週刊「印刷雑誌」

11巻 7号 2020年2月17日
Japan Printer weekly vol.11, no.7

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

●印刷をたのしむ

共同印刷,高級美術複製画ゴッホの「ひまわり」限定300部発売

共同印刷は,後期印象派を代表する画家の一人であるフィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」の高級複製画を,限定300 部で制作し,2月10日から販売を始めた。同社独自の複製技術「彩美版」で再現。画寸は天地53.0cm×左右41.7cm,128,000 円(税別)。

リコー,プリントによるアートブランド

リコーは,独自の立体スキャニングや立体印刷の技術を活用し,アートを身近に感じさせようとする文化を提案するアートブランド「StareReap」を始めた。インクジェット技術によって凹凸や質感などのリアルな再現を図っている。
このたび,日比野克彦氏とともに「StareReap 2.5」を用いた作品を制作した。日本橋三越本店の美術ギャラリーMITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYで3月18~30日に催される「日比野克彦展 X デパートメント 2020」で,また3月20~22日に有楽町の東京国際フォーラムで開かれる「アートフェア東京」で作品を販売する。

キヤノン,スマホ向けのコンパクトフォトプリンター発売

キヤノンは,スマホやタブレット端末に保存している画像を,シール紙にスクエアフォーマットでプリントすることができるコンパクトフォトプリンター「SELPHY SQUARE QX10」を4月下旬に発売する。思い出をきれいな形として残したい消費者や,写真を通じて自己表現を楽しみたいと考える利用者のニーズに対応した,小型・軽量のフォトプリンター。オープン価格(参考価格で1万6800円)。

●プロの世界

北東工業,水なし印刷でシャープな金属光沢印刷を展開

北東工業(大阪)は,運営している印刷通販「プリントビズ」で金属の光沢感を際立たせ,その輪郭を鮮明に印刷する水なし印刷を展開している。また全国で初めてJapan Color認証の標準印刷認証,マッチング認証,デジタル印刷認証すべてを取得している。これらの技術力により,色の安定性を独自技術で確立し,1枚目から10万枚目まで変わらない品質を図っている。

トッパン・フォームズ,アミューズメント施設の決済規格のインフラに採用

トッパン・フォームズとTFペイメントサービスは2月7日,後者が提供するクラウド型決済プラットフォーム「Thincacloud」が,日本アミューズメント産業協会が決めた「アミューズメント施設向け電子マネー決済システムの規格の標準化」における決済インフラとして採用されたと発表した。同協会と連携して次世代決済端末における電子マネー決済システムの規格の標準化を進めていく。

凸版印刷,新しい環境負荷低減食品包装システム発表

凸版印刷は,食品を完全に密封・真空パックできる「スキンパック」の台紙を紙素材に置き換えた新しいパッケージシステム「グリーンフラット」の販売を始めると発表した。プラスチックトレイを同社の「GLフィルム」を使用した紙素材に置き換えることで,食品の鮮度保持などの機能と環境負荷低減が可能。同社は,専用紙トレイ,充填システム,フィルム,システム導入コンサルティングサービスを提供し2月よりサンプル提供を実施,12月より本格販売を目指す。

アピックス,創業100周年

デジタル印刷,総合⽂書情報管理サービスを主体としたBPO事業を展開するアピックスは,2020年2⽉に創業100周年を迎えた。同社は1920(大正9)年に河村⻘写真調整所として創業。今回,100周年記念ロゴや記念Webサイトを開設した。

博報堂,コンテンツ著作権保護と流通拡大のコンソーシアム発足

博報堂は2月12日,ブロックチェーン技術を活用して日本のコンテンツの著作権保護と流通拡大を目指す,自律分散型ブロックチェーンコンソーシアム「Japan Contents Blockchain Initiative」を,(株)朝日新聞社,(株)小学館の関係会社である(株)C-POTおよび(株)エイトリンクス,(株)ケンタウロスワークス,原本(株),ユナイテッド(株)と共同で発足したと発表した。ブロックチェーン技術を活用して,コンテンツの著作権情報を安全に管理できるシステムを共同で運用するためのコンソーシアム。

●印刷・デザイン,出版イベントスケジュール

2月27日~3月1日のCP+中止

カメラや写真関係のイベント「CP+」が2月27日~3月1日にパシフィコ横浜で予定されていたが,主催者の一般社団法人カメラ映像機器工業会は中止を発表した。

2月20~21日,福岡でホリゾンが内覧会

ホリゾン・ジャパンは2月20~21日,福岡の同社ショールームで「第34回ホリゾンプライベートショーin福岡」を開く。THINK SMART FACTORY 2019 IN KYOTOで初公開した,三方断裁機「HT-300」と製本機「BQ-480」をインライン接続した無線綴じ製本システムを展示する。入場無料,事前登録制。

https://www.horizon.co.jp/ja/exhibition/2020/event2020_fukuoka.html

2月29日,学校図書館電子書籍研究会が「学校図書館電子書籍研究会報告会」

学校図書館電子書籍研究会は2月29日,東京の専修大学神田キャンパス5号館542教室で「学校図書館電子書籍研究会報告会」を開く。調査報告のほか,同大の植村八潮教授,工学院大学附属中学・高等学校の有山裕美子司書教諭,中央大学附属中学校・高等学校の平野誠司書教諭,ライトキッズの山崎榮三郎氏,電子出版制作・流通協議会の鈴木直人氏によるシンポジウムもある。参加無料。

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電子出版制作・流通協議会が2013年から行っている「公共図書館の電子図書館・電子書籍貸出サービス等のアンケート」をもとに、図書館における電子書籍貸出サービスを中心とした電子図書館サービスについて、現状と課題、将来展望を記載。行政・自治体・民間での導入に際して業界動向の把握に役立つ。『電子図書館・電子書籍貸出サービス 調査報告 2019』

3月3日,日本印刷技術協会と日本写真学会がpage2020報告セミナー

日本印刷技術協会と日本写真学会は3月3日,東京・中野富士見町の同協会で「page2020報告:プリンと技術セミナー」を催す。「デジタル×紙×マーケティング」カンファレンスと色評価用LEDガイドラインの報告,デジタル印刷を中心とした技術動向,クロスメディアを中心としたビジネスソリューションの講演がある。参加費は,一般15,400円,会員11,000円,印刷総合研究会メンバー無料,など。
https://www.jagat.or.jp/page2020

3月13・14日,東京工芸大学が色に関する国際シンポジウムとメディア芸術作品展

東京工芸大学は3月13・14日,中野キャンパスで「“色”の科学・芸術に関する国際シンポジウムとメディア芸術作品展覧会」を開く。テーマは,色の科学と芸術の多様性。参加無料。
https://onedrive.live.com/?authkey=%21ABjJKFDyTlMi01A&cid=898E762DCA01B3B0&id=898E762DCA01B3B0%21381&parId=898E762DCA01B3B0%21174&o=OneUp

3月16日,日本画像学会が「省エネ技術」をテーマに勉強会

日本画像学会は3月16日,東京の早稲田大学・西早稲田キャンパスで学会誌243号掲載の「省エネ技術」をテーマに勉強会「フリートーキング“Imaging Today”を開く。定員100人。参加費は,正会員・維持会員3000円,非会員5000円,学生1500円。
http://www.isj-imaging.org/event/imaging_today/2019_IT_36.html

3月16~22日,都内各所でアートフェア

国際的なアート見本市「アートフェア東京2020」が3月19~22日,有楽町の東京国際フォーラムで開かれる。前売券4000円,当日券5000円。
連動企画として,六本木(3月16日~),丸の内(3月16日~),羽田空港(3月17日~),池袋(3月18日~),上野(3月18日~)の5ヵ所でサテライトイベント「World Art Tokyo SatelliteS」も行う(いずれも22日まで)。入場無料。
https://artfairtokyo.com/2020

3月26日,日本画像学会がMBD技術研究会

日本画像学会は3月26日,東京の早稲田大学・西早稲田キャンパスでMBD技術研究会「MBDの実践・展開・深化」を催す。いくつかの観点からMBD(Model Based Development,モデルベース開発)に関する技術情報を紹介する。座席定員50人。参加費は,会員7,000円,非会員10,000円,学生2,000円,協賛学会員7,000円。
http://www.isj-imaging.org/event/tech_seminar/2019_smr_146.html

4月10日まで,青山見本帖で「STOCK MEMBERS GALLERY 2020」

東京・渋谷にある竹尾の青山見本帖では,新進気鋭のクリエイターが集う「PAPER STOCK MEMBERS」を4月10日まで開いている。店内ショウケースにて,個展シリーズを全5回にわたり披露。伊藤 耕平/仁田 大介/本間 洋史:2月3~14日,岩永 和也/助川 誠/福島 周:2月17~28日,オザキ エミ/永坂 美穂/保坂 安美:3月2~13日,及川 昇/菅家 悠斗/林 唯哲:3月16~27日,汐田 瀬里菜/菅村 将哉/村山 辰徳:3月30日~4月10日。入場無料。
http://www.takeo.co.jp/news/detail/002980.html

2021年1月27~29日,ビッグサイトで先端表面技術展・会議

第16回先端表面技術展・会議ASTEC2021(Advanced Surface Technology Exhibition & Conference)が2021年1月27~29日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。出展対象は表面分析・計測・評価装置,表面処理・コーティング・塗装技術・装置,材料・素材,IT・クラウドサービス・ソフトウェア。主催は実行委員会。出展申込は2020年9月30日まで。
https://www.astecexpo.jp/pdf/ASTEC2021_brochure_j.pdf

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年3月号【 特集:マーケティングと印刷 】
工夫次第で拡大していくとも言われているパッケージ印刷分野でも、その工夫をマーケティング思考で行う必要があります。商業印刷物も宣伝広報媒体としての紙の特長その効果を高める取り組みが重要です。
今月号は、女性の感性や考えから生み出される新たなモノ・コト作り、独自のクリアファイルの商品を展開している企業、スマートファクトリーを思考した展示会Think Smart Factoryから消費者や市場ニーズに対応した印刷物の提案を紹介します。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202003/

 

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