週刊「印刷雑誌」
11巻
24号
2020年6月22日
Japan Printer weekly
vol.11,
no.24
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。
●印刷をたのしむ
アインズ,ひと味違うハコをオンラインショップで販売
アインズは6月18日,自社のオンラインショップで,「EINSハココレ」シリーズの新商品「Furoshiki」と「Vase Garden」の販売を始めた。前者は,1枚のテキスタイルが洋服やバッグに成形されていくように,1枚の紙が展開図とともに箱に組み立てられていく過程も含めて楽しめる箱。後者は水の入った小瓶を内に入れると一輪挿しにもなり,インテリアとして飾ることができる。
シンプレスジャパン,世界に一つだけの絵本キャンペーンと飲食店用無料サービス
シンプレスジャパンのオンラインプリントサービス「ビスタプリント」は,写真家として活躍する(株)こどもとかめらの代表の今井しのぶ氏とのコラボ企画「世界に一つだけの絵本を作ろう」キャンペーンを6月26日まで行っている。ビスタプリントは今井しのぶ氏監修による「絵本フォトブックの作り方」をWebサイトに公開しているが,今回,サイト公開を記念した。キャンペーンでは,今井氏が子供の写真を使って絵本フォトブックを無料で作成,プレゼントする。
またビスタプリントで,6月18日より6月30日まで,飲食店向けにデリバリやテイクアウトなど店舗掲示や配布に適した,A5判チラシ100枚とA3判ポスター1枚の無料提供を始めると発表した。デザインを厳選して提供し,自由にカスタマイズしてもらったものを印刷して送料込みで無料で届ける。
キヤノン,自宅でプリントして巡る「東海道五十三次の旅」
キヤノンは,名画を自宅でプリントして楽しめる特設ページ「世界の名画を飾ろう」に,江戸時代後期に制作された歌川広重の名作「東海道五十三次 保永堂版」の浮世絵55作品を掲載した特集ページ「東海道五十三次の旅」を公開した。Googleマップ上に当時宿場があった場所をピン表示しており,それぞれのピンをクリックすると作品の詳細が表示され,作品の由来や背景などがわかる解説の閲覧や,画像のダウンロードが可能。好きな作品を選んでプリントし,写真立てや額縁に入れて飾ることで,自宅で旅気分を味わえるコンセプト。
NetReal,ネット申し込みのA4ハガキDMの印刷・発送開始
業務効率化および新規顧客開拓用ツールの開発・提供などを手がけているNetRealは,インターネット上からA4判のハガキDMを印刷・発送できるクラウドサービス「NetDM」を6月17日に始めた。1件から申し込み可能で,200円/件で印刷と発送を請け負う。
日本HP,家庭用のインクジェット複合機発売
日本HPは6月18日,個人向けインクジェット複合機2機種「HP ENVY 6020」と「HP ENVY Pro 6420」を7月30日から販売すると発表した。HP社が米国で子供を持つ家庭を対象に行った調査によると,69%の家庭でプリンターの使用量が増加し,66%がプリンターを教育や学校関係の資料の印刷に使っているという。日本HPが今春に実施した調査によると,在宅勤務を行う際に不便を感じる点として,回答者の約25%が自宅にプリンターがないことを挙げた。
今回発表の複合機は,家庭で接続でき,写真,書類,学習教材などさまざまな用途の印刷物をPCやスマホからプリントできる。リサイクル素材がプラスチック重量の20%以上含むなど,環境に配慮。自己修復Wi-Fiにより,安定した接続環境を提供する。給紙・排紙トレイは前面にあり用紙の入れ替えがスムーズに行える。本体11,800円と 15,800円。
キンコーズ・ジャパン,「感染対策中ポスター」を無償配布
キンコーズ・ジャパンは,新型コロナウイルス感染症への対策中であることを知らせる「感染対策中ポスター」を6月10日より全57店舗で各店舗100枚ずつ無償配布していると発表した。ポスターは,B2判コート紙110㎏/m2,屋内向け用紙(別途有料でラミネート加工可)。
京セラ,簡易フェイスシールドを三重県玉城町に寄贈
京セラドキュメントソリューションズは6月12日,三重県玉城町へ簡易フェイスシールド132セットを寄贈した。同社は同町において,複合機,プリンターの消耗品であるトナーの開発,生産を行っており,地域とともに歩んできた。透明シートなどを固定する本体部品は,プリンターや複合機の金型を製作するベトナム工場で生産し,透明シートやゴムバンドなどの調達,さらには最終加工や梱包,発送などを国内拠点で行った。
セイコーエプソン,教育委員会へフェイスシールドを無償提供
セイコーエプソン(長野県諏訪市)は,長野県教育委員会に対して,新型コロナウイルスの感染予防対策を講じながら教育活動を行う学校などで活用してもらうため,フェイスシールド5000枚を6月16日から順次,無償提供すると発表した。
富士ゼロックス,個室型ワークスペース割引
富士ゼロックスは,テレワークを行うことができる個室型ワークスペース「Coco Desk」のテレワーク応援キャンペーンを,9月30日まで行っている。利用料金を15分250円から15分175円(税別)に30%割引く。
●プロの世界
アドビ,Adobe Creative Cloudを大幅にアップデート
アドビは6月17日,「Adobe Creative Cloud」製品群の大幅なアップデートを行ったと発表した。一例は,「Adobe Live」では,チュートリアルやクリエイティブチャレンジなどのコンテンツを2倍以上に増やした。「InDesign」の新しい“レビュー用に共有”を使うと,ボタンひとつで任意のレビュー担当者にドキュメントを共有し,簡単にレビューを得ることができる。「Photoshop」が進化し“被写体を選択(ポートレート)”機能を使えば,髪の毛やその他の複雑なディテールをすべて保持しながら,人物だけをワンクリックで簡単に切り出せる。
ミヤコシ,軟包装用水性顔料IJ機発売
ミヤコシは,水性顔料インクを採用し,食品包材の印刷を可能としたインクジェット印刷機「MJP30AXF」を開発し発売した。水性顔料インクの採用で食品軟包装印刷が可能,印刷幅750mmを分速50mで印刷,1200×1200dpiの解像度により4ポイントでもシャープな文字,白インクも可能,見当・抜けピン補正などの自動化機能搭載,などが特長。オープン価格。
日本印刷技術協会,テレワーク特集の会員誌発売
日本印刷技術協会は6月15日,「印刷会社のテレワーク取り組み実態調査」の結果と分析を掲載した会員誌『JAGAT info 6月号』を発売した。コロナショック対応を特集した5月号に続き一般販売した。A4判64ぺージ。本体2000円。
日本印刷産業連合会,新たな市場動向レポートをWebに掲載
日本印刷産業連合会は1992年6月から「印刷産業関連データ」を発行してきたが,既報の通りこれまでの発行を止め,2020年度から経済・市場動向,印刷業界動向,および印刷に関わる資材・機材業界の動向を,月次と四半期ごとにまとめ,同連合会のWebサイトに公開する取り組みを始めた。「印刷産業Monthly Report」と年4回発行の「印刷産業Quarterly Report」があり,ともに無償で閲覧できる。
トッパン・フォームズ,中部の工場・物流センター再編
トッパン・フォームズは,中部エリアにおけるデータ・プリント・サービス「DPS」やプリント関連業務の一括アウトソーシングの受託体制強化を目的に,グループ会社であるトッパン・フォームズ東海(静岡・袋井)の名古屋工場(愛知・清須)とトッパン・フォームズ・サービス(埼玉・所沢)の中部流通センター(愛知・清須)を移転・再編し,都市近郊型アウトソーシングセンターとして愛知県愛西市に「名古屋センター」を新設すると発表した。6月15日に名古屋工場・中部流通センターからの移転準備を始め,10月から部分稼働,2021年1月から本格稼働する予定。
日本印刷産業連合会,GP工場交流会開催
日本印刷産業連合会は6月26日,Zoomで第42回「GP工場交流会」を開く。内容は,新規GP(グリーンプリンティング)工場紹介,政府のコロナ対応資金繰り支援策の解説と中長期の経営体力強化,コロナウイルス禍における今年度のGP認定関連の活動予定について。参加無料。
EIZO,無人運行船の実証実験に参画
EIZOは6月16日,日本財団が実施する「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」について,Designing the Future of Full Autonomous Shipプロジェクトメンバーとして参加し,映像の撮影・記録・伝送・表示分野の開発を担当すると発表した。陸上から船を遠隔で操作することを可能にするために,屋外・夜間での撮影に適した超高感度カメラ,カメラ画像・船舶計器・機関室の状況などを統合的に記録・伝送するエンコーダーシステムを船に搭載し,撮影画像を衛星通信等での伝送に協力する。
日本印刷産業連合会,会長に共同印刷の藤森康彰社長
日本印刷産業連合会は6月11日予定していた総会を書面により行った。任期満了に伴い,新会長に共同印刷社長の藤森康彰氏(印刷工業会会長)が就任した。同時に専務理事に,小野隆弘常務理事(共同印刷)が昇任した。
また,印刷図書館も6月11日に予定していた理事会・評議員会を書面により行った。任期満了に伴い,代表理事に藤森康彰氏が,常務理事に小野隆弘氏が就任した。今年度は資料保存に注力していく。
アドビシステムズ,アドビ株式会社へ社名変更
米国アドビ社の日本法人のアドビシステムズ(株)は6月18日付で,社名を「アドビ株式会社」(Adobe KK)に変更した。
●印刷・デザイン・出版関連イベント案内
6月24~8月5日,エックスライト社が色コミュニケーションのオンラインセミナー
エックスライト社は6月24~8月5日,印刷向けオンラインセミナー「これからのリモート・カラーコミュニケーション」(全4回)を開く。第1回は色の指定はどうする?評価基準はどう作る?測定器に関して気をつけるべきこと,色評価に必要な環境づくり(ディスプレイキャリブレーション,標準光源)について同社の岡松英二氏が解説。参加無料。
https://www.xrite.co.jp/event/webseminar.html
6月25日,共同印刷がパーソナライズド動画セミナー
共同印刷はSFA/CRM・MAツールを提供するジーニーとの共催で6月25日,One to Oneマーケティングで有用なパーソナライズド動画の無料ウェビナーのセミナーを開く。「顧客が企業に求める動画とは?」「顧客の意向を取得できる動画」「取得した顧客意向をMAやCRMで管理」の3テーマと,「なぜ顧客情報を活用するのか」「MAを活用した見込み顧客とのコミュニケーションの始め方」「SFA/CRMを活用した顧客の育て方」の3テーマの2部構成。
https://www.onedouga.jp/wp/20200625webinarentry/
6月25日,エックスライト社が「色・顕微鏡・フィルター/濾過の基礎を知る」セミナー
エックスライト社は6月25日,「色・顕微鏡・フィルター/濾過の基礎を知る」をテーマとした,親会社のダナハーのオンラインセミナー(Microsoft Teams)を開く。顕微鏡に関する基礎,色に関する基礎(人気のブログテーマから),ろ過とフィルターの基礎の3点。参加無料。
https://xlab.leica-microsystems.com/workshop/webinar_20200625/
6月26日,富士ゼロックスがテレワーク無料セミナー
富士ゼロックスは6月26日,個室型ワークスペースを利用したテレワーク無料Webセミナー(+溜池山王駅5番出口ブース体験!)を開く。CocoDeskの利用方法や導入効果の説明に加え,溜池山王駅5番出口にある実際のブース現場からのデモを見ることでWebセミナーでも実際の使い方を体感できる。参加無料。
https://www.fujixerox.co.jp/solution/menu/cocodesk/intro
7月7日~9月3日,日本印刷技術協会で生産性向上支援訓練
日本印刷技術協会は,2020年度の厚生労働省所管,独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が実施する印刷企業の労働生産性の向上を目的とした「生産性向上支援訓練」の事業取組団体として選定を受け,東京・中野富士見町の同協会で7月より順次6コースを開講している。定員15人,参加費は各コース税込5500円。
7月7・8日「印刷会社のマネージャーなら知っておきたい財務知識の基本」,7月15日・8月6日「成功するDM企画立案のポイント」,8月4・5日「印刷現場を強くする継続できる改善活動手法」,8月20・21日「印刷営業の基礎知識と提案力向上」,9月2・3日「印刷会社に必要なビジネス開発の手法と実践」,9月9・10日「印刷会社のクリエイティブでつくるブランディング」。
https://www.jagat.or.jp/archives/65568
https://www.jagat.or.jp/archives/64037
https://www.jagat.or.jp/archives/65542
https://www.jagat.or.jp/archives/75805
https://www.jagat.or.jp/archives/62576
https://www.jagat.or.jp/archives/75813
7月9日,日本印刷技術協会が「ビジネス×マンガの最新動向」セミナー
日本印刷技術協会は7月9日,「ビジネス×マンガの最新動向」を,東京・中野富士見町の同協会と,オンラインで同時に開く。ビジネスにコンテンツ力をもたらす,マンガIPの強みを活かしたマーケティングの現状や採用分野での活用事例,マンガ家自身が語る表現の強みなどを取り上げ,新しい時代のビジネスについて議論を深めていく。開場定員40人。参加費は,研究会メンバー無料,同協会会員11,000円,一般15,400円。(税込)
https://www.jagat.or.jp/20200709
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2020年7月号【 特集:無処理版は今! 】(6月19日発行)
今月号は、無処理版(プレート)を取り上げました。
どこまで主流となるか、あるいは有処理版とほぼ完全に置き換わるのかはまだわかりません。しかし、活版印刷から平版オフセット印刷や、製版フィルム工程のCTPの置き換わりを考えると、無処理版が当たり前になるのかもしれません。歴史や現状製品の性能、市場導入状況、導入メリット、運用の実例などをメーカーからの寄稿も含め、多角的に解説しました。
https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202007/
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編集 古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所 株式会社印刷学会出版部
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