを「PET×Customize」にした。展示アイテムは,トートバッグやノート,マグカップ,キーホルダーなどへリニューアルし,選べるテンプレートには,ペットの写真や名前を入れるだけでつくれるデザインを充実させた。次回商品リニューアルは10月下旬予定。

三進社,抗菌機能とエコ素材に加えデザインを思考したマスクケース販売

三進社は7月7日,マスクを衛生的に保管する抗菌機能に加え「気分が上がるデザイン」にもこだわったエコ素材マスクケースのECサイト販売を始めた。素材は石灰石からできる「ライメックス」を使用。115×222mm,500円。

エプソン販売,A3ノビインクジェットプリンター購入でのキャンペーン

エプソン販売は9月9日まで,A3ノビサイズ対応インクジェットプリンター「SC-PX1V」を購入し,応募すると,Visaギフトカード10,000円分と写真用紙「クリスピア<高光沢>(2L判20枚入り)をプレゼントするキャンペーンを行っている。

ブラザー販売,36mm幅対応のラベルライター発売

ブラザー販売は,専用のスマホアプリでラベルが作成できるラベルライター「P-TOUCH CUBE」の新製品として,36mmテープ幅に対応し,ビジネスに利用できる機能を強化した「PT-P910BT」を7月下旬から発売する。2016年10月に発売した12mmテープ幅対応と,2018年2月に発売した24mmテープ幅対応を合わせた販売数量は25万台以上。新製品のPT-P910BTは,36mm幅まで対応した最上位モデル。

フォント・アライアンス・ネットワーク事務局,オフィス・個人用フォントパック発売

フォントの販売支援・著作権管理活動を行うフォント・アライアンス・ネットワーク事務局は,次世代フォント「TYPE C4」ブランドによるオフィスや個人でのドキュメント作成に特化したフォントとライセンスで構成された「TYPE C4オフィスフォントパック」を7月3日より発売した。TYPE C4は次世代のためのユニバーサルデザイン思想のフォントを開発するフォントブランド。

大日本印刷,読みやすさを高める実験開始

大日本印刷は,目線の動きを誘導するようなレイアウトを自動的に行うことで,文章の読みやすさを高める技術「読書アシスト」の研究・開発に取り組んでいる。同社は日本ユニシスと共同で,専用サイト上で当技術によって無料の青空文庫の小説を変換後のレイアウトで閲覧できる実証実験を7月10日~9月30日に行う。この実験を通じて,読みやすさに関する利用者の声を集め,今後の商品化や機能拡張に活かしていく。
読書アシストの技術を適用したレイアウトでは,1分間に読める文字数が一般的に400~600字程度であることに対して,特別な速読の訓練をしなくても,最大で1000文字程度まで,約1.5~2倍のスピードに向上させることができる。

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モリサワ,書体関連のトートバッグ発売

モリサワは7月8日から,「MORISAWA TYPE PRODUCT」のオリジナルグッズ第4弾として「MORISAWA TYPE PRODUCT KURO」より「圓山商店×モリサワ Roleトートバッグ」を発売した。4種類あり,各6600円。MORISAWA TYPE PRODUCTは同社の書体と日本のものづくりへのこだわりを融合させたオリジナルグッズを制作するプロジェクト。同KUROは,高い技術力を持つ日本のものづくり企業と同社の書体がコラボレーションした商品ラインナップ。

凸版印刷,eスポーツリーグを設立

凸版印刷はサイバー・コミュニケーションズと,企業によるeスポーツ活動を活性化させ,eスポーツをきっかけとした企業間交流の機会創出を図るため,社会人アマチュアeスポーツプレイヤーを対象としたリーグ「AFTER 6 LEAGUE」を設立。2020年8月から参画企業の受付を始める。AFTER 6 LEAGUEは日本eスポーツ連合と東京ヴェルディクラブ後援の元,運営される。

●プロの世界

印刷会社の水害対策

7月3日より九州地方を襲った豪雨は,印刷会社も被災した。小森コーポレーションによると,被害状況の確認できた印刷会社より順次復旧作業を進めており,3社6台の復旧作業を行ったという(7月10日現在)。
同社は「水害による被災時のワンポイントマニュアル」を公開している。また同様に,ハイデルベルグ・ジャパンもWebサイトに掲載している。
https://www.komori.com/ja/jp/information/news/assets/pdf/1point_010.pdf 
https://www.heidelberg.com/jp/ja/lifecycle/disaster_responce/disaster_responce_top.jsp

九州豪雨で被害を受けられました皆様に謹んでお見舞い申し上げます。また,一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

ハイデルベルグ社,drupa不参加

ドイツ・デュッセルドルフで開催される世界最大の印刷資機材見本市drupaは,2020年6月の開催が2021年4月に延期された。drupa参加のオフセット印刷機トップメーカーだったハイデルベルグ社は,2021年の国際見本市に,drupa2021含め参加しないことを表明した。

凸版印刷,レトルト対応デジタル印刷用接着剤開発

凸版印刷は7月6日,軟包装のデジタル印刷を汎用のラミネーション機械で加工でき,レトルト殺菌対応製品に使用可能な接着剤を開発したと発表した。本接着剤を使用することにより,デジタル印刷パッケージの活用範囲が広がる。最低ロット1000枚からオリジナルデザインの印刷が可能となる。同社は,食品やトイレタリー,化粧品業界などの国内市場に向け提供し,2021年に約3億円の売上を目指す。

京セラドキュメントソリューションズ,ヘッドで大阪工研協会工業技術賞を受賞

京セラドキュメントソリューションズは7月3日,「クリーニング液供給システムを用いたプリントヘッドメンテナンス技術の開発」で,大阪工研協会の工業技術賞を受賞したと発表した。同社の商業用インクジェット印刷機「TASKalfa Pro 15000c」に搭載されているプリントヘッドを自動でメンテナンスする技術で,乾燥したインクを溶解させる独自のクリーニング液を開発し,この液をヘッド端部に設けた専用ノズルからブレードに供給することによって,ヘッド表面を拭くことで汚れを除去することに成功した。

MAKE.JET,可食インクジェットプリンター発売

MAKE.JETは7月13日から,可食インクジェットプリンター「FL200」を発売した。最大A4判まで印刷でき,高さは最大24.5cmまで調整が可能。0.01mmの薄いオブラートから大ジョッキビールの泡の上までプリントできる。焼き菓子やエディブルペーパーにも対応。カートリッジカラーは3種類。食べられるインクは国産品。日本の食品基準に基づき開発されており,安全に安心して使用することができる。解像度は副走査方向600,1200,4800dpi,主走査方向1200dpi,プリント可能領210×297mm,重量6.3kg。本体29万8000円,限定30台で新発売記念特価19万8000円。

テクノロール,グレーズ除去・色替え補助剤発表

テクノロールは,ペーストタイプの補助剤の新製品を発表した。インキローラ洗浄で残るインキ,紙粉等を除去し,印刷トラブルを改善し,ローラのインキ転移性性能を回復する。UV・油性兼用で,各印刷機械メーカー純正・オプションに採用されている。洗浄が難しい同社のゴミ取りローラ「ヒッキースイーパー」にも使用可能。粉残りもなく色替え時もスムーズに次の仕事に移ることができる。1本350g入り2970円,1ケース350g×6本入り16,500円。

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凸版印刷,「未来の教室」実証事業公開

凸版印刷は静岡県袋井市と共同で,2019年度「経済産業省“未来の教室”実証事業」に2年連続で採択されている。このたび,同事業のために開発したデジタル・ドリルと連携し動画やチャットボットによる解説などを拡張した新しい学習サービスを活用し,「学びの自立化・個別最適化(教科学習系EdTech1)による生産性向上)」に関する実証を,2019年10~12月にモデル校である袋井市立浅羽北小学校で行った。従来,デジタル・ドリルの学習のみだった学習体験から新しい学習サービスを活用したことで,通常の基礎学習に費やす授業時間を最大75%に圧縮し,特に低学力層における習熟度の大幅な向上を確認し有効性が実証された。

●印刷・デザイン・出版関連イベント案内

9月30日締切,日本発明振興協会が発明大賞募集

日本発明振興協会と日刊工業新聞社は9月30日締切で,発明大賞の候補者を募集している。
https://biz.nikkan.co.jp/html/hatsumei/index.html

7月30日,日本印刷技術協会がテレワークに関するセミナー

日本印刷技術協会は7月30日,セミナー「コロナとテレワークは社会と印刷をどう変える」を,7月下旬の(仮)『JAGATテレワークガイドブック』発刊に合わせ,オンラインで催す。内容は,変わる印刷の価値と役割,印刷会社のテレワーク(実態と方向性),オンライン会議ツールによる営業戦略展開,リモートワーク時代の働き方を実現した取り組み,工場の機械をリモートメンテナンスで大改革,テレワーク時代の印刷営業マーケティング,テレワークが変える社会と働き方。参加費は,研究会メンバー無料,会員11,000円,一般15,400円(税込)。
https://www.jagat.or.jp/telework2020

8月6日,シーエムシー・リサーチがコロナとパッケージをテーマにオンラインセミナー

シーエムシー・リサーチは8月6日,「Postコロナ・withコロナ“New Normalにおけるパッケージングの模索”」と題しオンラインセミナーを催す。住本充弘氏が講演する。受講料は,一般38,000円(+税),メルマガ会員30,000円(+税),アカデミック価格24,000円。
https://cmcre.com/archives/62294/

8月7日,電子出版制作・流通協議会がポストコロナをテーマにオンラインセミナー

電子出版制作・流通協議会は8月7日,「電流協アワード2020」受賞者が語る「コロナ禍が読書にもたらした影響とポストコロナにおける電子出版が果たす役割」について」オンラインセミナーを催す。受賞サービスの紹介,パネルディスカッションの2部構成。参加無料。定員100人。
https://aebs.or.jp/seminar20200807.html

8月8・9日,大日本印刷が「京都刀剣四社の社宝と伝統文化」プログラム

大日本印刷は8月8・9日,京都文化博物館の別館で,日本刀にゆかりのある京都刀剣四社(粟田神社,建勲神社,豊国神社,藤森神社)の協力のもと,通常非公開又は初公開の刀剣や貴重な社宝を一堂に集結した展示公開と,刀匠などの解説付きで鑑賞する【京あそび】京都刀剣御朱印めぐり第10弾記念「京都刀剣四社の社宝と伝統文化」の文化プログラムを催す。
8月8日はライブ動画配信によるオンライン鑑賞。視聴料金は1部,2部それぞれ660円。8月9日はリアル展示。入場料1200円。
https://kyo-asobi.kyoto/touken2020/

9月2~4日,ビッグサイトでJapanマーケティングWeek展

第12回「JapanマーケティングWeek【夏】」が9月2~4日,有明の東京ビッグサイト南展示棟で開かれる。主催はリードエグジビションジャパン。販促EXPO,看板・ディスプレイEXPO,店舗運営EXPO,広告宣伝EXPO,営業支援EXPO,Web販促EXPOの6つの専門展で構成。
https://www.sp-world.jp/ja-jp.html

9月8日~10月15日,クリエイションギャラリーG8でJAGDA新人賞展

日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)と東京・銀座のクリエイションギャラリーG8は9月8日~10月15日,同所で「JAGDA新人賞展2020:佐々木俊・田中せり・西川友美」を開く。
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/2009/2009.html

9月9~11日,大阪でJapanマーケティングWeek展

第1回「JapanマーケティングWeek【関西】」が9月9~11日,南港のインテックス大阪で開かれる。主催はリードエグジビションジャパン。販促EXPO,Web販促EXPO,営業支援EXPO,看板・ディスプレイEXPO,店舗運営EXPO,広告宣伝EXPOで構成。
https://www.sp-world-kansai.jp/

2021年2月25~28日,横浜で写真の展示会CP+

カメラやフォトイメージングの展示会「CP+」が2021年2月25~28日,パシフィコ横浜・大さん橋ホールで開かれる。主催はカメラ映像機器工業会。6月30日まで新進写真家を応援するフォトアワード「The Editor’s Photo Awords ZOOMS JAPAN 2021」を募集した。
http://www.cpplus.jp/

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フォトグラファー,DTPオペレータのために「早く・楽に・良い写真」を作るための考え方を解説『誰も教えてくれなかった デジタル時代の写真づくり』

2021年3月9~12日,ビッグサイトで街づくり・店づくり総合展

日本経済新聞社は2021年3月9~12日,「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」を有明の東京ビッグサイトで開く。JAPAN SHOP,建築・建材展,ライティング・フェア,リテールテックJAPAN,SECURITY SHOW,フランチャイズ・ショーの6展示会で構成。
https://messe.nikkei.co.jp/

 

 

 

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年7月号【 特集:無処理版は今! 】(6月19日発行)
今月号は、無処理版(プレート)を取り上げました。
どこまで主流となるか、あるいは有処理版とほぼ完全に置き換わるのかはまだわかりません。しかし、活版印刷から平版オフセット印刷や、製版フィルム工程のCTPの置き換わりを考えると、無処理版が当たり前になるのかもしれません。歴史や現状製品の性能、市場導入状況、導入メリット、運用の実例などをメーカーからの寄稿も含め、多角的に解説しました。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202007/

 

 

 

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編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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