●印刷をたのしむ

共同印刷，横山大観の高級美術複製画を制作・販売

共同印刷は2月，明治から昭和にかけて活躍した日本画壇の巨匠，横山大観の「夜桜（左隻）」（よざくら・させき）の高級複製画を限定300部で制作，販売を始めた。デジタル印刷を駆使した同社独自の複製技術「彩美版」とシルクスクリーンで再現した。

北東工業，抗菌エコ印刷を開始

北東工業（大阪市）は，同社のECサイト「プリントビズ」で2月14日から抗菌性と環境対応を兼ねた「抗菌エコ印刷」サービスの提供を始めている。印刷物の表面に抗菌性のあるニスを塗ることで，表面の菌の繁殖を防ぐもの。水なし印刷技術と組み合わせている。

エプソン，インクジェットプリンター新製品発表

エプソングループは，「エプソンプロセレクションシリーズ」の新商品として，小型化と新開発の「UltraChrome K3Xインク」が特長でさらなる写真画質を図ったA2判ノビ対応インクジェットプリンター「SC-PX1VL」（参考価格15万円台後半）とA3判ノビ対応の「SC-PX1V」を5月28日より発売する。新インクは，最小1.5ピコリットルのサイズでプリントすることで印刷表面を平滑化し，暗部領域をライトグレーインクでオーバーコートすることで，光沢紙における黒濃度が向上した。オープン価格。

エプソン販売，エコタンク搭載とカラリオのキャッシュバックキャンペーン

エプソン販売は2月20日～6月1日，エコタンク搭載モデルとカラリオのキャッシュバックキャンペーンを行う。対象購入期間にエコタンク搭載モデル「EW-M752T」と対象インク，「EPM552T」と対象インク，「EW-M630TB/TW」，カラリオ「EP-882AW/AB/AR」と対象インクを購入した人へ，最大5000 円分をVisaギフトカードでキャッシュバックする。

●プロの世界

リンテック，再生PET樹脂100%ラベル素材とバイオマス表面基材フィルム発売

リンテックは，使用済みペットボトルを原料にしてつくられた再生PET樹脂を表面基材に80％以上使用したラベル素材を販売している。今回，再生PET樹脂を100%使用したラベル素材を開発した。「KP3802L」（透明タイプ）は，表面基材に再生PET樹脂を100%使用しながらも，非再生PETフィルムベースのラベル素材と同程度の物性がある。
また，ラベルの印刷面に貼ることで耐久性や意匠性を付与する各種ラミネートフィルムを展開している。日本有機資源協会が運営する「バイオマスマーク」の認定を取得した表面基材を使用したラミネートフィルムを新たにラインアップした。前述の100%再生PET樹脂ラベルとともに，2月3日から国内外で販売を始めた。

共同印刷，針刺し検知フィルムを開発

共同印刷は2月，針を刺した跡などが白化して見えやすく，包装の完全性や使用状態がわかりやすい，針刺し検知フィルムを開発した。本フィルムは，針を刺すなどの応力がフィルムに加わると，その部分が白化し，目視可能な跡となって半永久的に残る。内容物に悪影響を与えることなく，改ざん防止・完全性の証明，使用履歴の確認などが行える。ヒートシールやレトルト滅菌，また一般的な汎用フィルムとの積層も可能。

エスコグラフィックス，ソフトをサブスクリプション販売

エスコグラフィックスは1月から，ソフトウエアのサブスクリプション販売を始めた。製品に含まれる内容は，ソフトウエアの使用権，すべての更新（マイナーリリース），アップグレード，電話およびリモートサポート（現地での作業は別途費用）。対象となるソフトウエアは，ArtPro+，Cape Pack，DeskPack，i-cut Suite，Dinamic Contents，Studio，Store visualizer。

全国印刷工業健康保険組合，4億円の黒字決算

全国印刷工業健康保険組合は2月20日，東京・新川の全印健保会館で理事会と組合会を開いた。2019年度の収支は保険給付費の減少や国と保険連の補助金の増加などにより，当初の予算を上回る4億3000万円の黒字となった。一般保険料率は1000分の100を維持，介護保険料率も1000分の16.5を維持する。また印刷健保会館ビルについて伊坂商事への売却することになった。移転は契約から3年以内を予定。

●印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

3月2日，大阪府印刷工業組合が事業承継セミナー

大阪府印刷工業組合は3月2日，本町の大阪産業創造館で事業承継に関するセミナーを催す。廃業ではなく，売却，買収，親族承継の点で討論を行う。参加費は，各都道府県印刷工業組合会員社一人3000円，非会員5000円。
http://www.aj-pia.or.jp/wp-content/uploads/2020/02/businessseminar.pdf

3月6日，電子出版制作・流通協議会が海外出版市場と日本の出版セミナー

電子出版制作・流通協議会は3月6日，東京・一番町のJCIIビルで「海外出版市場の新動向から日本で成功する出版ビジネスを考える：過去の延長線上では判断できない次世代出版を支える技術とコンテンツ」と題しデジタルタグボートの辻本英二社長によるセミナーを開く。参加費は，会員無料，非会員社3,000円。定員60人。
https://aebs.or.jp/seminar20200306.html

3月6日，ビジネス機械・情報システム産業協会が電子ペーパーシンポジウム

ビジネス機械・情報システム産業協会は3月6日，東京の日比谷図書文化館で第16回電子ペーパーシンポジウム「オフィスからサイネージまで」を開く。参加費は，一般3,000円，学生500円。
https://www.jbmia.or.jp/event_seminar/seminar.php?id=132

3月17日～4月11日，ガーディアン・ガーデンでグラフィック「1_WALL」展

東京・銀座のガーディアン・ガーデンは3月17日～4月11日，グラフィック界の次世代を担う若手を発掘する第22回グラフィック「1_WALL」展を開く。ポートフォリオ審査による一次審査と，一対一で審査員と対話をする二次審査を通過したファイナリスト6人が，一人一壁面を使って作品を発表するグループ展。日曜・祝日休館。入場無料。
http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/gg_wall_gra_202003/gg_wall_gra_202003.html

4月2～24日，日本印刷技術協会が4講座を開講

日本印刷技術協会は，新入社員，中途社員を対象にした新入社員研修プログラムを4月に東京・中野富士見町の同協会で開講する。新入社員の早期育成を目的に，（1）印刷技術基礎，（2）ビジネスマナーの基礎，（3）コミュニケーションスキル向上を柱として，これから印刷会社で働く新入社員が知っておくべき基本的な事項を教育する。
4月2日は新入社員養成講座，3日は人間関係と仕事が上手くいくコミュニケーション講座，6・7日と13・14日は印刷製作入門講座（講義編），8～10日と15～17日と22～24日は印刷製作入門講座（実技編）。印刷製作入門講座（実技編）の3日目（10日，17日，24日）の印刷実習は東京・王子のリョービMHIグイラフィックテクノロジーで実施。
https://www.jagat.or.jp/cat3#semi01

4月8日～5月20日，クリエイションギャラリーG8で亀倉雄策賞受賞記念展

東京・銀座のクリエイションギャラリーG8は4月29日～5月6日，第22回亀倉雄策賞受賞記念展「菊地敦己 2020」を開く。今回の受賞作品は，菊池寛実記念智美術館で開催された陶芸家の作品展「野蛮と洗練 加守田章二の陶芸」の図録のブックデザイン。日曜・祝日，4月29日～5月6日は休館。入場無料。
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/202004/202004.html

2021年1月27～29日，ビッグサイトでコンバーティング展

Converting Technology Exhibitionが2021年1月27～29日，有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催は，加工技術研究会とJTBコミュニケーションデザイン。2020年1月は3日間で47,692人の来場があった。
https://www.convertechexpo.com/CT2021_brochure_single_j.pdf

 

 

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2020年3月号【 特集：マーケティングと印刷 】
工夫次第で拡大していくとも言われているパッケージ印刷分野でも、その工夫をマーケティング思考で行う必要があります。商業印刷物も宣伝広報媒体としての紙の特長その効果を高める取り組みが重要です。
今月号は、女性の感性や考えから生み出される新たなモノ・コト作り、独自のクリアファイルの商品を展開している企業、スマートファクトリーを思考した展示会Think Smart Factoryから消費者や市場ニーズに対応した印刷物の提案を紹介します。

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