●印刷をたのしむ

ITP，ネット印刷事業開始

ITPは，印刷の未来型ビジネスモデルをつくるために，「ネット印刷ITP株式会社」を設立した。ネット印刷通販サイト「いろぷり」を7月1日より始める。従来のネット印刷をこえる商品やサービスを随時拡充していくという。

whoo，名刺作成サービスに2種類の新サイズ追加

パソコンやスマートフォンから名刺が作成できるサービス「whoo」を運営するwhooは，6月23日から2種類の新サイズをラインナップに追加した。欧米で一般的に利用されている名刺サイズ「US（欧米）サイズ」（89×51mm）と独自の「WHOO（フー）サイズ」（75×52mm）。これにより既存の3サイズと合わせて計5種類のサイズ展開となった。

Kono Japan，雑誌撤去後の対象店舗/施設に電子雑誌読み放題

Kono Japanは6月24日，サブスクリプション制の読み放題サービス「Konoマガジン/電子雑誌」において，法人/B2B店舗ビジネス/施設向けアプリ「Kono＠」に連動したプログラム「Kono@Ready」を発表した。第一弾として，美容情報の提供サイト「Beauty Park」を運営するオーエスとのコラボ提供を通し，同加盟会員全国14,000超の店舗に対しGPS位置情報からの電子雑誌読み放題パッケージを遠隔付与。店舗側では一切何もせず，顧客向けサービスの一環として電子雑誌を提供可能になっている。

ひけしや，フォトブックアプリで新デザイン発表

（株）ひけしやが手掛ける，スマホで作れるフォトブックアプリ「Mags Inc.」は，「ミニアルバム」に「月いちデザイン」を発表した。ミニアルバムは，36・46・56ページから選択し，キヤノン製フォトプリンター「DreamLabo 5000」を使用して印刷する。月いちデザインは，毎月1回，季節を感じる期間限定デザインが登場するデザインテンプレート。

モリサワ，秋に新書体発売

モリサワは6月25日，秋に発売する新書体を発表した。手書きや活版印刷のニュアンスを持ったあたたかみのある和文書体のほか，ラテンアルファベット，キリル文字，ギリシャ文字，およびベトナム語用文字をカバーするセリフ体の欧文書体が追加される。また，「黎ミン」「新ゴ」「新丸ゴ」のAP版のほか，かな書体「秀英アンチック」と「秀英角ゴシック」の漢字を組合せた「秀英アンチック＋」も追加される。
さらにフォント管理ツール「FontKeeper2」を発表した。仕事に合わせてフォントコレクションを作成し，フォント環境を効率よく構築，切り替えることができる。

アフロ，写真販売Webサイトオープン

アフロは6月24日，写真・イラスト素材の低価格ロイヤリティフリー販売サイトが，新規開店したと発表した。アマチュアカメラマンの作品を主体に立ち上げたサービスで，素材を1点500円で購入（ダウンロード）できる。すべてロイヤリティフリーで何度でも商用利用可能。

エプソン，ビジネス向けインクジェットプリンター発表

エプソンは，ビジネス向けインクジェット（IJ）プリンターの新商品として，本体に大容量インクタンクを搭載した4機種「PX-M6712FT」「PX-M6711FT」「PX-M791FT」「EW-M5610FT」を7月9日より発売すると発表した。A3ノビ判カラーIJ複合機，A4判カラーIJ複合機，顔料黒と染料カラーのA3ノビ判カラーIJ複合機で，本体価格+ランニングコストを抑えた。すべてオープン価格だが，参考価格として本体139,980～69,980円。

●プロの世界

コニカミノルタジャパン，29インチ枚葉UV IJ印刷機発売

コニカミノルタジャパンは6月25日，29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJet KM-1e」を発表した。世界同時発売。B2判機「AccurioJet KM-1」の後継機種で，メディア互換性を高め，プラスチック基板，透明フィルム，箔紙，金属媒体，キャンバス，合成基板などの印刷基材にそのまま印刷ができるようになった。

凸版印刷，「Super City/Smart City OSAKA2020」に出展

凸版印刷は，7月2・3日にオンラインで開催される「Super City/Smart City OSAKA2020～未来都市のスマート化EXPO＆カンファレンス～」に出展する。「ふれあい豊かでサステナブルな暮らし」を目指して，「行政業務の効率化」や「住民の便利で豊かな暮らしの実現」に貢献するため，スマートシティビジネスとして注力する10の領域を設定し，それに伴うサービスを特設サイト上で紹介する。

キヤノン，世界初の100万画素SPADイメージセンサー開発

キヤノンは6月24日，SPAD（Single Photon Avalanche Diode）という信号増倍画素構造を持つセンサーにおいて，世界で初めて1100万画素の撮像が可能なイメージセンサーを開発したと発表した。SPADイメージセンサーは，極めて短い時間内に起こる高速な現象など特殊な静止画・動画を撮影する2次元カメラとしての応用に加え，被写体までの距離情報を画像として取得する3次元カメラへの活用が期待されるという。

エスコグラフィックス，AGVと事業統合

エスコグラフィックスは6月23日，印刷検査，プロセス制御，品質保証ソリューションのプロバイダーであるAVT社との事業統合を発表した。AVTは世界的に，パッケージング，ラベル，商業印刷業界向けの印刷プロセス制御，品質保証，印刷制御を提供している。イスラエルに本社を置き，2017年にEsko社の親会社であるDanaherによって買収されている。

●印刷・デザイン・出版関連イベント案内

7月15日第一次審査締切，国際ユニヴァーサルデザイン協議会がデザイン賞

国際ユニヴァーサルデザイン協議会（IAUD）は，UD社会の実現に向けて､特に顕著な活動の実践や提案を行っている団体・個人に「IAUD国際デザイン賞」を授与し表彰している。2020年の募集を始めた。応募1点につき，登録審査料25,000円（税別）。第1次審査応募締切7月15日。
https://www.iaud.net/award/13124/

7月29・30日，アドビがマーケターのためのオンラインセミナー

アドビは7月29・30日，デジタルシフトに立ち向かうマーケターのためにオンラインイベント「Experience Makers Live」を行う。参加無料，要事前登録。
https://www.adobe-events.jp/experience-makers-live.html

9月12日，日本出版学会がオンラインで研究発表会

日本出版学会は春秋合同研究発表会を9月12日，オンライン会議システムを使って開催する。7月31日まで個人研究発表を募集している。問合せは，同学会（電話03-3313-7347）。

10月21～23日，ビッグサイトでコンテンツ東京2020

ライセンシング ジャパン（キャラクター＆ブランド活用展），クリエイターEXPO，映像・CG制作展，コンテンツ配信・管理展，コンテンツマーケティングEXPO，先端デジタルテクノロジー展，広告デザイン・ブランディングEXPOで構成する展示会「コンテンツ東京2020」が10月21～23日に東京ビッグサイト西展示棟で開かれる。主催はリードエグジビションジャパン。
https://www.content-tokyo.jp/ja-jp/about/outline.html

11月26・27日，ビッグサイトで社会インフラの展示会

日本経済新聞社とインフラメンテナンス国民会議は11月26・27日，有明の東京ビッグサイト南ホール1・2ホールで第3回インフラ維持管理・老朽化対策総合展「社会インフラテック2020」を催す。
https://messe.nikkei.co.jp/in/

12月9～11日，東京ビックサイトで表面処理や機能性材料，コンバーテック展

ASTEC2021先端表面技術展・会議，SURTECH2021表面技術要素展，nano tech国際ナノテクノロジー総合展・技術会議，Convertech JAPAN，新機能性材料展などが12月9～11日，東京ビックサイト西・南ホールで開かれる。入場料3000円（Webサイトでの事前登録で無料）。
https://www.convertechexpo.com/

 

 

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年7月号【 特集：無処理版は今！ 】（6月19日発行）
今月号は、無処理版（プレート）を取り上げました。
どこまで主流となるか、あるいは有処理版とほぼ完全に置き換わるのかはまだわかりません。しかし、活版印刷から平版オフセット印刷や、製版フィルム工程のCTPの置き換わりを考えると、無処理版が当たり前になるのかもしれません。歴史や現状製品の性能、市場導入状況、導入メリット、運用の実例などをメーカーからの寄稿も含め、多角的に解説しました。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202007/

 

 

 

週刊「印刷雑誌」

編集　　　　　古性基樹
編集・発行人　中村幹
発行所　　　　株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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